
2020年4月生活記録【第13期生 山田茉侑】[2020年05月08日(Fri)]
2020年4月生活記録【第13期生 山田茉侑】
みなさまこんにちは。
新型コロナウイルス で依然として厳しい状況が続いておりますね。みなさまにも心身ともにかなり影響が及んでいることと心配しております。
さて、実習が終わってこの1ヶ月は、2019年9月生活記録で紹介した卒業制作の手話絵本の日本手話バージョンを作っておりました。その絵本ができあがりましたので、ぜひ在宅中のろうの子どもたちへ贈りたいと思います。
ボストン大学院のろう教育課程では、卒業論文を書く代わりに手話絵本を作ることになっています。手話ベースの教材を作り、少しでもろうの子どもたちの発達に貢献するためです。

(手話絵本「ムロと🤟」)
この手話絵本では、4歳児以降で就学年齢のお子さんを対象に作りました。手話を獲得中の子どもから手話で育った子どもまで、誰もが楽しく遊べることを目標にしました。 家で子ども一人でも遊ぶことができます。また、他人数クラスでも使えるようにしました。
遊ぶには、最新版にアップロードしたKeynoteが必要です。
日本手話バージョン
ダウンロードはこちらから
https://www.icloud.com/keynote/0lt6nz5tTr0eFY5v6BkNRcsDA#Muro_%26_ILY_(JSL)__3
アメリカ手話バージョン
ダウンロードはこちらから
https://www.icloud.com/keynote/0CwAjMs-9uq2knFy_qL26cI2Q?fbclid=IwAR17VvuX2lazl7tW5mrfoTAJGC2zJON2ng10soLyLAK-Q-3R6B3uRgXN_rc#Muro_%26_ILY
上のリンクをダウンロードすると、iCloud上でkeynoteが開きます。
(データ容量が大きいため、WiFiに繋げることを推奨します。)

(左上の緑丸で囲んだ
︎を押すと、手話絵本がスタートします)
使用しているデバイス(iPhone, iPad, MacbookなどのApple製品)で遊びたい場合は、右上にある「Keynoteで開く (open in Keynote)」をクリックしてください。手話動画とアニメーションのタイムラグを減らすため、iCloud上ではなくKeynote上で遊ぶことをおすすめいたします。

(「Open in Keynote」右上の緑丸で囲みました)
以下、概説です。ただ、基本的に概説を読まなくても遊べるようにはなっております。
タイトル「ムロと🤟」
◆内容
主人公ムロは、地球のエネルギー源である🤟を管理していました。しかし、他の惑星からきたクェスが🤟を奪い去ってしまい、地球からあるあらゆる明かりが消えてしまうのです。ムロは、🤟を取り戻そうとクェスを必死に追いかけることにしましたが…。
◆劇とナレーター
子どもたちがわかりやすいように、絵本は主に劇で進められます。劇中は誰もが内容にアクセスできるよう、簡単な手話単語を選びました。

(劇中の様子)
劇のすぐ後に、ナレーターが改めて手話で反復します。手話を獲得または習得中の方でも、ナレーターの手話にアクセスできるように、ナレーターのお話しに合わせて劇中の写真が画面下方に浮かびあがるようにしました。

(ナレーターの様子)
◆参加型手話絵本
主人公ムロは、数々のトラブルに巻き込まれてしまいます。この手話絵本は、子どもたちの協力が不可欠です。全部で3回、子どもたちに選択を求めてきます。

(1、2回目の選択肢:正誤問題)
2〜3つの選択肢の中からより良い答えを選ぶことで、先に進めるようになっています。最初の2回の選択肢は正誤問題なので、はっきりとした答えがあります。
最後の3回目の選択肢の場合は、答えがありません。それぞれおもしろい結末を用意しました。ぜひ、全ての選択肢を経験して遊んでみてください。

(最後の選択肢:答えがありません)
また、最後の選択肢(スライド25)で「一緒に使う(3番目の選択肢)」を選んだ場合は、子どものアイデアを要します。保護者のみなさん方、先生方、ぜひ子どもたちと話し合ってみてください。

(一緒に使う: 最後の3番目の選択肢)
◆日本手話バージョン、アメリカ手話バージョン
せっかくなので、両方の言語の絵本を作りました。内容は全く同じです。ぜひ、日本手話バージョンで遊んだ後に、アメリカ手話バージョンで遊んでみてください。子どもたちが、幼い頃から他の国の言語の一つであるアメリカ手話に触れることは、何物にも替えがたい経験になるでしょう。
一部分、アメリカ手話の知識が必要な場面が出てきます。ぜひ、異なる文化の一つとして子どもたちに紹介してみてください。

