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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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「みんなの市民サミット2023」分科会11「公共調達における社会責任調達を推進するために」の配布資料を公開します [2023年04月27日(Thu)]
4月16日(日)と17日(月)に開催された「みんなの市民サミット2023」
において、「公共調達における社会責任調達を推進するために」と題した分科会を、
NNネットとして開催させていただき、同じくNNネット幹事の堀江良彰さんと
担当させていただきました。
同日配布した資料について、お問い合わせを頂戴いたしましたので、
下記に添付します。
2304_hiroshimaC7_SRprocurement_digest.pptx

日本でもそろそろ、公共調達における社会責任調達を、
本気で促していきたいですよね。
微力を尽くして、働きかけ続けます。
中小企業におけるSDGsへの取り組み推進についてご質問いただきました。 [2022年08月01日(Mon)]
高校生の方から、下記のご質問をいただきました。

【以下、いただいたご質問】
初めてメールさせていただきます。
本日事務の方にお電話させていただきました、神奈川県にあります★高等学校3年の
★と申します。

私は、中小企業におけるSDGsの取り組みについて学習しております。
「見せかけのSDGsの取り組みをどのようになくしていけるか」に着目し、中小企業や自治体の活動を中心に調べてきました。その中で「マネジメント」という職が大きな役割を果たしていることを知り、川北様の活動報告等を拝見させて頂きました。
「マネジメント業の役割と課題」の観点から、質問させて頂きたくご連絡いたしました。
お忙しい中お手数をおかけしますがよろしくお願い致します。

<質問事項>
1.今まで活動するにあたって、苦労したことはなんですか?
(法律、コスト、意識、知識、人材不足等)

2.HPにあります「社会責任への取り組みについての宣言」を拝見しました。
企業等の機密事項に接する事もあるかと思いますが、情報の取り扱いや、中立的であるために特に注意していることはなんですか?

3.自治体や中小企業をマネジメントをする上で工夫したことはありますか?

4.「 1歩先の視野を持ち、半歩先のプログラムをつくる」NPOを支援する者として、「2歩先の視野を持ち、1.5歩先のプログラムをNPOや企業・行政に提案する」とありましたが、最新の情報を知るために工夫されている点はなんですか?
またその情報が正しい(有用)かを裏付けるためにどんなことをされていますか?

5.経済産業省の調査でも、中小企業のSDGsについて認知度は急速に高まっているとありますが、まだまだ未取り組み・未認知度が大半を占めております。
行政・銀行・業界・取引先等からのアプローチ等があると思いますが、多くの企業が取り組みへの第一歩を踏み出すためには、何が一番必要だと思われますか?

6.これから力を入れていきたいことはありますか?


まず、大切なテーマに、踏み込んで学習してくださっていることを感謝します。
当方も考えや実践が十分ではないので、お答えとして不十分な部分もあろうかと思いますが、ご容赦ください。以下、順にお答えします。

1.今まで活動するにあたって、苦労したこと

社会責任(※注:Social Responsibility/Responsibilitiesは、日本では「社会的責任」と訳されてしまっており、それゆえ「社会っぽいこと」と勘違いされてしまいやすいため、法律に基づく責任を含む「社会に対する責任」であることを明確にするために、私は「社会責任」と訳しています)に関する取り組みに限定してお答えすると、法律やコスト、知識や人材の不足より、環境や人権への配慮・対応を通じた持続可能性の向上は、自社の外の社会のためであるより、自社の顧客や従業員、ひいては株主や経営者自身といった、自社にとって必要不可欠かつ有効である、ということが理解されていないことが、難しいことであり、自分自身の力不足でもあると感じている点です。
この「持続可能性の向上は、自社の外の社会のためであるより、自社の顧客や従業員、ひいては株主や経営者自身といった、自社にとって必要不可欠かつ有効である」という点について、理解し、その取り組みを進めることができていないのは、企業だけではなく、NPOやボランティア団体なども同様です。規模の大小を問わず、企業も、非営利組織であるNPOやボランティアも、持続可能性の向上が必要不可欠かつ有効であることを体感できるよう、事例やデータの共有ができるよう促し続けることが、私の最も重要な役割であると心得ています。

2.情報の取り扱いや、中立的であるために特に注意していること

情報の取り扱いについては、相手方が希望される場合には、秘密保持契約書を交わします。
ただし、IIHOEが企業と接する際には、相手方の企業の「言いなり」になるのではなく、課題があれば率直に指摘して改善策を提案し、そのやりとりも、可能な限り公開しています。
中立的であることは、必要不可欠な場合と、必要かもしれないが不可欠ではない場合があると考えますが、「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を設立目的とするIIHOEにとっては、中立性が必要不可欠であることはあまりなく、多くの場合は、地球の未来の観点から、お話や提案をし、取り組みを促しています。
例外的に、中立的であることを心掛けるのは、すでに対立状態にある二者の取り持ちをする際です。
この場合には、中立的でなければ、双方から信頼されません。このため、どちらからも謝金などもいただかずに、また、自分の考えや価値観を双方に伝えることを極力控えて、双方それぞれの主張や考え方をたずね、その結果を相手方に伝えるとともに、対立が厳しいときこそ、プロセスの共有が重要であると伝えて、そういった機会づくりを促すよう心がけます。

3.自治体や中小企業をマネジメントをする上で工夫したこと

自治体や中小企業のマネジメントを「支援」するうえで心掛けているのは、自分の目の前にいる担当者の方やその同僚、部下、上司(行政ならば議員も含む)の方、さらにはその顧客(行政ならば住民)や取引先なども視野に入れて、「誰にどう働きかければ、現場レベルでの主体的な取り組みと、その改善が続くか」について、自分の目の前の担当者の方たちと、一緒に考えること。ただ、これは、規模の大小を問わず共通のことで、「教える」のではなく、「どうすればできるようになるか、一緒に考え、やってみて、改善も含め続くように促す」ように心がけています。

