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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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ガスコジェネレーション(給湯&発電)と断熱内窓で、冬のCO2排出量5割減! [2023年04月15日(Sat)]
IIHOEでは、2010年に東京都中央区新川に移転する際、
同区と千代田区では民間初のガスコジェネレーション(エネファーム)を
導入するとともに、大きな窓5か所に断熱内窓を設置しました。
そのエネファーム初号機が2021年2月に停止してしまい、同年5月に
新型機を導入。加えて22年8月には、マテックス株式会社にお力添え
いただいて、家中の窓20枚すべてに、断熱内窓を設置しました。

1階に駐車場があるため床暖房を設置していることから、
ガスコジェネレーションも、断熱内窓も、本領を発揮するのは冬季。
その実績を、簡単にご紹介すると、
東京都が2014年に実施した調査によると、都内の2人以上世帯の
年間の電気使用量は4,079wKh、ガス使用量は428㎥ですが、
東京ガスが参考指標として示している、当方と同じ部屋数の「目安」は
年間の電気使用量が5,398wKh(=2.348CO2t)、
ガス使用量は649㎥(=1.440CO2t)とされています。
これに対し、22年の当方の実績は、電気2,075wKh(=0.903CO2t)、
ガス646㎥(=1.433CO2t)でした。
これを、上記の東京ガスの同部屋数の目安と比べると、電気は38.4%、
ガスは99.5%、CO2排出量では61.7%でした。

詳しくは、添付のファイルをご参照ください。
co2_disclosure.xlsx
(なお、使用量の検針日は、電力が6日ごろ、ガスが27日ごろ、
 発電が月末日と、それぞれ異なることをご了承ください。)

添付の表のP列に示したとおり、2022年は2011年から2020年までの
10年間の各月の平均気温に比べて、冬は寒く、夏は暑いという、厳しい1年。
その中で、床暖房とコジェネレーションのためガス使用量は標準並みでしたが、
電気使用量は標準のほぼ3分の1にとどまり、CO2排出量は3分の2弱となりました。

2023年に入って、1月から3月までは、2011年から2020年まで
10年の平均気温に比べると暖かめ(特に3月は3度近く高い!)でしたが、
東京ガスの同部屋数の目安と比べると、この3か月間の電気は15.3%、
ガスは90.8%、CO2排出量では49.5%と、ガスは1割弱のみ減ですが、
電気は6分の1以下、CO2排出量では半分以下となりました。

これに太陽光発電と蓄電、そして、壁や玄関の断熱も加えればさらに、
特に夏のCO2排出量削減も見込めます。残念ながら当方では、
立地とコスト負担から難しいですが。。
しかし、こうした施策をしっかり組み合わせれば、パリ協定にもとづいて
日本が約束した「2013年から2030年までの間に、家庭部門で
マイナス66%」は、決して実現不可能ではないことを、体感的に理解しました。

冬の窓断熱の効果は、もちろん、コストにも表れますが、もうひとつ
大きかったのは、朝、結露した窓を拭く時間が、ほぼゼロになったこと。
外窓がうっすらと結露しても、少しの時間、内窓は閉めたままで、
外窓だけを開けておけば、ほぼ乾いてくれました。

正しく評価している人が少なくてとても残念ですが、エコポイントのおかげで、
家電の買い替えによる省エネは、一気に広がりました。
今ではもはや、断熱と発電&蓄電という、投資による省エネが不可欠な時代。
みなさんも、快適さとエネルギー負担の軽減、そして、長期の持続可能性を
高めるという、いいことだらけのエコライフ、ぜひ。
眼鏡もCSRで選ぶ! [2006年10月31日(Tue)]
わずか年間4000万円前後の小さなNPOなので、
団体としての調達(モノやサービスの購入)力は
微々たるものですが、個人としての調達で、
せめて、ちゃんとしてる企業や取り組みを応援したい、
と感じています。

このため、10年ほど前から、ジーンズはリーバイス、
最近では、一般的な衣服はユニクロ、と決めていましたが、
新たに、眼鏡は富士メガネで購入することに決め、
早速、新調しました。

