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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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Zoom Out! [2020年12月31日(Thu)]
謹んで新年のあいさつを申し上げます。
本来なら、お祝いやお慶びを申し上げるべき年頭ですが、
文字通り世界中を襲う新型感染症は、人々の命とくらしを、
静かに、深く、蝕み続けており、病や経済的な影響を
受けられたみなさまには、心からお見舞い申し上げるとともに、
少なくともあと半年、冷静に見通せばあと1年は続くこの状況に
みなさまのご安全をお祈りし、困難や課題を抱えていらっしゃる
方々のお手伝いに、微力を尽くし続けることを約束します。

これからのことについて述べる前に、ひとつだけ、
これまでのことについて触れさせていただくとすると、
今年ほど、人に感謝の言葉を述べた年はない、と、改めて感じます。
それはまるで、事故や災害に遭って、さまざまな人々の支えを
受けたかのように。そのことで改めて、自分を含めた世界中が、
新型感染症の被災者であることを実感しました。
同時に、さまざまな人々にお礼を申し上げることができる
ありがたさも痛感します。かねてから「人『交』密度」の
大切さをお伝えしてきましたが、自らがそのありがたさを
日々体感し続けた一年でした。

これからを見通すと、日本国内で陽性であることが判明した人は、
現時点で25万人弱、400人強に1人の割合。
春を過ぎるまでは日々の陽性者数の大幅な減少は見込めないことから、
やがて50万人を超える、つまり、200人強に1人の割合に
達することを織り込んで、例年より雪や寒さが厳しい冬から春を
過ごすことに備える必要があります。
医療や福祉など人をケアする仕事に従事されていらっしゃるみなさまには、
引き続きご苦労をおかけすることになりますが、どうか身体も心も
安全を保ち続けていただけることを、強く願います。

新型感染症への対策がひと段落する頃、出生者数は大幅に減っている一方で、
他の感染症による死亡者が減少したことを受け、日本の高齢者率は30%を超え、
後期高齢者は全人口の6人に1人を超えます。
世帯当たりの人口も、減少は止まっていません。
少子化と高齢化、そして、「小家族化」が加速しながら進む2020年代は、
グローバル企業の戦略も、大企業のマーケティングも、地場企業のお得意先も、
わずか数年前までの「当たり前」が通用しないほど、社会は変わってしまいました。
変化の大きさ・深さは、その対応が難しい人々のくらしへの影響の大きさ・深さを
意味します。今、大切なのは「社会を変える」ことではなく、「変わってしまう
社会に、心を(または、心で)補う」こと。特に日本では、もともと課題や困難を
抱える率が他国より圧倒的に高いひとり親世帯の方々に、安心してくらし、
活躍し続けていただけるよう、支えることが喫緊・焦眉の課題です。
私どもも、遅ればせながら、学びながら微力を尽くしてお手伝いいたします。

さて、長くお付き合いくださっているみなさまは覚えていてくださっているかと
思いますが、実はIIHOEは、2020年までにその役割を終えて、
解散するつもりでした。しかし、わざわざ解散しなくても息の根が止まるほど、
全国各地での勉強会や研修などにお招きいただく機会は大きく減りました。
オンラインでの開催もようやく進み始めている状況で、完全な切り替えも
現実的には期待できません。
IIHOEの設立の背景のひとつに、1990年のバブルの絶頂期を過ぎた
後の経済的な減速から、「1960年代生まれの自分たちが次の世代に
バトンタッチする2020年までを俯瞰しなければ!」と、同世代とともに
「VISION2020」という勉強会を立ち上げたことがあります。
それからもう30年。次世代に渡すべきバトンがこんな状態では、
本当に申し訳ない限りです。
これまでちゃんとできなかった者ががんばっても、ろくなことには
ならないかもしれませんが、しかし、少しでもマシな状態にするための
下働きを務める責任を痛感しています。
このため、恥を忍んで、次の30年を俯瞰し、持続可能性を高めるための
しくみづくりに挑む人々を支え続けられるよう、自らのネジを巻きなおす
ことといたします。

世界でも、日本でも、地域でも、時は止まらずに動き続けます。
「変わってしまう社会に、心を(または、心で)補う」ためには、
しっかり先を見据え、遠慮しすぎずに踏み込み、決めてみる・やってみる・
ダメならやり直してみるの「3つの『てみる』」をともに積み重ねること。
オンライン化が進んでしまった今こそ、俯瞰(Zoom Out)を。
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