4. 最新の情報を知るために工夫されている点、
またその情報が正しい(有用)かを裏付けるためにしていること

「しらべる」ことは、「かぞえる」「くらべる」「たずねる」と「さがす」という4つの行為から成り立っています。
今、起きていることをすべて把握するのは難しいですが、これまで起きてきたことを多面的に把握し、その要因や構造を理解することで、これからどういうことが起きそうかについて仮説を持つことができます。ここで大切なことは、仮説づくりも、その検証も、日常的に積み重ねることです。情報を集める、決めてみる、やってみる、その結果を確認しながら次の判断をする、ということが、組織としての判断力と、実践の改善力を高める重要なポイントです。

5.多くの企業が取り組みへの第一歩を踏み出すために、一番必要なこと

企業のみならず、行政でも、学校でも、「決めてみる・やってみる・ダメならやり直してみる」という「3つの『てみる』」を積み重ねることです。大きな方向転換をいきなりしようとするのではなく、試しながら進めることは、内発的なチャレンジを促すためにも、大切です。

6.これから力を入れていきたいこと

これまでの取り組みが完了できているわけではないので、引き続きがんばりますが、加えて、非営利セクターにおけるガバナンスの拡充や、行政における「社会責任調達」のしくみ化、そして、NPO/NGOや地域づくりなどの活動の現場における、さまざまな「ハラスメント」への対応のしくみづくりも、点から線へ、さらに面から基盤へと、促し続けたいと考えます。

ご質問ありがとうございました。
ふわりんクルージョン2019でした! [2019年12月09日(Mon)]
7日(土)・8日(日)は、(特)ふわり主催の
「ふわりんクルージョン2019」にお招きいただきました。
第10回を迎えた今回のテーマは
「はみだす勇気×出会いの化学反応=新しい未来
-持続可能な福祉社会は、制度ビジネスからは生まれない-」。
しかも、私が担当させていただいたセッションのタイトルが、
「地域福祉の未来組織って、NPOセンターなんじゃないの?
-社協魂・勝部麗子さまも驚愕!『市民セクター』エースたちの
福祉のまちづくりが凄すぎる件-」と、
「改めまして、みなさんおはようございます。川北秀人です」
ですから。。貴重な機会を与えてくださった主催者のみなさま、
そして、分科会にご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1912_fuwarinclusion.pptx

医療的ケアを要する子どもたちに対する医療・福祉などのケアを
支える施策についてのセッションから、まちづくりまでを
網羅的かつ一気に紹介する、この視野の広さと深さが、
戸枝陽基さんの真骨頂ですよね。
「既存の制度(=行政による負担)では届かない」というときに、
さらに新しい制度をつくることも、確かに必要ですが、しかし、
緩み続けた財政規律をそろそろ取り戻さねばならないことを考えれば、
民間の力、具体的には、知識も経験もあるのに、制度の消費者に
なってしまっている人々や、積み上がり続ける企業と個人の貯蓄、
そして、管理・更新に要する費用も増え続ける建物・施設を、
どれだけ効果的に活用できるか、問われています。
「もらわないと動かない」人は、「もらった分だけ動く」のではなく
「もらった分以下にしか動かなくなる」ことが必定。ならば、
「あるもの・ことを存分に生かす」ことを促すことが、地域や
社会の持続可能性を高めるために不可欠。2015年に比べて、
85歳以上が倍増し、日本人11人につき1人が85歳以上に
なるまでに、あとわずか16年しかないことを、どの分野でも
しっかり視野に入れて、未来に備えなければならないことが
理解され、それに備える取り組みが進むことを願っています。

同日は、弊所刊の「ソシオ・マネジメント」第5号をお求め
いただいた方に、(通常2200円のところ)特別価格1000円の
うち100円を、私から、台風19号で被災された方を支援する
活動への寄付とさせていただく旨お伝えしたところ、12名の方に
お求めいただきました。ありがとうございました!
「誰ひとり取り残さない防災」事業報告会でした! [2019年02月12日(Tue)]
昨日は終日、福祉フォーラムin別杵速見実行委員会による
「別府市における障害者インクルーシブ防災」の報告会として、
「誰ひとり取り残さない防災を実現するために」と題して、
取り組み経過の報告や発題、そして、別府市・杵築市・日出町の
2市1町の市町長による鼎談など、とても盛りだくさんの内容でした。
三連休の最終日にもかかわらずご参加くださった70名以上のみなさま、
ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1902_sodo_basic_bekkihayami2shi1cho.pptx
この事業は、「障害者の災害への対応の当事者力を高める」という目的や
効果はもちろん、事業に携わられた方々の熱意も、そして、3市町長にも
ご登壇いただいて、意義を共有していただくとともに、どう続けるかに
ついても、お話しいただくことができたことです。
本当にありがとうございました!

防災は、福祉の基礎に位置付けられる取り組みであり、
その意義と同時に、今後について各首長が意見を述べられたことは
とても重要であると感じました。
しかし、大切なのはここから。ご関係のみなさま、どうぞよろしく
お願い申し上げます。
社会的課題に、営利企業の新事業で取り組むには? [2018年07月29日(Sun)]
ある企業の方から、下記のご質問をいただきました。

一点、ご相談があります。
私はある製品の開発部に所属して
いますが、新しい新商品、新事業を
生み出す活動のリーダーをしています。
チームを作り、チームごとにアイデアを
提案するということをやっています。
出来れば社会的課題のようなものをテーマ
として上げたいのですが、参加メンバーの
課題意識は、普通の人であっていきなり
考えろと言っても深まらないと感じています。
このあたりのアプローチの仕方で、うまい
やり方というのはどのようなものがある
でしょうか?


みなさんだったら、どうお答えになりますか?

