明日12日(月)から非営利組織分野の国際学会ISTR(International Society for Third Sector Research)がオンラインで始まります(〜16日(金)まで) 。
文字通りの世界中の研究者が参加する国際学会で完全オンラインです。単一のタイムゾーンならば、それこそ24時間通しとなりますので、二つのタイムゾーンが用意されています。
昨年モントリオールで予定されていたのですが延期となり、ISTRにとっても今回初めて完全オンラインの世界大会となります。
https://istr2021.us2.pathable.com/
オンラインは実際に参加するのに比べると、体力的にも費用的にもずいぶん楽です。
他方で小生の場合には家から参加しますから、日常生活をしながらとなりますので、どこまで集中できるかといった点では不安もあります。
リアルな国際学会では海外出張でしたので、その間は休講にせざるを得なかったのですが、研究者の中には授業と掛け持ちで国際学会に参加するという方もいるようです。
国内の学会でも完全オンラインは珍しくはないですが、ISTRの場合にはITのテクノロジーの水準がかなり高くなっているように思います。
実はもう5-6年前から、リアルの国際学会にも会議用アプリが頻繁に利用されており、プログラムや参加者リストはもちろんのこと、いくつもある分科会での参加者もアプリを通してわかるようになっていました。
ただ、オンラインの場合ではプログラムを表示するのも、各国の時差がありますので、アプリに頼らないで標準時だけの表示だと混乱も起きるでしょう。アプリのおかげで登録をしっかりすれば、日本時間で表示してくれます。
今回は事前にチェックインすることもできて、自分のセッションにどのような方が参加する予定なのかもわかりますし、様々なコミュニケーションツールもついています。
学会長のウェルカム・スピーチなども予め映像で見ることができます。
各セッションの内容も参加する前からはアブストラクトや発表論文などにアクセスができて従来以上に参加する価値があるように思います。
また、内容もたとえば、米国の1969年法と呼ばれる非営利セクターの税制の骨格となった税法についてのパネルでは、歴史学者と法学者による学際的な議論が予定されています。同学会は設立後約30年経ちますが、当初は少なかった法学や会計学の研究者の参加が近年目立っているように思います。これだけ世界的に非営利組織に関する法制度や会計制度が変化していっているので、当然といえば当然です。
自分の発表論を書くのに忙殺されてご案内が遅くなりましたが、今からでも遅くないので是非登録、参加してみてください(有料です)。