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特定非営利活動法人もりおか配食サービス 理事長 川島 京子 様 [2011年02月23日(Wed)]

−協力−安心して暮らせる地域を目指して


左:川島京子様  右:配達ボランティアさん

特定非営利活動法人もりおか配食サービス
 理事長 川島 京子 様


 第8回目は、盛岡市で最初にNPO法人認証を受けたNPO法人もりおか配食サービス(以下もりおか配食サービス)理事長川島京子様をご紹介します。
 川島様は、いわて生協の組合活動をしていた時、毎日型の食事サービスの要望が多くあったことから、平成11年にもりおか配食サービスを立ち上げられ、高齢、病弱、産前産後等のために日々の食事づくりが大変な方々へ、安心して食べられる地産地消の食事を届ける活動を続けられています。

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■もりおか配食サービスの活動を教えてください。
 食生活支援を求めている方々へ、栄養バランスを考え、地産地消にも配慮した手作りのお弁当を届けています。配達日は、夕食は月曜日〜金曜日、昼食は火曜日〜木曜日。1食から希望に応じています。この活動は、もりおか配食サービスの趣旨に賛同して年会費で支援する賛助会員、ボランティアで弁当を届ける協力会員、配達の中継場所、仕入れ等でいわて生協と連携・協力を図って活動しています。
 ボランティアさんは利用者さんと配達時に定期的に顔を合わせてコミュニケーションを図りつつ、その日の利用者さんの状況を把握します。この日常の活動が地域の小さな安全パトロールの役目も果たしていると思います。また、配食活動以外にも、高齢者の疑似体験、認知症の疑似体験、中高生〜一般の人の職場・ボランティア体験の受け入れ、他団体との共同活動等も行っています。

■これまでの活動への想いや、良かったことを教えてください。
 暮らしは1人では成り立ちません。たくさんの人の支えがあっての営みです。今行っている活動もめぐりめぐって自分に返ってくるものと思っています。私もお弁当を届けていますが、良かったと思うことはたくさんあります。「ありがとう」の言葉を聞いた時、利用者さんが前より明るく元気な時、「配食弁当を食べるようになってからコレステロールの数値が下がって病院の先生に褒められた。何よりも本人が喜んでいます」と家族から聞いた時、また、ボランティアさんから「利用者さんが喜んでくれるので、ボランティアして良かった」「利用者さんから元気と生きがいをもらっています」と感謝され、賛助会員さんからも「これからますます必要になる活動です。応援します。」と力強い声が届いて、人との新たなつながりを実感しつつ、自分の体が動く間は活動を続けていきたいと思う日々です。

■設立10周年を迎え、川島様が目指すこれからの活動を教えてください。
 食事は365日、毎日必要なことです。現在は、配食サービスを昼食3回、夕食5回実施していますが、より利用者さんの暮らしに役に立つ活動を展開できればと考えています。
 利用者さんが配食サービスを受けて笑顔になり、ボランティアも元気になる、双方に良い思いを共感できる人をいっぱいに増やして、助けたり助けられたりが当たり前になること願っています。

■市民のみなさんにメッセージをお願いします。
 困った時はお互い様の気持ちを態度で示しましょう。1人ではできなくても皆が少しずつ力を出し合うことでできることはたくさんあります。一人ひとりの力を寄せ合って、誰もが安心して暮らせる地域、誰もが人間として尊重される地域で暮らせるように!

■編集後記
 10年続けてこられた配食活動が人と人をつなげる活動になっているのだなと感じました。お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。
Posted by 隊員 at 11:57 | NPO法人 | この記事のURL