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今日の人27.向早苗さん [2012年01月11日(Wed)]
 今日の人は昨年「はちどりバンク@とやま」を設立した向早苗さんです。向さんはホームメイド協会富山校でパン教室の先生もされています。育児だけの生活に物足りなさを感じ、何か始めようと思ってパン作りを習い始めたのがきっかけでした。転勤族のご主人と一緒に富山から、小松に移り、小松では自宅教室を開き、また富山へと戻ってきて、今の教室で教えるようになりました。
 そんな向さん、30代の時に、黒沢義巳さんからコーチングを学びます。コーチングを学んだことで、子どもを感情的に叱らなくなり、小言を言わずに待てるようになりました。そうすることによってイライラすることがなくなり、子育てが楽しくなりました。向さんはお子さんにああしろこうしろ、と言ったことは一回もないそうです。お子さんを信じて本人に任せる、そして相談された時はちゃんと向き合う、そうすることでお子さんは「ああ、自分は信じてもらっているんだな」と大きな自信を持てるようになるんですね。頭でわかったつもりでも子どもを目の前にするとつい何か言ってしまいがちですが、こうと決めたらあくまで実践する揺るぎない姿勢、ホントに男前でかっこいいのです。
 ある日、黒沢義巳さんから「てんつくマンがすごい!」と聞かされます。てんつくマンって何者?と思い、本屋に向かうと一冊だけてんつくマンの本がありました。それを購入して吸い込まれるように読破した向さん。どうしてもこの人に会ってみたい!と思いました。そこに、てんつくマンの映画主催者募集と書いてあるのを見て、そうだ、自分が主催者になればいいんだ!と思ってそれを実行します。こうして、てんつくマンを呼び、映画上映会もやってしまったのでした。そして、てんつくマンの活動に賛同し、一緒に中国やブラジルに植林活動にも行った向さん。充実感でいっぱいでした。てんつくマンが地球環境の新聞を出す、と言った時に富山で配ったのも向さんでした。そこでも大切な仲間と出会いました。東京のNPOバンクの田中優さんもその一人です。田中さんのお話を聞いて、NPOバンク、富山にもあったらいいなぁ、と思いました。てんつくマンにも「富山でバンクしたら?」と言われましたが、「お金にならんし、やんない」と言っていました。でも、心の中ではずっとそのことが引っかかっていました。その想いを2年位温めていましたが、石川でもNPOバンクピースバンクいしかわが立ち上がったのをみて、よし、富山でもやろう!と決意します。それを想像するとめちゃくちゃワクワクしました。でも、いったい何をどうしたらいいのか術がわかりません。そんな時、周りの人たちから、とやま起業未来塾に行ってみれば?と言われそこでノウハウを学ぼうと思って入塾しました。けれど、入ったコースは地域づくりコース。最初はなんで?と思いましたが、地域づくりコースには県庁、市役所、商工会で働いている人たちも来ていて、のちのネットワーク作りにとてもよかったと今では思っています。2010年11月にとやま起業未来塾を卒塾。その後、NPOバンクを設立するための仲間集めや中味作りに奮闘し、2011年9月についに富山初となるNPOバンク「はちどりバンク@とやま」を設立したのです。
 向さんの生き方に大きな影響を与えたのはお父様でした。向さんのお父様は農業をされていましたが、農家だけではこの先食べていけなくなるとの思いで、畜産業も営まれました。今では富山に知らない人はいないほど有名な池多牛の地位を確立された方です。戦争で父親を亡くし、若い時から自分の母親と姉を自ら養ってきたそんな頼もしいお父さんです。
 しかし、生き物相手のお仕事ですから当然休みはありませんでした。ですから、向さんは子供の頃に旅行に連れていってもらったことはただの一度もありませんでした。地区の役もすぐ引き受けてきて、いつも家には誰かしら出入りしていました。そして人のお手伝いをしていてもそれに対する見返りを求めない人でした。そんなお父さんの後ろ姿を常に見てきました。ですから、幼い頃から人のために尽くす生き方を自然と身につけてきたのでしょう。もちろん、自分に厳しく子ども達にも厳しい人でしたから、反発もしました。
でも、向さんが18歳のある日、向さんのお母さんが事故で突然帰らぬ人となりました。お母さんが亡くなったその時から、お父さんは何も言わなくなって手も上げなくなりました。それを見た向さんや弟さんたちは、自立しないといけない、と強く思いました。何も言わずとも子どもが自ら動く、コーチングのような教育をお父様は無意識に実行されたのです。
 そのことを身を持って感じたので、向さんはお子さんたちに強制することはしません。やりたいことを思う存分やらせてあげれば、子どもは自分で納得して正しい判断をするものだと思っています。そして、お父様がそうであったように、自分も自分の背中を見て子どもたちが何かを感じてくれる、そんな生き方をしたいと思っています。
 思い通りにいかずに苦しいこともたくさんあるけど、やり続ければきっと何かが起きる、そして、はちどりバンクからお金を借りて、喜んでくれる人の顔を想像するとすっごく楽しい気分になれる。やっぱり向さん、天性の利他の人なのです。
 これからも焼きたてのパンのようなふんわりとした優しさと、炎の中に飛び込んでいくハチドリのような強さで富山をいっぱい元気にしていってくださいね。
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