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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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柳井正財団の誕生 [2017年03月05日(Sun)]
先日、孫正義さんの財団のことに触れましたが、柳井正さんも昨年財団を設立しています。


米国トップクラスの大学に留学する人に、1人7万ドルを限度に10人に奨学金を支給するようです。


やっと財団らしい財団が誕生してきました。素晴らしいことです。
日本社会では7万ドルの奨学金は非常に大きな奨学金のように思えますが、本当にそうでしょうか?


明治・大正時代の日本で、東京の大学へ地方から進学するというのは、今の時代でいえば、日本から米国へ匹敵するくらい大変なことだったかもしれません。


当時、多くの英俊は地域の富豪の支援を得て、貧しくとも有為な人材が大学で学んでいました。

匿名の方からの支援を受けていた人もいました。


柳井さんの財団はそうしたかつての富豪の行為を21世紀に甦らせてくれたものと思います。


孫さんの財団といい、柳井さんの財団といい。世界レベルの富者がフィランソロピーに目覚めるようになってきました。フィランソロピーの新時代が本当に誕生しつつあるように思います。


孫さんの財団と柳井さんの財団には二つの共通点があります。


@一つは、現時点では一般財団法人だということです。より多くの活動をしようとすれば、公益財団になる必要があると考えますが、あれこれ口を出されたくないのでしょうか、慎重に、対応を考えているようにも思います。


A二つ目は、いずれも東京で設立したということです。これは日本の将来を考えると大変残念に思います。現在、大阪でフィランソロピー首都構想というものが議論され始めました。


できることなら、フィランソロピーに理解のある土地柄で大型財団をつくるようになれば、一層面白いように思います。



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