サービスグラントLOUNGEレポ [2009年07月21日(Tue)]
![]() 7月16日木曜日、夜。 サービスグラントLOUNGEに行って参りました。 場所は浜松町から4分くらい歩いたところにある、港区立エコプラザ。 木、木、とにかく木の香りとぬくもり溢れる素敵な場所で、 30人くらいが集まって開催されました。 詳しくは、以下のブログで報告されてます。 サービスグラントラウンジ https://blog.canpan.info/svgt/archive/128 (Real Impact for Social Change:サービスグラント活動日誌) |
今回は、サービスグラントが過去に支援したNPOをゲストに招き、
「その後どうなったか?」について語ってもらうというプログラムでした。 ![]() まずは、産後ケアに取り組むNPOマドレボニータの吉岡さんから。 サービスグラントは、このNPOのパンフレットを制作しました。 プロが手がけたパンフレットのおかげで、 企業に対して「ちゃんとした団体であること」をアピールすることができたなど、 その効果はテキメンだったそうです。 以下、印象に残った言葉をメモっときます。 ●デザインワークに入る前の中間提案書が素晴らしく、私たちの宝物になった。 →メンバーやステイクホルダーに対してのヒアリング、競合調査などを 重ねることで仕上がった中間提案書が、客観的に自分の団体をみる機会に つながったそうです。 →表面的なデザインだけをおこなうのではなく、 「そこまでしてこそ真の支援だと思います」とのこと。 ●サービスグラントの経験を応用して、自分たちの手で会員募集チラシをつくった。 →パンフレット制作後に、そこで学んだプロセスなどを活かして 団体内リソースのみで制作したそうです。 以下、林田コメント。 きっとサービスグラントが提供したのは、パンフレットそのものではないんでしょうね。 パンフレットはあくまで成果物のひとつであって、 その過程で得られる視点、その後に活用できる知恵こそが、 サービスグラントがNPOに対して提供したものではないかと思いました。 表面的なデザインを整えることはデザイナーの本分ではない、 ということを気づかされるお話でした。 次に、入院している病気の子どもに遊びを提供するNPO病気の子ども支援ネット遊びのボランティアの坂上さん。 サービスグラントは、Webサイトとサービスシート(プレゼン資料のようなもの)を制作しました。 会の主旨や重要性がしっかり伝わるWebサイトや説明しやすいサービスシートのおかげで、 寄付が増えるなど、効果が如実に表れているそうです。 以下、印象に残った言葉をメモメモ。 ●ヒアリングされることで、自分たちの意義を自覚していった ●仲間うちの言葉を、外向けの言葉に変換することができた →長年同じ活動を続けていると、活動を見てもらえれば分かってくれる、と思いがち。 でも、その分野とは全く別の世界で仕事をしている人から ヒアリングをうけたり、仲間うちの言葉(例えば、「遊びのボランティア」)の 伝わらなさを実感することを通じて、いろんなことを学ぶことができたそうです。 以下、林田コメント。 サービスグラントにスキル登録しているのは、 仕事のフィールドをNPOではなく、一般企業においている社会人たち。 NPOを外目線で捉え、NPOの意義を外向けの言葉に変換することができたのは、 まさに彼らの本領発揮の結果とでも言ったところでしょうか。 いやはや、行って良かったです。 サービスグラントの可能性や、その真の価値を かいまみることができた素晴らしい時間でした。 いちデザインボランティアとしても、学ぶことが山ほどです。 次回は9月を予定しているとのこと。 日本のNPO広報支援最前線といっても過言ではないこのユニークな取り組み。 今後もその動向を追っていきたいと思います! |