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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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「こども・若者からの恩返し」をどう受ける? [2024年07月26日(Fri)]
下記の質問をいただきました。

「現在、A地区でもこども食堂に取り組んでいる団体があり、
経済的苦境に直面するこども達が増えていることからも、
その取り組みが広がりを見せているところです。
食べ物や学習の機会などの提供を受けたこども達も、
いつか恩返しをしたいという気持ちを持っているものの、
その方法が分からず、またご相談くださったBさんご自身も
情報提供することができないでいることについてもどかしさを
感じているとのことです。
Bさんの立ち位置としては、こども食堂の主宰者と同志のため、
サポートをしています。

ついては、全国の事例として、こども達が恩返しする方法について
情報があればお教えいただきたく、連絡させていただきました。
本来であれば、彼ら自身が考え、行動するべき部分もございますが、
事例があればヒントになり得るとも思います。

Bさんの問題意識を補足させていただきますと、
こども食堂だけでなく、Bさんの活動には数多くの学生たちが
関わっており、BさんやBさんのコミュニティーに
「ありがとうございました。」と、菓子折りなどをいただく機会もあり、
このような時に、
「菓子折りなんていいから、いつに日が〇〇してね」
「〇〇で返してくれればいいから」、と言いたいとのこと。

この「〇〇」を川北さんに教えていただきたいというニュアンスです。
時間がかかっても、心で深く結び付く機会になればいいなと
企んでいらっしゃいます。笑


ご質問くださった市職員のHさん、ありがとうございます。
さて、みなさんだったら、どうお答えになりますか?

お答えするに際して、確認すべきことはいくつかあるのですが、
一般論として、こどもであれ、若者であれ、高齢者であれ、
その方々を対象とした活動や場づくりをしていらっしゃる方たち
(ここでは、こども食堂を運営する大人たち)ご自身にとっては、
その場に関わることだけで十分に、感謝を受けることを超える
体験をしていらっしゃることかと思います。
むしろ、感謝を伝えるべき相手は、場の担い手となっている
大人自身ではなく、その方を支えてくださっている方、
たとえば、寄付者や協力者、さらには、担い手の大人のご家族に、
お礼をお伝えいただくことが、長続きするためのポイントです。
私が大学在学中からかかわっていた国際的な冒険体験プロジェクトで、
卒業後に代表になったときには、企業にご協力いただいた際
(注:1980年代後半です。。)のお礼としては、
参加した若者たちに、プロジェクトの途中で白紙のハガキを
渡して、感じていることなどを書いてもらい、宛名をシールで
貼ってお送りしたのですが、とても喜んでいただきました。

もうひとつ、感謝してもらうより、手伝ってもらうほうがいい、
ということもあります。当日の準備や片付けはもちろん、
大掃除や、備品の手入れなど、敢えて「手伝ってほしい」と
伝えて、運営する側に回ってもらう、ということもありますね。
こどもや若者自身にとっても、サービスを受ける側だけであることが
心苦しいというか、居心地悪い、ということもあるかもしれず、
その場合には、担い手側に回ってもらう、という方法もあります。
ただ、それが義務だと感じられるのも困るため、
「手伝ってくれる」こども・若者のためのお約束として、
「してあげる」のではなく、自分の気持ちの問題として
手伝う方が居心地がいいからする、手伝わないことも、
何も問題ない、ということを、繰り返し繰り返し、
共有する必要があります。
それでも、与える側・与える側を固定しない、ということは、
こどもや若者の主体性を育てる上でも、とても大切なことですよね。
福岡市NPO・ボランティアセンター「あすみん」の20周年記念事業でした! [2022年10月04日(Tue)]
去る10月2日は、福岡市NPO・ボランティアセンター「あすみん」の
開設20周年を記念した「Good Activity Festival」にお招きいただき、
「福岡市の「これまで」から、市民活動の「これから」を考える
- 2030年代を俯瞰して備えるために -」
と題して、基調講演を
担当させていただきました。
好天に恵まれた貴重な秋の週末にもかかわらず、会場に約100名、
オンラインでも30名近くの方々にご参加いただき、
本当にありがとうございました。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
2210_fukuokashi_koremade_korekara.pptx

実は、同センターにお招きいただいたのは、なんと10周年記念事業
依頼、ちょうど10年ぶり! 前回の記録なども見直してみると、
人口増が続き、高齢化が全国平均より遅れて進んでいるでさえ、
「小家族化」をはじめとする「くらし方の変化」に直面し、
今後、高齢化が加速することで、独居高齢者をどう支えるか、
という問題に直面することは不可避であるという柔らかな指摘が、
着実に進行しつつあることも確認できました。

ご参加くださったみなさま、そして、あすみんのスタッフのみなさまには、
これからも、地域の持続可能性を高めるために、「これまで」と
「これから」がどう違うのかを見通し、近未来に備える取り組みを進め、
それを周囲にも促していただけますよう、重ねてお願いいたします。

当日、会場にて、JENへのご寄付をお願い申し上げたところ、
18,000円お寄せいただきました。ありがとうございました!
同日中に、私からの同額マッチングを加えた36,000円を、
JENに送りました。
領収書をご希望くださったみなさまには、来(11)月初旬から、
順次お送りいたしますので、今しばらくお待たせいたしますが、
どうぞご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。
しんぐるまざあず・ふぉーらむの活動報告会にお招きいただきました! [2022年06月12日(Sun)]
総会シーズンですね。
開催する側の方も、参加する側も方も、いつもに増してお忙しいことと拝察いたします。
昨日は終日、総会や活動報告会に参加したり、運営側だったり、という一日でした。
このうち、午前は、しんぐるまざあず・ふぉーらむの活動報告会にお招きいただき、
昨年度のお取り組みについて話を伺わせていただいた後に、
コメントさせていただく機会をいただきました。
大切な、広範に及ぶお取り組みについて、短時間ながら詳しく
お教えいただき、コメントさせていただく機会をいただき、
本当にありがとうございました。
画面共有させてさせていただいた資料を、下記に添付しますね。
2206_single_mothers_forum_ga.pptx

