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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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第20期 菅原奨学生、カナダへ向けて出発[2024年12月27日(Fri)]
第20期 菅原奨学生、カナダへ向けて出発

12月24日(火)夜、新たに第20期留学奨学生となった菅原鑑さんが、留学先となるカナダ ブリティッシュコロンビア州 バンクーバー市にあるスプロットショーカレッジに向け、出発しました。
菅原さんの留学生活、スタートしましたexclamation

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<クリスマスイブの羽田空港、ツリーやイルミネーションでキラキラ>

●出発前の菅原奨学生
Photo1224-1.jpg
<コメント>
「みなさん、こんにちは。私は、これまで約10年間、教員として特別支援教育に携わってきました。今回、私は障がい児を分離した特別支援教育を中止したカナダで「インクルーシブ教育」をテーマに研究を進めてきます。そして、今回の学びを日本に持ちかえり、聴覚障がい児童・生徒へのより良い支援の力になれればと考えています。長いようで短い1年間、どうか温かく見守っていただけたら幸いです。」

NEW
菅原20期生の留学生活記録の投稿は、1月上旬から始まります。
お楽しみに〜

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 04:31 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
第20期留学奨学生の紹介[2024年12月24日(Tue)]
第20期留学奨学生の紹介

2023年度の第20期留学奨学生募集選考において、候補者として選出された1名が奨学生の一員として仲間入りしました。新奨学生をご紹介します。

Photo4.jpg
Photo-24.jpg
第20期 留学奨学生
菅原 鑑(すがわら かん)

留学目標:カナダと日本におけるインクルーシブ教育の実態についての比較
留学先 :Sprott Shaw College(Education Assistant)
     カナダ ブリティッシュコロンビア州バンクーバー市

よろしくお願い致します。

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 18:02 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
第18期 鈴木美彩奨学生、帰国[2024年12月21日(Sat)]
第18期 鈴木美彩奨学生、帰国

12月20日、第18期の鈴木美彩奨学生が留学を修了し、無事に日本に帰国しました。

Photo.jpg
<クリスマスツリーが飾られた羽田空港にて>

米国のギャロデット大学大学院で学んだ2年。言語学の基礎を多角的に学びつつ、学外活動にも精力的に取り組んできました。また、米国内でのインターンにも行き、実践経験を重ねています。
ご支援くださったみなさま、ありがとうございました。

かわいい鈴木奨学生の帰国報告会かわいい
 12月22日(日)午前9時45分〜 東京ボランティア・市民活動センター/オンライン開催
 *たくさんの方々に参加申込みを頂きました。ありがとうございます。
  只今、鈴木奨学生、スタッフ共に準備の真っ最中。お楽しみに!
  
事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 01:36 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
2024年11月「クリスマス間近!」金本小夜(19期生)[2024年12月08日(Sun)]
みなさんこんにちは。
12月に入りましたね!師走という言葉通り、12月に入ると突然いつも忙しくなり、あっという間に時間が過ぎてしまう気がします。

イギリスではハロウィンが終わったあたりからちらほら出てきていたクリスマスのデコレーションやイルミネーションが、12月に入って一気に増え、リースやツリーがあちこちで見られるようになりました。
ところで最近知ったのですが、子供達にクリスマスプレゼントを配るサンタクロース像というのは19世紀、ヴィクトリア朝時代に発展した概念なのだそうです。
それまでイギリスのサンタクロース(イギリスではファーザー・クリスマスと言います)は、クリスマスを擬人化した、クリスマスを象徴するだけの存在でした。ディケンズの『クリスマス・キャロル』に登場するGhost of Christmas present (現代のクリスマスの霊。他に過去と未来の霊が登場して、主人公のスクルージにいい人間になれ、と諭します)がいい例としてよく挙げられますが、実際、当時の大人気小説家ディケンズのロンドン一般市民への影響は大きく、ディケンズとクリスマスについての論文もあるほどです。2017年の映画『The man who invented Christmas 』(邦題は『クリスマスに奇跡を起こした男』ですが、英語の原題を直訳すると、クリスマスを創った男、となります)にイギリスの当時のクリスマスとディケンズの関係がよく描かれていますのでぜひご覧ください。

大学の方は、副指導教官が変わり、前の日本文学専門の先生から、日本人の英文学専門の先生になりました。私個人としてはろう教育学の先生がいいな…とさりげなく推していたのですが、主任指導教官が絶対に日本語文献を読める先生がいい、というのでこういう結果になりました。でもろう教育学の先生に必要があればコンタクト取るのはいいかも、と言ってくれたので、チャンスを見てアプローチしてみたいです。

