東近江晴耕塾で「2030年代に備えて地域と農業のこれまでとこれからを確認する」でした!
[2023年06月26日(Mon)]
今日夕方は、東近江市に(先週に続いてまた!)お招きいただき、同市主催の
「ひがしおうみ晴耕塾」第35期の開講式に続く第1講として、
「日本の食と農業の傾向から、これからの東近江の農業を考える」と題して、
日本市場における食と、同市における農業生産を取り巻く環境の
「これまで」と「これから」についてお話し、考えていただきました。
朝早くから終日の農作業を終えて、お腹も空くし眠くもなる
19:30から21時という時間帯にもかかわらずご参加くださった
70名以上のみなさま、本当にありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
2306_higashiohnmi_seikojuku.pptx
開講式でのご挨拶で、小椋市長から「あの人が農業の話って・・?」と
おっしゃってくださっていましたが(笑)、長くお世話になっている方は
ご存じの通り、私の市民活動・市民事業のお手伝いは、有機農産物の
流通の国内外での普及や、その認証基準を生産者主導でつくるという
働きかけを、国内外で行う、というものでした。
とはいえ、最近、農業や食の分野で、お声がけくださるところがほとんどなく、
寂しく思っていたところですが、東近江市のご担当の方には、
お声がけいただき、ありがとうございました!
ご存じの方も多いと思いますが、東近江市の農地面積は近畿最大規模、
その大半が水田(8千ha以上!)という、古来恵まれた環境で
水田耕作を長年にわたって続けてこられ、最近では、白菜やキャベツなどにも
力を入れていらっしゃいます。
ところが、コメの一人当たり消費量は(ダイエットというより)
高齢化と世帯当たり人口の減少という、食を取り巻く環境の変化によって
今後も減少が続くと考えざるを得ず、高付加価値化は不可避の課題です。
しかも、今回調べてみてびっくりしましたが、なんと、1980年代から
2010年代にかけて、平均気温が、わずか30年で1.5℃も上昇しており、
その影響は、夏と秋の高温化、そして、北西からの季節風は、
あったまった琵琶湖の上を通過するため、日照時間が減って降水量が増える、
という、秋冬出荷の穀物や葉物には、とても厳しい状況。
しかも、今後10年から20年を見通すと、どんなに日本でCO2排出量を
減らしても、世界全体での排出量が減らせなければ、気候変動のさらなる
激化も、不可避である、と言わざるを得ません。
だからこそ、「これまで通り続ける」のではなく、「変化を見通した進化」が
大切ですよね。地域コミュニティや住民自治の在り方について、
常にチャレンジを続けてこられた同市のみなさまの、農業や食に関する
産業においても、進化に向けたチャレンジが豊かになることを期待しています。
「ひがしおうみ晴耕塾」第35期の開講式に続く第1講として、
「日本の食と農業の傾向から、これからの東近江の農業を考える」と題して、
日本市場における食と、同市における農業生産を取り巻く環境の
「これまで」と「これから」についてお話し、考えていただきました。
朝早くから終日の農作業を終えて、お腹も空くし眠くもなる
19:30から21時という時間帯にもかかわらずご参加くださった
70名以上のみなさま、本当にありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
2306_higashiohnmi_seikojuku.pptx
開講式でのご挨拶で、小椋市長から「あの人が農業の話って・・?」と
おっしゃってくださっていましたが(笑)、長くお世話になっている方は
ご存じの通り、私の市民活動・市民事業のお手伝いは、有機農産物の
流通の国内外での普及や、その認証基準を生産者主導でつくるという
働きかけを、国内外で行う、というものでした。
とはいえ、最近、農業や食の分野で、お声がけくださるところがほとんどなく、
寂しく思っていたところですが、東近江市のご担当の方には、
お声がけいただき、ありがとうございました!
ご存じの方も多いと思いますが、東近江市の農地面積は近畿最大規模、
その大半が水田(8千ha以上!)という、古来恵まれた環境で
水田耕作を長年にわたって続けてこられ、最近では、白菜やキャベツなどにも
力を入れていらっしゃいます。
ところが、コメの一人当たり消費量は(ダイエットというより)
高齢化と世帯当たり人口の減少という、食を取り巻く環境の変化によって
今後も減少が続くと考えざるを得ず、高付加価値化は不可避の課題です。
しかも、今回調べてみてびっくりしましたが、なんと、1980年代から
2010年代にかけて、平均気温が、わずか30年で1.5℃も上昇しており、
その影響は、夏と秋の高温化、そして、北西からの季節風は、
あったまった琵琶湖の上を通過するため、日照時間が減って降水量が増える、
という、秋冬出荷の穀物や葉物には、とても厳しい状況。
しかも、今後10年から20年を見通すと、どんなに日本でCO2排出量を
減らしても、世界全体での排出量が減らせなければ、気候変動のさらなる
激化も、不可避である、と言わざるを得ません。
だからこそ、「これまで通り続ける」のではなく、「変化を見通した進化」が
大切ですよね。地域コミュニティや住民自治の在り方について、
常にチャレンジを続けてこられた同市のみなさまの、農業や食に関する
産業においても、進化に向けたチャレンジが豊かになることを期待しています。