全国約2500世帯に毎月、食料などをお送りしていらっしゃる
とともに、継続的な調査も行っていらっしゃることから、
ひとり親世帯の生活や課題・困窮については、同会が公開された
各種の調査結果(たとえば今年5月発表のものはこちら)を
ご参照いただくとして、感染症下で加速度的に深刻化した状況に
対応するために、支援の規模やプログラムも急速に拡大された
同会や、全国各地でひとり親世帯支援に取り組まれる団体にとって、
これからの支援体制をどのように整える必要があるか、という観点から、
国勢調査をもとにお話し(といっても予定時間10分のところ、
オーバーして13分でしたが。。)させていただきました。

ぜひ、添付したスライドをご参照いただきたいのですが、
特徴なポイントを3点だけ。

まず、シングルマザーは、ますます忙しくなった、ということ。
スライド6枚めに挙げた通り、全女性と母子世帯の就労率について、
年齢層別に2010年と2020年を比較すると、
2010年の就労率は全女性44.7%に対し、母子世帯では78.0%、
2020年には全女性46.5%に対し母子世帯では82.2%にまで
達しており、特に55歳以上では2010年より10%以上、
20歳代を通じて7・8%ほど高くなっています。

次に、母子世帯数は減少しているが、18歳未満の同居世帯に
占める比率が1割近い(つまりこどものいる世帯の10軒に
1軒近くが母子世帯という県がある)ということ。
スライド18枚めに挙げた通り、高知、鹿児島、宮崎、北海道、
沖縄では9%以上で、各都道府県の順位を2015年から
2020年にかけて比較すると、佐賀、岩手、群馬、宮城、
静岡、福井では順位が大きく上がっています。

もうひとつは、「母子世帯率」(分母は「18歳未満同居世帯」や
「全世帯」)を市区町村別にみると、両方とも高いのは、
必ずしも都心部ではない、ということ。
スライド21枚め(球の大きさは各市町村の母子世帯数なので、
球が大きいほど、母子世帯数が多い)に挙げた通り、
右上にある(=18歳未満同居世帯に占める割合も、全世帯に
占める割合も、どちらも高い)市区町村は、政令指定市や
県庁所在地市などの大都市ではない、ということです。

同会を含め、ひとり親支援にお取り組みくださっていらっしゃる
みなさまは、すでに力を尽くしてくださっていることを
十分に承知したうえで、今後のお取り組みについて、
「気付いたら、できたら対応する」ではなく、「残された課題と
今後起こりうる課題に、備えながら進める」という考え方で
臨んでいただけるなら、こんな観点が重要だと感じます。

(1)都心部と農山漁村部
 ・どうアプローチすれば効果的に広がるか?
(2)支援の基本は「住・食・衣」+学・楽+通(+交?)
 ・事業者・企業との連携拡充不可欠
(3)担い手をどう育てるか?
 ・当事者の多様性→シスターフッドの可能性
 ・「養成講座」の必要性←専門職の仲間づくり
(4)こども調査&母親調査の重要性
 ・継続的なアセスメントで効果&課題「共有」
 →シングルマザー生活支援アプリ?

重ねまして、貴重な機会をいただいた同会のみなさまと、
ご参加くださったみなさまに、深くお礼申し上げます。
「伝票の書式が欲しい」というお問い合わせをいただきました。 [2019年04月30日(Tue)]
「支援力」研修にご参加くださった方から、下記のお問い合わせをいただきました。

1点ご相談ですが、研修の中で、スライドで紹介されました次の資料の
写メをもし可能ならいただけませんか。
●レシートの貼り付け(勘定科目がチェック式になっている)様式
団体から報告書をいただくのですが、間違いが多く困っておりました。


現時点では、同書式の公開は行っておらず、また、今後もその予定は
ありません。
同日も説明申し上げた通り、会計の支援は「この通りやってください」と
基準や要項を示して従うよう求めることではなく、相手の活動や運営の
実態に即して勘定科目を確認・設定し、日常の現場でも「情報とお金の
動きが一致する」ように伝票を作成するところから始まる、と、
私どもでは位置付けています。
このため、当方は、支出と収入の勘定科目の例として書式を示すのでは
なく、あくまでその考え方をお示しすることにとどめ、それぞれの
支援者において、勘定科目の確認と設定や書式の作成を行うべき、
と考えます。
ご依頼にはお応えできませんが、趣旨をご理解いただき、支援者として
相手に即した支援を行っていただけることを、その一員として願って
います。
岡山で「これからの20年も、社会に貢献できる支援者を目指す人 のための踏み込んだ支援と協働に関する合同研修会」でした!! [2018年04月22日(Sun)]
去る20日(金)・21日(土)の2日間は、
中国5県中間支援組織連絡協議会岡山NPOセンター
IIHOEなどの共催による「NPO法20周年記念:
これからの20年も、社会に貢献できる支援者を目指す人の
ための踏み込んだ支援と協働に関する合同研修会
」でした。

第1部(20日10時から12時)は、IIHOEの
ソシオ・マネジメント・スクールの春季講座として、
「先駆的なしくみ事例から学ぶ、協働推進のこれまでとこれから」、
第2部(同日13時から17時30分)は、岡山市内での協働事例に
ついて、その課題の構造から学ぶ事例紹介が織り込まれた
「この20年でNPOと支援はどう変わり、これからの社会のために
何をすべきか 〜課題解決に本気で挑むための協働・コレクティブ
インパクトと市民の可能性〜」、
第3部(21日10時から13時)は、シン・シエンシャ会議との
共催による「原因解消に届く課題解決のための仕組みと伴走支援は
どうあるべきか〜支援者向けワークショップ〜」
第4部(同日14時から16時30分)は、再びソシオ・マネジ
メント・スクールとして「市民活動・市民事業の支援を担う人材の
『半人前・一人前』タスク&スキルリストづくり」、
さらに、20日夜には、ISO26000に基づくCSRレポート
を刊行されたマスカット薬局さんのレポートを読む会
開催されました。
この貴重で濃密な機会に、文字通り全国各地からご参加くださった
延べ100名以上のみなさま、本当にありがとうございました!