自分の研究の方は、とりあえず論文の第1章は今のまま少し寝かせておいて、第2章へと筆を進めることになりました。
そういえば研究の話を前に書いたかどうか忘れたのですが、第1章は文学理論、第2章は特にBetweenity(間性)について書く予定でいます。このBetweenityはアメリカ人の研究者、Brenda Jo Brueggemannの著書『Deaf Subjects: Between identities and spaces』(2009)で取り扱っている問題なのですが、ろうと聴者の間の人々、難聴者やCODAといったどちらのカテゴリにも分類できない立場の人々に焦点をあてた考えで、難聴者である私としてはとても興味のある問題でもあります。
今はこの本の考えをまとめている段階なので、次のブログはその紹介記事になりそうな予感です。

次ブログを書くのは1月ですね。
今年も残り数日、悪あがきとは思いつつ、大晦日の最後の1分まで勉強を頑張りたいです。
みなさまもどうか良いお年をお迎えください!


追記:
最近街に出ると、図書館に行くついでに大回りしてイルミネーションなどを見物しているのですが、その写真が結構溜まってきちゃったのでここでちょっと紹介させてください。
IMG_0947.jpegIMG_0936.jpegIMG_0969.jpegIMG_0989.jpeg
Posted by 金本 at 20:11 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2024年11月「大学での勉強」森本恵実(20期生)生活記録[2024年12月05日(Thu)]

みなさん、こんにちは。11月分の生活記録を書きます。

今月11月は特別な活動への参加はございませんでした。
中間考査が終わったかと思いきや、すぐに期末考査が近づいてまいりましたあせあせ(飛び散る汗)

期末考査は基本的に、12月9日(月)〜12月13日(金)の日程で行われます。
ですが、一部の授業では前倒ししたり後倒したりして行われる試験もございます。

私の場合は、12月6日(金)から期末考査です。
期末考査の科目は、以下の5教科になります。

・日本語文語文法
・映像日本語
・初級専攻日本語2
・中級日本語会話2
・実用日本語作文

今回は『中級日本語会話2』について、お話ししていこうと思います。

こちらの科目の試験内容は、なんと筆記試験ではありません

教科名から想像できるかもしれませんが、会話による実技試験となります。

実技試験の内容を簡潔に説明します。
・教科書本文の音読(日本人留学生:除外)
・教科書1課〜12課で出てくる単語を見て、日本語ですぐに答える。
(即答性重視、日本人留学生:音読除外の代わりに問題数を増加)
・丁寧な表現の文章を見て、友達言葉(タメ口)に変える。
・グループ会話、発表者と質問者に分けて一定の時間詰まることなく日本語で会話する。

ここでみなさま、ある一つの疑問が生じているのではないだろうか?

聞こえる人たちとどうやって会話しながらこの試験に参加するの?

はい、そうです。手話通訳者の方と同伴し、会話試験に臨みます。
韓国人の手話通訳者ではありますが、幸運なことに日本語と日本手話に精通している方でした。
おかげさまで、安心して明日の試験に臨むことができそうです。(執筆日:12月5日)

『中級日本語会話2』の授業では、グループ別によるプロジェクトも行われました。
グループ別で日本の映画やドラマを考察して動画にまとめる課題があり、
聞こえる方たちは日本語の音声で録音して制作を進めるのですが、
聞こえない私の場合は代わりに、手話によるワイプでの出演となりました。こんな感じです。

11月_2.png

実は、手話動画の経験があまりなく、音声や時間に合わせて手話で表現するのに苦戦しました。
全ての撮影と手話動画の編集にまるまる1日費やしてしまいました。

日本語と日本手話は、全く別の言語であると把握はしていたものの、
この手話動画の撮影で、日本語対応手話では表現しきれないことを知り、
日本語と日本手話はやはり別の言語であるということを再認識しました。

例えば「親たちは子供の成績に一喜一憂し、プレッシャーを与えることが多いです」
「親の教育への関与も韓国ほど強くなく」といった文章をどのように表現するのがいいのかすごく悩みました。
ろう者の友達にも聞きヒントを得たり、文章で整理したりしながら撮影を進めてまいりました。

11月_1.jpeg

耳が聞こえない私のために、代替でできる方法を提案してくださった先生には感謝しきれません。
おかげさまで、手話撮影を通じて視覚言語と音声言語の違いや手話の多様な表現力など
深く知る良い機会になりました。普段なかなかできない経験にもなりました。

【TMI】
崇実大学の校門前にて、恒例のクリスマスツリーが装飾し始めました。
とても綺麗ですね。
11月_3.jpeg

また、11月27日には異例の大雪が降りました。
その時の写真がこちらです。大学校内で撮りました。
11月_6.png

韓国は基本的に地下鉄なので、交通麻痺になるのは地上を走るバスか車くらいです。
なので、その日はごく普通に学校に行きました。
急に寒くなってきているので、みなさんもお身体には気をつけてくださいね。

以上です。





Posted by 森本 at 17:30 | 奨学生生活記録 | この記事のURL