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民間公益の増進のための公益法人等・公益認定ウォッチャー (by 出口正之)

日本の民間公益活動に関する法制度・税制は、10数年にわたって大きな改善が見られました。たとえば、公益認定等委員会制度の導入もその一つでしょう。しかし、これらは日本で始まったばかりで、日本の従来の主務官庁型文化の影響も依然として受けているようにも思います。公益活動の増進のためにはこうした文化的影響についても考えていかなければなりません。内閣府公益認定等委員会の委員を二期六年務めた経験及び非営利研究者の立場から、公益法人制度を中心に広く非営利セクター全体の発展のためにブログをつづりたいと考えております。


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公益法人とNPO法人との間の文化の差 [2020年07月09日(Thu)]

本日の時点の報道によると、9県の60河川で70か所以上で氾濫しているそうです。雨はまだ続きそうですので、残念ながら今回の豪雨被害はさらに広がっていくものと思います。


新型コロナウイルスが東京圏を中心に蔓延している状況の中で、地域社会による地域の支援の重要性がさらに増してきていると思います。英知を結集して被災者に対応していく必要があるでしょう。言い換えれば、公益ニーズが大きくなってきていると思います。


公益法人の変更認定については、新型コロナ関係で柔軟な対応が内閣府から発表されていますが、豪雨災害についてもいずれ同様の措置がなされるものと期待しています。


かつて、ある県の公益財団法人は隣の県にも活動を広げる定款変更を行おうとしたところ、内閣府からは上京の上説明せよと言われ断念した経緯があるということを伺ったことがあります。今はそういうことはないとは思いますが、公益法人が機敏で柔軟な対応を取るには行政庁の協力も不可欠でしょう。


ところで、公益ニーズがどんどん増していく中で、何となく公益法人と特定非営利活動法人(以下NPO法人)との間の「文化」に差があるように感じているのは小生だけでしょうか?


周知のとおり、「公益法人制度改革」と言われますが、閣議決定では「最近の社会・経済情勢の進展を踏まえ、民間非営利活動を社会・経済システムの中で積極的に位置付ける」という観点から、「関連制度(NPO、中間法人、公益信託、税制等)を含め抜本的かつ体系的な見直しを行う」となっていて、NPO法人も含めた改革だったのですが、NPO法人側から強い拒否感が出て対象からNPO法人が外れました。


公益法人もNPO法人も管轄は同じ内閣府ですが、担当大臣は異なっております。

双方の内閣府のホームページを見比べて見たことはあるでしょうか。

ちょっとフロントページを見比べて見てください。


内閣府 公益法人インフォーメーション  (特に内閣府からのお知らせ)

https://www.koeki-info.go.jp/


内閣府 NPOページ (特に新着情報)

https://www.npo-homepage.go.jp/



新型コロナウイルスに対する情報提供に、何となく「文化の差」を感じてしまうのです。


それでは次に会計に関する議論を比べてみましょう。


公益法人の会計に関する研究会 ⇒公益法人インフォーメーションから、現在は議事要旨と資料のみ毎回別ページで公開(うまくリンクが貼れません。2013年から開始され2018年秋まで議事要旨すら公開されていませんでした)。


特定非営利活動法人の会計の明確化に関する研究会

https://www.npo-homepage.go.jp/kaigi/kaikeimeikaku-kenkyuu

⇒別ページで全て特掲され、議事録や資料など一覧で位置づけられています。議論の全容がわかります。

公開の度合いだけではなく、研究会の構成員なども公益法人会計については会計関係者のみ、NPO法人については、NPO法人会計者など幅広い構成員となっています。


会計関係者はメンバーが重なっている方もおられるので、双方の進め方の違いも肌で感じているのではないかと思います。


NPO法人会計基準については内閣府で議論する前に、NPO法人が公開で議論しながら作り上げたものです。

http://www.npokaikeikijun.jp/


民間主導で作り上げたものです。



今回は小生の感じる「文化の差」という曖昧な話を書き連ねました。杞憂であってほしいと願っております。

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