いろんな方法が考えられると思いますが、代表的な
切り口を、いくつか紹介します。

(1)各自が思いつく「身近な困りごと」を挙げる
「社会的課題」って、そんなに遠くのことではなく、
個人の小さな困りごとの集合体である、という側面も
あります。「共働き世帯にとって子育てと仕事との
両立が難しい」とか、「突然深刻化し始めた祖父の
認知症にどう対処していいかわからない」といった
困りごとは、すべて個人的な問題ですが、少数でも
深刻な困りごとも、そして、多数が困っているなら
なおのこと、社会的な課題と言えます。

(2)自社製品・サービスのユーザーの困りごとを知る
「でも、それって自社の製品・サービスから遠すぎないか」
ということなら、自社製品・サービスのユーザーの
困りごとと、その原因や背景を正確に知ることも、
社会的な課題への取り組みの第一歩です。
これまでは「儲からない」「対応する自社製品・
サービスがない」という理由で切り捨ててきた顧客の
困りごとも、社会的な課題であるかもしれません。

(3)同業他社の取り組みを知る
CSRレポートには、(利益還元型の)社会貢献活動であれ
(価値創出型の)社会課題に挑む事業であれ、ケーススタディ
として取り組みが紹介されていることが珍しくありません。
社会的な課題に挑む事業は、自社単独で難しいなら、
同業他社と、つまり、商売敵と業界を挙げて取り組むことも
必要かつ有効です。

(4)英語で検索してみる
日本ではまだまだマイナーな存在扱いですが、欧米は
もとより、新興国ではすでに、社会的な課題に挑む事業家は、
存在を認められているどころか、リスペクトもされています。
このため、記事やケーススタディとして紹介されているものも
多いため、日本語ではなく、英語で検索してみましょう。
マスメディアの関心や目線の低さが、日本の深刻な問題の
原因であることもおわかりいただけると思います。
第3回オンパク・サミットin熱海 でした! [2018年06月24日(Sun)]
昨日から今日にかけて、(般社)ジャパン・オンパク主催の
第3回 オンパク・サミット」が開催されました。
東北から九州まで、全国各地からご参加くださった約60名のみなさま、
そして、心も身も尽くして開催をご準備くださった、(特)atamista
(株)machimoriのみなさま、本当にありがとうございました!

今回のテーマは「オンパク進化論 ~ あらためて、オンパクとは何か?」。
別府で2001年に産湯を浴びて以来、もう17年を経たオンパクは、
事務局が把握しているだけでも、国内外で100以上、実際には、
200以上の地域で開催されています。

では、各地域は、そして、オンパクは、どのような進化が求められて
いるのか。ゲストをお招きした対論形式の3部構成でしたが、
かなりモヤモヤされた方も多かっただろうと拝察します。
その理由は、「オンパクを始めなきゃ」とお考えになられた方たちには、
「所有と交換から、共有へ」という動きの重要性は、すでに体感的に
しっかり理解していらっしゃるからです。
1806_onpaku_GA_digest.pptx

また、マクロな視野だけでなく。ミクロの日常の実践からは、
「なんとなく全国的にヤバい」のではなく、「全国的にもヤバいけど、
我が地域は、高齢化率で全国平均に比べて35年、県庁所在地市の
A市に比べても25年進んでいる」ことがわかっている方が、
よほど判断が早く正確に行われるはず。
課題先進地だからこそ、課題解決最先進地に。
そのためには、チャレンジ(=・・・てみる)にやさしく。
頭も、心も、柔らかく。

同日、全国各地のオンパク開催者のみなさまが、各地で配布された
カタログをご持参くださり、それをお持ち帰りになられる方々に
ご寄付をお願いくださり、ご寄付先として「チャンス・フォー・
チルドレン
」を挙げてくださいました。
その結果、集まった寄付総額は9,348円。
ありがとうございました!
お約束通り、追って、私からの同額のマッチングとともに、
事務局に渡します。
重ねて深くお礼申し上げます!
「『子どもの貧困』に沖縄はどう立ち向かうか?」でした! [2016年11月04日(Fri)]
一昨(11月2)日は、(特)沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい
主催の「緊急公開講座 子どもと未来のために、活動としくみを育てる協働へ
にお招きいただき、基調発題とともに、討論の進行役を務めさせていただきました。
平日の日中にもかかわらずご参加くださった100名近いみなさま、ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1611_overcoming_poverty_okinawa.pptx

にわか勉強にて甚だ恐縮ながら、沖縄における子どもの貧困が、全国の他の
地域との比較において、こんなに深刻な状況にあることを、このご依頼を
いただいて、初めて認識しました。不勉強を恥じるばかりです。。
ここまで深刻なら、従来通りの対応や施策を続けても、また、全国の他の
地域で行われていることをそのまま持ち込んでも、解消はおろか、改善も
難しい、というのが、偽らざるところでしょう。

となれば、「何をするか」を急いで決めて進めることも大切ですが、
しかし、中長期的には、どんなに複雑でも、原因や背景を正確に理解
しつつ、原因の解消と、新たな価値を生み出すしくみづくりを、
しっかり進めるしかありません。

現場を担われる団体のみなさまにも、目の前の子どもたちに寄り添い、
向き合う「小さな現場」だけでなく、今後も、より多くの地域において
同様の事態が繰り返されないようにする「大きな現場」づくりも、
そして、行政や企業のみなさまにも、その動きにしっかり参加して
いただけることを、強く願います。

その終了わずか1時間後には、「子どもの未来のために、活動と
しくみを育てる」合宿研修
がスタート。
子どもの支援に取り組む10以上の団体の方々にご参加いただき、
各団体内の目の前の活動や業務だけでなく、数年先を見通して、
他の団体と連携し、束になって働きかけるべきことなどもしっかり
視野に入れて、子どもの貧困を改善へと導くためのしくみづくりを
含む、中期的な目標と業務スケジュールの策定を行っていただきました。
昼夜を分かたず、熱心にお取り組みくださったみなさま、本当に、
本当に、ありがとうございました!!
みなさんの一歩一歩が、沖縄の子どもの今と未来を支え、より良い
ものへと導いてくださることを、願い、信じています。
伊勢で「海ごみサミット」でした! [2016年10月30日(Sun)]
28日・29日の2日間は、(般社)JEANと三重県主催による
第14回 海ごみサミット2016 三重会議」にお招きいただき、
実に多様な国内外の実践について伺うことができました。
#mdsummitjapan

全国各地からお集まりくださったご参加者のみなさま、
韓国、中国、台湾、欧州や米国からもお越しくださった
ゲストのみなさま、大切なやり取りをしっかり伝えて
くださった通訳のみなさま、そして、この大切な会議を
主催してくださった三重県と、JEANのみなさま、
本当にありがとうございました&お疲れさまでした!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1610_jean_summit_iseshima.pptx

