• もっと見る

« NPO法人 | Main
盛岡市町内会連合会 副会長 中屋敷町内会 会 長 藤村 勲 氏 [2010年08月01日(Sun)]

「隣保互助」
顔の見えるまちづくり!

藤村 勲 氏
(盛岡市町内会連合会 副会長
中屋敷町内会      会 長)

第5回目の出会隊レポートは、盛岡市町内会連合会副会長藤村勲様をご紹介します。
 藤村様は、平成2年より中屋敷町内会副会長を、平成4年から中屋敷町内会長に就任され、精力的に活動されています。また、西厨川福祉推進会理事会長を約10年務め、現在では、盛岡市町内会連合会副会長としても活躍の場を広げています。


藤村様が町内会長を務められている中屋敷町内会の主な活動を教えてください。
中屋敷町内会では、運動会や、敬老会、県道清掃活動などのイベントの他、シルバーメイト事業での高齢者の見守り活動、小学生の見守り活動、町内の住民
で取り組むゴミ収集時の立会指導、災害時に班別でお互いが助け合えるように自主防災組織の設立、防災会議等の他にも様々な活動を行っています。
最近では、町内会の小学生から一般の方に、家族の対話の機会になればと思い、まちづくりに関する標語を募集しました。

一部抜粋
小学校1年生
「しっかりと 手をあげて 右左」
中学校3年生
「あいさつは 人の心に ひびく歌」


集まった標語は、町内にある掲示板に掲示する予定です。

藤村様が目指すまちづくりを教えてください
 盛岡市町内会連合会が創立40年を迎えた記念誌のタイトル「隣保互助」という言葉があります。その言葉の通り、隣近所がお互いに助け合えるまちを目指しています。そのためにも顔の見えるまちづくりをどのように運営するかが大切だと思います。新しく住む人にも町内の歴史等を通して町内について知ってもらい、町内が支え合う和やかなまちにしたいです。また、隣保互助という考えはいつの時代でも必要なものだと考えています。

藤村様の座右の銘を教えてください。

座右の銘ではないですが、共感した言葉があります。「あの頃は時間がゆっくりとながれていた。今よりずっと不便で、決して豊かではなかったが、それでも人々は愛情と情熱にあふれ、きらめく未来に向かっていた。」この言葉に感銘を受けました。人の価値観が多様化し、自分本位の考えの人が多くなっている今だからこそ顔の見えるまちづくりを行い、人と人との和やかな輪を大切にしたいと思います。

市民の皆さんにメッセージをお願いします。
 自分たちの住んでいるまちを自分たちのまちだと意識して町内会を大事にし、隣近所の人と支え合える町内を自分たちの力を尽くしてつくっていきましょう。

■編集後記
 人と人とのつながりを大切にし、支え合える関係づくりをとても大切にされていると感じました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
盛岡市玉山区自治会連絡協議会 会長 柳田勇氏 [2010年03月31日(Wed)]

遠慮せず発言し話を聞く  
                  盛岡市玉山区自治会連絡協議会 会長 柳田勇氏



盛岡市玉山区自治会連絡協議会 会長 柳田勇氏をご紹介させていただきます。

 柳田氏は、平成8年より小袋自治会納税組合長と、自治会長を兼任したのち平成17年より好摩地区自治会連絡協議会長に就任、現在は盛岡市玉山区自治会連絡協議会の会長と単位自治会長を兼任され、長年にわたり地域活動に精力的に取り組まれています。

盛岡市玉山区自治会連絡協議会では、どのような活動をされていますか?

盛岡市玉山区自治会連絡協議会は、好摩地区、巻掘・姫神地区、渋民地区、玉山・藪川地区の四つの自治会を取りまとめ、玉山区の自治活動を活性化する取り組みをしています。現在は、自治会ごとに「いかにして地域の自治活動の活性化を図るか」という課題に取り組んでいます。各自治会で課題を考えたところ、「少子高齢化が進む中どのようにして地域活性化を図るか」、「若年層にどのようにして自治会活動に参加してもらうか」等の課題がでてきました。今後、玉山地区内自治会組織を集めて地域活性化について話し合いに取り組もうとしています
 
これまで、活動を続けてこられた想いと盛岡市玉山区自治連絡協議会として目指していることを教えてください。

自治会活動は、個人で行うものではなく、住民が一体となって活動するものだと考えています。玉山区の組織は、行政と自治会が一体となって活動してきまし
た。これまでに築いてきた組織の良いところを活かして活動を活性化し、スムーズな自治会活動をすすめたいと考えています。また、子どもたちや若い世代の人達と運動会や懇親会等の地域活動を通して後継者の育成にも努めたい。

柳田会長の座右の銘は?

