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特定非営利活動法人参画プランニング・いわて 理事長 もりおか女性センター アドバイザー 平賀 圭子 氏 [2011年05月27日(Fri)]

           女性の力が発揮できる
         社会の実現を目指して




特定非営利活動法人参画プランニング・いわて 理事長
もりおか女性センター アドバイザー 平賀 圭子 氏

 第10回目は、NPO法人参画プランニング・いわて理事長 平賀圭子様をご紹介します。
 平賀理事長は、岩手で男女共同参画の活動をするNPOが無かったことから、女性が一人の人間として力を発揮できる社会の実現を目指し活動を始められました。平成18年には、男女共同参画社会を目指すため「もりおか女性センター」の指定管理を受け、センター長に就任されました。今年度より、同センターアドバイザーとしてご活躍されています。

■これまでの活動を教えて下さい
 女性が一人の人間として外でのびのびと力を発揮できる社会を目指し、女性の人権啓発イベントやフォーラム、スキルアップ講座などを開催しています。平成22年5月には、もりおか女性センター別館に女性のための起業応援ルームを開設し、起業に関する相談や、起業のノウハウを学ぶ講座などを実施しています。
昨年には、今までの活動が認められ、女性の地位向上に貢献した国内外の個人・団体に贈られる「第14回赤松良子賞」を受賞しました。当法人だけが受賞したのではなく、盛岡の女性たちの活動が評価されたものです。
 この度の東日本大震災では、自分たちと被災地にいる女性の気持ちを重ね合わせてどのような支援が必要か考えました。赤松良子賞を受賞したことが縁となり、内閣府より依頼を受け、「支援物資デリバリーケアプロジェクト」を行いました。必要とされている物資を必要な分だけ被災地に届ける活動です。また、5月10日から6ヶ月間の被災地女性のための無料電話相談「女性の心ケアホットライン・いわて」を開設しました。
 今、何をすべきで、私たちに何ができるのかを考え行動しております。

■充実した活動の秘訣を教えて下さい
 事業などを企画する際には、必ずスタッフ全員で挑戦したいことや、想い、意見を出し合うことを心がけています。
今年度の活動テーマである「女性センターでふみだす私の一歩〜つながる・ひろがる、変える!〜」は、スタッフ全員で決めました。もりおか女性センターで自ら動くために学び、人とつながり、自分や家族、社会を変えるという私たちの思いが込められています。

■平賀理事長の目指していることを教えて下さい
 女性が一人の人間として自分らしく生きていける社会を目指しています。
 例えば、仕事をしたいと思う女性が、家事や育児などを理由にあきらめるのではなく、保育所があり、一人前の給料を受け幸せに生きていくことができればと思います。
そのためにも女性の思いを実現するエンパワメントのお手伝いをしています。
 
■平賀理事長の座右の銘とは何ですか
 市川房枝氏の「権利の上に眠るな」という言葉があります。
昔、女性の大学進学や、選挙権、仕事に就くことは、当たり前のことではありませんでした。
 今、与えられている権利は、昔の女性たちが何百年とかけて活動してきた歴史の上にあります。
 そのことを忘れず心に刻んでいます。

■市民のみなさんへメッセージをお願いします
盛岡市は、静と動がある美しいまちです。このまちの美しさを維持していくためにも町内会やボランティアなどで花壇整備や清掃活動等が行われています。自信を持って盛岡を広くアピールしましょう。
 これからを担う若者は、一度、外に出て盛岡の良さを改めて知ってほしいです。自分らしい仕事の仕方を身につけ、社会に力を発揮して下さい。
Posted by 隊員 at 12:52 | NPO法人 | この記事のURL
盛岡市町内会連合会 副会長 盛岡駅前北通第一町内会 会長 小野 敬郎 氏 [2011年03月31日(Thu)]

-誠実に-地域の特徴に合わせた町内会活動


      盛岡市町内会連合会 副会長 
      盛岡駅前北通第一町内会 会長 小野 敬郎 氏


 第9回目は、小野敬郎様をご紹介します。
 小野様は、転勤のある仕事に就かれていたため都市部に住まわれていたことがあります。
 退職後は、地元である盛岡に戻り盛岡駅前北通第一町内会の総務部長、副会長をはじめ、平成15年に町内会会長に就任され、毎朝の清掃活動や子どもの見守り活動など精力的に町内会活動をされています。現在では、盛岡市町内会連合会副会長としても広く活躍されています。