途中でも繰り返し申し上げましたが、今回最も強く印象に
残ったのは、海ごみへの取り組みは、回収→分析という科学、
生き物や生態系への影響という科学、そして、企業や消費者、
そして、とっても残念なことに、率先して動くべきなのに
まるで動けていない政府を、どう動かすかという科学の
合わせて3つの科学に基づいて進めていく必要があるということ。
もちろん、科学は実践によってしか社会をより良いものへと
導きませんが、しかし、実践だけでも難しいのも事実。
実践と科学が、より深く、お互いの力を引き出しあいながら
連携する必要を痛感しました。

ただ、自戒や反省も込めつつ、再確認しておかねばならないのは、
環境省をはじめとする政府の方もおっしゃったように
「もっとデータが必要」というのは、言い換えれば、
「現状では放置します」というのと同義であり、
実は「データ」ではなく「犠牲」を待っている、ということを
意味してしまいます。

進行中も何度か、交通事故との共通性を指摘しましたが、
残念なことに、会期中にも、高齢者による子どもの死亡事故が
報じられました。確かに、自由を制約することには慎重で
あるべきですが、しかし、それが、犠牲の積み重ねを待つもの
では、決してあってはなりません。
既に起きている不都合な真実から目を背けることなく、
急いですべきこととして現象への対処は行いつつ、しかし、
たとえ特定の人々に厳しい判断であったとしても、新たな犠牲を
生まないための判断と行動が求められるにせよ、その原因を
解消するための規制や、代替法への促しも、急ぐ必要があります。

もうひとつ、個人的には、今回の会場(立派なホールです!)と
世界的な専門家から、地域で実践を始められたばかりの方々まで、
という、本当に多様なご参加者の構成、そして、いろんな事情で、
会議時間の8割近くはずーーーーっと聞き(聞かされ)っぱなしで、
最後に、翌日に発表されるアピールについて、ぜひ、全員と、
少しでもやり取りしたい、という与件のもとで、本当に全員が
参加できるミニワークを組み立ててみました。
その名も、「わたし→おとなり→ご近所→よのなか」セッション!
具体的な進め方については、上のスライドのP13とP15を
ご参照いただきたいのですが、条件が厳しかった割には、
それなりにうまくいったのではないかと、自画自賛していますが、
ご参加くださったみなさま、いかがだったでしょうか?

重ねて、ご参加者、ゲスト、通訳、そして、主催者のみなさまに
深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

雲南ゼミ2016 春(初夏!?)の陣でした! [2016年06月04日(Sat)]
一昨日(2日・木)から今日(4日・土)までの3日間は、
「雲南市に地域自治を学ぶ会」(通称:雲南ゼミ) の現地ゼミでした。
お世話になった中野、鍋山、阿用、松笠、民谷、吉田の各地域のみなさま、
本日の研修にご参加くださったみなさま、全国各地からゼミにご参加
くださったみなさま、そして、今回も心と力を尽くしてお迎えくださった
雲南市行政のみなさまには、深く深くお礼申し上げます。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1606_sodo_basic_unnnann.pptx

また、人口構成の推移をまとめていただくための、素材はこちらです。
00_05_10_shimane.xlsx

パワーポイントの資料をご覧いただくとおわかりいただけると思いますが、
今回の研修では「2枚の組織図」という、通常はNPOを対象に行っている
内容を、わずかにアレンジして実施していただきました。
つまり雲南では、地域はもはや「住民の集まり」ではなく、
「地域を経営する組織」として機能し続けている、ということ。

地域組織の統合を通じた活動と意思決定の再編を、全国に先駆けて
10年以上も前に実現した雲南市にとって、次の課題は、やはり人材育成、
それも、育ち続け、残り続ける組織づくり。
10年前の2006年10月に初めて同市に伺った際には、
こんな日が来ることまでは、とても想像できませんでした。

子どもチャレンジ・若者チャレンジ・大人チャレンジの連鎖を
地域の基本戦略に掲げられた同士だからこそ、次にお会いできる際には、
ぜひ、大人のチャレンジを、若者や子どもたちのチャレンジが
重なり合うきっかけが生まれるよう、自慢大会が「多様な世代の
チャレンジが巡り合う場」となることを期待しています!!

同日も、(公社)チャンス・フォー・チルドレンによる
熊本県内の子どもたちへの放課後支援へのご寄付
をお願いしたところ、
639円お寄せいただきました。ありがとうございました
ふわりんクルージョン2016で「小規模多機能自治」セッションでした! [2016年01月30日(Sat)]
今日午前は(特)ふわりと(特)むそうの共催による
ふわりんクルージョン2016in秋葉原」にお招きいただき、
(社福)伊賀市社会福祉協議会事務局長の平井俊圭さん、
(特)おっちラボ代表理事の矢田明子さん、そして、
ケアプロ(株)代表取締役社長の川添高志くんにご登壇いただいて
「小規模多機能自治と地域包括支援システム」というテーマの
セッションの進行役を務めさせていただきました。
氷交じりの雨が降り続く寒い朝にもかかわらず、全国各地から
わざわざお集まりくださった約200名のみなさま、本当に
ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1601_shokibo_takino_jichi_basic_fuwarinclusion.pptx

福祉や医療は、専門職だけががんばって提供すればよい、という
ものではなく、予防も、日常のくらしの安心も、地域内の
人「交」密度を高めること最も重要、と、いろんなところで述べて
きましたが、まさに、その最先端の事例を支えていらっしゃる
お三方による、お取り組みの実践のご紹介。進行役の僕が、
一番楽しみながら伺うことができたのは、至上の「役得」でした!
五島で「海ごみサミット」でした! [2015年10月25日(Sun)]
昨日から今日は、JEANと長崎県の共同主催による
第13回海ごみサミット2015 長崎・五島会議」に
お招きいただき、事例発表や討論の進行役をお手伝いさせて
いただきました。

山形から沖縄まで、全国各地からお集まりくださった
100名以上のみなさま、ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1510_jean_summit_goto_fukue.pptx

今回の会議も、とっても有意義でした。
「広げよう・強めよう国際連携」というテーマを掲げただけあって、
例年にも増して、海外のお取り組みをご紹介いただいたのですが、
韓国南西端の島・曽島(チュンド)でのお取り組みが、また、すごい!

