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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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奨学金説明会&座談会”留学のススメ” (応募書類のトリセツ)[2022年05月27日(Fri)]
ひらめき参加者募集ひらめき
奨学金説明会&座談会”留学のススメ” 留学奨学生に聞いてみよう!「ろう×留学 私にも海外留学はできる」(6/19)(応募書類のトリセツ)

海外留学や日本財団海外留学奨学金をもっと知ってもらおうと行うオンライン座談会
4月から募集の始まっている第19期生募集概要の説明にプラスして、今回は、応募〆切を前に応募書類のトリセツここに何を書けばいいの?を伝えます。
参加してくださった方々からの質問にも回答します
座談会に参加して、海外留学について検討してみませんか。

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テーマ:「ろう×留学 私にも海外留学はできる」
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◆進行役   武田太一さん (当協会理事/4期生、米国留学)
◆留学奨学生 山本綾乃さん (10期生、米国留学)
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1.日時:2022年6月19日(日)午前10時30分〜12時00分

2.方法:オンライン(Zoomミーティング)
     (カメラや音声をオフでもご参加頂けます)
     (事前や当日に文字チャット他でお受けします)

3.参加費:無料

4、定員:30名程度(先着順)

5、申込方法&申込締切:
  申込画面からお申込みください(クリックすると申込画面に変わります)
  または、Fax、Eメールで、@氏名、Aメールアドレスを明記の上、日本ASL協会まで。
  6月16日(木)まで *定員に余裕がある場合は、〆切後も受付いたします。
  お申込頂いた後に、アクセス方法等をご案内いたします。

6.その他:・日本手話で話します。
      ・日本語音声通訳、字幕(UDトーク-修正なし)付  
      ・見逃し配信(アーカイブ配信)はありません。


かわいい2022年度 第19期生 募集中かわいい
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https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/1359(募集概要手話動画付き)

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 00:14 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
第19期留学奨学生、募集PRビデオ公開[2022年05月19日(Thu)]
ひらめき留学奨学生、募集PRビデオ公開ひらめき
日本財団聴覚障害者海外奨学金事業による2022年度第19期留学奨学生の募集中です(給付型奨学金)

*短い動画で募集内容を紹介しています。クリックして動画をチェ〜ック 目
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募集詳細は、第19期生募集のページをご覧ください。
日本やアジア諸国の聴覚障害者の社会的地域の向上、聴覚障害者コミュニティやろう教育機関等の発展を担うろう者・難聴者・(一部のきこえる人)の海外留学を支援します!
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*第19期留学奨学生募集要項チラシ(印刷用)


飛行機大学・大学院進学コース飛行機
 /ろう者・難聴者…学位【学士・修士・博士】取得を目指す
 /聞こえる人…学位【博士ーろう教育、または手話言語学に限る】取得を目指す


飛行機キャリアアップコース飛行機
 /ろう者・難聴者…専門性を高めたい社会人向け

募集期間:2022年5月1日(土)〜7月10日(日)

応募〆切:2022年7月10日(日)

*応募書類には、外国語(英語等)の証明(英検やTOEIC,TOEFL等の結果)の添付が
 必要になります
*渡航後の語学研修サポートは行っていません。

たくさんのご応募、お待ちしています。

事業担当 根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 23:13 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
2022年4月生活記録【第16期生 大西啓人】[2022年05月08日(Sun)]
2022年4月生活記録

皆さんこんにちは。ゴールデンウィークは楽しめましたでしょうか?充実した休日が過ごされたことでしょう。私の現状といえば、5月6日付けに修論発表があり、無事終えることが出来ました!
院生活2年間の集大成を発揮できたと思っています。無事合格することができれば、確実に卒業できます…!(とはいえ、すでに卒業の準備を進めています笑) 修論関連は帰国後に機会があると思うので、そのときに話したいと思いますきらきら

さて、今月の内容は前月に続き、「学校における言語発達」および、「家庭と学校間のつながりの重要性」について考えていきたいと思います。ここは基本的にろう児を持つ聴親に向けて発信したい内容ですが、教師や学校にも意識するべきとも言えます。

子どもの言語発達において、家庭と学校、それぞれ役割があり、家庭では前月に話したとおり、「基本的な言語能力を獲得する」「派生する様々な能力(想像力や認知力、コミュニケーション力など)を身につける」といったものが中心だったと思います。

学校ではどういった役割を持っているのでしょうか?もちろん、家庭で行われることが多い即時的な会話や非即時的な会話は、学校でも行うこともできます。幼稚部や小学低学年の段階ではそういった会話レベルも必要なので、意識するべきですね。ただそれだけではなく、学校ならではの役割があります。それは「学術的な学び」です。小学生に上がる頃から国語、算数、理科など本格的に勉強が始まりますね。学術的な学びのために、子どもはさらに言語能力の発達が必要になってきます。学校に見られる場面はどういうものでしょうか?