■町内会活動に携わるきっかけを教えてください。
 最初のきっかけは埼玉県の小さなニュータウンに住んでいた時です。その地域では、自治会をつくるための会議を何度も重ねていて、地域住民全員が自治会活動に参加していました。自分達が住むまちを「良くしよう」という気持ちが全体で盛り上がっていたことを今でも心に残っています。

■盛岡に戻られてから、行ってこられた活動を教えて下さい。
 当町内会は、15年ほど前からマンションなどが次々と建てられ、新たな住民が住むようになりました。当時はマンション住民と昔からの地域住民との連携、組織づくり、マンション住民の町内会費の納入制度の確立、マンション住民の役員参加などを徹底し、お互いの顔を知る努力を行いました。
 今では、マンションなどの管理会社と協力することで町内会費の未収はほぼありませんし、町内会役員は24名中19名がマンション住民で運営しています。
 9年前からは毎朝の清掃と子どもの見守り活動を続けています。今でも、挨拶を始めた当時の子どもたちと「やあ、こんなに大きくなったんだね」、「いまどうしているの?」とお互いに挨拶を交わします。
 町内会活動としては、花壇づくりや、定期的な清掃活動、お祭りの開催などをしています。

■活動への想いをお願いします。
 マンションが多いこの地域の将来、誰が高齢者を守り、地域環境を維持していくのでしょうか。私は住みよい清潔な住環境を維持していくためにも、子育てが終わった方たちが地域を守る活動に参加できるように住民意識の向上を図り、その輪が広がればと思い活動しています。

■小野様が目指すまちづくりとは
 私の住む地域は、マンション、アパートに囲まれた特徴のある地域かもしれません。
少子高齢化が進む中、マンション、アパートでも高齢の住居者数が増え、高齢者の見守り、災害対策などの課題が浮き彫りとなってきました。
 これからは地域に住む人々が安心して生活できる地域に合った環境づくりを考えています。各マンションに高齢者見守りなどの仕組みをつくり、高齢者福祉の体制を重点的に作っていく必要があると思います。

■座右の銘を教えてください。
 座右の銘ではありませんが、「特別の能力・才能・経験を持ち合わせていないが…与えられた立場を理解し、解決すべき課題には愚直に一所懸命に取り組む」と心がけています。

■市民のみなさんへメッセージをお願いします。
 地域のことは地域で行う。自分の地域のために地域が担うべきことは何か。出来ることは何か。模索し少しずつでも手をつけていかねばと思います。行政に頼るばかりではなく、自ら地域の中で話し合い、解決する知恵を出し、「皆で取り組む」という地域の輪づくりをしていきましょう。

■編集後記
地域の特性を知り、その地域住民の生活スタイルに合った活動が大切だなと感じました。お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。
特定非営利活動法人もりおか配食サービス 理事長 川島 京子 様 [2011年02月23日(Wed)]

−協力−安心して暮らせる地域を目指して


左:川島京子様  右:配達ボランティアさん

特定非営利活動法人もりおか配食サービス
 理事長 川島 京子 様


 第8回目は、盛岡市で最初にNPO法人認証を受けたNPO法人もりおか配食サービス(以下もりおか配食サービス)理事長川島京子様をご紹介します。
 川島様は、いわて生協の組合活動をしていた時、毎日型の食事サービスの要望が多くあったことから、平成11年にもりおか配食サービスを立ち上げられ、高齢、病弱、産前産後等のために日々の食事づくりが大変な方々へ、安心して食べられる地産地消の食事を届ける活動を続けられています。