第2部の基調発題の際にお示しした資料を、下記に添付しますね。
1804_20years of_nonprofits_and beyond.pptx

高齢化が第2幕に入り、人口減少まで始まった日本。
経済成長率は世界平均の4分の1程度のペースにまで落ちて
しまっているのに、「まだ大丈夫」だと思っている老人たちや
その人たちに盲従している部下たちが「前例がない」とか言って、
地域や経済など、社会の持続可能性を損ね続けている状況を
打破するためには、「これまで通りのまま続ける」のではなく、
世界と日本の今後を冷静に見通し、今は厳しくても、より良い
未来のために必要な判断と改善を進める必要があります。

より良い社会づくりのために、課題の解決や理想の実現に
取り組む団体だからこそ、「何をしたいか」というウォンツ
ではなく、「どんなことがどれだけ足りないか」という
ニーズに基づき、その解消や実現に向けて、効果的・効率的に
事業を行う主体として、NPOや地域運営組織をはじめとする、
地域のために活動する団体の存在意義は、ますます高まっています。

そういう営みや組織を支援するなら、団体に寄り添うのではなく、
2歩先の視野を持って、1歩先のプログラムで支援することが、
支援者に求められる基本的な役割です。
同様に考え、実践してくださる方が増えることを、切望します。

この貴重で濃密な機会を準備し、運営してくださった、
岡山NPOセンターをはじめとする中国5県中間支援組織
連絡協議会のみなさまに、深く深くお礼申し上げます。

両日とも、(般社)J-CAPTAとともにCAPプログラムを
届ける・拡げる活動へのご寄付
をお願いしたところ、
4,600円お寄せいただきました。
ありがとうございました!
ETIC. Maker University & 低炭素杯 & 「学びによる地域力活性化コンファレンス」でした! [2016年02月18日(Thu)]
昨日朝はETIC.主催の「Makers University」にお招きいただき、
若者による意欲的なチャレンジと、社会的なニーズの調査の必要性について、
午後は「低炭素杯2016」にお招きいただき、
「地域にとって最適で、 最も効果的な取り組みを 増やすために
- 地域のことは、 地域で学ぶ、決める、動かす 」と題した講演を、
夕方は文部科学省主催の「学びによる地域力活性化コンファレンス」に
出席しました。
それぞれ重要なテーマながら、短時間しか伺うことができず、申し訳
ありませんでした&残念でした。。。

低炭素杯での特別講演の際に画面に示した資料を、下記に添付しますね。
1602_llc2016_area_optimization.pptx
「地域の特性に応じた気候変動・温暖化防止・CO2排出抑制・
エネルギー利活用対策」については、各地でもそれぞれにすでに
お取り組みを進めていらっしゃることかと思いますが、しかし、
昨日も改めて申し上げた通り、パリ会議で安倍首相ご自身が明確に
国際公約された「2030年までに排出量マイナス26%」を
達成するには、もはや製造業よりも、家庭や事業所などの民生部門と
輸送部門が4割以上の削減を実現するしか、可能性はありません。

だからこそ、地域の特性を見極めたうえで、灯油の年間使用量が
全国平均を上回る地域では、その使用量を半分以下に抑え、
同じくガソリンの年間使用量が全国平均を上回る地域では4割以上を
節約するために、@断熱を徹底し、A地中熱を最大活用するともに、
近い将来にはB太陽光などの発電を導入した施設での直流の併用を
進めると同時に、収穫期を迎えた国内各地の山林を生かした林業の
活性化の副産物であるペレットなどを、C熱と電力の双方を確保す
資源として活用する、といった取り組みが不可欠です。

進化やイノベーションが真価を発揮するのは、研究室ではなく、
市場、つまり、わたしたちの日常のくらしのなか。
だからこそ、市民こそが進化やイノベーションの最も重要な
担い手であることを理解し、試行やチャレンジを積極的に
受け入れて、イノベーションを促す存在であっていただきたいのです。

全国各地の温暖化防止活動推進センターや温暖化防止活動推進員の
みなさまには、ぜひ、地域の特性を踏まえた事例とデータ、
特に住宅や家族の構成・規模別の事例をもとに、試算を示して、
市民のチャレンジによる地域のエネルギー効率向上を促し、
くらし=民生部門主導の排出量4割削減の実現に向けて、
進めていただきたいのです。
残念ながら低炭素杯の運営をお手伝いできる立場ではなくなって
しまいましたが、この重要な取り組みを進めてくださっている
みなさまに改めて敬意を表するとともに、許される範囲内で
お手伝いできることを望み続けています。

また、Makers Universityにて、(公社)チャンス・フォー・
チルドレンへのご寄付
を、お願いしたところ、6,210円
お寄せいただきました! ありがとうございました!
那覇で「ソシオ・マネジメント」を読み解く会でした! [2016年01月15日(Fri)]
昨晩は、那覇で「ソシオ・マネジメント」の読書会を開いてくださっているみなさまと、
沖縄地域社会ビジョン大学院、そして私どもIIHOEの共催による
「社会と未来をデザインする
『ソシオ・マネジメント』社会に挑む5つの原則を読み解く」
でした!
ごくわずかな期間のご案内で、夜間の開催だったにもかかわらず、
30名近いみなさまにご参加いただきました。ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1601_machiwaku.pptx

