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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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ISTR(国際NPO・NGO学会)とバンコク その2 [2019年07月25日(Thu)]

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前回のブログからの続き)それでは本年のバンコクのISTRアジア太平洋地区大会はどうだったのかを記してみることにしましょう。何しろ、たくさんの発表が分科会方式で行われるので、全体を語ることは容易ではありません。そこで、まず、発表された論文のアブストラクトのテキストマイニングを行った結果が上記の図です。


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ISTR(国際NPO・NGO学会)とバンコク その1 [2019年07月23日(Tue)]
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来賓ご挨拶を述べられるシリントン王女 (2006年)

ISTR(国際NPO・NGO学会)のアジア太平洋地区大会に出席するためにバンコクへ行ってきました。
 実はISTRとバンコクと言えば、2006年の世界大会以来の縁となります。今回は思い出話で申し訳ございませんが、2006年のISTR世界大会のことからまず記載させていただきたいと思います。

 1992年設立のISTRは米国ボルチモアに本部を置く内国歳入法501条(C)3の資格を持つ国際学会です。現在の正確な国数までは承知しておりませんが、2006年当時で約90か国の擁する堂々たる国際学会で、国際ジャーナルVOLUNTASの発行主体でもあります。
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出口研究室による公益法人の理事会・選考委員会・立入検査時の立会いの基本方針について [2019年07月10日(Wed)]

先般、公益法人のヒアリング調査についての出口研究室の基本方針を公表したところ、思わぬ反響を頂戴しました。その中のひとつに「立入検査等に立ち会ってもらえないか」というご要望がありました。


実は、立入検査時の立会いについては、経験がありませんが、米国の企業財団の選考委員会には立会いをしたことがあります。お願いしたところ、すぐ了解してもらい、選考過程をすべて観察させてもらいました。選考用の資料も余分にコピーを頂戴しました。


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出口研究室では公益法人の認定、変更認定、立入検査等に関わるヒアリングデータを収集しております。 [2019年07月05日(Fri)]

 国立民族学博物館の出口研究室では、従来より公益法人の認定・不認定、・変更認定、立入検査、報告徴収・勧告、認定取消などについて生のデータを収集してきたところですが、この度その基本的考え方を公開し、広く公益法人の方々のご協力を仰ぎたいと思います。

 旧制度の公益法人から一般法人へと移行した法人の方でも構いません。


とりわけ、新規に公益認定を取得された法人様の公益目的事業にかける熱意、認定の喜びなどを記録しておきませんか?



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