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■もりおか配食サービスの活動を教えてください。
 食生活支援を求めている方々へ、栄養バランスを考え、地産地消にも配慮した手作りのお弁当を届けています。配達日は、夕食は月曜日〜金曜日、昼食は火曜日〜木曜日。1食から希望に応じています。この活動は、もりおか配食サービスの趣旨に賛同して年会費で支援する賛助会員、ボランティアで弁当を届ける協力会員、配達の中継場所、仕入れ等でいわて生協と連携・協力を図って活動しています。
 ボランティアさんは利用者さんと配達時に定期的に顔を合わせてコミュニケーションを図りつつ、その日の利用者さんの状況を把握します。この日常の活動が地域の小さな安全パトロールの役目も果たしていると思います。また、配食活動以外にも、高齢者の疑似体験、認知症の疑似体験、中高生〜一般の人の職場・ボランティア体験の受け入れ、他団体との共同活動等も行っています。

■これまでの活動への想いや、良かったことを教えてください。
 暮らしは1人では成り立ちません。たくさんの人の支えがあっての営みです。今行っている活動もめぐりめぐって自分に返ってくるものと思っています。私もお弁当を届けていますが、良かったと思うことはたくさんあります。「ありがとう」の言葉を聞いた時、利用者さんが前より明るく元気な時、「配食弁当を食べるようになってからコレステロールの数値が下がって病院の先生に褒められた。何よりも本人が喜んでいます」と家族から聞いた時、また、ボランティアさんから「利用者さんが喜んでくれるので、ボランティアして良かった」「利用者さんから元気と生きがいをもらっています」と感謝され、賛助会員さんからも「これからますます必要になる活動です。応援します。」と力強い声が届いて、人との新たなつながりを実感しつつ、自分の体が動く間は活動を続けていきたいと思う日々です。

■設立10周年を迎え、川島様が目指すこれからの活動を教えてください。
 食事は365日、毎日必要なことです。現在は、配食サービスを昼食3回、夕食5回実施していますが、より利用者さんの暮らしに役に立つ活動を展開できればと考えています。
 利用者さんが配食サービスを受けて笑顔になり、ボランティアも元気になる、双方に良い思いを共感できる人をいっぱいに増やして、助けたり助けられたりが当たり前になること願っています。

■市民のみなさんにメッセージをお願いします。
 困った時はお互い様の気持ちを態度で示しましょう。1人ではできなくても皆が少しずつ力を出し合うことでできることはたくさんあります。一人ひとりの力を寄せ合って、誰もが安心して暮らせる地域、誰もが人間として尊重される地域で暮らせるように!

■編集後記
 10年続けてこられた配食活動が人と人をつなげる活動になっているのだなと感じました。お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。
Posted by 隊員 at 11:57 | NPO法人 | この記事のURL
盛岡市町内会連合会 副会長 上田四丁目町内会 会 長 佐藤 時夫 氏 [2010年12月04日(Sat)]



町内会はまちづくりの学校です。

盛岡市町内会連合会 副会長 
上田四丁目町内会 会 長 佐藤 時夫 様

 第7回目は、盛岡市町内会連合会副会長佐藤時夫様をご紹介します。
 佐藤様は、昭和62年より上田四丁目町内会副会長を、平成4年から町内会会長に就任され、精力的に活動されています。現在では、盛岡市町内会連合会副会長としても活躍の場を広げています。
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■佐藤様がこれまで行ってこられた活動を教えてください。
 町内会では、「心がふれあうまちうえよん」を目指して、新年交賀会や夏まつり、敬老会、運動会、防災訓練・班長会議、年10回の資源回収、年8回の町内一斉清掃など様々な活動を行い地域住民との交流や連携を深める活動をしています。
また、平成15年には盛岡市から盛岡市町内会連合会に自主防災組織設立の要請を受け、自主防災組織設置要綱を作成し、推進を行ってきました。その関係もあり、平成17年に盛岡市内で初となる上田四丁目町内会自主防災隊を結成しました。
 
■これまでの活動への想いや、良かったことを教えてください。
 「町内会はまちづくりの学校」と思い活動しています。前述のような様々な行事を頻繁に行うことによって町内会の存在を理解してもらい、より多くの方々に町内会活動に携わってもらえるように工夫して活動しています。そのおかげで住民の町内会への関心が高く、役員も比較的若い40代、50代の世代に参加してもらっているのだと思います。
活動を続けていて良かったと思ったことは、小学生の進級祝いの際に6年生の児童から「会長さんには良いお話を聞かせてもらい、ありがとうございました。」と言われた時ですね。私は「子どもたちに好かれる町内会」であることが大切だと考え活動しています。