2千人弱の地域住民の方々自らが、地域の自然環境や文化資源を調査し、
大討論会を開いて住民協議体を構成・運営し、ごみを調査し、片付け、
伝統料理の紹介など体験学習プログラムをつくり、
干物づくりを伝統的な手法で再開して「地域資源活用大賞」を受賞し、
「ゆっくりだから、もっと幸せな旅」をテーマに、
「住民旅行代理店」を設立し、エコツーリズムを展開し。。。
恐れ入りました! また詳しく、勉強したいと思います。

地元・五島はもちろん、県内とはいえ飛行機を乗り継いでご参加
くださった対馬や壱岐からもご参加くださったみなさま、
沖縄や山形からも、お取り組みをご紹介くださったみなさま、
重ねて、深くお礼申し上げます。

同日も、関東・東北豪雨水害の被災者支援活動へのご寄付
お願いしたところ、8,600円お寄せいただきました!
ありがとうございました!!
私からも同額をマッチングして、茨城で被災者支援活動を
続けていらっしゃる団体に、お届けいたします。
さいたま市議会による条例改正で問われたこと [2015年10月20日(Tue)]
さいたま市議会において
「さいたま市市民活動サポートセンター条例の一部を改正する条例」
151015_saitama_cityhall.pdf
が提案され、可決された問題については、すでに多くの方がコメントや
声明を発表されている。
こういう案件では「真っ先に抗議する!」と思われている私が、
コメントも声明も出せなかったのは、慌ただしく業務に追われて
いたからでもあるが、それ以前にこの問題は、
「憲法89条とどう向き合うか」、そして「自治とは何か」を
問いかけているがゆえに、意見を述べるのが難しいと感じたからだ。

日本国憲法第89条には、
公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益
若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは
博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
とある。

では、発注者・受注者という上下関係ではなく、協議も決定も、
実施も成果の帰属も、対等であることを基本原則とする協働を
進めることは「公の支配に属しない」事業に対する支出・利用に
結びつくこともあり、それは違憲なのか。
この問題に早くから気付き、その条文の意味するところを汲み取り
ながら、官民協働における対等性を原則と位置付けた横浜市は
「市民活動との協働に関する基本方針」(通称・横浜コード)を、
1999年に定めている。

ここで重要なのは
「5.公金の支出や公の財産の使用における必要条件」の
3つの要件の最初に、
「(1)社会的公共性があること
社会的公共性のある市民活動とは、幅広く多くの人々が幸せに生きていく
ために必要な、営利を目的としない、市民が自主的に行う活動を指す。
但し、その活動において政治活動、宗教活動及び特定の公職の候補者
もしくは公職にある者又は政党を推薦し、支持し、又はこれらに反対
するものを除く。」
を挙げていることだ。

つまり、当時の横浜市は、行政が、市民活動を「支援」する場合には、
憲法第89条が「第7章 財政」、つまり、行政による公費の濫用を
抑制するための章に位置付けられていることを踏まえつつ、
その対象には社会的公共性が求められることを、自ら定めた。

さいたま市では、価値観、事実の認識、そして発言にも問題があると
言わざるを得ない議員からの発議とはいえ、市議会において
多数の賛同を得て条例案が可決された。
同条例は、同センターの管理基準などが「市民の福祉が最大限に
増進され、センターを設置した目的を効果的に発揮するもの」で
あることを求めている。

これから、同市の執行部は、その基準をどう定めるか。

自治とは、自己決定・自己実施が原則。
「市民の福祉の最大限の増進」とは、どういうことなのかを、
同市市民自身が提案し、実現に結びつけることが求められている。

「今はまだない制度を新たにつくろう」とか、
「既存の制度では効果を生まないから、改善・廃止しよう」
という提案も、
「これは良い・賛成」とか「あれはダメ・反対」という意見も、
主権者である市民が自ら提案し、主張し、協議・討論を経て決定し、
実施する自治を実現するために不可欠な、とても重要な要因。
それを否定することは、民主主義ではなく、専制主義。

さいたま市は、自治体か、それとも、専制主義者の支配地域か。
問われているのは、表現や活動の自由ではなく、自治だ。
「少しでも」じゃなくて「少なくとも○件」、国語じゃなくて算数 [2015年09月03日(Thu)]
先週末の土曜は「東海若手起業塾」で、
日曜は「社会起業塾イニシアティブ」で、
そして今日は科学技術振興機構 社会技術研究開発センターの
研究開発成果実装支援プログラム」で、選考を担当させて
いただきました。

プレゼンテーションしてくださったみなさまには、そのお取り組みに、
そして、お忙しい中、プレゼンテーションのためにご準備くださった
ことに、重ねて、深く敬意と感謝の意を表します。ありがとうございました。

そのうえで、今回、3つの機会を通じて気になったのが、今回のタイトル。
「『少しでも』お手伝いできれば・増えてくれれば」という表現をされる方。
その方はきっと、とても謙虚であるがゆえに、とても控えめにおっしゃったの
だろうと拝察します。しかし、限られた予算で、最適な成果のために、
選考せねばならない側にとっては、「少しでも」という謙虚さより、
「少なくとも○件」という目標と仮説、そして、実現するための合理性の方が、
ポジティブに伝わります。

これまでにも、何度かお話しした通り、提案にとって大切なのは、
「思い」の熱さではなく、「しなきゃ」というニーズと、
「これならできそうだ」という合理的な手法と資源とのバランス。
つまり、「こうありたい」という目標や理想から、現状を差し引き、
残された「課題」と、その原因から、どのような手法を、どんな資源や
技能をどのように生かせば、どんな成果に結びつくと期待できるかを、
教えていただきたいのです。

このように申請書や提案は、国語ではなく、算数で書いていただきたい。
どこかで喧伝されているような「思いのこもったラブレター」ではなく、
「効果的で効率的に実現できそうだと共感される提案書」になるよう、
いったんご自身でお書きになった後、審査基準をもとに、
自己採点してみながら、磨いてください。
石巻で「移動・移送ニーズを予測する&備える」ワークショップでした! [2015年08月21日(Fri)]
昨日午後は石巻に「押しかけ」て、地星社に主催していただき、
石巻市の高齢者の問題を考えるセミナー
石巻移動困難者調査の結果から将来予測をする
」と題して、
移動に困難を抱える方々の「これまで」をもとに「これから」を予測し、
備えるためのミニワークショップを担当させていただきました。

お忙しい中、とりわけ、仙台育英高校の決勝戦とバッティングしたにもかかわらず、
熱心にご参加くださった30名以上のみなさま、ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1508_rera_demand_estimate.pptx
1508_rera_demand_estimate.xlsx

冒頭に「押しかけ」て、と申し上げた通り、今回は、(特)移動支援Reraの
4年余りの活動の記録や利用者さんからの調査をもとに、地星社が今年4月に
発行された「移動困難者の状況調査報告書」の刊行を
勝手にお祝いするために、単に過去の経過を確認する「報告会」ではなく
今後の見通しを立て、それに備えるための機会を設けたい、という
当方からの申し出に応えて、開催していただきました。

ご想像の通り、この機会、もちろん、市民にとっても重要ですが、
この機会をもっとも活かしてもらわなきゃいけないのは、行政。
なので、福祉や交通をはじめとするいくつもの部署の方々に、
「これまでの需要に対する対策」と「今後の方針」についてご発表を
お願いしたところ、ご参加もごくごくわずかで、ご報告も介護保険
制度の改正についてだけでした。。。
(まぁ、他自治体であれば「全庁挙げて参加!」ということに
なりますよね、自然に。。。)

なんで、石巻市の行政って、こんなに市民と距離をおきたいんでしょうか?
複雑で、わかりにくい未来のことだからこそ、行政だけで考えたり、
案をつくったあとに市民に「こうなりました」と伝えるのではなく、
一緒に、協働でつくったほうがいいってことは、他の自治体では
当然のように受け止めてもらえるのに、しかも、復興集中期間が
終われば、被災前よりも、財政も、職員数も、業務体制も、圧倒的に
苦しい状況になることがわかっているのに、なぜ、なぜ、市民と
一緒に考えたり、つくったりしようとしないんでしょう??

もちろん、これは、震災の前からもそうだった状況がずーーーっと
続いているだけにすぎません。震災を機に、官民の協働の意義を
体感的に理解し、踏み出してくださるかと期待しましたが、
残念ながらそうではないようです。(と、昨年も書きましたね。)
文句言うだけで終わるつもりは、まったくないので、これからも
行政のためではなく、住民のみなさんのより良い未来づくりのために
おせっかいし続けたいと思います。

ご参加くださったみなさまはもちろん、残念ながらご参加いただけ
なかったみなさまにも、ぜひ「意見という名の要望を言い合う」
のではなく、「データ(事実と見通し)に基づき、『すべきこと』と
『できること』を一緒に考え、一緒に決め、一緒に動き出す」ための
働きかけを、ぜひ、引き続きよろしくお願いします!
ごあいさつとお願い:(般社)J−CAPTAの理事長に選出されました [2015年07月27日(Mon)]
暑中お見舞い申し上げます!
みなさまには、いつも、いつも、大変お世話になっております。

さて、昨日、福島市で開催された一般社団法人J-CAPTA(ジェイ・キャプタ)の総会において理事(非常勤)に再任され、続いて開催された理事会にて、共同代表理事の1人として、理事長に選出されました。

「子どもへの暴力のない社会の実現を目的とし、すべての子どもたちが安心して、自分を大切な存在と感じることができるように、子どもの視点からの人権尊重に徹したエンパワメント教育活動を展開する。そのために、質の高いCAPトレーニングの実施と社会変革のアクションをひろげる」ことを目的とする同会は、CAPプログラムの実践者の育成をはじめとする子どもの人権擁護や暴力防止を実現するために、2009年から多様な活動を続けています。

CAP(Child Assault Prevention:子どもへの暴力防止)については、ご存知の方も、ご協力くださっている方も多いかと思いますが、こどもたちがいじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力 といったさまざまな暴力から自分を守るための人権教育プログラムです。
子どもを対象にしたプログラム(子どもワークショップ)では、就学前、小学生、中学生、障がいのある子、 児童養護施設の子どもたちにそれぞれ発達段階にふさわしい寸劇、歌、人形劇、討論などを盛り込んで、 子どもを怖がらせることなく暴力防止の具体的対処法を教えます。
従来の「〜してはいけません」式の危険防止教育とは根本的に異なり、「〜することができるよ」と身を守るための行動選択を練習します。 安心、自信、自由の人権を子どもたちに繰り返し伝えることで、全ての子どもたちが本来持っている「生きる力」を引き出すプログラムです。
J-CAPTAの会員である地域でCAPを実践する団体は、北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・茨城・栃木・群馬・千葉・新潟・富山・石川・長野の15道県に計42グループあります。
みなさまには、今後とも、CAPならびにCAPの実践者に、よろしくご理解・お力添えをお願いいたします。
長文になりましたが、ごあいさつとお願いのみにて、ご容赦ください。
地球温暖化防止全国ネットの設立5周年記念シンポでした! [2015年06月23日(Tue)]
今日午後は、(般社)地球温暖化防止全国ネットの設立5周年記念
シンポジウムにお招きいただき、同会の会員でいらっしゃる全国各地の
温暖化防止活動センターの方々に、地域特性に適した戦略・プログラム・
働きかけをしていただきたい、というお話をさせていただきました。
貴重な機会にお招きいただき、本当にありがとうございました。

とても重要な、しかし、なかなか理解・参加や協力が広がりにくいテーマに
ついて、着実に取り組みを進めてくださっているみなさまに、重ねて、
心から敬意を表するとともに、感謝申し上げます。
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1506_JNCCA_5th_aniv.pptx

