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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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エリザベス女王のスピーチ [2015年05月29日(Fri)]
 「女王陛下のスピーチ」ですが、チャリティに対する規制強化(「保護」という用語が使われています。パターナリスティックですね)法案についても盛り込まれました。チャリティ・コミッションの権限強化の動きです。チャリティを悪用した理事が別のチャリティの理事等になることに対して、コミッションは傍観せざるを得なかったのですが、そこに干渉できる権限を持たせようとするものです。
 日本では、すでに認定法第6条1号がありますので、この点は日本の方が規制が厳しかったということでしょうか?。
 しかし、それ以上に大事なのは、チャリティに社会的投資(チャリティの基金を運用益目的と同様にチャリティのミッションのために投資すること)をより簡単に可能とする内容の法案でもあるということです。こちらには期待したいですね。
 なお、こうしたプログラムに関連する投資については、日本において第10回公益認定等委員会で小生が資料提出の上提案していました。当時はまだ議論できる素地はありませんでしたが、今後とも検討していただきたいものです。
 
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