座右の銘は特にありませんが、とにかく遠慮せず自分から発言し話を聞くことが大事だと思います。若い世代の人も町内会活動や懇親会等に参加して世代関係なくより多くの人とコミュニケーションをとることが良い経験になると思います。
 
市民の皆様にメッセージをお願いします。

皆でつながりのある玉山区のまちづくりに取り組んで行きましょう!

インタビューを終えて
この度のインタビューでは、柳田氏の「皆で一体となって行う地域づくり」という言葉がとても印象的でした。柳田様、お忙しい中、本当にありがとうございました。
盛岡市町内会連合会 会長 晴山貞美 氏 [2010年01月08日(Fri)]

心のふれあいで元気な盛岡 盛岡市町内会連合会 会長 晴山貞美 氏



第1回目の出会隊レポートは、盛岡市町内会連合会会長の晴山貞美氏をご紹介させていただきます。

 晴山氏は、盛岡市町内会連合会会長に就任されて4年目。幼稚園の父母会をスタートに、PTA、町内会と活動を広げ、昭和41年から簗川町内会の副会長を13年、その後、現在まで同町内会の会長を務められております。


町内会活動を始めたきっかけは… 

 「PTA役員を務めていた関係で自然に町内会活動に関わるようになりました。もともと37世帯だった農村地域に新しい住民が増えてきた頃、新旧の住民がうまく和合できない時期があり、お互いの話をよく聞いて話し合いをしようと提案したところ、それなら副会長になれと言われたのがきっかけです。新旧の対立は、どこにでもありますが、それぞれの話をしっかり聞くことが解決策だと思っています。」

町内会の役割とは?

 「たとえば、上下水道整備は市役所がしてくれると思いがちですが、まず町内会が私有地を確保して、その土地を市に寄付して市道編入をしてもらい、市道を整備してもらってから、盛岡市に上下水道の整備を行っていただきました。

 土地を確保する際は、地主探しから始めることもありましたが、PTA活動を通じて町内に知り合がいたので、そんなに苦労は、ありませんでした。」とのこと。驚いたことに、道路や街灯、下水道など暮らしの基盤は、町内会で力を合わせて整備してきたそうです。


町内会活動で大変なことや嬉しかったことは何ですか?

 「ごみステーションの設置場所探しや管理が大変です。地代もあがって、ごみステーションの場所を提供してもらうのも申し訳ないし、設置後もカラスがゴミを散らかすので、その後始末も大変な作業になっています。嬉しかったことは、町内会で5年間積み立てをして、市の補助金もいただいて公民館の外壁の改修を行い、地域の人から喜びの声を聞いたときですね。」

晴山会長が目指す町内会の姿、そして、次世代に期待していることは何ですか?

 「町内の子どもたちを町内みんなでかわいがる町内会でしょうか。自分自身も地域の人にかわいがられて大きくなった。その気持ちを伝えたい。そして、何か困ったことがあれば、すぐに隣近所の人に話せる町内会がいいですね。

 そして、町内会に若い人達も参加して、町内会で何をしなければならないのか考える様になってほしい。 うちの町内会では、様々な世代の女性が、週に一度公民館に集まって、手芸と卓球を楽しんでいるので、男性もこういった身近な活動から町内会に参加してほしいですね。」

引っ越してきた人など新しい人が町内会になじむには?

 「町内会側から総会の資料やゴミの出し方の資料などを持っていき、説明をすれば町内会について理解してもらえます。新しい人は、自ら清掃活動などに参加して町内の人に顔を覚えてもらうことが大事ではないでしょうか。」

晴山会長の座右の銘は何ですか?

 「特に座右に銘はありませんが、威張らない、怠けない、愚痴らないことをずっと心がけてきました。」

読んでくださっている皆様へのメッセージをお願いします!

 「元気なまちもりおかを実現するには、心のふれあいが一番大事だと思っています。打算的ならず、悪いことが起きた時は人のせいにせず、その悪いことの中に自分もいることを忘れてはいけないと思っています。もうなんでも行政にお願いすればすむ時代ではないので「一緒にやろう!」という気持ちが大切だと思っています。」


-取材後記-
 この度のインタビューでは、晴山氏の長年にわたる活動の積み重ねから出てくる言葉のひとつひとつが心に響いてきました。「まちづくりは、時間をかけて続けていくものだから、あせらないで、がんばりましょう」と声をかけて頂き、身が引きしまる思いがしました。 ありがとうございました。