南北に長く、また、高低差も豊かな日本だからこそ、それぞれの地域が
ご自身の地域の特性や課題を正確に理解して、判断し、広報し、取り組みを
促す必要があります。各地のセンターのみなさまが、今までよりもさらに
踏み込んだお取り組みを進めてくださることを、強く期待いたします。
地域運営組織に関する調査報告書の読書会でした! [2015年05月02日(Sat)]
昨晩は、日本財団・CANPANの山田泰久さんが開催してくださった
暮らしを支える地域運営組織に関する調査研究事業報告書(総務省発行)
〜これからのNPO活動の基礎知識として地域コミュニティを知る〜
日本財団CANPAN・NPOフォーラム」という名の読書会に、
急遽、参加させていただきました。

大型連休の直前夜というか、まっさ中というか、なのに、こんなディープな
テーマの読書会にご参加くださった30名近いみなさま、本当に
お疲れ様でした!
本来なら4時間ぐらいかけてお話ししたかったことの3分の1ぐらいを、
20分ほどでお話しさせていただいたのですが、その資料の全体像を
下記に添付しますね。
1505_rmo_report_yomukai_canpan.pptx

何度も申し上げましたが、この報告書は、慙愧の念に堪えません。
たったあの4行だけのことではありますが、本来なら、それを中心に
据えた調査研究であり、提言でなければならなかったのに、
結論ありきの総務省のある管理職の方に、まんまとやられてしまいました。
でも、へこたれませんから。必ず、必ずリベンジします。

途中でご紹介した、雲南市など4市がお取りまとめになった
「小規模多機能自治組織の法人格取得」に関する共同研究報告書はこちらを、
「小規模多機能自治推進ネットワーク」のfbページはこちらを、
また「雲南市に地域自治を学ぶ会(略称:雲南ゼミ)」のfbページは
こちらを、それぞれご参照ください。

貴重な機会を設けてくださった山田さんに、重ねて深くお礼申し上げます。
「持続可能な開発のための教育」セカンド・ステージ・シンポジウムでした! [2015年04月26日(Sun)]
今日午前は持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)
立教大学ESD研究所が共催された
「ESD世界会議からセカンドステージへ 公開ワークショップ」に
お招きいただき、ご登壇者のご発言に対してコメントさせていただきました。

大型連休に突入したにもかかわらず、全国各地からご参加くださった100名
以上のみなさま方、本当にありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1504_esdj_second_stage.pptx

教育って、教える側と教わる側との関係を固定的に考えてしまうことが多いのですが、
本気で、持続可能な「発展・成長」を地域で続けていこうと思ったら、
地域の方々が主体的・自発的に、その担い手になっていただけることを
促せるかどうかが、最大のポイント。
すると、教えるのではなく、育つのを促せるかどうか。
つまり、変容や進化が最も求められるのは、この問題に長くかかわり続けてきた、
私たち自身ですよね。どうぞ引き続きよろしくお願いします。
鶴岡で「海ごみサミット」でした! [2014年07月26日(Sat)]
昨25日は、山形県鶴岡市で、第12回目を迎えた「海ごみサミット」
お招きいただき、会議初日の進行をお手伝いさせていただきました。
お忙しい中、北海道から沖縄まで、全国各地からご参加くださった
100名近くに及ぶみなさま、ありがとうございました!
途中で失礼してしまい、本当に申し訳ありませんでした。。。
会場でお示しした、僕のメモを下記に添付しますね。
1407_jean_summit_tsuruoka.pptx

このフォーラム、いつも本当にすごいのですが、今回もすごかった!
午前中の第1部は、鹿児島大学の藤枝先生から、未確定版に基づく
速報として第2回の「都道府県における海洋(海岸漂着)ごみ問題への
取り組み状況把握調査」のご報告からスタート。
そうです、「協働環境調査」の手法をそのまま取り入れていただいて
実施された第1回(11年)に続いて実施されたすばらしい調査。
市民が考え出した調査の手法を、研究の専門家が、かくも見事に
ご活用くださっているのは、もう本当にうれしい限りです。。。

続いて、ご当地・庄内の3市町(鶴岡・酒田・遊佐)と地元のNPO
(美しいやまがたの海プラットフォーム)のご発表に続いて、
香川県、かながわ海岸美化財団、沖縄県と石垣島の海LOVEネットワーク
のお取り組みをご紹介いただきました。
それぞれ、さすがこの会議でご紹介されるだけの水準、というものですが、
中でも、かながわ海岸美化財団さんが実施していらっしゃる「団体交流会」
や、石垣島の海LOVEネットワークさんの「最後にアートで全員記念撮影」
は、とても興味深かったです。

午後は、環境省の海洋環境室、国土交通省の海岸室と河川環境課、
水産庁の漁場資源課からのご発表に続いて、全国離島振興協議会から
この事業の資金の使い方に関する枠組みの提案もありました。

そして、もうこの会議には何度も続けてご参加いただいている
韓国のOSEANから、科学に基づく活動の進化による成果の拡充
について伺った後、本当に残念ながら、台湾の黒潮海洋文教基金会の
お話を伺う前に、退出してしまいました。。。

その会場で、改めて紹介された「みずとみどり研究会」による
3つの原則・7つのルール」、本当にすばらしいので、
再度、引用させていただきます。

T 自由な発言
 1.参加者の見解は、所属団体の公的見解としない。
 2.特定個人・団体のつるしあげは行わない。       
U 徹底した議論
 3.議論はフェアプレイの精神で行う。
 4.議論を進めるに当たっては、実証的なデータを尊重する。
V 合意の形成
 5.問題の所在を明確にしたうえで、合意をめざす。
 6.現在係争中の問題は、客観的な立場で事例として取り扱う。
 7.プログラムづくりに当たっては、長期的に取り扱うもの
  および短期的に取り組むものを区分し、実現可能な提言をめざす。
低炭素杯2014です! [2014年02月14日(Fri)]
今年も、本当にたくさんの方々のお力添え・ご尽力をいただいて、
低炭素杯が開催されました!

