盛岡市町内会連合会 会長 晴山貞美 氏 [2010年01月08日(Fri)]
心のふれあいで元気な盛岡 盛岡市町内会連合会 会長 晴山貞美 氏
![]() 第1回目の出会隊レポートは、盛岡市町内会連合会会長の晴山貞美氏をご紹介させていただきます。 晴山氏は、盛岡市町内会連合会会長に就任されて4年目。幼稚園の父母会をスタートに、PTA、町内会と活動を広げ、昭和41年から簗川町内会の副会長を13年、その後、現在まで同町内会の会長を務められております。 町内会活動を始めたきっかけは… 「PTA役員を務めていた関係で自然に町内会活動に関わるようになりました。もともと37世帯だった農村地域に新しい住民が増えてきた頃、新旧の住民がうまく和合できない時期があり、お互いの話をよく聞いて話し合いをしようと提案したところ、それなら副会長になれと言われたのがきっかけです。新旧の対立は、どこにでもありますが、それぞれの話をしっかり聞くことが解決策だと思っています。」 町内会の役割とは? 「たとえば、上下水道整備は市役所がしてくれると思いがちですが、まず町内会が私有地を確保して、その土地を市に寄付して市道編入をしてもらい、市道を整備してもらってから、盛岡市に上下水道の整備を行っていただきました。 土地を確保する際は、地主探しから始めることもありましたが、PTA活動を通じて町内に知り合がいたので、そんなに苦労は、ありませんでした。」とのこと。驚いたことに、道路や街灯、下水道など暮らしの基盤は、町内会で力を合わせて整備してきたそうです。 町内会活動で大変なことや嬉しかったことは何ですか? 「ごみステーションの設置場所探しや管理が大変です。地代もあがって、ごみステーションの場所を提供してもらうのも申し訳ないし、設置後もカラスがゴミを散らかすので、その後始末も大変な作業になっています。嬉しかったことは、町内会で5年間積み立てをして、市の補助金もいただいて公民館の外壁の改修を行い、地域の人から喜びの声を聞いたときですね。」 晴山会長が目指す町内会の姿、そして、次世代に期待していることは何ですか? 「町内の子どもたちを町内みんなでかわいがる町内会でしょうか。自分自身も地域の人にかわいがられて大きくなった。その気持ちを伝えたい。そして、何か困ったことがあれば、すぐに隣近所の人に話せる町内会がいいですね。 そして、町内会に若い人達も参加して、町内会で何をしなければならないのか考える様になってほしい。 うちの町内会では、様々な世代の女性が、週に一度公民館に集まって、手芸と卓球を楽しんでいるので、男性もこういった身近な活動から町内会に参加してほしいですね。」 引っ越してきた人など新しい人が町内会になじむには? 「町内会側から総会の資料やゴミの出し方の資料などを持っていき、説明をすれば町内会について理解してもらえます。新しい人は、自ら清掃活動などに参加して町内の人に顔を覚えてもらうことが大事ではないでしょうか。」 晴山会長の座右の銘は何ですか? 「特に座右に銘はありませんが、威張らない、怠けない、愚痴らないことをずっと心がけてきました。」 読んでくださっている皆様へのメッセージをお願いします! 「元気なまちもりおかを実現するには、心のふれあいが一番大事だと思っています。打算的ならず、悪いことが起きた時は人のせいにせず、その悪いことの中に自分もいることを忘れてはいけないと思っています。もうなんでも行政にお願いすればすむ時代ではないので「一緒にやろう!」という気持ちが大切だと思っています。」 -取材後記- この度のインタビューでは、晴山氏の長年にわたる活動の積み重ねから出てくる言葉のひとつひとつが心に響いてきました。「まちづくりは、時間をかけて続けていくものだから、あせらないで、がんばりましょう」と声をかけて頂き、身が引きしまる思いがしました。 ありがとうございました。 |