1983年に、1000組以上の眼鏡を持参してタイに赴き、
インドシナ難民に提供する活動を始めて以来、23年間に
10万組以上の眼鏡を、社員のボランティアと
UNHCRとの協力のもとに、アジア・アフリカ諸国の難民に
提供し続けてこられた同社会長の金井昭雄さんは、今年7月、
日本人として初めて、「ナンセン難民賞」を受賞されました。

同社の本社は札幌で、「北海道に行ったときに、時間を
見つけて行こう!」と思っていたのですが、灯台下暗しで、
東京のど真ん中、大手町ビル(環境gooの運営者である
NTTレゾナントさんの入っているビル!)の1Fの
眼鏡屋さんこそ、同社の店舗だったことに、ウェブサイトを見て
初めて気付きました。。。

今日、お願いしていた眼鏡を受け取って、早速付けています。
ちなみに、同社の熱烈なファンは多く、松下幸之助さんは
「世界一の眼鏡屋さん」と呼び、司馬遼太郎さんは
「眼鏡に関する高度な技術者の集団」と称されたそうですが、
その理由が良くわかります。

かれこれ30年近くも眼鏡を付けている僕ですが、
こんなにちゃんと目の検査をしていただいたの初めてで、
しかも、そのここの検査で何がわかるのかも、しっかり
伝えてくださっているため、安心感がまるで違います。

ちなみに、調整を担当してくださった石滝さんも、
今年5月にアゼルバイジャンでのボランティアに参加されたとか。
みなさんも、どうせ選ぶなら、ちゃんとした人たちがつくり、
かかわり、売っているものを、使いませんか?
温暖化ガス排出に「対応」します [2006年10月25日(Wed)]
環境に取り組む団体として、自らの温暖化ガス排出量を
どう抑制するか、という取り組みも続けています。

IIHOEではこれまで、紙の使用量(今年は10月20日で
1877kg)と排出量(同266kg)、川北の移動に伴う
二酸化炭素量(同5776kg)とともに、東京事務所
(要は川北の自宅)の電気とガスの使用による
二酸化炭素排出量(同910kg+505kg)を、
削減する努力を行ってきましたが、抑制努力だけでは、
ゼロにすることはできません。

そこで今年度(IIHOEは任意団体で、税務上は
川北の個人事業という形態をとっているため、
会計年度は1月から12月までとなっています)から、
上記5件の環境負荷の総計に、温暖化ガスの排出権の
標準額をかけた金額を、関係するNPOに寄付する、
という制度を始めることにします。
具体的には、上記の合計(同日時点で9335kg)に、
標準額(1トンあたり2万円=1kgあたり20円)の2倍
(東京+大阪+京都の合計として)をかけた金額
(同約40万円)分を、日本自然保護協会やJENを
はじめとするNPOに、寄付することにします。

環境負荷を抑制する努力を、さらに進める必要性を
具体的な負担感として認識するとともに、
外部のパートナーの力を借りて、その実現に向けて
動き出そうというねらいです。

最終的な結果は、来年1月末までにご報告します。
CSRプラスに登録しました! [2006年10月01日(Sun)]
すでにお気づきの方も多いかと思いますが、
CANPANの新しい機能として、企業の社会責任(CSR)
への取り組みを紹介する「CANPAN CSR+(プラス)」が
プレオープンしています。

企業の取り組みを促したり、支援したりする機会が多い
団体として、自らの取り組みも開示する責任があると感じて、
昨晩(といっても、今朝未明ですが。。)登録してみました。
で、結果は。。。
実は、CANPAN運営事務局に登録を承認していただく
必要があるため、僕自身、まだ何点なのか、わかりません。
楽しみ、というより、身が引き締まる思いです。。

昨日、9月30日は、「環境情報の提供の促進等による
特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に
関する法律」(通称:環境情報促進法)に基づいて、
独立行政法人や国立大学法人などが、05年度の
環境報告書を開示する期限でした。
各団体のHPをまだ見ていませんが、きっと、それぞれ始めた
ばかりの取り組みを、紹介していらっしゃることだろうと思います。