■佐藤様が目指すまちづくりをお聞かせ下さい。
 地域の高齢者が安心して暮らせるまち、大規模災害発生時に地域で自前の給食・給水等ができ、助け合えるまちを目指しています。
 そのためにも、自主防災の基本となる日頃からの声かけや、挨拶を心がけています。普段から挨拶をする付き合いがあれば、災害発生時に隣近所で協力して助け合い、皆の安全が守られると思います。

■佐藤様の座右の銘を教えてください。
 「傲らず、サボらず、腐らず」、「一所懸命」という言葉を常にこころがけています。いつも良いことばかりがあるわけではありません。何か失敗したときや物事がうまく運ばない時にこそ、心を込めて一所懸命に打ち込むことが大切だと思います。

■市民のみなさんにメッセージをお願いします。
誰もが自分の住む地域への誇りに思い、大切にしたいという気持ちを持っていると思います。その大切な地域を守っていくためにも、地域へありのままの希望や意見を出してください。価値観が多様化している現在だからこそ、皆で意見を出し合いながら自分たちのまちを創っていきましょう。

■編集後記
 地域での日頃の挨拶やコミュニケーションがいかに大切かを感じた取材でした。お忙しい中ありがとうございました。
特定非営利活動法人シニアパワーいわて 理事長 八島 征治 氏 [2010年10月10日(Sun)]





「努力」
積み重ねた知識・技術で
社会貢献

八島 征治 氏
(特定非営利活動法人
   シニアパワーいわて 理事長)


 第6回目の出会隊レポートは、特定非営利活動法人シニアパワーいわて(以下シニアパワーいわて)理事長八島征治様をご紹介します。
 八島様は、04年度に受講された「NPO起業・マネジメント講座」をきっかけに、発起人の一人として現在のシニアパワーいわてを設立されました。現在では、NPOや民間企業に対する総務・経理支援事業等を中心に活躍の場を広げています。


■これまで行ってこられた活動を教えてください。
大まかにお話すれば、盛岡市の指定管理施設の第三者評価業務などの行政・企業との協働に関する事業、NPO市民団体に対する経理・総務支援などの中間支援業務や地域の振興に関する事業の3つに分けられ、これらを中心に活動して参りました。                  
その他には、年金・雇用保険・健康保険等に関する無料相談と併せてNPO活動に関する経理・総務・法人設立等に関する無料相談会を19年から継続して毎月1回開催しております。
また、NPO法人緑の相談室さんのご協力を頂き盛岡城跡公園の主な樹木にその名前が解るプレートの取り付け作業を平成20年から継続して行っております。

■これまで活動を続けてこられた思いを教えてください。
当法人のミッションは、「高齢者が長年職場において培ってきた知識、技能を持って、幅広
い分野における地域の振興に寄与し、併せて高齢者自身の健康管理と生甲斐づくりを図ること」が目的です。
折角、長年積み重ねてきた知識、技能が、定年退職後、次第に朽ち果ててしまうのは誠にもったいないことです。積み重ねてきた知識、技能を少しでも役立てることによって周囲から喜ばれ、それが生甲斐となれば、健康で長生きが出来るのではないでしょうか。結果として、高齢者の医療費抑制に繋がると思います。

■八島様がめざしていることは何ですか。
当法人の活動は、とても地味ですが高齢者の社会参加に少しでも参考になり、多くの方々がそれぞれの分野で活動するキッカケとなれば良いと思います。これから益々高齢化率が上がり、高齢者がその地域を支えて行かなければならない状況が予想されます。そうした時に、我々高齢者集団(=シニアパワー)の活動が、高齢化社会の仕組みづくりに少しでも役に立つことが出来れば幸いです。

■座右の銘を教えてください。
これまでも、そしてこれからも「努力」と云う言葉を支えに生きて行きたいと思います。身体が錆びない様に幾つになっても努力が必要だと肝に銘じております。

