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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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講演会ご参加者からご質問をいただきました。 [2020年11月09日(Mon)]
ある講演会にご参加くださったみなさまから、下記のご質問をいただきました。
すでに「ソシオ・マネジメント」の第3号第6号で述べていることばかりなので、このブログを読み続けてくださっている方々には、繰り返しの話になってしまって恐縮ですが、いただいたご質問と同じことをお感じの方も、全国にまだまだたくさんいらっしゃることだと思い、ご質問と回答を公開しますね。

Q1:社協や関係機関は、どのようにコミュニティ組織と関わっていけると良いですか?
地域福祉という面で一緒に取り組めると良いのではないかと思う。同じ方向を向いて行ければ良いと思う。


→A1:後段のご指摘、まさにその通りです。コミュニティ組織内にどのような部会を設けていらっしゃるかにもよりますが、発災時の要支援者と、平時に福祉を必要とされる方たちは(その担い手となる方たちの側も!)、実質的に同じ方々であることから、「防災と福祉は同じ部会に!」とお伝えしています。まずニーズ把握と共有から、という意味では、ぜひ中学生以上全住民調査を。それができていらっしゃるようであれば、会議の共有(合同会議の開催)を。

Q2:まちづくり委員会(同市条例に定められた団体)と地域コミュニティの関わり方を、どのようにしたら良いのかお聞きしたい。別々な活動になっています。

→A2:同日もお話し申し上げた通り、まず、行事・会議・組織の棚卸し(一覧表の作成)を行い、役員さん方をはじめとする地域の担い手の方々の限られた時間を最大限に有効に活用するために、会議や行事を「重ねる」(合同で開催する)ことから、ぜひ。

Q3:まちづくり委員会(同上)はボランティアを基にしているが、どのような「経営」が考えられますか?

→A3:「経営」も「運営」も、英語ではマネジメント(management)ですが、私が全国各地で学ばせていただいている「行事から事業へ」という数多くの実践は、にぎわいやイベントよりも、日々のくらしに必須不可欠な生活支援サービス事業を優先せざるを得ない、という必要に直面して進められているものです。地域だけでなく、組織の運営・経営にとって不可欠なのは、「これまで」と「これから」状況の変化や推移を読み取って、「これから」に求められる取り組みの進化を判断し、試し、その担い手を育てることです。ボランティアでもできることかもしれませんが、報酬が必要であるということであれば、行政からさまざまな事業や業務の委託を受けて、しっかり稼ぎながら、数多くの住民に手当を支給しながら多様な事業に取り組んでいらっしゃる地域も、全国に数多くあります。

Q4:「何が足りない?」「何からまず進めていけばいい?」
市内15協議会で組織する『連絡協議会』の研修会において、組織の在り方・リーダー像などを学んでも、自協議会内に導入・反映できない。
・ヒト? 〜リーダーの資質? 役員の集め方? 住民の年代層・職業・土地柄?
・モノ? 〜観光地とは言わないが自然豊富、集会場所十分、生活物資普通に入手、
・カネ? 〜補助金の範囲内で執行している
・思い入れ? 〜切実感?… ⇒ 希薄?個人差? 様々… ⇒結果、欠如 !?  
・目標? 〜あきらめ感?⇒5年くらい先は見えるが、10年先は見えない !?
・企画力? 〜上記 「ヒト」と「思い入れ」が空回りで、青写真がピンボケ?
・持続力? 〜先行き不安、「間引く」勇気?(「やらず・なし」になりがち)


→A4:先日も冒頭に申し上げましたが、自治とは自分たちで決めて、自分たちで担うこと。
毎年同じことを繰り返すにしても、「これまで」の経過と「これから」の見通しを確認したうえで、開催するかどうか、その内容をどう工夫するかを判断し続けていれば、担う力も、決める力も、育ち続けます。それがいつの間にか「これまで通りでよい」、さらには「これまで通り以外はダメ」になってしまうと、決める機会も、判断の根拠を用意する機会も、失われてしまいます。
そういう状況で大切なのは、これも先日申し上げた通り、(1)行事・会議・組織の棚卸し、(2)人口・世帯構成の「これまで」と「これから」(今年を起点に前後10年以上)、そして(3)中学生以上全住民の調査を行い、それを丁寧に住民のみなさまと、小規模の集まりで共有し続けることです。

Q5:市行政・集落行政とのタイアップ
高齢化の最先端を行っているこの地域で、「動けるヒト」を”見つける”・“育てる”ために集落行政との連携が必要と考えていますが、役員の肩書を多数持つ方や、名前だけ登録の方もいて、結局、「自分たちが探す」という現状を残念に思っています。
・いつも同じ顔ぶれとなりがち!⇒長くなると、幹部役員への指名を警戒する。
・防災・環境美化・お祭り等イベント等において、無関心者・お客様・積極的参加者の色分けがはっきり見え、行政との住み分け?協働?をどうとるか。
・ボランティアの限界!?⇒一部の活動で報酬(お茶代程度)を用意している。


→A5:ご意見のどの部分にお答えするかを悩みますが、先日お話申し上げた通り、地域には「役」ではなく「経営」が求められています。役ならば、同じ人が長く続けても、また、毎年違う人が務めても、どうにかなるかもしれませんが、人を育てられない人が長く居座ったり、毎年交代するようでは、経営にはなりません。最後の項目については、A3をご参照ください。

Q6:幾つもの『成功事例』をお聞かせいただきました
軌道に乗せたこと、多くの笑顔が返ってくることを「成功」と考えますが、「継続状況」はいかがでしょうか? また、『成功事例』の一部でも閲覧するにはどうしたらよろしいでしょうか?