交流のための会話(Social Talk)
「からかう」「遊ぶ」「想像する」「おしゃべり」などといった交流で見られる会話レベルです。友達間や先輩後輩間、教師と生徒間でも様々な場面で見られます。こういう会話は休み時間(遊び)や食事時間、個人的な会話などから来ます。これは家庭で見られる会話(即時的な会話、非即時的な会話)と同じものとなります。つまり教師も即時的な会話や非即時的な会話といった「家庭言語(home language)」を意識するべき理由の一つです。

学術的な学びのための会話(Academic Talk)
ここが重要なポイントとなります。学校において最もよく見られるのは、学術的な場で見られる会話です。小学生、中学生、高校生に問わず全般的に見られます。学術的な会話とは、「設問に回答する」「情報を共有する」「情報を比較する」「知識を要約する」などといった高次な認知能力が求められる会話レベルです。他にも、小説や物語などの本や授業で使われる教科書を読んで、語彙や内容を理解することも学術的なレベルの一つです。学校で学術的な内容を学ぶにつれ、こういった会話を自然にされるため、無意識のうちに子どもたちの言語能力の発達に貢献できるのです。

ここでちょっとした豆知識ですが、ろう児に対する教育では手話で会話していれば自然な成長ができますが、音声中心である口話での会話だとこういった成長ができず、言語発達を妨げる結果になってしまう可能性もあります。

話を戻しまして、学校では言語能力の発達だけではなく、学術的な環境を通して、様々な知識や経験を得る場でもあります。そのため、社会自立やキャリアスキルの習得も必要になります。つまり学校は学術的に学ぶ場所なので、ろう児の学術的な言語発達が達成できるように学校や教師は意識しなければなりません。これが学校における役割です。学校で見られる交流のための会話も学術的な学びのための会話を教育学では、“School language”と呼びます。

教師や学校が意識するべきと言いましたが、もちろん、親も学校に関する知識を知る必要があります。家庭でできないことを学校だと出来ることもあります。どういった教育が必要か、どういった言語発達を求めるのか、学校や教師と話し合い、自分の子どもへの教育について考える権利を親は持っているということです。

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ここからは、「家庭と学校間のつながりの重要性」の分野になりますが、先程述べたように、親は子どもに合わせて適切なアプローチがなされるように学校に要望する権利を持っています。年齢に応じて、学術的な語彙や概念を提供することを求め、教師や学校と話し合うことが重要になります。例えば、聴親に多い悩みなのですが、皆さんは自分たちが提供できる手話が基本的なレベルなため、子どもにとって物足りないのではないか。という懸念を持っているのではないでしょうか?

家庭では難しいことを学校に求めることも一つの方法です。学校では、ろう教師手話通訳資格を持っているレベルの高い手話を提供できる先生もいます。また、ここで説明しているような知識や教育学を学んでる専門性の高い教師が集まっています。家庭でも学校のようにレベルの高い教育をしたいと考えている場合、そのための知識が必要になりますが、教師や学校と相談することもできるのです。

他にも学校は優れている教師がいるだけではなく、コミュニティに関する情報や教育学に関する情報もたくさん持っています成人のろう者モデルがたくさん集まるコミュニティだったり、ろう教育やろう文化を学べるコミュニティだったり、学校は何らかの情報を知っています。聴親として懸念していることに対して力になってくれるかもしれません。コミュニティでは、交流のための会話が多いですが、中には学術的な学びのための会話もあることもありますので、基本的な言語能力を身についたり、様々な能力を強化したりできる場でもあります。

