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川北秀人on人・組織・地球

「地球上のすべての生命にとって、民主的で調和的な発展のために」を目的に、市民団体(NPO)・社会事業家(ソーシャル・アントレプレナー)や社会責任(CSR)志向の企業のマネジメントの支援や、市民・企業・行政の協働の支援などに奔走する、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者の毎日の、ほんの一部をご紹介します。


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石巻で「移動・移送ニーズを予測する&備える」ワークショップでした! [2015年08月21日(Fri)]
昨日午後は石巻に「押しかけ」て、地星社に主催していただき、
石巻市の高齢者の問題を考えるセミナー
石巻移動困難者調査の結果から将来予測をする
」と題して、
移動に困難を抱える方々の「これまで」をもとに「これから」を予測し、
備えるためのミニワークショップを担当させていただきました。

お忙しい中、とりわけ、仙台育英高校の決勝戦とバッティングしたにもかかわらず、
熱心にご参加くださった30名以上のみなさま、ありがとうございました!
会場でお示しした資料を、下記に添付しますね。
1508_rera_demand_estimate.pptx
1508_rera_demand_estimate.xlsx

冒頭に「押しかけ」て、と申し上げた通り、今回は、(特)移動支援Reraの
4年余りの活動の記録や利用者さんからの調査をもとに、地星社が今年4月に
発行された「移動困難者の状況調査報告書」の刊行を
勝手にお祝いするために、単に過去の経過を確認する「報告会」ではなく
今後の見通しを立て、それに備えるための機会を設けたい、という
当方からの申し出に応えて、開催していただきました。

ご想像の通り、この機会、もちろん、市民にとっても重要ですが、
この機会をもっとも活かしてもらわなきゃいけないのは、行政。
なので、福祉や交通をはじめとするいくつもの部署の方々に、
「これまでの需要に対する対策」と「今後の方針」についてご発表を
お願いしたところ、ご参加もごくごくわずかで、ご報告も介護保険
制度の改正についてだけでした。。。
(まぁ、他自治体であれば「全庁挙げて参加!」ということに
なりますよね、自然に。。。)

なんで、石巻市の行政って、こんなに市民と距離をおきたいんでしょうか?
複雑で、わかりにくい未来のことだからこそ、行政だけで考えたり、
案をつくったあとに市民に「こうなりました」と伝えるのではなく、
一緒に、協働でつくったほうがいいってことは、他の自治体では
当然のように受け止めてもらえるのに、しかも、復興集中期間が
終われば、被災前よりも、財政も、職員数も、業務体制も、圧倒的に
苦しい状況になることがわかっているのに、なぜ、なぜ、市民と
一緒に考えたり、つくったりしようとしないんでしょう??

もちろん、これは、震災の前からもそうだった状況がずーーーっと
続いているだけにすぎません。震災を機に、官民の協働の意義を
体感的に理解し、踏み出してくださるかと期待しましたが、
残念ながらそうではないようです。(と、昨年も書きましたね。)
文句言うだけで終わるつもりは、まったくないので、これからも
行政のためではなく、住民のみなさんのより良い未来づくりのために
おせっかいし続けたいと思います。

ご参加くださったみなさまはもちろん、残念ながらご参加いただけ
なかったみなさまにも、ぜひ「意見という名の要望を言い合う」
のではなく、「データ(事実と見通し)に基づき、『すべきこと』と
『できること』を一緒に考え、一緒に決め、一緒に動き出す」ための
働きかけを、ぜひ、引き続きよろしくお願いします!
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