(異なる手話)
左側の手話🤟は、世界共通で「I L O V E Y O U」という意味を持ちます。ムロがずっと追いかけていたエネルギー源の手話ですね。そして、右側の手話は、「I REALLY LOVE YOU」という意味を持ちます。人差し指と中指の形が、「REALLY」の頭文字R(アメリカ手話の指文字)になっていることに気づきましたでしょうか。家族や本当に大切な人にしか表さない手話だそうです。
◆使い方
ブログのトップで紹介したリンクをクリックして、iCloud上で遊んでみてください。Keynoteの最新バージョンがあることと、MacのiCloudにサインインして、iCloud DriveがKeynote用にオンになっている必要があります。クリック後、画面に反映するまで少し時間がかかるかもしれません。Mac、iPad、iPhoneで遊びたい場合は、iCloud上の手話絵本の右上にある「open in Keynote」をクリックしてください。
また、操作方法の詳しい説明は、ブログの最後に載せました。
最後に…
この手話絵本、S N S上でもアップロードします。みなさま、ぜひシェアして日本中のろうの子どもたちに届くよう協力してくださると嬉しいです。また、子どもだけではなく、手話を学習中の方みなさんも楽しめること、大保証します。
学校で教材の一つとして使用してくださるのも大歓迎です。
保護者方や先生方へ、もしも子どもたちと一緒に遊ぶ際は、主人公ムロがトラブルにあったときに、それぞれの選択肢を選んだらどうなるか予想しながら話し合ってみてください。
意見、感想などありましたら、ぜひご連絡ください。
最後になりますが、みなさま、どうかご無事で、健康的な生活を送られていることを祈っております。それでは翌月にまたお会いしましょう。
◆操作方法
手話絵本は、以下の構成になっております。
1)キャラクターの紹介(スライド3)
2)練習(スライド4-11)
3)劇(スライド12-33)
4)ナレーター(スライド12-33)
5)地図(スライド34)
6)手話単語帳(スライド35-36)
7)作者(スライド38)
8)おれい(スライド38)
物語を進めるためには、画面の右下にある、「→」を押して進めてください。

(進む: 右下、緑丸で囲みました)
誤った選択肢を選んだ場合は、右下にある戻るボタンを押すことで選択肢に戻ることができます。

(戻る: 右下、緑丸で囲みました)
2)練習(スライド4-11)
絵本が始まる前に2回、練習できるようにしました。一つ目は答えのある問題です。2つ目は答えのない問題です。
5)地図(スライド34)
もしも他のスライドに飛びたい場合は、地図を使うことで簡単に飛ぶことができるようにしました。すべてのスライドの左下に、世界地図の絵がありますので、それをクリックしてみてください。

(地図: 左下、黒丸で囲みました)
みなさまこんにちは。
新型コロナウイルス で依然として厳しい状況が続いておりますね。みなさまにも心身ともにかなり影響が及んでいることと心配しております。
さて、実習が終わってこの1ヶ月は、2019年9月生活記録で紹介した卒業制作の手話絵本の日本手話バージョンを作っておりました。その絵本ができあがりましたので、ぜひ在宅中のろうの子どもたちへ贈りたいと思います。
ボストン大学院のろう教育課程では、卒業論文を書く代わりに手話絵本を作ることになっています。手話ベースの教材を作り、少しでもろうの子どもたちの発達に貢献するためです。

(手話絵本「ムロと🤟」)
この手話絵本では、4歳児以降で就学年齢のお子さんを対象に作りました。手話を獲得中の子どもから手話で育った子どもまで、誰もが楽しく遊べることを目標にしました。 家で子ども一人でも遊ぶことができます。また、他人数クラスでも使えるようにしました。
遊ぶには、最新版にアップロードしたKeynoteが必要です。
日本手話バージョン
ダウンロードはこちらから
https://www.icloud.com/keynote/0lt6nz5tTr0eFY5v6BkNRcsDA#Muro_%26_ILY_(JSL)__3
アメリカ手話バージョン
ダウンロードはこちらから
https://www.icloud.com/keynote/0CwAjMs-9uq2knFy_qL26cI2Q?fbclid=IwAR17VvuX2lazl7tW5mrfoTAJGC2zJON2ng10soLyLAK-Q-3R6B3uRgXN_rc#Muro_%26_ILY
上のリンクをダウンロードすると、iCloud上でkeynoteが開きます。
(データ容量が大きいため、WiFiに繋げることを推奨します。)

(左上の緑丸で囲んだ

使用しているデバイス(iPhone, iPad, MacbookなどのApple製品)で遊びたい場合は、右上にある「Keynoteで開く (open in Keynote)」をクリックしてください。手話動画とアニメーションのタイムラグを減らすため、iCloud上ではなくKeynote上で遊ぶことをおすすめいたします。

