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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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NPO法人会計基準策定10周年記念行事 〜歴史秘話 [2020年12月28日(Mon)]

先般「NPO法人会計基準策定10周年記念行事 〜歴史秘話 基準誕生の頃の話を聴く夕べ〜」がオンラインでありました。当日の様子はWEBで公開されています。今でも見ることができます。公益法人関係者の方も大変参考になると思いますので、ぜひご覧になってください。


素晴らしいなと思います。


私は、評判の悪い番場会計基準(昭和60年公益法人会計基準)については、現金主義をベースに法人独自が資金の範囲を定義して貸借対照表との整合を可能とした世界でもまれにみる日本の大発明だと思っておりますが、NPO法人会計基準はそれ以上に以下のような点から世界に誇れるものだと思います。


1.プロセスにおいて関心のある方に全て参加可能とし、

2.NPO法人の実情を様々な観点から考察して、

3.基準策定後は全国に出向いて普及に努め、

4.疑問については、WEB上で質問と回答を公開しています。


委員長で公認会計士の江田寛さんをはじめ、コーディネーターの横田 能洋さん、ご登壇された、水口 剛 さん、脇坂 誠也さん、岩永 清滋 さん、大久保 朝江 さん、青海 康男さんご苦労様でした。素晴らしいものができ上っていると思います。


「歴史秘話」として面白かったのは、初期の段階で米国に調査に行き、「非営利の会計は企業会計と異なるものだと思って米国に調査に行ったら、同じでいいのだという話を聞いたこと」という、相違説(非営利の会計は企業会計と異なるものとして議論を出発させること)から同一説(非営利の会計は企業会計と同じものとして議論を出発させること)へ切り替えたことが明らかにされたことです。


相違説、同一説というのはあくまで「起点」の話ですから、どちらが良い悪いというものではありません。


また、実務家との間で激しい議論があったことも明らかにされています。


小規模の法人ならば、現金主義でもよいのではないかという思いは今でもありますが、損益計算に変更して、10年間も普及に務めてそれなりに普及しているということなので、私からは特にこの点について意見を言うつもりはありません。


関係者のご努力に深く敬意を払います。


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