拙著について雨宮先生から過分の書評を頂戴しました。
[2018年12月10日(Mon)]
拙著『公益認定の判断基準と実務』について公益法人協会の『公益法人』12月号において、雨宮孝子先生から過分の書評を頂戴しました(写真1,2。著作権にも配慮して一部分だけを撮影しております)。
雨宮先生は現在、公益財団法人公益法人協会の理事長ですが、もともとは民法・信託法の学者でかつ公益法人研究の大家です。小生が公益法人の研究を始めた1980年代前半で、公益法人についてのほとんど唯一と言ってよいくらいの「ディシプリンを有した研究者」でした。
小生の公益法人研究は雨宮先生から一冊の原書のタイトルを紹介してもらうことからスタートしたと言っても過言ではありません。当時はインターネットもありませんから、道しるべなき研究を始めるにあたって、先導者がいらしたということは小生にとっては、極めて大きなことでした。爾来、ずっと敬仰する先生でありました。
小生とは異なり、「ディシプリンを有した研究者」としては当然ですが 専門領域を深く掘り下げ、矩を踰えない矜持を保つ方です。
東西に分かれていましたが、公益法人や非営利セクターにかける思いの強さはお互いに知るところだったと思います。
内閣府の公益認定等委員会では、ご一緒にガイドラインを作り、二期には同じ常勤委員として、超多忙の委員会でご一緒させていただきました。
しかしながら、二期の委員会は、一期委員会に対する根拠なき誹謗のもとで、雨宮先生の専門領域にも、素人がズカズカと土足で入り込むような議論がたびたびあり、横で見ていても、ご心労が大変なものだったと思います。
そうしたものを乗り越えられたのも先生の人格者として素晴らしさと深い学識に対する自信だったのではないかと思います。
その点で認定法に係る部分を上梓した本書について内心おしかりを受ける部分もあったのではないかと思っておりました。過分の書評は小生にとっては望外の喜びであります。
なお、公益法人界にこれまで残されたは足跡は他に追随する者が全くいない方であり、雨宮先生が公益法人協会理事長にご就任されていることの重さを公益法人関係者は是非再認識していただければ幸いです。
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