環境負荷の削減や、地域の福祉の向上など、社会との
さまざまな接点に関する最善の努力を行うとともに、
その取り組みの情報開示を求められているのは、
大きな企業や団体だけでなく、すべての団体や家庭にも
あてはまることは、ご理解いただけることだと思います。
ぜひ、みなさんも、CSR+に登録してみてください。

ちなみにIIHOEの今年度(1月からの06年度)の環境負荷としては、
紙の使用量(すべて再生紙です)が1709キログラム、
紙の排出量(すべて古紙回収です)が250キログラム、
川北の移動に伴う二酸化炭素発生量が5168キログラムです。

これだけの負荷を地球にかけている以上、
それを上回る成果を、地域で活動するみなさんに提供せねば
ならないのは当然のことであり、さらに努力するとともに、
年末までに、その負荷を補う「何か」を始めることを
お約束します。
半年間で3500kg! [2006年07月02日(Sun)]
以前にもお伝えしたとおり、IIHOEにおける
最大の環境負荷は、僕の移動です。

乗り換え検索ソフト「駅すぱあと」を利用して、
毎日の移動に伴って発生する二酸化炭素排出量を
(あくまで標準値に基づく擬似的な目安ですが)
算出し、記録しているのですが、
今年1月からの半年間で、なんと3518.4s、
月平均にして600s弱のCO2を排出している、
という事実を突きつけられています。。

ちなみに我が家(妻と僕の2人暮らし)の電気とガスの
使用による昨年のCO2排出量は約1600kgですから、
その2倍以上を、半年で排出してしまったことになります。

やむをえないこととはいえ、札幌に空路で移動すれば
片道約100kgだから、往復で200kg、
那覇に行けば往復で約400kgを排出することになります。
この記録をつけるようになってから、以前にも増して、
出張旅程の組み立て方に注意するようになったのですが、
それでも、目に見える成果には結びついていません。。。

さらに、IIHOEでは、東京事務所で購入・排出した
紙の量も記録しています。
この半年間で購入した紙は、「NPOマネジメント」用に
487.68s、コピー用紙が40.75sで、
合わせて528.43sになりました。
「NPOマネジメント」用には、白色度の低い100%再生紙を、
コピー用紙は、国内間伐材を使用したものを、購入しています。

一方、排出した紙は、IIHOEの事業活動を通じて
発生したものが117.63s、一方的に送付されてきた
DMが41.77sで、合わせて159.40sと、
昨年の約2倍に達しています。
これは、昨年11月に事務所を移転した際に、
保存すべき資料の見直しを行い、昨年12月と今年4月に
大規模な資料整理を行った結果、4月に50sを超える資料を
廃棄したためです。
なお、排出する紙はすべて、地域の資源回収に出しています。

「仕方ない」とあきらめるのではなく、少しでも減らせるよう、
これからも努力します。
いいヒントがあったら、ぜひ、お教えください。
803.6キロ [2006年02月01日(Wed)]
2ヶ月以上も書かずにいたのは、
ネタがなかったからではなく、
あまりにいろいろありすぎたから、です(言い訳でした)。

さて、803.6キロは、今年1月の移動距離、ではなく、
今年1月の移動によって発生させてしまったCO2量です。
乗り換え検索ソフト「駅すぱあと」に、昨年秋から二酸化炭素の
排出量を計算できる機能がつき、今年から計算してみることにしました。
(ちなみに移動距離は、ゆうに2000キロを超えています)

800キロと言えば、昨年1年間に、我が家(妻と二人暮らし)の
電力とガスによる排出量が1500キロ強ですから、その半年分、
ということになってしまいます。

なんとかその埋め合わせができるように、営林のお手伝いをしたいと
改めて痛感しました。まずは早い時期に、間伐材使用紙に、切り替えます。

ちなみに今は、氷点下5度を下回る富良野にいます。