(「Open in Keynote」右上の緑丸で囲みました)
以下、概説です。ただ、基本的に概説を読まなくても遊べるようにはなっております。
タイトル「ムロと🤟」
◆内容
主人公ムロは、地球のエネルギー源である🤟を管理していました。しかし、他の惑星からきたクェスが🤟を奪い去ってしまい、地球からあるあらゆる明かりが消えてしまうのです。ムロは、🤟を取り戻そうとクェスを必死に追いかけることにしましたが…。
◆劇とナレーター
子どもたちがわかりやすいように、絵本は主に劇で進められます。劇中は誰もが内容にアクセスできるよう、簡単な手話単語を選びました。

(劇中の様子)
劇のすぐ後に、ナレーターが改めて手話で反復します。手話を獲得または習得中の方でも、ナレーターの手話にアクセスできるように、ナレーターのお話しに合わせて劇中の写真が画面下方に浮かびあがるようにしました。

(ナレーターの様子)
◆参加型手話絵本
主人公ムロは、数々のトラブルに巻き込まれてしまいます。この手話絵本は、子どもたちの協力が不可欠です。全部で3回、子どもたちに選択を求めてきます。

(1、2回目の選択肢:正誤問題)
2〜3つの選択肢の中からより良い答えを選ぶことで、先に進めるようになっています。最初の2回の選択肢は正誤問題なので、はっきりとした答えがあります。
最後の3回目の選択肢の場合は、答えがありません。それぞれおもしろい結末を用意しました。ぜひ、全ての選択肢を経験して遊んでみてください。

(最後の選択肢:答えがありません)
また、最後の選択肢(スライド25)で「一緒に使う(3番目の選択肢)」を選んだ場合は、子どものアイデアを要します。保護者のみなさん方、先生方、ぜひ子どもたちと話し合ってみてください。

(一緒に使う: 最後の3番目の選択肢)
◆日本手話バージョン、アメリカ手話バージョン
せっかくなので、両方の言語の絵本を作りました。内容は全く同じです。ぜひ、日本手話バージョンで遊んだ後に、アメリカ手話バージョンで遊んでみてください。子どもたちが、幼い頃から他の国の言語の一つであるアメリカ手話に触れることは、何物にも替えがたい経験になるでしょう。
一部分、アメリカ手話の知識が必要な場面が出てきます。ぜひ、異なる文化の一つとして子どもたちに紹介してみてください。

(異なる手話)
左側の手話🤟は、世界共通で「I L O V E Y O U」という意味を持ちます。ムロがずっと追いかけていたエネルギー源の手話ですね。そして、右側の手話は、「I REALLY LOVE YOU」という意味を持ちます。人差し指と中指の形が、「REALLY」の頭文字R(アメリカ手話の指文字)になっていることに気づきましたでしょうか。家族や本当に大切な人にしか表さない手話だそうです。
◆使い方
ブログのトップで紹介したリンクをクリックして、iCloud上で遊んでみてください。Keynoteの最新バージョンがあることと、MacのiCloudにサインインして、iCloud DriveがKeynote用にオンになっている必要があります。クリック後、画面に反映するまで少し時間がかかるかもしれません。Mac、iPad、iPhoneで遊びたい場合は、iCloud上の手話絵本の右上にある「open in Keynote」をクリックしてください。
また、操作方法の詳しい説明は、ブログの最後に載せました。
最後に…
この手話絵本、S N S上でもアップロードします。みなさま、ぜひシェアして日本中のろうの子どもたちに届くよう協力してくださると嬉しいです。また、子どもだけではなく、手話を学習中の方みなさんも楽しめること、大保証します。
学校で教材の一つとして使用してくださるのも大歓迎です。
保護者方や先生方へ、もしも子どもたちと一緒に遊ぶ際は、主人公ムロがトラブルにあったときに、それぞれの選択肢を選んだらどうなるか予想しながら話し合ってみてください。
意見、感想などありましたら、ぜひご連絡ください。
最後になりますが、みなさま、どうかご無事で、健康的な生活を送られていることを祈っております。それでは翌月にまたお会いしましょう。
◆操作方法
手話絵本は、以下の構成になっております。
1)キャラクターの紹介(スライド3)
2)練習(スライド4-11)
3)劇(スライド12-33)
4)ナレーター(スライド12-33)
5)地図(スライド34)
6)手話単語帳(スライド35-36)
7)作者(スライド38)
8)おれい(スライド38)
物語を進めるためには、画面の右下にある、「→」を押して進めてください。

(進む: 右下、緑丸で囲みました)
誤った選択肢を選んだ場合は、右下にある戻るボタンを押すことで選択肢に戻ることができます。

(戻る: 右下、緑丸で囲みました)
2)練習(スライド4-11)
絵本が始まる前に2回、練習できるようにしました。一つ目は答えのある問題です。2つ目は答えのない問題です。
5)地図(スライド34)
もしも他のスライドに飛びたい場合は、地図を使うことで簡単に飛ぶことができるようにしました。すべてのスライドの左下に、世界地図の絵がありますので、それをクリックしてみてください。

(地図: 左下、黒丸で囲みました)