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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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エコポイント制度を続けよう・拡げよう! [2012年12月30日(Sun)]
一村一品も、母子健康手帳も、日本で生まれ育ったノウハウが、
今では、世界の人々のよりよいくらしづくりのために、
ODAの支援を受けて、数十の国・地域で活用されている。
それ以上に他国に自信を持って拡げるべき政策が、エコポイントです。

最近、その制度の恩恵を存分に受けながら「需要の先食いだ」などと
否定的なコメントを吐いている人
が見受けられますが、では、
そういう方々に伺いたい。
エコポイント以上に、日本国内(その波及効果はもちろん世界規模!)の
CO2排出抑制と、電機産業(当然ながらその販売者を含む)の需要拡大を
同時に実現できる制度を提案できますか?

正しく理解されていないので、本当に残念ですが、
昨年度で終わった家電エコポイントだけでも、個人からの申請件数は4549万件。
延べ数で言えば、国民の3人に1人以上、世帯数なら7軒に6軒(87%!)が
利用したことになります。
確かに、批判されることが多いテレビについては、環境性能が必ずしも高くない
ものまで当初は含まれてしまっていたり、地上デジタルへの買い替え需要が
もともとあるのに、それを値引いただけだといった指摘は、その通りだと思います。

ただ、テレビ3230万台、エアコン729万台、冷蔵庫521万台が、
すべて無駄だったなんてことは、絶対にありません。

環境省・経産省・総務省が、家電エコポイントの効果についてまとめていますが、
ここには、省エネによって節約された化石燃料の金額は織り込まれていません。

ちょっと計算してみたのですが、仮に、省エネ効果が、環境省が主張する水準の
半分だったとしても、テレビで年間6.5億kWh、エアコンで同10.9億kWh、
冷蔵庫で同10.4億kWh、計27.8億kWhの節電にはつながったはず。

それを2011年と12年の、発電量と電源構成の試算に当てはめると、
火力発電(LNG・石油・石炭)で約8割をまかなった2011年で約145億円、
その比率がほぼ9割になった2012年は、資源価格の高騰や円安もあって
約216億円になるはずです。

もちろん、2011年の火力発電の燃料費が約5兆円、12年は7.5兆円という
総額に比べれば、ほんのわずかな金額にしかならないことは確かです。
しかし、年間200億円の黒字を貿易で生み出すことの現実の難しさから言えば、
国民と国家の中期的な財政に、しっかりと効果を生んでいると言えるでしょう。

さらに住宅エコポイントも、すでに新築93万戸、リフォーム75万戸の
計168万戸で利用されており、その効果を加えれば、中長期の燃料費削減効果は
さらに大きくなります。

そんなエコポイント制度を、どう続けるべきか。
中長期的なエコ(エコノミー+エコロジー)貢献効果を高めるためには、
地中熱(温泉などの地熱ではなく、地下15mほどの持つ地域の平均気温の熱)、
氷熱(動かさなきゃいけない雪ではなく、その場で凍らせればいい氷)、
木質バイオマスなど、日本の風土と技術の蓄積を存分に生かすとともに、
海外にノウハウやシステムの輸出の可能性が大きいものに絞って、
戸建て住宅だけでなく、集合住宅や公共施設にも積極的に適用を拡げていくことが
とても大切です。

エコロジーもエコノミーも、家電といった個別の道具・モノだけではなく、
住宅や公共施設といったインフラのレベルに展開していかない限り、
日本の持つ可能性を世界で生かし切ることはできません。
せっかくここまでできたんだから、次はもっとしたたかに行きましょう!
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