盛岡市町内会連合会 副会長 盛岡駅前北通第一町内会 会長 小野 敬郎 氏 [2011年03月31日(Thu)]
-誠実に-地域の特徴に合わせた町内会活動 ![]() 盛岡市町内会連合会 副会長 盛岡駅前北通第一町内会 会長 小野 敬郎 氏 第9回目は、小野敬郎様をご紹介します。 小野様は、転勤のある仕事に就かれていたため都市部に住まわれていたことがあります。 退職後は、地元である盛岡に戻り盛岡駅前北通第一町内会の総務部長、副会長をはじめ、平成15年に町内会会長に就任され、毎朝の清掃活動や子どもの見守り活動など精力的に町内会活動をされています。現在では、盛岡市町内会連合会副会長としても広く活躍されています。 ■町内会活動に携わるきっかけを教えてください。 最初のきっかけは埼玉県の小さなニュータウンに住んでいた時です。その地域では、自治会をつくるための会議を何度も重ねていて、地域住民全員が自治会活動に参加していました。自分達が住むまちを「良くしよう」という気持ちが全体で盛り上がっていたことを今でも心に残っています。 ■盛岡に戻られてから、行ってこられた活動を教えて下さい。 当町内会は、15年ほど前からマンションなどが次々と建てられ、新たな住民が住むようになりました。当時はマンション住民と昔からの地域住民との連携、組織づくり、マンション住民の町内会費の納入制度の確立、マンション住民の役員参加などを徹底し、お互いの顔を知る努力を行いました。 今では、マンションなどの管理会社と協力することで町内会費の未収はほぼありませんし、町内会役員は24名中19名がマンション住民で運営しています。 9年前からは毎朝の清掃と子どもの見守り活動を続けています。今でも、挨拶を始めた当時の子どもたちと「やあ、こんなに大きくなったんだね」、「いまどうしているの?」とお互いに挨拶を交わします。 町内会活動としては、花壇づくりや、定期的な清掃活動、お祭りの開催などをしています。 ■活動への想いをお願いします。 マンションが多いこの地域の将来、誰が高齢者を守り、地域環境を維持していくのでしょうか。私は住みよい清潔な住環境を維持していくためにも、子育てが終わった方たちが地域を守る活動に参加できるように住民意識の向上を図り、その輪が広がればと思い活動しています。 ■小野様が目指すまちづくりとは 私の住む地域は、マンション、アパートに囲まれた特徴のある地域かもしれません。 少子高齢化が進む中、マンション、アパートでも高齢の住居者数が増え、高齢者の見守り、災害対策などの課題が浮き彫りとなってきました。 これからは地域に住む人々が安心して生活できる地域に合った環境づくりを考えています。各マンションに高齢者見守りなどの仕組みをつくり、高齢者福祉の体制を重点的に作っていく必要があると思います。 ■座右の銘を教えてください。 座右の銘ではありませんが、「特別の能力・才能・経験を持ち合わせていないが…与えられた立場を理解し、解決すべき課題には愚直に一所懸命に取り組む」と心がけています。 ■市民のみなさんへメッセージをお願いします。 地域のことは地域で行う。自分の地域のために地域が担うべきことは何か。出来ることは何か。模索し少しずつでも手をつけていかねばと思います。行政に頼るばかりではなく、自ら地域の中で話し合い、解決する知恵を出し、「皆で取り組む」という地域の輪づくりをしていきましょう。 ■編集後記 地域の特性を知り、その地域住民の生活スタイルに合った活動が大切だなと感じました。お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。 |