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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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会計学の権威 藤井秀樹京大教授との共編著を上梓 BLVを作成しました [2021年02月10日(Wed)]

研究者向けの学術書で恐縮ですが、会計学の権威 藤井秀樹京大教授との共編著で、会計学者、会計史学者、文化人類学者による『会計学と人類学のトランスフォーマティブ研究』(清水弘文堂書房)を上梓しました。



事情通ならばが著者を見ただけで驚くのではないでしょうか?

藤井先生をはじめIFRS(国際財務報告会計基準)の策定にかかわったIASB(国際会計審議会)の元理事の山田辰己さんまでもご一緒しているのですから。


国内では、「トランスフォーマティブ研究」と銘打った書籍は初めてではないかと思います。「トランスフォーマティブ研究」とは既存の学問の変革をもたらせるような研究という意味で、この100年余、米国の学術界で非常に強調されてきました。


現代の学術が細かいところに入り込みすぎているのではないかという「タコつぼ研究批判」も背景にはあったものと思います。



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国際学会のウェビナーで国際非営利会計基準について議論します。 [2021年02月03日(Wed)]
非営利の分野の国際学会であるISTR(本部米国ボルチモア)において、国際非営利会計基準について議論いたします(英語のみ)。

パネリストは、イギリス/ニュージーランドの会計学者であるCarolyn Cordery 先生、

米国の会計基準設定機関であるFASB(財務会計基準審議会)のJeffrey Mechanick氏と小生との三人で実施します。なお、FASBは日本の公益法人会計基準に非常に大きな影響を与えています。


日本時間は2月17日(水)午前7時からとなります(米国とは時差の関係で表面上の日にちも異なりますのでご注意願います)。


申し込みはこちらのページのregistrationをクリックして入りください。

https://www.istr.org/events/EventDetails.aspx?id=1464667


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国際会計基準策定者や各国の策定者が作成した国際非営利会計基準94か国への関心の広がり [2021年02月01日(Mon)]

国際非営利会計基準(国際非営利財務報告基準)原案の作成者たちであるTechnical Advisory Group (TAG)はどんな方々なのでしょうか?


議長を務めているのが、Ian Carruthers氏で、国際公会計基準(IPSAS)を策定した国際公会計基準審議会(IPSASB)の会長も務めた方で、英国勅許公共財務会計協会(CIPFA)の会長です。


他の方々は各国の会計基準設定機関に所属する方で、米国財務会計基準審議会(FASB)をはじめ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スイス、オーストリア、コロンビア、マレーシアなどの会計基準審議会関係者で構成されています。


また、企業会計の国際基準である国際財務報告基準(IFRS)策定を行った国際会計基準審議会(IASB)は、TAGのオブザーバーという形で参加しています。


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