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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2024年6月「外国人留学生のための授業」森本恵実(20期生)生活記録[2024年07月08日(Mon)]

みなさん、こんにちは。6月分の生活記録を書きます。

6月は期末考査があり、本格的な暑さが始まる前に1学期が無事に終わりました。
今回の期末考査は以下の6教科でした。

・(外国人のための)大学作文
・基本日本語作文
・初級専攻日本語1
・日本社会文化の理解
・基礎日本語文法
・ビジネス日本語会話

崇実大学では、多くの外国人留学生を受け入れています。
そのため、外国人留学生のための授業が豊富にあります。
私は編入学だったので、教養選択の単位はすでに満たしていたのですが、
韓国語作文の実力を伸ばしたいと思い、『(外国人のための)大学作文』を選択し受講してみました。

その授業では、大学内でのレポートや論文を(韓国語で)書くときによく使われる表現について、具体的に教わりました。例えば、説明する文や分析する文、主張する文の書き方などがありました。

◉説明する文
AはBだ。(A는 B이다. )
AとはBのことをいう。(意味する)(A란 B를 말한다. (의미하다,뜻이하다) )

◉分析する文
Aによって〜 (A에 의하면, A에 따르면)
Aを通して〜(A을/를 통해)
Aを対象にBについて調査した結果、(A를/을 대상으로 B에 대한 조사한 결과,)

上記のような表現を覚え、韓国語で作文を書く練習をしました。
これらの学びは、韓国語能力試験(TOPIK)の作文問題に大いに役立つ表現が多く、
とても有意義な時間でした。


韓国語能力試験(TOPIK)とは、
韓国政府が認定する機関で韓国語を母国語としない人が受ける試験のことです。
近々私もその試験を受ける予定です。韓国語能力試験(TOPIK)については、来月の生活記録でお話しできたらと思います。

以上です。
Posted by 森本 at 15:48 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2024年6月「イギリスもようやく夏らしくなってきました!」金本小夜(19期生)[2024年07月05日(Fri)]
みなさん、こんにちは。お元気ですか?まだ7月上旬だというのに、東京が早くも35度を超える猛暑日を記録したとニュースで見ましたが大丈夫でしょうか︎

ロンドンも、実は先々週、今年の熱波(ヒートウェイブ)第一陣がやってきました。熱波がやってくると、大体3日から1週間、それまで最高でも20℃しかなかった気温が突然急上昇し、暑い日が続くようになります。そして熱波が去るとまた元の20℃くらいに戻るのです。
今回はまだ30℃止まりでしたが、一昨年は43℃を記録して、空港のアスファルトが溶けただの、電車の架線が熱で故障かなんかして、ロンドンとヨークシャー間の電車が1週間全運休したりだの、大変なことになりました。
イギリスの家はどこも石造り、しかも寒さ対策のために壁の中のインソレーションがしっかりしているので、熱の逃げ場がなく、直射日光が1時間でも部屋に射そうものなら、サウナのように暑くなります。イギリスで数日暖かい日が続くと、日本の木造の家って、本当に熱が逃げやすい構造になっているんだなぁとつくづく思い知らされます。
今年の夏はまだ始まったばかり。一緒に頑張りましょうね…!


さて、今回一番ブログに書きたいなと思っていたのはようやくイギリス手話(BSL)を定期的に勉強できる場所を見つけたことです。大学のBSLクラブは消滅、教室に通おうにもとても払える授業料のものがなく、どうしようかと考えていたのですが、たまたまmeetupというWebサイトに行き当たり、そこでようやくロンドンの手話クラブを見つけ、通うことができるようになりました。
手話に興味がある聴者と難聴者が中心のメンバーで、時々聾者の人も参加するようです。まだ入って数回しか通っていませんが、みんなものすごくウェルカムな雰囲気で、いい場所を見つけられたな!と嬉しく思っています。
ちなみに何か日本の手話を教えてくれ、と言われたので、両人差し指を向かい合わせて折る「こんにちは」を教えたところ、「さすが日本だ、手話までお辞儀するのか」と随分面白がられました。
一方で、今の所一番私がイギリスらしいな、と思っているのはまさに「イギリス」を表す手話で、日本の手話の「今」と同じ、両手でその場を2回ほど押さえる動作をします。BSLでイギリスと言いたい時、世界中どこにいつ行っても、今=イギリス、みたいに表すことになるわけです。さすが大英帝国の手話だなと感じました(笑)
BSLも歴史が古く、最初に手話が使われた記録は16世紀に遡るそうですが、手話で使うそれぞれの言葉がいつどの段階でできていったのかを調べていったらそれも研究としてとても面白そうです。


あと報告として、先月に続き、学会二つ目に参加してみました。今回もオンラインです。いやはや、なんとかやり終えられて、ほっとしています。
実は先日久々に対面で大学の集まり(オリエンテーションみたいなやつ)に行って、やはり集団の中で人の声を聞き取るのがむずかしいなぁとがっくりしていたところなのですが、オンラインでの学会だと字幕の機能が使えるため、対面の時のように相手の話を聞き取れるかどうかの心配がないのがとにかくありがたいです。今回はいくつか場内からも質問があったのですが、質問者の音声がマイクに届かない!というハプニングがあっても、スタッフの人がもう一度マイクのそばで質問を繰り返してくれて、安心感半端ない発表となりました。これから学会参加するときは必ずオンラインにしようかしら…と思うほどです。
時折SNSなどでフォローしている聾の大学スタッフが、(対面の)学会の情報保障ができてない!また手話のスタッフが配置されなかった!などとつぶやいているのを見かけますが、実際手話通訳の配置をお願いした場合、どこまで対応してくれるのか少し気になっています。

さて長くなってしまいました。
また1ヶ月後、色々報告できたらいいなと思っています。
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Posted by 金本 at 01:17 | 奨学生生活記録 | この記事のURL