今回のガイドライン策定プロセスでは、ガイドライン研究会が設置され、かなり丁寧な手続きを経て、ガイドライン案が作成されました。中間的なもの(素案イメージ)を発表して、意見を募集したり、第5回ガイドライン研究会では議事要旨を作成する前にわずか数日で、さらに第6回研究会では即日に、その時その時のガイドライン案を含む資料を発表し、外部へできるだけ早く情報提供をしようとしていた姿勢や研究会で出された意見を反映しようとする意図が明確に感じられました。
また、中間的なもの(素案イメージ)で出された意見についても、研究会でフィードバックしながら、この種の意見募集としてはかなりのものを取り入れたり、取り入れなかった理由を研究会で公表しながら現在の案があると思います。
これまでいろんな文書を参照しなければ公益法人制度の全体像がつかめなかったことから、ガイドラインという形で様々な文書を今回一か所にまとめたこともあって、A4で234頁にも及ぶ大量の書類となっています。
できるだけ多くの公益法人関係者やそれ以外の方々が意見提出することが期待されているものと思います。本来ならば、国民全体にその受益が及び国民の関心が高くなって当たり前の公益法人に関してあまりにも無関心層が多いことが公益法人が活発に活動している他国と比べて大きな違いの一つになっているものと思います。
ガイドライン案は本ブログの考えと著しく異なる部分ももちろんありますが、ある意味では社会全体の雰囲気を反映している部分もあると思います。このガイドライン案を見て本ブログの考え方を社会全体に広げていく必要性も痛感しているところです。
できるだけ多くの方が、語義の質問を含めて多くのご意見を出されることがより良き制度や誤解のない制度へ近づく第一歩だと思います。