この機会にぜひ、下記のリンクも、お目通しください。
「経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理」(平成27年11月13日)
【緊急開催】「経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理」を読む(第1回)【報告】「経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理」を読む(第1回)

本来の開催趣旨から離れてしまっているかもしれませんが、しかし、
ご質問いただいた通り、今、日本の地域や社会が置かれている状況は、
「先輩たちの言うとおり、今までどおりに」では全然ダメで、
わずか10年間で、生産性を8割近くも上げない限り、維持さえできない、
というのが現状です。
だからこそ、しんどいですが、続けるのではなく、進化すること、
そして、小さな現場を大事にしつつ、大きな現場もしっかり考え、
試し、育て続けることです。

この貴重な機会を設けていただいたことに、深く敬意を表し、
心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!
同日、みなさまにお求めいただいた書籍代金の1割(4,803円!)は、
共催者である「ソシオ・マネジメント読書会」を主催してくださっている
今木とも子さんが所属されている(特)ちゅらゆいによる
生活困窮世帯の不登校児を支援するkukulu
に、寄付させていただきました。

また、同日も(公社)チャンス・フォー・チルドレンへのご寄付を、
お願いしたところ、300円お寄せいただきました。
ありがとうございました!
八幡浜市で「もろもろ合わせ技」(ちゃんぽん??)講座でした! [2016年01月10日(Sun)]
昨日は「中間支援講座 NPOの組織力向上セミナー」と題された
(特)八幡浜元気プロジェクト主催の研修にお招きいただきました。

こういう仕事を長くさせていただいている中で、ある意味「醍醐味」(??)とも
いえるのが、ご参加者の、当初想定と、実際のご参加とのギャップ。
今回、ご依頼の時点でいただいていたお題が「団体の組織課題の可視化を通じた
解決」だったため、団体としての実践を積み重ねてこられた方々を対象とした
作業を準備していたのですが、会場にお集まりくださったご参加者のうち、
3分の1近くが高校生だったり、地域コミュニティを担当されている行政職員の
方もそれなりの数いらっしゃったり、と、まぁ、多様でした。。。
そこで、急遽、テーマ設定の間口を広げて、地域で活動を続ける団体に求められる、
活動や事業を続ける上での視点や、外部への働きかけの在り方などについても
お話しすることにしました。。。

お忙しい中、ご参加くださった30名近くのみなさま、ありがとうございました
&お疲れ様でした!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1601_resource_raise_and_organizational_development.pptx

「過去から現在までの好みに基づいて、したいこと」ではなく、
「今後を見通した上で、未来に向けて求められること」を、
効果的に実現できてこそ、つまり、1歩先の視野を持って、
半歩先のプログラムをつくり続けることが、NPOの基本的な役割。
だからこそ、社会の中での地域の近未来を冷静に見通し、変化に
備える進化を、どのように進めていくかが問われています。

また、同日も(公社)チャンス・フォー・チルドレンへのご寄付を、
お願いしたところ、200円お寄せいただきました。
ありがとうございました!
大阪自然史センターで理事ミニミニ研修+「友の会サミット」でした [2015年11月30日(Mon)]
昨日は(特)大阪自然史センターさんにお招きいただき、同会などが主催の
友の会サミット2015 ユーザーコミュニティが博物館を活性化する道を探る
で「2030年に向けての社会変化と博物館ユーザーコミュニティに求められるもの」
と題してお話しさせていただくとともに、その昼食休憩の間(当初の予定とは
大幅に変わりましたが。。)に、同センターの理事・職員の方々対象の
超ミニミニ研修を行わせいただきました。

北海道から鹿児島まで、全国各地からご参加のみなさま、
本当にお疲れ様でした&あまりに短縮したため、本当に雑駁なお話に
なってしまったことを、お詫びします。。。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1511_osaka_shizenshi_center_board_development.pptx

なお、途中で引用した「環境問題への関心の低下」はこちら
「若者は環境<<労働」はこちらを、ご参照ください。

同日については、とても重要な機会だったので、少し長めに。
まず、後段の「ユーザーコミュニティ」について。
実は、会場でお話を伺うまでは、もっともっとライトな、
「博物館来場者や科学愛好者とのつながりや接点をどう拡充するか」
という、マーケティング側面からとらえていたのですが、
上記添付の最後のスライドにある通り、住民が科学や自然史を
自分たちのこととして学び、共有する、という、当事者性の問題で
あることに気付かされました。いやぁ、本当に重要。
自分の浅はかさを、深く反省しました。。。

となると、自然史博物館は、ますます、来館者を待ってちゃダメですよね。
自分の地域の自然の歴史を科学的に学び、それをどう生かし、
次の世代へと伝え、遺していくかを、自分ごとにできる人を増やすには、
施設で待つのではなく、学校にも、職場にも、どんどん出かけていかないと。
すると、ショッピングモールをはじめとする商業施設や、鉄道の駅など
にも、どんどん出かけて、自分のことであることに気付いてもらえる
機会をつくっていかないと。そのプロセスこそが、ユーザーコミュニティが
拡充していく意義であり、もっとも有効な流れであると感じました。

もうひとつは、理事研修について。
実は、同日の僕のもうひとつの(でも、本来の?)メイン・イベントは、
同センターの理事さん対象の研修だったのですが、残念ながら、諸般の
事情で当初の予定の半分程度の時間で行われることになってしまいました。
(まぁ、現状では、そういう位置付けなのだと、理解しています。)

過去10年間の決算を拝見し、補足資料をお願いしてわかったのは、
同会もまた、先達による蓄積(レガシーですね)を生かしているとともに、
それに「食わせてもらっている」状態でもあります。
大切なのは、これから10年間を見据えて、対象となる顧客(=市場)を
拡げ、自分たちの持つ技能や知見をきちんと商品(製品もサービスも)にして、
社会において価値として届け、花開かせていく姿勢。
その意欲も経験も技能もお持ちの方に、理事をはじめとする経営層に
どんどん参加していただき、社会も団体もともに持続可能性を高められる
ことを、心から願っています。