■市民の皆さんへのメッセージをお願いいたします。               
当法人は、65歳以上の定年退職者で構成されており、平均年齢も限りなく70歳に近いのですが、会員はみんな元気でミッションの実現に向けて活動を続けております。“高齢者”と言う言葉を忘れて、みんなで元気に長生きの競争をしましょう。

■編集後記
 知識は、怠らない努力のもとに積み重ねられ、身に付くのだなと感じました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
Posted by 隊員 at 15:34 | NPO法人 | この記事のURL
盛岡市町内会連合会 副会長 中屋敷町内会 会 長 藤村 勲 氏 [2010年08月01日(Sun)]

「隣保互助」
顔の見えるまちづくり!

藤村 勲 氏
(盛岡市町内会連合会 副会長
中屋敷町内会      会 長)

第5回目の出会隊レポートは、盛岡市町内会連合会副会長藤村勲様をご紹介します。
 藤村様は、平成2年より中屋敷町内会副会長を、平成4年から中屋敷町内会長に就任され、精力的に活動されています。また、西厨川福祉推進会理事会長を約10年務め、現在では、盛岡市町内会連合会副会長としても活躍の場を広げています。


藤村様が町内会長を務められている中屋敷町内会の主な活動を教えてください。
中屋敷町内会では、運動会や、敬老会、県道清掃活動などのイベントの他、シルバーメイト事業での高齢者の見守り活動、小学生の見守り活動、町内の住民
で取り組むゴミ収集時の立会指導、災害時に班別でお互いが助け合えるように自主防災組織の設立、防災会議等の他にも様々な活動を行っています。
最近では、町内会の小学生から一般の方に、家族の対話の機会になればと思い、まちづくりに関する標語を募集しました。

一部抜粋
小学校1年生
「しっかりと 手をあげて 右左」
中学校3年生
「あいさつは 人の心に ひびく歌」


集まった標語は、町内にある掲示板に掲示する予定です。

藤村様が目指すまちづくりを教えてください
 盛岡市町内会連合会が創立40年を迎えた記念誌のタイトル「隣保互助」という言葉があります。その言葉の通り、隣近所がお互いに助け合えるまちを目指しています。そのためにも顔の見えるまちづくりをどのように運営するかが大切だと思います。新しく住む人にも町内の歴史等を通して町内について知ってもらい、町内が支え合う和やかなまちにしたいです。また、隣保互助という考えはいつの時代でも必要なものだと考えています。

藤村様の座右の銘を教えてください。

座右の銘ではないですが、共感した言葉があります。「あの頃は時間がゆっくりとながれていた。今よりずっと不便で、決して豊かではなかったが、それでも人々は愛情と情熱にあふれ、きらめく未来に向かっていた。」この言葉に感銘を受けました。人の価値観が多様化し、自分本位の考えの人が多くなっている今だからこそ顔の見えるまちづくりを行い、人と人との和やかな輪を大切にしたいと思います。

市民の皆さんにメッセージをお願いします。
 自分たちの住んでいるまちを自分たちのまちだと意識して町内会を大事にし、隣近所の人と支え合える町内を自分たちの力を尽くしてつくっていきましょう。

■編集後記
 人と人とのつながりを大切にし、支え合える関係づくりをとても大切にされていると感じました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
NPO法人風・波デザイン代表理事宮崎 道名 氏、理事櫻井 久 氏 [2010年06月13日(Sun)]

     地元に誇りと愛を持って大切に!
                  宮崎 道名 氏(NPO法人風・波デザイン代表理事)
                  櫻井 久 氏(NPO法人風・波デザイン理事)




 出会隊レポートは、盛岡でまちを元気にしようと地域活動や市民活動で活躍されている方をご紹介するコーナーです。第四回目は、特定非営利活動法人風・波デザイン(以下風・波デザイン)の代表理事宮崎氏と理事櫻井氏をご紹介します。風・波デザインは、地域活性化やまちづくりの担い手の人材育成、コミュニティビジネスの支援等の活動を行っています。また、今年の4月から、いわて県民情報交流センター(アイーナ)6階のNPO活動交流センターを運営され、櫻井氏はセンター長を務めています。

まちづくりという分野で活動しようと思ったきっかけは何ですか?

