研究者向けの学術書で恐縮ですが、会計学の権威 藤井秀樹京大教授との共編著で、会計学者、会計史学者、文化人類学者による『会計学と人類学のトランスフォーマティブ研究』(清水弘文堂書房)を上梓しました。
事情通ならばが著者を見ただけで驚くのではないでしょうか?
藤井先生をはじめIFRS(国際財務報告会計基準)の策定にかかわったIASB(国際会計審議会)の元理事の山田辰己さんまでもご一緒しているのですから。
国内では、「トランスフォーマティブ研究」と銘打った書籍は初めてではないかと思います。「トランスフォーマティブ研究」とは既存の学問の変革をもたらせるような研究という意味で、この100年余、米国の学術界で非常に強調されてきました。
現代の学術が細かいところに入り込みすぎているのではないかという「タコつぼ研究批判」も背景にはあったものと思います。