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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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フィランソロピーにおける日本のプレゼンスの低下から脱せよ [2025年10月19日(Sun)]

 アジアのフィランソロピー活動がこのところ非常に活発化してきています。AVPN(アジアベンチャーフィランソロピーネットワーク:本部はシンガポール)の大会が、先月香港で約1550名の出席者を集めて開催されました。AVPNのこのところの隆盛は大いに賞賛されるべきものですが、背景には社会貢献にかかわる人の増加や社会課題解決に対する意気込みの増加等があるものと考えられます。


 実は日本においても、岸田内閣における「新しい資本主義実現会議」で同種のことは議論されていました。公益認定法の改正の趣旨もこのような潮流に適応できるようにしたいという意図があったことが、閣議決定の文書からも読み取れます。


 会議の大盛会を受けて、日本から会議に出席した人たちを中心に、AVPNグローバルカンファレンス報告会がありました(主催AVPN,笹川平和財団)。


AVPN報告会.jpg



 日本からは、1550名の参加のうち、約50名の参加があったようです。そして、日本のAVPN参加者から異口同音に語られたことは、アジアの熱気に感銘を受けたことと、それに比べての日本のプレゼンスの低さでした。


 特に財団の参加は、日本財団及びその関係財団である、笹川平和財団、社会変革推進財団

トヨタ財団くらいでこの数年全く変わっていないという嘆き節に近いものでした。


 1990年代初頭、アジア地区の財団連携を強く提唱したのは、日本国際交流センターの代表理事だった、故山本正さんでした。当時は、フィランソロピーにおける日本のプレゼンスは絶大なものがありました。アジア地区のフィランソロピーの発展のために日本の財団が尽力することを呼び掛けていったものでした。


 それから30数年。


 日本の財団関係者(理事・評議員の方々を含む)、政府関係者、金融機関関係者等は、一度はこうした会議に出席されることをお勧めします。アジア(だけではないのですが)のフィランソロピーの熱気を感じていただきたいと思います。そして今回の制度改革を活かした民間公益活動の活性化とはどうあるべきかについて様々に議論がなされることに期待いたします。また、行政庁もそれを邪魔しないようにしていただきたいものです。



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