今では大きなお祭りとなったが、日本でハロウィーンが始まったのは、そんなに古い話ではない。バレンタイン・デーも昔からあるわけではない。米国の習慣が入ってきて定着していっている。
そんなことを思っていたら、今年はブラック・フライデー(黒字の金曜日)に関する販売促進が急に増えたように思う。感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日に割引セールをする習慣が米国で始まり、一気に広がり、感謝祭とあまり関係ない日本にもついに上陸した感がある。
このブラック・フライデーの広がりを受けて米国で始まったのが、ギヴィング・チューズディー(寄附の火曜日)である。SNSの時代であるから、
#Giving Tuesdayを付けて一気に広がっている。今年は11月28日になる。
欧州やオーストラリアにもあっという間に広がっているので、日本に入る日もそう遠くないだろう。
日本でも、例えば、公益社団法人日本フィランソロピー協会の「誕生日寄附」がある。自分の誕生日には寄附をしようという運動である。
協会のホームページには以下の趣旨が掲載されている。
誕生日は生まれてきたことを感謝する日です。
きっと多くの人は家族や友人から
祝福されることでしょう。
そんな素敵な日に、誰かへ「がんばって」と
エールを送ってみてはどうでしょう。
それを誕生日寄付と名付けました。
自分の誕生日に誰かのために
寄付をするのです。
もちろん誕生日だけではありません。
結婚記念日など自分の大切な記念の日を
同じように誰かへの
寄付の日にしてもよいでしょう。
自分の誕生日や記念日が
誰かのためにも大切な日になる。
「おめでとう」から「がんばって」
そんな気持ちが毎年のこの日を
もっと楽しく、そして
幸せを感じる日にしてくれるはずです。
一年に一度、寄附をする日を決めてSNSで発信するのも新時代らしいのかもしれない。