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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


国際会計基準策定者や各国の策定者が作成した国際非営利会計基準94か国への関心の広がり [2021年02月01日(Mon)]

国際非営利会計基準(国際非営利財務報告基準)原案の作成者たちであるTechnical Advisory Group (TAG)はどんな方々なのでしょうか?


議長を務めているのが、Ian Carruthers氏で、国際公会計基準(IPSAS)を策定した国際公会計基準審議会(IPSASB)の会長も務めた方で、英国勅許公共財務会計協会(CIPFA)の会長です。


他の方々は各国の会計基準設定機関に所属する方で、米国財務会計基準審議会(FASB)をはじめ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スイス、オーストリア、コロンビア、マレーシアなどの会計基準審議会関係者で構成されています。


また、企業会計の国際基準である国際財務報告基準(IFRS)策定を行った国際会計基準審議会(IASB)は、TAGのオブザーバーという形で参加しています。


国際会計基準の関係者のそろい踏みです。

プロジェクトに関係している機関は以下の通りです。


AASB (Australia)

AcSB (Canada)

African Academy of Sciences (Kenya)

Aston University (UK)

Avkaash (India)

Baker Tilly (UK)

CGIAR (France)

Church of England (UK)

Crowe LLP (UK)

FASB (USA)

FRC (UK)

IASB (UK)

ICASL (Sierra Leone)

ICPAR (Rwanda)

John Snow Inc (South Africa)

Karina Vartanova (Switzerland)

KPMG (Switzerland)

MASB (Malaysia)

Mercy Corps (Jordan)

MINPAKU (Japan)

NZASB (New Zealand)

PAFA (South Africa)

Philip McMinn Mitchell (Switzerland)

PwC (Austria)

SMS Accounting Services (Colombia)

The Ford Foundation (South Africa)

U4 (Norway)

USAID (USA)



また、本部によると関心を締めている国は現在94か国となります。


スケジュール的には、本年1月の原案作成。2023年半ばに公開草案の公表。2025年半ばに最終のガイダンスが発表されることになっております。


皆様からの声をお待ちしております。


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