CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


Google

Web全体
このブログの中
カテゴリアーカイブ
リンク集
最新コメント
プロフィール

川北 秀人さんの画像
https://blog.canpan.info/dede/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/dede/index2_0.xml
見えない嵐の見えない被災者を支え、減らすために [2021年08月25日(Wed)]
1994年8月25日、私の30歳の誕生日に
心の中で発足したIIHOEは、本日、設立から
満27年を迎えました。
市民団体や企業、行政など、他の方々のお手伝いをする仕事を
続けてこれたのは、私どものようなわかりにくい仕事の意義を
理解し、期待し、ご依頼くださったみなさまのおかげです。
心から感謝申し上げます。

実を言えば、この1年間は、そして、まだしばらくの間は、
とても苦しい時期です。19年と比較するとご依頼は3分の1
以下に減っており、ワクチン被接種者が増えたとはいえ、
政権と中央省庁が病床確保や自宅療養者の支援体制の整備を
怠ってきたためにまだしばらくの間は。どんなに必要緊急な
状況の地域や団体でも、集まったり、一緒に踏み込んで考えたり、
といった機会を設けることができなくなってしまっています。
そういうときには老化も進むようで、坐骨神経痛とか、
視力の低下や老眼の進行など、まぁ、いろいろ同時に進むことで
しんどさも感じています。。。

とはいえ、私などより、よほどしんどい思いをしていらっしゃる
方々が数多くいらっしゃることも、痛感しています。
たとえば、ひとり親世帯、特にシングルマザーと、そのお子さんたちが
置かれている状況の厳しさは、深刻化が募り続けています。
もともと非正規労働など不安定で、かつ、報酬を抑え込まれた
働き方をしていらっしゃったところに、時短を求められると、
「失業はしないのに、もともと少なかった所得が減り、
一方で、在宅時間が長くなることによる支出が増える」という状況。
これはどうにかしなきゃと思い、本当に微力ではありますが、
ある団体で活動のお手伝いをするとともに、
(般社)日本アウトドア・ネットワークにご協力いただき、
ひとり親世帯の子どもたちのための自然体験プログラム
参加『支援金』
」制度を立ち上げました。
おかげさまで、既にプログラムによっては「キャンセル待ち」も
出ているとのご報告を受けています。
(ご寄附の方は、まだまだ足りないので、ぜひよろしくお願いします!)

設立以来初めて、2年連続で収入が大規模に減少するという、
情けない状況が続いている私が申し上げるのは微妙ですが、
しかし、ひとり親世帯のお手伝いを、わずかながらに始めて
痛感するのは、「見えない嵐の、見えない被災者」の置かれる状況の
深刻さと、その状況への共感や、支援の輪を広げることの難しさです。

確かに失業者数は増えており、失業すれば、給付は受けられます。
しかし、上述の通り、時短や出勤抑制をされた人々は、
失業したわけではなく、もともと少ない所得が減ることになり、
しかし、家賃をはじめとする固定的な支出は変わらず、
しかも、お子さんがいらっしゃる場合には、平時には必要ではない
追加の支出が必要になります。
今回の事態の前から食料などの支援を行ってこられた団体にお話を
伺うと、支援を利用するご家族の数が、数十倍になったという例は、
決して珍しくありません。

そんな人々に、この国の政府が用意している支援と言えば
「まず社会福祉協議会で融資を受けろ」というもの。
その適用を受けた方々が200万人を超えているのに、
生活保護の受給者は、むしろ数も率も減っている、という事実。

政府の各種施策を受注した企業や、さらにその業務を請け負った
企業を中心に、史上最高益を更新する企業がある一方、
見えない嵐の見えない被災者にとって、融資を受けた人には
返済が迫り、お子さんの将来の負担を考えて融資を受けないという
判断をされたご家族にとっては、所得の回復はまだまだ見込めません。

「見えない嵐」、正確には、見えないふりをされてきた嵐は、
他にもたくさんあります。
たとえば、女性や外国人などへの差別やハラスメント。
たとえば、いじめ。
たとえば、もはや全国で東京並みに進む小家族化。
その被災者を支えることも、そして、そんな被災者を
減らすことも、IIHOE自身でも、そして、
その取り組みを続ける団体をお手伝いすることも、
これまで以上に踏み込んで進めてまいります。

今までも「何をしてるか、一言では説明できない」と言われてきた
IIHOEですが、これからも、きっとそうです。
世の中で定義されてしまったことをするのではなく、
定義されていないことを、誰よりも早く、誰よりも踏み込んで、
しっかり支えることが、私たちの存在価値です。
引き続き、どうぞよろしくお力添え賜りますよう、お願いいたします。
コメント