クマノミ違法採取[2008年05月10日(Sat)]
恩納村山田ポイントのトウアカクマノミがたったの一匹になってしまいました。クマノミの仲間は女系階級社会です。雄性優勢性転換として知られており、産まれた時にはすべて雄、コロニーの中で一番強い固体のみがメスに性転換してもっとも強いオスをパートナーとして生殖するという、トップのメスを筆頭にひとつのイソギンチャクに10匹前後のコロニーを作ります。特にトウアカクマノミはコロニーの個体数が多く、ひとつのイソギンチャクに大小併せて10匹以上いるのが普通です。過去数年間、たとえ台風が通過した後でもたった一匹ななることは決してなかったのに、自然現象でないことは明らかです。一番大きな固体を残しているのは犯人の米粒ほどの両親のカケラなのでしょうか?情報によれば、同じエリアといえる嘉手納町の水釜沖で地元ダイバーには古くから知られていたトウアカクマノミも同時期に完全にいなくなっているとのこと。2ヶ月ほど前には以前と変わらない姿を自分も確認しております。自分が知る限り、どんな台風にもめげずに10年以上、観察できた個体群です。明らかに明確な意思による違法採取である事は間違いありません。自分で新規に誰も知らない個体群を探して採取するのであれば百歩譲って許しますが、通常に地元のダイバーが鑑賞して楽しんでいるという情報をどこかからかすめ取って、金儲けのためだけにこんな犯罪を行う人間を私は決して許しません。こんな魚を買う観賞魚愛好家も同罪です!!以前ファイティングニモが流行ったときにも同様の現象が見られ各地でカクレクマノミが違法採取された経緯もあります。なにかこの件に関し情報があったらどんな些細な事でも結構ですからお寄せください。現行犯でなければ検挙できない事は百も承知ですが、どんな方法を講じても社会的制裁を加えさせて頂きます。
Posted by 案納 昭則 at 19:39 | 天誅! | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)