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今日の人57.沼田 聡さん パート.2 [2012年09月24日(Mon)]
パート.1から続きます

 日本建築家協会の全国学生卒業設計コンクールで全国1位となる金賞を受賞したぬまっち。
受賞作品は山葵園と建築空間を融合させるというものでした。子どもの頃に行った安曇野の山葵園の記憶…わさび園の中にいた時の自分は、本当にリラックスして気持ちがよかった。そして、実はわざびはハーブの一種だということを知り、ハーブにものすごく興味を持つようになりました。ハーブには人を元気にさせる力がある!そうして、ハーブについても研究を始めたぬまっちでしたが、知れば知るほどハーブの魅力にとりつかれていきました。長く病気を患ったこともあって、胃腸があまり丈夫ではないぬまっちですが、ハーブティーを飲むことで、胃腸の調子がすごくよくなったし、ハーブによってストレスがたまらなくなりました。…あの時、親父がハーブのことを知っていたら、逝かずに済んだのかもしれない…そんなことを漠然と考えていました。

 ぬまっちは大学院を修了したあと、新潟でそのまま働き始めました。カフェや、美容院、医院、住宅の設計もしましたし、庭のデザイン画を描いたりもしていました。こうして10年間を新潟で過ごしたぬまっち。新潟にいたときは、よく富山にも遊びに来ていたそうです。渓流釣りに来たり、吉宗のカレーうどんを食べにわざわざ高岡まで来ていたというのですから、富山県民としては、嬉しいですね。(吉宗というのは、富山で有名なうどん屋です。ここのカレーうどんは絶品。ぜひ富山に来られた際はお召し上がりください)

 ハーブを取り入れた庭づくりを本格的にやっていきたい!そう考えたぬまっちは、10年を区切りに新潟を後にし、故郷茨城県神栖市に戻ってきました。2010年9月のことでした。
自宅の庭にもモデル・ガーデンを設計して、ハーブが育ってきていた矢先、あの東日本大地震の津波…。海水に浸かった庭。しかし、ぬまっちは塩を抜く作業も人工的なものではなく、塩生植物を利用しました。塩生植物は塩を吸ってくれる植物。こうして半年ほどで庭を蘇らせたのでした。

 それからは、震災で被害を受けた公園の設計の仕事も多く引き受けるようになりました。そして震災で心に傷を負った人々の姿を見るにつけ、ますます癒し効果のあるハーブを取り入れたハーブ・ガーデンを作っていきたいとの思いが強くなっていきました。
 でも、具体的にどうやっていけばいいのだろう…。そんな時に、大きな大きな出会いがありました。

 2011年7月、水戸で登山家栗城史多さんの講演があると聞き、何気なく講演会場にいったぬまっち。でもそれは栗城さん単独の講演会ではありませんでした。ドリームプラン・プレゼンテーションを始められた福島正伸さんの講演会とそして実際に3名のプレゼンも一緒に体験できるというイベントだったのです。
 ~夢に挑戦し続ける大人たちに、子どもは心を奪われる~
 雷で打たれたような感覚になったぬまっち。

「これだ!!」そう思いました。そして、その日のうちに茨城ドリプラの実行委員長に言いました。
「俺、プレゼンターをします!」

 こうして11月に行われたいばらきドリプラでプレゼンをしたぬまっち。
プレゼンを作っていく過程で、次第に自分のやりたいことが明確になっていきました。
自分は自然療法を集約した滞在型のハーブガーデンを作りたい。そこは親子でガーデニングをしながら、絆を確かめられたり、人生の終焉を穏やかに迎えられたりできる場所。

 そして、次はドリプラ世界大会で、更に自分の夢を広げていこうと決意します。
「訪れるだけで元気になれる奇跡のハーブガーデン」を絶対作る。
 お父さんのような、うつで苦しんでいる人が滞在できるハーブガーデンができれば、きっとそこで救われる人が出てくるにちがいない。そして、ハーブガーデンを全国の廃村に広げたい…。その土地に合ったハーブを使い、その土地に根ざしたハーブガーデンが増えれば、過疎地での雇用にもなる。地元で働きたい若者が働ける場所作りにもなる。

 ぬまっちの夢は広がります。そして今から、プレゼンを作りこんでいく過程で、さらにどんなドラマが待っているのか、私もワクワクしています。

 今は自宅でお母さんと2人暮らしのぬまっち。お母さんは息子が滞在型のハーブガーデンを作ったときのために、密かにハーブ料理をいろいろと勉強しています。そして、ぬまっちもとっても親孝行で、お母さんのために休日にはパスタを作ったり、得意なラテアートで喜ばせてあげています。

 ぬまっちの設計した素敵なハーブガーデン、その中でぬまっちのお母さんのおいしいハーブ料理をいただき、ぬまっちが描いてくれたラテアートを楽しむ…その日が来るのを今からとっても楽しみにしています。そして、富山の限界集落にも、ぬまっちの設計したハーブガーデンができ、そこが外国人や障害者が地元の人と一緒に働ける場になればどんなに素敵かなぁと、ぬまっちの夢に自分の夢をかけ合わせて、更にワクワクしている私なのでした。

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ぬまっちの設計したハーブガーデン

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