また、同日も(公社)チャンス・フォー・チルドレンへのご寄付を、
お願いしたところ、3,283円お寄せいただきました!
ありがとうございました!!
千葉県内の子ども劇場理事・運営委員のためのリーダー研修でした! [2015年10月29日(Thu)]
10月26日は、(特)子どもネット八千代にお招きいただき
「NPOリーダー研修会」と題して、千葉県内北総地区各地の
子ども劇場の理事や運営委員のみなさ満を対象に、団体運営の基礎と
理事に求められる視野や役割についてお話しし、中期的な課題への
取り組みのきっかけづくりの作業を行っていただきました。

お忙しい中、県内各地からお集まりくださった50名近いみなさま、
ありがとうございました!
1510_kodomo_yachiyo.pptx

「自分がしたいこと」をする同好会やサークルではなく、
「社会に求められること」に挑むNPOだからこそ、
同じことを同じように長く続けるのではなく、
社会の変化を見通して、事業も組織も進化しなければなりません。
つまり、先輩たちから何を言われようが、
子どもに芸術鑑賞の機会を提供する「だけ」の存在から、
どう進化・発展するかが問われています。
もちろん、1つのことだけでも難しいのは承知の上ですが、
しかし、子どもや、その保護者を取り巻く環境は、
もっともっと難しくなってきています。

同じことを同じように「継続」するのではなく、
社会の変化に応じて進化する「展業」は、
より良い社会づくりに挑むNPOにとって必須不可欠ですよね。
先輩たちより、さらに大変なことに挑んでいただくことになりますが、
それも与件。しっかり受け止めて、進んでいきましょう。

同日も、関東・東北豪雨水害の被災者支援活動へのご寄付
お願いしたところ、19,710円お寄せいただきました!
ありがとうございました!!
私からも同額をマッチングして、茨城で被災者支援活動を
続けていらっしゃる団体に、お届けいたします。
ブレーンヒューマニティーのトップ・マネジメント研修でした! [2015年09月08日(Tue)]
設立以来20年以上、学習支援から自然体験まで
地域の子どもたちのための多様なプログラムを中心に、
年間1億円以上の事業を、大学生中心のスタッフ
400名以上が支え、理事をはじめとする幹部スタッフの
大半も大学生、という(特)ブレーンヒューマニティーの、
その現場を支えるリーダーたちのための「トップ・
マネジメント」が昨日から明日までの2泊3日で
開催され、初日と2日目の1泊2日部分を
お手伝いさせていただいています。

学業も、アルバイトも、恋も(?!)、ほかにも
いろんなことで忙しい学生生活の中で、
貴重な時間を割いて活動に取り組むだけでなく、
こんな研修に、わざわざ宿泊費や食費などの実費を
自己負担して参加してくださっているみなさま、
本当にありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1509_BrainHumanity.pptx

今回も、とっても大切なのは、自ら気付いた社会の
課題や理想の解決や実現に向けて、どういう状況を
つくりだすために、どんな事業や活動をすべきか、です。

間違っても、これまでしてきたことをどう続けるか、
どう大きくするかといった、自分たちを世界の中心に
置いた考え方ではなく、自分たちの事業や活動を
必要とする対象(人でも生物でも自然でも)が、
次に必要とされるのは何か、ということ1点にだけ
こだわって、成果を生み続けることが不可欠です。

引き続き、よろしくね!
この合宿が、ブレヒュースタッフはもちろん、
地域の子どもたちの未来にとって、とても大事で、
有効な機会とするために、あと1日、
力を振り絞ってください。
岩手県主催の「社会福祉法人役員研修」でした! [2015年07月27日(Mon)]
今日は岩手県主催・岩手県立大学受託の「社会福祉法人役員研修」に
お招きいただき、「社会福祉法人役員に求められる組織マネジメント」
と題して、「社会福祉法人制度の在り方に関する検討会」による報告書に
指摘された項目を踏まえながら、理事の役割、地域への貢献を中心とした
公益活動の期待の高まりや具体的な事例、そして、情報開示や広報の
在り方など、多様なポイントについてお話しし、簡単な作業も行って
いただきました。

暑い中、四国よりも広い岩手県内各地からお集まりくださった約50人の
みなさま、本当にありがとうございました。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1507_management_basic_in_welfare_iwate.pptx

社会福祉法人制度の在り方について」と題された報告書については、
昨年7月に発表されて以来、1年が経過したものの、ご参加者の中で、
「読んだことがある方?」とおたずねしたところ、なんと、なんと、0人!
岩手県さん、岩手県社会福祉協議会さん、ちゃんと仕事しようよ。。。

そんなこともあるかもしれない、という、悪い予感がしたので、
全国社会福祉協議会が作成・配布された
社会福祉法人が行う『地域における公益的な活動』に関するパンフレット
社会福祉法人の『経営情報』の公開に関するパンフレット
そして「社会福祉法人現況報告書の記載方法等」の3点を
配布しておいたほうがいいかも、と、余計な気を回したのですが、
完全に的中してしまいました。。。

資料の中でも詳しく触れたように、社会福祉法人、特にもともと人口流出や
高齢化が他県より進んでいたところへ、厳しい自然災害に遭われた同県内で
福祉事業を営む社会福祉法人のみなさんにとって、「働き続けやすさ」を
確立できるよう、利用者からも、従業員からも、地域住民からも「事業評価」
してもらうとともに、従業員による「組織評価」を積極的に行い、
改善のチャンスを増やし、小さな改善による成果の積み重ねの実感ができる
職場にすることが、何よりも大切です。