プレゼンテーションはたった今、終わったばかりですが、
どれもすばらしい活動なので、可能な限りご紹介したいと思い、
リンク集を作ってみました。
ご紹介の順番は、本日のプレゼンテーション順です。
公式のウェブサイトや、ご発表いただいたお取り組みの専用ページがない
ところが多いため、ドンピシャじゃないページにリンクしている場合も
ありますが、どうかご容赦ください。
(「こっちの方がいい!」というページをご存知の方、ぜひお教えください。)

陸奥湾の高温からホタテを守る植樹祭実行委員会(青森県)
海水温の上昇を植林で抑えて陸奥湾のホタテを持続可能な資源に

最上町(山形県)
森がつなぐ健康と福祉の絆でつくる低炭素社会

鹿児島県立鹿児島水産高等学校(鹿児島県)
里海を守る活動による温暖化防止活動 〜サンゴ保全・再生活動〜

阿南高専 再生可能エネルギー研究会(徳島県)
ドイツ青少年への小水力発電による再生可能エネルギ-教育と開発装置の訴求活動

株式会社シェルター(山形県)
森林整備を促す「木造都市づくり」への挑戦

長岡京市立長岡第四小学校(京都府)
“目指せ1t”〜地域を動かした子どもたちの合言葉〜

武田薬品工業株式会社(大阪府)
サトウキビからはじめる医薬品ボトルの低炭素化

特定非営利活動法人秋田パドラーズ(秋田県)
自慢の秋田杉カヌーで 元気もり(森)もり(森) カーボン・オフセット
(CO2削減のメカニズムと森林自然環境を植樹やカヌーによって学ぶ事業)

沖縄県立八重山農林高等学校(沖縄県)
木づかいで守れ、八重山の自然!〜ものづくりで挑む、低炭素社会の確立!〜

食のみやぎ復興ネットワーク(宮城県)
なたねプロジェクト

山形県立東根工業高等学校(山形県)
続ける手作り太陽電池パネルと資源の有効活用〜持続可能なまちづくりのために〜

特定非営利活動法人こにふぁくらぶ(香川県)
香川県下の人工林の整備と地球温暖化防止活動

NPO地域づくり工房(長野県)
自然エネルギーを活用した地域おこし活動

味の素株式会社 九州事業所 アグリ事業グループ(佐賀県)
九州工場の安全・安心・安価(3安)な副産物を用いた
高付加価値農業バリューチェーンの構築と低炭素化への貢献

秋田県立秋田工業高等学校 メカクラブ同好会レーシング班(秋田県)
エコレース活動にチャレンジして
〜エコ技術は次世代へのO・MO・TE・NA・SHI〜

三重大学環境ISO学生委員会(三重県)
三重大学環境ISO学生委員会による
大学・学生・地域をつなげる低炭素社会への持続発展的な取り組み

日本アイ・ビー・エム株式会社(東京都)
日本IBM箱崎本社における25年間に渡るエネルギー削減の取り組み

株式会社ウジエスーパー&株式会社ウジエクリーンサービス(宮城県)
エコーガニック with ノーマライゼーション 食品スーパーが提案する環境ループ事業

横浜市資源リサイクル事業協同組合(神奈川県)
小学生が家族で考える環境問題!小学生を対象とした「環境絵日記」コンクールの実施

青森県立名久井農業高等学校 TEAM FLORA PHOTONICS(青森県)
花で創るエコタウン・プロジェクト

有限会社リビング館ホンダ(茨城県)
CO2削減と明るい未来を子供たちのために願いを込めて

株式会社ショウエイ(神奈川県)
「水」を通じた環境授業等による啓発活動と事業所における環境配慮の取組

大分県立玖珠農業高等学校 チーム野菜(大分県)
バークを中心とした循環型農業の展開 校内から地域へ

株式会社 昭和自動車学校(静岡県)
Do Light!フェスタ「夜も明るい通学路」 プロジェクト presented bySHOWA

ファインモータースクール(埼玉県)
運転免許取得時に自然とエコドライブが身に付く教習カリキュラム
「楽エコ教習」を中心とするエコドライブ普及活動
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チャリさがさいせい(佐賀県)
チャリツーリズム(イベント等での自転車利用推進)

T・プラン株式会社(大分県)
エコな乗り物にはエコなエネルギーで

筑西市商工会エコの木プロジェクト部会・エコカレッジ23・
茨城大学ICAS・いばらき自然エネルギーネットワーク(茨城県)
地域連携で生み出す自然エネルギー体験教室

宮城県農業高等学校科学部復興プロジェクトチーム(宮城県)
桜香る緑の大地へ 〜簡易な根群域除塩法の開発と普及〜

高千穂シラス株式会社(宮崎県)
シラス塗壁材で低炭素化社会のビジネスモデル構築

岐阜県立加茂農林高等学校 林業工学科 環境班(岐阜県)
持続可能な里山づくり 〜 CO2排出抑制のヒントは 里山にあった〜

鹿島建設株式会社(東京都)
ヤギの参勤交代による癒しとエコの緑地管理 〜ゴミなし、音なし、低炭素〜

一関地球温暖化対策地域協議会(岩手県)
省エネ・創エネキャラバン隊「太陽光発電 生の声を聞く会」

函館市地球温暖化対策地域推進協議会(北海道)
光の街はこだて あかりプロジェクト構想

呉市立長迫小学校 第4学年(広島県)
長迫・緑のカーテンプロジェクト

湯原町旅館協同組合(岡山県)
町を挙げてのBDF事業を温泉街の活性化事業に活用

協栄産業(株)ペットボトル循環推進プロジェクトチーム(栃木県)
栃木発!ペットボトルリサイクルはみんなの財産

株式会社トワード(佐賀県)
エコドライブの普及による二酸化炭素排出削減

グリーン(ゴーヤ)カーテン菊陽 菊陽町地域環境協議会(熊本県)
グリーン(ゴーヤ)カーテン作りで町おこし〜節電の取組み及びカーテンのCO2吸収量調査〜

株式会社ゼロテクノ(大分県)
産業廃棄物の再資源化で二酸化炭素の発生を削減・抑制する混和材料の創造
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