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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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留学奨学生帰国報告会、11月21日(日)オンライン開催決定![2021年09月15日(Wed)]
留学奨学生帰国報告会、11月21日(日)オンライン開催決定

今年もオンライン(Zoomミーティング)で開催します!
米国の大学院でろう者学を学んだ第16期留学奨学生の皆川愛さん。留学目的であるろう者への医療・看護ケアに繋げるため、ろうの医療や健康問題に取り組む研究や実践にも取り組んできました。
Minakawa2.jpg
    皆川16期生   

●皆川さんからのコメント●   手(パー)コメント手話動画手(パー)
みなさんは「ろう」という言葉からどのようなことを思い浮かべますか。ろう者学はろうの意味を捉え直す視点をもたらしてくれる学際的な学問です。この考えをろう社会での健康格差の是正や医療サービスの質の向上にどう生かせるのか、また、ギャロデット大学における豊富な学問資源についてもお話したいと思います。ろう者学は医療のみならず、教育や福祉、ビジネスやテクノロジーにも応用可能です。ご参加をお待ちしています!


1、日時
2021年11月21日(日)午前10時−12時

2、留学報告 *オンライン(Zoomミーティング)*
テーマ:「ろう」の意味を考える〜ろう者の医療にどう貢献できるか〜
報告者:第16期生 皆川 愛
(ギャロデット大学大学院ろう者学部修了)
*当日行う留学報告の発表資料の配布はありません。

3、参加費
無料

4、定員
80名程度 *定員に余裕がある場合は、〆切以降も受付します

5、その他
日本手話で報告します。
日本語音声通訳、字幕(UDトーク/修正なし)が付きます。

かわいい参加申込み、ただいま受付中ですかわいい
申込画面(こちらをクリック)からお申込みください。
またはFax、Eメールで@氏名、Aメールアドレスを明記の上、下記までお申込みください。
〆切:11月17日(水)まで
ryugaku@npojass.org(日本財団助成事業・専用受付)
03-3264-8977(Fax)

201103-NF-Flyer1.jpg
(写真をクリックすると、チラシPDFが開きます)

協力:
日本財団聴覚障害者海外奨学金事業留学奨学生同窓会

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 12:21 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL
2021年8月生活記録【第16期生 大西啓人】[2021年09月08日(Wed)]
2021年8月生活記録

みなさんこんにちは。うれしい報告があります…!
この度、私は秋学期が始まる2021年8月30日からオンラインではなく、ギャロデット大学へ通学できるようになりました!
これまで1年間(2020秋、2021春、2021夏)はコロナ感染状況による全面オンライン授業でしたが、ようやく今学期(2021秋)から、対面授業で学ぶことになりました。先日、初めての対面授業で「ASL/英語間におけるバイリンガル教育」を行いましたが、改めてオンラインと対面の違いを体感できました。
オンラインでは、顔や手話が小さくて見づらい、ブルーライトによる目の疲れ、パソコンと向き合う姿勢で体の疲れなど困難がありましたが、対面だと手話が飛び交わり、手話で学ぶ楽しさが感じられ、困難さが軽減されるような感覚でした。

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秋学期1週目、キャンパスに電車とバスで向かったり、慣れない環境で教室を探し回ったり、オンライン授業ですでに知り合っている人とようやく会えたり、ギャロデット大学の食堂がすごい賑わっていたり、一つ一つが前と違った刺激があり、斬新でした。

他に、これまでの1年間、初めてのギャロデット大学、クラス履修など全面的にサポートしてくれた、Academic Advisor(アカデミックアドバイザー)さんとやっと会えたことは感激でした。
ギャロデット大学では、Academic Advisingという、新入生に一人の教員がつき、クラス履修、卒業までの学習スケジュール、個々の学生に合ったプログラムをアドバイスしたり、サポートしたりする制度があります。
その制度によって、私にも一人の教員が卒業までの見通しを一緒に組み立てたり、興味本位に合ったクラスを紹介してくれたり、クラス履修に関する質問を答えてくれたり色々とアドバイスやサポートをしてくれていました。残りの1年間もまだお世話になりますが、対面授業が始まり、ようやく対面できたときは嬉しくなりました!

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(右:Simon Guteng先生) ※本人から名前と写真の掲載許可を得ています。

また、ほとんどの教育学部の教職員、学生みんなが利用する教室やオフィスが一ヶ所に集まっている、“Fowler Hall”という場所があります。すでにそこで数回対面授業を終えましたが、これから1年間はお世話になる場所です。
改めてよろしくお願いします…!

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(背景:Fowler Hall 像:Laurent Clercさん)

食堂では、周りをどこ見てもASLASLASLASLと常に手話が飛び交わっており、ろう学校以来、久しぶりに見る景色でした。全然知らない人でも食堂に働いてる職員でも容易にASLで会話ができ、初めての食堂では何回自己紹介したのか覚えていないくらい様々な人と顔合わせできました。
同じ教育学部の院生と一緒に昼食を食べたり、ELI(英語学校)の友達を通して新しい人たちと交流したり、これからもわくわくさせられる瞬間でした。

さいごに、今学期から対面での学生生活が始まりますが、コロナ感染対策をきちんとしながら過ごしていきたいと思います。学内の至るところに消毒液が置いてあるのでこまめに使用したり、マスクを毎日使い替えたり、ソーシャルディスタンスを意識したり、キャンパスが賑わう分、いつもより気をつけていきます。また大学からの対策として、毎日の健康チェック、1週間ごとにPCR検査、食事時のマスクにおける注意喚起などが行われているのでそれに従いながらコロナ感染対策に気を配りながら楽しく過ごしていきたいと思います。
これまでのオンラインでの学生生活だけではなく、対面での学生生活も経験の一つとして積んでいけることを感謝し、いつも通り頑張っていきます。
引き続きご応援のほどよろしくお願いします。

余談)
以前に、友達からの話で「バスに乗っていて、降りたいときに降車ボタンを探したが見当たらず、どうしたら良いのかわからなかった。」「黄色いのがあって、それを引くんだよ。」と聞いていたので、実際にバスに乗ってみたところ、黄色い手綱のようなものを引く経験をしてきました。

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これを引いて、“Stop requested”(ストップリクエスト)するのだと知り、初めて引いてみたときはリクエストできたのか判断がしづらく、戸惑ってしまいました・・・(結果はバス停に止まらず、再挑戦…)
それなりに強めで引く必要があるそうです。あれから慣れてきて、今は問題なく引けるようになりました(笑)
これも一つの経験として、日本に帰ったとき、教員になったときの土産話としてストックしておこうと思います。
以上余談でした。


大西
Posted by 大西 at 19:38 | 奨学生生活記録 | この記事のURL