今日、学び、気付いてくださったことを、現場の実践に落とし込んでくださる
役員の方が、一人でも多くいらっしゃることを、県民の方々とともに祈ります。

なお、同日も会場にて(公社)チャンス・フォー・チルドレンへのご寄付
お願いしたところ、260円お寄せいただきました。ありがとうございました!
「低炭素杯2015」でした! [2015年02月14日(Sat)]
昨日と今日は、東京ビッグサイトで「低炭素杯2015」!
ご参加・ご登壇・ご協力くださったみなさまに、実行委員の一人として、心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました!!
全国1700団体のご応募の中から選ばれたファイナリスト39団体のお取り組みは、どれもすばらしく、審査を務めてくださった委員のみなさまも、とても苦労されたことと思います。

その審査結果発表を待っていただく間にお届けしたシンポジウム。今回は、一村一品から数えて8回の歴史の中で、初めて「適応」について取り上げましたが、いかがだったでしょうか?
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1502_teitansohai_symposium.pptx

ご登壇のみなさまがご指摘くださったように、それぞれの立場や状況で異なる考え方があり、また、その結果、求められる備えも異なることから、多様な切り口でしっかり考え、多様な課題にこたえるために、しっかり連携する。防災こそ、気候変動や異常気象に適応するための重要かつ共有しやすい切り口であることを踏まえて、働きかけを進めましょう!
鎌ヶ谷&千葉で団体運営の基礎研修でした! [2015年01月30日(Fri)]
先週21日は鎌ヶ谷市で、昨29日は千葉市で、
千葉県主催の「市民活動団体マネジメント高度化セミナー」に
お招きいただき、資金を提供する側から見た信頼性向上の大切さと、
それを実現するための日常的な実務のポイント、「人事の基本5業務」など、
団体運営の基礎について、広範な論点を駆け足でご紹介しました。

寒い中、また、お忙しい中、熱心にご参加くださった50名近いみなさま、
本当にありがとうございました!
念のため、会場でごく簡単に行っていただいた作業&お伝えしたお願いは、
(1)団体にとって「根幹的なニーズ」といえることは?
(2)定款・規約にある「団体の目的」は、読み直してみて適切?
(3)その「団体の目的」を、ぜひ総会で、全員で読み上げましょう!
(4)名刺にも「団体の目的」や「実績」を明記しましょう!
(5)業務品質管理が必要な、絶対守ってほしい・改善し続けてほしい項目は?
(6)ボランティアさん含め全員に守ってもらいたいルールは?
(7)ボランティアさんを含め全員に、どう感謝する?
の7項目。ぜひ、引き続きお願いしますね。

なお、画面に提示した資料のほとんどは、「ソシオ・マネジメント」創刊号
「社会に挑む5つの原則 組織を育てる12のチカラ」
に挙げているため、
そちらをご参照くださるよう、お願いいたします。

さて、いつもお願いしておりますチャンス・フォー・チルドレンへの募金、
両日もご協力いただき、ありがとうございました。
鎌ヶ谷では167円、千葉では7,607円、お預かりいたしました。
被災された子どもたちのために、大切に使わせていただきます。
重ねて、深くお礼申し上げます!
社会起業塾2014の「予科」でした! [2014年06月22日(Sun)]
昨日は(特)ETIC.主催の「社会起業塾イニシアティブ」
今年度の1次選考通過者を対象としたブラッシュアップ・プログラム
(わかりやすく言うと、予科)でした。
終日の研修にご参加くださったみなさま、お疲れ様でした。
昨日、画面に提示した資料を、下記に添付しますね。
14_ETIC_skji.pptx

この機会に必ず明らかにしてほしいのは、何をしたいかではなく、
誰(対象)のために、どんな状況を実現したいのか、
そのために、自分はどんな役割を担うべきか、の確認です。

天動説ではなく、地動説で。
中心にあるのは自分たちではなく、その問題の当事者である事業の対象者。
その対象の特長や課題や理想を知り抜いたうえで、最適な状態を実現
できるようにすることが、社会起業家の基本的な立ち位置です。

次回までに、対象のことを知り抜いて、自信と、取り組みへの渇望感を
しっかり募らせてから、お会いしましょう。
JANICの総会で「NSR」についてお話ししました! [2014年06月19日(Thu)]
昨日午後は国際協力NGOセンター(JANIC)の総会にお招きいただき、
NSR(NPOの社会責任)取り組み推進プロジェクトのメンバーとして、
同プロジェクトのねらい・経緯についてお話しさせていただき、
同プロジェクトメンバーである(特)かものはしプロジェクトさんと
(特)難民を助ける会さんからも、それぞれのお取り組みについて
ご紹介いただきました。

僕らの出番が始まるまでにすでに30分近く予定をオーバーする
白熱した総会の後だったにもかかわらず、熱心にお聴きくださった
80名以上のみなさま、本当にありがとうございました!
昨日、会場でお示しした資料は、こちらから、
また、難民を助ける会の堀江さんが言及してくださった
「アセスメント・シート」は、こちらから、ご覧いただけます。

いただいたご質問への回答でも申し上げましたが、
「すると決める=すべてやることを前提とする」のは、企業でも無理、
行政ではまったくと言っていいほど考慮されてさえいない、という
現状から申し上げるならば、デンソーのようなまっとうな企業も、
私どものような零細NPOでも、「今後何年間かけて、どう進めるか」
という中長期的な方針や計画の概要を定めておいたうえで、
あとは進めながら、進化させていけば十分だと思います。

むしろ大切なのは、組織の基盤強化を進めようというチャレンジの意欲を、
実践するための道具として活用してみようという、頭の柔らかさ。
規模の大小にかかわらず、組織の基盤強化を進めるためのアプローチとして
できていることを確認し、できそうなことは実践に移し、
コストをかけてでもやらなきゃいけないことを、放置せずに判断して
実行する、というきっかけにするだけでも、組織にとってのインパクトは
大きいと実感しています。
みなさまの団体でも、ぜひ!