以上が、家庭と学校とのつながりにおける重要性となります。最後になりますが、これらのアプローチは手話で交流し、手話で会話し、手話で学習するという前提のもとに行われるべきです。ろう児に対して、音声での教育だと上記で述べた効果は期待できないと思います。
※人工内耳装用児などでは効果があるかもしれませんが、私は全てのろう児のために手話教育を推奨します。

聴親はろう児が誕生して、初めての経験に戸惑うことや懸念することが多く、不安要素がたくさんあると思います。私は教育者として、そういった心配や不安をできるだけ和らげることができるように情報をたくさん発信していきたいと思っています。

ここまで最後まで読んでくださりありがとうございます。繰り返しになりますが、聴親に発信したい内容ですが、他の皆さんもろう児と関わる機会があるのでしたら、意識するべき内容になります。

第16期生
大西


【参考文献】
3月生活記録 第16期生 大西
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/1352

Dickinson, D. K., & Tabors, P. O. (2001). Beginning literacy with language: Young children learning at home and school. Paul H Brookes Publishing. https://psycnet.apa.org/record/2001-06306-000
Posted by 大西 at 05:30 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
オンライン奨学金説明会&座談会の開催中![2022年05月04日(Wed)]
ひらめき参加者募集ひらめき
オンライン奨学金説明会&座談会、開催中!


聴覚障害者海外奨学金では、現在、19期生募集中です。
募集概要の説明を含めて、オンライン説明会&座談会を5月〜6月に開催しています。
座談会に参加して、海外留学について検討してみませんか。
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テーマ:「ろう×留学 私にも海外留学はできる」
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<お申込み先>
5月8日(日)午前10時30分〜12時、開催
大学准教授に相談
参加申込はこちら→https://forms.gle/KQmEzVfaV2pY49oq6

5月15日(日)午前10時30分〜12時、開催
ヨーロッパ編
参加申込はこちら→https://forms.gle/zhvPosBzogHYPSid8

6月19日(日)午前10時30分〜12時、開催
応募書類のトリセツ ここは何を書けばいいの?を伝えます
参加申込はこちら→https://forms.gle/BHNWPxEi2wdRTDNVA


かわいい2022年度 第19期生 募集中かわいい
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https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/1351

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 20:47 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
■連載■海外留学奨学金 担当役職員のつぶやき<Part.4>[2022年05月03日(Tue)]
■連載■ 海外留学奨学金 担当役職員のつぶやき<Part.4>

『日本財団聴覚障害者海外留学奨学金』を知って欲しい!と担当理事と事業担当者の2人が、事業のこと、募集のこと等を不定期につぶやいています。
キャプチャ.JPG

Nami_吹き出しなし35.jpg募集が始まったね!オンラインで説明会や座談会を開催しているけれど、
他の人に知られずに相談もできるの?
Nemo_吹き出しなし35.jpg出来ますよ。まずは担当窓口まで直接メールください。
内容に合わせて、適宜、個別対応しています。
Nami_吹き出しなし35.jpg了解!キャリアアップコースに該当するか不安な人もいると思うのよね。
遠慮せずコンタクトOKね。

<お問合わせ、お申込先>
留学奨学金専用Email:ryugaku★npojass.org
(ご利用の際は、「★」記号を「@」に置き換えください)


【日本財団聴覚障害者海外奨学金事業】
日本やアジア諸国の聴覚障害者の社会的地位の向上、聴覚障害者コミュニティやろう教育機関等の発展を担う聴覚障害当事者リーダーとして活躍することを志す、ろう者・難聴者・(一部の聞こえる人)を支援しています。
2004年に事業が始まって以来、これまでに26名の留学奨学生を海外へと送り出し、現地での学費や生活費の他、開始・終了時の渡航費用等の支援を行ってきました。

かわいい2022年度 第19期生 募集中(応募〆切:7月10日)かわいい
2022年度第19期生募集案内
https://www.npojass.org/archives/24366

かわいいオンライン留学説明会&座談会 開催中!かわいい
5月8日(日)ギャロデット大学准教授に相談
5月15日(日)ヨーロッパ編
・6月19日(日)応募書類のトリセツ

かわいいホップ・ステップ・ジャンプ!かわいい
〜日本財団聴覚障害者海外奨学金事業の成果〜として、支援修了した奨学生達へのインタビュー記事を掲載しています。こちらからご覧ください。
https://www.npojass.org/hopstepjump

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 05:38 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL