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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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新公益認定等委員会に期待したい [2019年04月23日(Tue)]

  内閣府の公益認定等委員会委員7名のうち、5名が入れ替わりました。

まさに、令和の時代にふさわしい新生の委員会といってよいでしょう。

委員の方々におかれましては大変な重責ですが、民間の公益の増進という立法趣旨に則ってその重責を果たしていただけるものと思います。


なにしろ、公益法人関連三法の条数だけで868条、政令、府令、法務省令さらに新公益法人会計基準、ガイドライン、申請書の手引きなど参照すべきものが格段に増えています。新委員ばかりではなく、事務局も含めて全容を理解することは決してたやすいことではないと思います。



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おばけと化する「指定」正味財産 [2019年04月07日(Sun)]

 上田秋成の『雨月物語』の中に「菊花の約」という話がある。赤穴宗右衛門は菊の節句(重陽の節句)九月九日に再会しようと約束した友人丈部左門にどうしても会えなくなった。そこで「人一日に千里をゆくことあたはず。魂よく一日に千里をもゆく」という言葉を思い出し、自殺し、魂だけが約束の日に左門に会いに行き、約束を果たしたという奇妙な心身二元論の話だ。



 今回の公益認定法の内閣府令の改正に伴い、パブリックコメントとその回答が公開されている。今回の改正で「指定正味財産」は、財産と果実(=運用益等)の二元論に基づいて分離することになってしまった。

 府令改正に伴うパブコメとその回答を見て、本来一つの「財産と果実」が切り離されたので、なぜか「菊花の約」を思い出したのである。

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