宮崎氏
 新潟の大学に所属していた頃に、誰でも通うことができるフリースクールを設立し活動していました。その時に新潟のまちづくり集団の人達と出会ったのがきっかけです。活動を通じて岩手県の紫波町役場の人達と出会い、支援センターを作るので手伝って欲しいと声をかけられました。

櫻井氏
 公民館に勤めていたころ、公民館を利用していた様々な方々から意見をいただいたのがきっかけです。それぞれが「こうだと良いね」と考えるものを実現していくことがまちづくりでした。


風・波デザインの講座特徴を教えてください。

 参加者、講師全員が一体となって場を創るということを意識しています。共にその場を共有し受講者と学び合える関係作りや、参加者同士の出会いの場として仲間ができるようにと考えています。


NPO活動交流センターの運営を受託されましたがどのような活動を展開される予定ですか?
 公募事業やイベント、ボランティア等の情報を発信し、皆さんが次の活動へと展開できる支援やきっかけをつくり、NPOの活動交流の場としても活用できるシステムを作りたいと考えています。


目指しているまちなど、目標を教えてください。
 地域と個人の両者が自立し、自主的に生産的な活動を行い、地域経済が循環し人材が育ち、地域間同士が共存しながら地域の土地など地域資源が利活用できるようなまち、未来の子どもたちへ次につながるような共存型のまちを目指したいです。今頑張っている人が日の目を見ることができるまちです。

活動していく中で常に心がけていることなどありましたらお聞かせ下さい。
宮崎氏

 地域づくりに関わったら最後までその土地に関わると考えています。

櫻井氏
 人それぞれが持っている想いを尊重しながら活動していくことを大切にしています。


最後に市民の皆さんにメッセージをお願いします。
 地元を誇りに思い大切に愛して欲しい。そのお手伝いをなんでもします!


取材後記

 今回の取材を通して、自分の住む地域を誇りに思い大切にするからこそ、その地域が元気になるのではと感じました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
Posted by 隊員 at 10:16 | NPO法人 | この記事のURL
盛岡市玉山区自治会連絡協議会 会長 柳田勇氏 [2010年03月31日(Wed)]

遠慮せず発言し話を聞く  
                  盛岡市玉山区自治会連絡協議会 会長 柳田勇氏



盛岡市玉山区自治会連絡協議会 会長 柳田勇氏をご紹介させていただきます。

 柳田氏は、平成8年より小袋自治会納税組合長と、自治会長を兼任したのち平成17年より好摩地区自治会連絡協議会長に就任、現在は盛岡市玉山区自治会連絡協議会の会長と単位自治会長を兼任され、長年にわたり地域活動に精力的に取り組まれています。

盛岡市玉山区自治会連絡協議会では、どのような活動をされていますか?

盛岡市玉山区自治会連絡協議会は、好摩地区、巻掘・姫神地区、渋民地区、玉山・藪川地区の四つの自治会を取りまとめ、玉山区の自治活動を活性化する取り組みをしています。現在は、自治会ごとに「いかにして地域の自治活動の活性化を図るか」という課題に取り組んでいます。各自治会で課題を考えたところ、「少子高齢化が進む中どのようにして地域活性化を図るか」、「若年層にどのようにして自治会活動に参加してもらうか」等の課題がでてきました。今後、玉山地区内自治会組織を集めて地域活性化について話し合いに取り組もうとしています
 
これまで、活動を続けてこられた想いと盛岡市玉山区自治連絡協議会として目指していることを教えてください。

自治会活動は、個人で行うものではなく、住民が一体となって活動するものだと考えています。玉山区の組織は、行政と自治会が一体となって活動してきまし
た。これまでに築いてきた組織の良いところを活かして活動を活性化し、スムーズな自治会活動をすすめたいと考えています。また、子どもたちや若い世代の人達と運動会や懇親会等の地域活動を通して後継者の育成にも努めたい。

柳田会長の座右の銘は?

座右の銘は特にありませんが、とにかく遠慮せず自分から発言し話を聞くことが大事だと思います。若い世代の人も町内会活動や懇親会等に参加して世代関係なくより多くの人とコミュニケーションをとることが良い経験になると思います。
 
市民の皆様にメッセージをお願いします。

皆でつながりのある玉山区のまちづくりに取り組んで行きましょう!

インタビューを終えて
この度のインタビューでは、柳田氏の「皆で一体となって行う地域づくり」という言葉がとても印象的でした。柳田様、お忙しい中、本当にありがとうございました。
もりおかNPO連絡協議会会長 浅沼道成 氏 [2010年02月18日(Thu)]

マジでやっていこうよ!次の段階へ 
                もりおかNPO連絡協議会 会長 浅沼 道成 氏






もりおかNPO連絡協議会のこれまでの活動を教えてください。

 連絡協議会では、NPOまつり、年2回の研修会、交流サロンを行っています。NPOまつりでは、一般の方々に市民活動団体を広く知ってもらうために肴町商店街で活動パネル展示や体験コーナー等を実施しました。
平成21年度は、「地域活動」と「地域通貨」をテーマに2回の研修会を行いました。交流サロンでは、各回テーマを決め意見交換会の場を持ちました。

これまで、もりおかNPO連絡協議会の活動を続けてこられた目的は?

 盛岡地域での市民活動団体の連携、活動の活性化を図る事です。各団体間の情報交換や発信等をして市民活動にプラスになることが狙いです。

もりおかNPO連絡協議会として目指していることは?

 もりおかNPO連絡協議会自らが積極的な活動をしたいですね。活動としては、市民活動・地域活動団体の中間支援的なことをしたいです。もりおかNPO連絡協議会の法人化を目指しても良いと思っています。

 NPO法人まつぞのスポーツクラブでの活動を教えてください。

松園地域にスポーツクラブをつくりスポーツ振興を目的として活動しています。そのために、スポーツ環境を整え、サークル活動、スポーツ教室やグラウンドゴルフ、ソフトバレーボール、テニスの交流大会等を行っています。

NPO法人まつぞのスポーツクラブの活動目的とは?

 スポーツは必ずしも必要というわけではありませんが、子どもたちから年配の方まで広くニーズがあります。そのニーズに応えたいと思いました。   
また、スポーツを通して若い世代から高齢者まで多くの人達のコミュニケーションを図ることを目的としています。

NPO法人まつぞのスポーツクラブの目指していることとは?

 まつぞのスポーツクラブをもっと多くの人に利用してもらいたいです。
 そのために、地域の小・中学校と連携を図ることや、仕事をしている方たちのための利用時間やプログラム等、会員拡大の工夫が課題と考えています。また、会員の方たちと一緒に雪かきや町内の活動に参加するなど地域づくりをしたいですね。

地域という言葉がキーワードに聞こえるのですが…

 総合型地域スポーツクラブを松園に作ろうとした時に、この事業をスムーズに運ぶために、地域の情報が必要になりました。それがきっかけに、町内会はどんな人たちがどんな事をしているのか興味を持つようになり、現在では自分の住む町内会の副会長を務める様になりました。

市民活動に携わるきっかけは何ですか?

 周りの影響です。高校時代の先輩や友人、周りの人と市民活動等様々な話をしていくうちに、研修会等に参加する機会が増えていったことがきっかけになりました。 

浅沼会長の座右の銘は?

 「マジでやっていこうよ。」研修会や検討会等話し合いもいいけど、それを次の段階、実質的かつ具体的な行動に移そうよ。という意味で、本気で、「マジでやっていこうよ」と良く言いますね。

読んでくださっている皆様へのメッセージをお願いします。

 自ら行動、経験し吸収することが大切だと思います。私は、40代のときにふと「30代が動き・活かせる社会でなければいけないな」と思いました。若い人には、夢と柔軟な発想があります。それを実現するためにも自ら研修会や海外などに行き自らの見聞を広めたほうがよいと思います。そしてその力を40代以上の人達が受け入れ、活用していくべきだと思います。