終了後に、山形に移動せねばならなかったことと、風邪の治りが悪く
みなさまにごあいさつすると、うつしちゃうかもと考えたこともあり、
帰り際にきちんとご挨拶できなかったことを、この場をお借りして
お詫びいたします。
「ねらい・目標・指標と効果測定」研修でした! [2014年06月11日(Wed)]
昨晩は大阪で、「ねらい・目標・指標と効果測定」についての
セミクローズドの勉強会。
先日の文部科学省「公民館等を中心とした社会教育活性化支援プログラム」
(通称:公民館GP)での、「目標」や「指標」の記述や、その後の
修正指示に対する記述のひどさ
に対する僕の憤りに反応してくださった、
JAEの山中由紀子さんが取りまとめ役になってくださって、きょうとNPOセンター、
SEIN、み・らいず、ブレーンヒューマニティー、JAE(ここまで昨日のご発表順)
と、わかやまNPOセンター(昨晩は日程が合わせられず申し訳ない!)の6団体が
合同で進めるプロジェクトの、キックオフでした。

夜分遅くまで、熱心にご参加くださった約30名のみなさま、お疲れ様でした
&ありがとうございました!
当初ご案内した時間を大幅に超過してしまい、申し訳ありませんでした。。。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1406_objective_to_performance_measurement.pptx

今後は、より詳細、かつ精度の高い目標や指標を定めていただき、
それに基づく効果測定や、その発信を、今年度いっぱいは試行し、
来年度やその後数年間の中期的な方針のレベルにまで落とし込んでいただけるよう、
進めていただけることを期待しています。

何よりうれしいのは、こういうことが大切だと感じたら、すぐに機会を自ら
設けようという姿勢と行動力。この姿勢と行動力の有無が、社会への良いインパクトを
与えられるかどうかの差を生みます。そういう姿勢と行動力の持ち主である
6つの団体を尊敬するとともに、当方も全力でお手伝いし続けます。
(当たり前ですが、交通費含め、プロボノですから!)

あなたの団体や地域でも、ぜひ。
あなたの地域の温暖化防止活動センターに「経営者」はいるか? [2014年05月28日(Wed)]
一昨日は全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)主催の
「地域センター従事者研修 管理・運営研修」にお招きいただき、
全国各都道府県と主要市の地球温暖化防止活動推進センターの
事務局長など、センター運営の責任者層の方々を対象に、
「地域における環境活動団体・ 中間支援団体の役割と今後のあり方 」
と「環境系中間支援機関の 業務・活動と組織運営を見直す」という
テーマでお話しさせていただくとともに、簡単な作業を行って
いただきました。

お忙しい中、全国からお集まりくださった43か所のセンターの
責任者のみなさま、お疲れ様でした。
また、事前課題にもご回答くださり、ありがとうございました。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1405_vision_and_board_JNCCA.pptx

また、同日も、会場でチャンス・フォー・チルドレンへのご寄付
お願い申し上げたところ、785円お寄せいただきました。
140526_CFC_donation_at_JCCCA_training.jpg
重ねて、本当にありがとうございました!

今回の研修は、責任者層→中堅層→初任者層という階層別に行われる
一連の研修の初回で、上述のとおり、当日参加の可否にかかわらず、
「ガバナンス」「スタッフ育成」「推進員さんや他団体との連携」について、
現状や工夫、課題などをおたずねする事前課題にご協力いただきました。

そのご回答や、当日にご記入いただいた個人作業の傾向から気になったのは、
「そのセンターの責任者は『経営者』か?」という問題です。

もうお察しいただけるかと思うのですが、センターを運営している法人が
行政からの独立性が高いかどうか、もっとストレートに言えば、
センターの責任者が、センター運営のみならず、組織全体についても、
経営者としての責任を負っているところでは、ガバナンスも、スタッフ
育成も、推進員さんや外部の団体との連携も、課題を抱えつつも、
主体的かつ積極的に進められている傾向が見られます。
(十分な分析ができているわけではないので、あくまで概観ですが。)

一方、そうでないところは、そうでない傾向が強いと言わざるを得ません。
責任者のはずなのに、個人作業の記述は抽象的、というより、
「自分ではどうにもできない」というモード。。。

果たして、そうでしょうか?

行政からの独立性が必ずしも高いとは言えない組織においても、
センター運営について、主体的かつ積極的に臨んでいらっしゃるとともに、
外部への働きかけを積極的に行っていらっしゃるところもあります。

どうしても、僕から見ると「自分ではどうにもできない」という
言い訳をおっしゃってるようにしか見えません。。。

各自治体がそれぞれのご判断で設置・運営していらっしゃるセンター
ですから、考え方やスタイルは、それぞれにお決めになられて
いいことだと思います。
ただ、せっかく公的な資金(各自治体の予算)が投じられているなら、
その価値を最大限に生かす努力をしてくださる方に、
単に責任を取るだけでなく、しっかり経営していただけるよう、
各都道府県の県民の方々は、期待していらっしゃることでしょう。

あなたの県のセンターでは、どうでしょう?
しっかりやっていらっしゃるとこには、ぜひ、その努力や成果を
評価して、誉めてあげていただきたいですし、
そうでないところには、率直に、期待をお伝えください。
岡山でも「理事会と理事を生かし育てる」研修でした! [2014年05月28日(Wed)]
昨晩は、(特)岡山NPOセンター内の「NPO事務支援センター」の
みなさまにご尽力いただき、
NPO法人の理事が「しないといけないこと」と
「 してはいけないこと」 答えられますか?
〜ちゃんと学ぶ理事の基本講座〜
」と題して、
理事会と理事を生かし育てるポイントについてお話しさせていただく
とともに、ミニミニワークも行っていただきました。
平日夜にもかかわらず、県内はもちろん、高松など県外からも熱心に
ご参加いただきました。みなさま、本当にありがとうございました!

この研修では、松江・松山・佐賀で開催された際と同様に、
「理事会と理事を生かす・育てる15のポイント」を特集した
「NPOマネジメント」第51号
と、「NPOマネジメント」第4号
(特)NPO会計税務専門家ネットワークが刊行された
「NPO法人の業務チェックリスト」
を必須テキストとしてご購入いただき、
その背景となる歴史の流れなども踏まえながら、お話しさせていただきました。
(ワークしていただく時間が短くなってしまい、本当に申し訳ありません。。。)
途中で引用した「NPOマネジメント」第4号は、こちらでお求めいただけます。なんと324円!
第51号も432円で、ダウンロード版新発売です。

さて、その場でお伝えした「必ずしていただきたこと」、
覚えていらっしゃいますか?

(1)直近で開催される総会や理事会で、定款に掲げた団体の
  設立目的を、会員・理事とともに音読すること。

 → 理念の再確認はもちろん、修正すべき点があれば、その場で動議を!

(2)名刺に団体の理念や実績を明記すること。
 → ぜひ、理事さんにも持って&配っていただきましょう!

(3)ボランティア・マネジメント担当理事を任命すること。

(4)自分の団体を「探す」人の目線から、自分の団体を
  キーワード検索すること。


(5)「理事会育成」担当理事を任命すること。

そのほかにもぜひ、下記の項目を実践してください。

(6)ボランティアさんのためのルールを作ること。
 →当事者(利用者・参加者)を守るために、最小限共有しておくべきことを
  列挙し、初めてボランティアに参加していただく際のオリエンテーションで
  必ず意義も含めて説明しましょう。

(7)ボランティアさんに「感謝」すること。
 →ご本人にも、ご本人を支えてくださっている周囲の方にも。

(8)会議の時間を棚卸しすること。
 →どんな会議に何人が何時間出席して、年間でどれだけの「人・時間」を
  かけているかを可視化し、時間の最適な使い方を再確認すること。

(9)理事会をはじめとする、主な会議の「議題の年間スケジュール」を
  作成すること。

 → 「いつ、何を決める必要があるのか」を、1年分示しましょう!

(10)お互いの団体の理事になる(招く)こと。

その経過や結果は、必ず! facebookやブログなどでご報告くださいね!

この時宜を得た、すばらしい趣旨の研修の必要性に気付かれ、開催を
働きかけてくださった、岡山NPOセンターの高平さん、石原さん、
加藤さん、北内さんをはじめとする職員のみなさんに、心から感謝と
敬意を表します。ありがとうございました!

こういう機会が自発的に、継続的に開かれることに、心から期待して
います。どうぞよろしくお願いします!

同日も、会場でチャンス・フォー・チルドレンへのご寄付をお願い申し上げた
ところ、1,050円お寄せいただきました。
重ねて、本当にありがとうございました!
アドバイザリーボードを、どう巻き込む? [2014年05月26日(Mon)]
3月の松江を皮切りに、松山、佐賀、そして明日は岡山でも、
「理事会と理事を生かし育てる」研修を開催していただいています。
そこにご参加くださった方から、下記のご質問をいただきました。

先日の講座に参加させていただいた者です。
「アドバイザリーボード」の巻き込み方法について
ご相談したく、ご連絡させていただきました。

アドバイザリーボードを設置しているNPO法人は、
どのようにやり取りをされているのでしょうか。
例えば、年に何回か集まっていただく機会を設ける。
もしくは、MLを創って投げかける機会を設ける。?
私どもは、アドバイザー会員さんが3名いるのですが、
代表である私の個人的なつながりで、時々メールや
会って相談をする&総会終了後に事務局から、
前年度の活動報告書と新年度活動計画書をお送りしている、
という状況です。

各理事とも関係を明確にしなければと思いつつできて
おらず、他社での事例なども知りたいと思いまして・・・
お忙しいところ、大変あつかましいご相談で恐縮ですが
参考事例などお伺いできれば幸いです。


私からのお答えは、こんな感じです。

法律や定款に定められた正規の機関である理事会(公益財団・社団や
社福の場合は、評議員会も必設置です)とは別に、団体が任意で設ける
アドバイザリーボード(特定非営利活動法人における評議員会も同様)
について、ですよね。
結論を先に申し上げると、何について、どれだけ深く、関与・支援して
ほしいか、次第です。
実は、IIHOEもアドバイザリーボードを設けています。
当方は任意団体で、会計処理が私の個人事業としているため、
決算期が12月末になっており、毎年1月に、アドバイザリーボードの
合宿を開催しています(メンバー構成などは下記のリンク先の
PDFファイルをご参照ください)。
https://blog.canpan.info/iihoe/archive/261

その方々に期待しているのは、IIHOEの個々の事業の内容に
ついての議論ではなく、日本が今後どう進むべきか、それを実現する
ために、また、実現を促すために、日本の市民セクターはどう動くべきか、
といった点について、温泉に集まってお話していただいています。
ただ、その前提として、前年度の事業の速報を1時間余りでお伝えし、
アドバイザリー・ボード・ミーティング(ABM)メンバー各自の近況も
お教えいただいたうえで、今後、どうあるべきかについて、それぞれの
お立場から、論点をお示しいただいています。
他の団体では、必設置でない評議員会を設けるものの、理事会と同時開催
して、意見は求めるが採決には参加しない、という運営方法のところもあります。

繰り返しますが、何を、どれだけ期待するか、で決まります。
この機会にぜひ、貴会でもお決めになってみてください。


みなさんの団体でも、ぜひ。
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