→A6:紹介申し上げた地域の名前で、ぜひ検索してみてください。ほとんどがSNSで自ら発信し続けていらっしゃいますし、中央省庁をはじめとするさまざな事例集や研究者による論文などでも取り上げられています。このご時世、情報はあります。探していらっしゃる方は、しっかり見つけていらっしゃいます。

Q7:「まちづくり」が重要と感じつつも、どのように関わっていったらいいのかわからず、どうしたらいいのでしょうか?

→A7:すでに地域の中で小さくても役割を担っていらっしゃるのであれば、それを、少しずつでもよいので、深め、拡げていってください。大切なのは、同日も、またA4でも述べた通り、「これまで通り」ではなく、「これまで」の経過と「これから」の見通しをもとに、判断するための材料をつくること。何度も繰り返しますが、行事・会議・組織の棚卸しと、人口・世帯構成の見通しは、個人でもできることですので、ぜひ。

Q8:どの分野(まちづくり、福祉、教育など)でもめざすところは一緒だと思います。地域共生社会への取り組みは、いろんな方が一緒に考えることが大切だと考えています。
個人情報の共有協定がOKになった経緯が分かったら教えてください。もう少し具体的に聞きたいです。


→A8:個人情報保護法を、お読みになったことはおありでしょうか?
第1条は同法の目的について「個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するものであることその他の個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護すること」と、「個人情報を公開しないため」ではなく、「個人情報を適切に活用するため」の法律です。このため、各市区町村は、自治会・町内会における個人情報の取り扱いについての指針などを示しています。ぜひ「自治会 個人情報」で検索してみてください。
(先駆的なお取り組みとして、京都市北区の「北区のまちづくり活動の推進に向けた 地域団体のための個人情報の取り扱いに関する手引き」があります。)

Q9:市の職員を減らすという話がありましたが、退職後の再就職が難しく、失業者が増えるだけにならないのでしょうか?

→A9:私の考えとして「市職員を減らすべし」と申し上げているのではなく、現実として市町村職員さんは5年間で約1割のペースで減少を続けており、今後もそうせざるを得ないというのが現実です。その背景は、先日も詳しく申し上げました通り、人間の高齢化による医療と福祉(正確には介護)の赤字を補填するための繰出金の増加と、橋・住宅や病院などインフラとハコモノの更新などに要する費用が、現時点で既に不足していることが挙げられます。

Q10:役員手当どうしていますか?ボランティアではできない。

→A10:上記A3をご参照ください。

Q11:川北氏より当市の課題を上げてみてはいかがですか?

→A11:これについては先日、根拠となる数値を挙げて説明申し上げました。

Q12:残念ながらコミュニティ組織の主旨が伝わっていない。今でも反対の人がいる。もう一度立て直す方法は?

→A12:反対理由(多くは不安です)を正確に聞き出すこと、そして、繰り返しますが、人口・世帯構成から市区町村の財政まで、「これまで」と「これから」は違うことを、丁寧に説明し続けるしかない、と考えます。

Q13:従来の大字のまとまりは良いが、逆にコミュニティ組織単位ではその大字の壁を破るのが大変根深い。良い方法はあるか?

→A13:大字単位の方が進めやすい(=決めやすい+担いやすい)ことと、それを超えた範域の方が運営しやすいこととに、分けても良いかもしれません。コミュニティ組織は「この方式で運営せねばならない」と決まっているわけではなく、地域の特性(地勢、人口特性、産業特性の3つ)に応じて、適地適「策」で進めていただくことが、大切で有効です。

Q14:川北氏の熱意の根源はナニか?

→A14:自己顕示欲、「役に立った」とおっしゃっていただくこと、ですね。。

Q15:今一回、ワンポイント活性化方法は?

→A15:特効薬はありません(特効薬を探していらっしゃる方にはお気の毒ですが、それが効く時期を過ぎています)。A4でも述べましたが、(1)行事・会議・組織の棚卸し、(2)人口・世帯構成の「これまで」と「これから」(今年を起点に前後10年以上)、そして(3)中学生以上全住民の調査を行い、それを丁寧に住民のみなさまと、小規模の集まりで共有し続けることです。

Q16:女性登用の良策は?

→A16:すでに適材がいらっしゃるなら、すぐにでもお願いして、決める&担うをご一緒に、育てるところから必要ということであれば、複数の方を同時に、そして、お舅・お姑やお連れ合いをはじめとするご家族に、その方(=女性)だけでなく、複数の女性の方々に、将来の地域づくりを担っていただく必要性を説明し、ご協力をお願いすることです。
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