-取材後記-
 浅沼氏の活動への想いが伝わり、更にそれを実行に移す行動力と活動の幅広さに驚きました。浅沼様、お忙しい中、本当にありがとうございました。

Posted by 隊員 at 15:07 | NPO法人 | この記事のURL
盛岡市町内会連合会 会長 晴山貞美 氏 [2010年01月08日(Fri)]

心のふれあいで元気な盛岡 盛岡市町内会連合会 会長 晴山貞美 氏



第1回目の出会隊レポートは、盛岡市町内会連合会会長の晴山貞美氏をご紹介させていただきます。

 晴山氏は、盛岡市町内会連合会会長に就任されて4年目。幼稚園の父母会をスタートに、PTA、町内会と活動を広げ、昭和41年から簗川町内会の副会長を13年、その後、現在まで同町内会の会長を務められております。


町内会活動を始めたきっかけは… 

 「PTA役員を務めていた関係で自然に町内会活動に関わるようになりました。もともと37世帯だった農村地域に新しい住民が増えてきた頃、新旧の住民がうまく和合できない時期があり、お互いの話をよく聞いて話し合いをしようと提案したところ、それなら副会長になれと言われたのがきっかけです。新旧の対立は、どこにでもありますが、それぞれの話をしっかり聞くことが解決策だと思っています。」

町内会の役割とは?

 「たとえば、上下水道整備は市役所がしてくれると思いがちですが、まず町内会が私有地を確保して、その土地を市に寄付して市道編入をしてもらい、市道を整備してもらってから、盛岡市に上下水道の整備を行っていただきました。

 土地を確保する際は、地主探しから始めることもありましたが、PTA活動を通じて町内に知り合がいたので、そんなに苦労は、ありませんでした。」とのこと。驚いたことに、道路や街灯、下水道など暮らしの基盤は、町内会で力を合わせて整備してきたそうです。


町内会活動で大変なことや嬉しかったことは何ですか?

 「ごみステーションの設置場所探しや管理が大変です。地代もあがって、ごみステーションの場所を提供してもらうのも申し訳ないし、設置後もカラスがゴミを散らかすので、その後始末も大変な作業になっています。嬉しかったことは、町内会で5年間積み立てをして、市の補助金もいただいて公民館の外壁の改修を行い、地域の人から喜びの声を聞いたときですね。」

晴山会長が目指す町内会の姿、そして、次世代に期待していることは何ですか?

 「町内の子どもたちを町内みんなでかわいがる町内会でしょうか。自分自身も地域の人にかわいがられて大きくなった。その気持ちを伝えたい。そして、何か困ったことがあれば、すぐに隣近所の人に話せる町内会がいいですね。

 そして、町内会に若い人達も参加して、町内会で何をしなければならないのか考える様になってほしい。 うちの町内会では、様々な世代の女性が、週に一度公民館に集まって、手芸と卓球を楽しんでいるので、男性もこういった身近な活動から町内会に参加してほしいですね。」

引っ越してきた人など新しい人が町内会になじむには?

 「町内会側から総会の資料やゴミの出し方の資料などを持っていき、説明をすれば町内会について理解してもらえます。新しい人は、自ら清掃活動などに参加して町内の人に顔を覚えてもらうことが大事ではないでしょうか。」

晴山会長の座右の銘は何ですか?

 「特に座右に銘はありませんが、威張らない、怠けない、愚痴らないことをずっと心がけてきました。」

読んでくださっている皆様へのメッセージをお願いします!

 「元気なまちもりおかを実現するには、心のふれあいが一番大事だと思っています。打算的ならず、悪いことが起きた時は人のせいにせず、その悪いことの中に自分もいることを忘れてはいけないと思っています。もうなんでも行政にお願いすればすむ時代ではないので「一緒にやろう!」という気持ちが大切だと思っています。」


-取材後記-
 この度のインタビューでは、晴山氏の長年にわたる活動の積み重ねから出てくる言葉のひとつひとつが心に響いてきました。「まちづくりは、時間をかけて続けていくものだから、あせらないで、がんばりましょう」と声をかけて頂き、身が引きしまる思いがしました。 ありがとうございました。