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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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第12回留学奨学生帰国報告会、1月5日(土)開催![2018年11月22日(Thu)]
第12回留学奨学生帰国報告会、1月5日(土)開催!

今回の帰国報告会、来年1月5日(土)に開催です!
報告者は、なんと3名!! 留学で学んだ各専門分野について報告します。
情報盛りだくさんの報告会になりそうですよ。

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瀧澤泉9期生   牧谷陽平11期生 福島愛未12期生  


1、日時
2019年1月5日(土)13:00−17:20

2、場所
東京海洋大学(品川キャンパス)白鷹館・2階・多目的ホール(東京都港区港南)

3、内容    
13:00     開会、事業紹介
13:30−14:35 報告@ 第9期生 瀧澤 泉
        「国際活動での絵本の役割」
14:50−15:55 報告A 第11期生 牧谷陽平
        「『ろう教育辞典』の索引をつくろう」
16:10−17:15 報告B 第12期生 福島愛未
        「ろう者とDeafSpace Design(デフスペース・デザイン)」
17:20      閉会

   *当日3人が行う留学報告の発表資料の配布はありません。

4、参加費
無料

5、定員
80名 *定員に余裕がある場合は、締切以降も受付できます

6、その他
日本手話/日本語音声の手話通訳、パソコン通訳が付きます。
ヒヤリングループやその他支援が必要な方、ご相談ください。

かわいい参加申込み、ただいま受付中ですかわいい
下記まで、お名前とご連絡先を添えて、12月28日(金)までにお申し込みください。
ryugaku@npojass.org(日本財団助成事業・専用受付)
03-3264-8977(Fax)
*ここをクリックすると申込画面が開きます


nfflyer20190105_P1.jpg
(写真をクリックすると、チラシPDFが開きます)

協力:
日本財団聴覚障害者海外奨学金事業留学奨学生同窓会

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 19:18 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年10月生活記録 第10期生 辻功一[2018年11月08日(Thu)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

チコでは枯葉が舞い落ち、すっかり秋模様真っ只中です。皆さんお変わりありませんか?

最近、大学のキャンパス内で殺人というショッキングな事件が発生しました。
学生や学校関係者ではなく、ホームレス同士の喧嘩だったようです。深夜の出来事で早朝に発見されたので、授業などに大きく影響はありませんでしたが、物騒ですね・・・。
そういえば去年のちょうど今頃、校舎で学生による投身自殺がありました。
大学に常駐しているASL通訳者さんによると、これまでの勤務期間(約20年間)でこのような事件は記憶にないとのこと。このような悲しい事件は二度と起きて欲しくないですよね。
暗い話をすみません。

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<民主党に投票してとはっきり主張するあたり、アメリカらしい>

さて、早いもので今学期も残すところ1/3となりました。

FINA 369 (Real Estate Finance and Investments)
「不動産ファイナンスと投資」
学期の前半は不動産用語や法律を中心に学んできましたが、中盤に差し掛かるにつれて財務表などの分析、立地条件などの調査、プロフォーマインボイス(キャッシュフローの見積もり)を作成し、その物件に投資すべきか否かを判断するレポートを提出するといった、より実践的な内容になりました。

MGMT 698 (Special Topics in Management)
「デザイン思考」
受講生全員が様々なテーマの中から興味のある分野を順位付けするアンケートを教授に提出し、人気順にピックアップしそれぞれのテーマごとに講義をするといった形になりました。これまで「デザイン思考」「クリティカル・シンキング(批判的思考)」「エモーショナル・インテリジェンス(感情的知能)」「AI」について講義を受けました。今後は「ユーザー・エクスペリエンス( ユーザー経験・体験)」「起業家としてイノベーションに対するアプローチ」について講義の予定です。

以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
10月生活記録 【第13期生 山田 茉侑】[2018年11月08日(Thu)]
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Happy Holloween!!!
写真は、ルームメイトと作ったハロウインカボチャです。
ハロウイン当日は、いたるところに灯るランタンがお菓子をもらい歩いている子ども達の影をくめども尽きず揺らめかせていました。残念ながら、今年は中間試験真っ只中だったため、家の電気を消してひっそりと過ごしました。電気のついてない家に子どもたちは寄らないのです。


◇Psychology and the Deaf world (ろうと心理)
このクラスで、Deaf Gain(デフゲイン)について少し習いました。
デフゲインのコンセプトとは、
ある日突然聞こえなくなった男性はあちこちの医者を訪れます。医者たちからは一様に同じことを言われました。「残念ですが聴力を失っています、と彼らがなぜそういうのか僕には分からない。」続けて、彼はこう言います。「僕はデフ(ろう)を得たんだ。」ここに、視点の逆転があります。「聴力を失ったこと」と「Deafを得たこと」は、裏表の関係です。例えば、Connexin26(ろう遺伝)があれば、手の皮膚細胞が小さいので手すりなどを触っても病原菌が手から入り込まない、など、ろうであることで得られるものをデフゲインと言います。デフゲインについて考える時、悲観する人と、大喜びする人の視点の差が生まれています。Normal、普通ってなんだろう、という問いかけからこの授業は始まりました。

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上の表は、IQなどで見かけますね。「ろうと心理」クラスでよく扱われる表です。クラスでは、上の表を扱う時に、IQ、障害者、女性、人種など様々な例が使われました。
真ん中がAverage(平均値)、もしくはNormal(普通)という見方をすることもできます。そして、真ん中より左側は劣っているもの、マイナスのものとして捉えられ、右側は平均より優れているとプラスに捉えられがちです。では、この表を左に90度回転させたらどうなるのでしょう。NormalからNot Awesomeの部分が消え去ります。もはや見られなくなるのです。その代わり、NormalからAwesomeの部分が能力の度合いを表しているかのようなグラフが現れてきます。怖いですね。

聴覚障害において、普通とはなんでしょうか。聞こえることが普通、聞こえないことが普通から逸脱しているのなら、Not Awesomeの部分にいる聞こえない子どもたちを、聞こえる人(Normal)を目指してどうにか治して普通に近づけようとします。医学モデルの考え方ですね。

それと関係する言葉「子どもの障害は個性の一つ」これは昔何人かから聞いた言葉で、今でも頭に残っております。本当に、障害は個性なのでしょうか。確かに、聞こえないという点で他者にあるものがない。逆に、人工内耳や補聴器など、他者にないものがある。

ある友達は、初対面の方から人工内耳をつけてみたいと言われ、試しにつけたその人から「わたしもあなたと同じになった」と言われたことが何度かあるそうです。友達はこう言っていました。「人工内耳に興味を持ってくれるのは嬉しいけど、わたしは人工内耳じゃない」。

わたしが昔体験したことも紹介したいと思います。
わたしは小学の時にインテグレート(ろう学校ではなく地域の学校に通うこと)しておりました。ある授業で「聴覚障害」が扱われたとき、模擬体験として補聴器を友達に貸すように言われました。その時、学校に対して一気に不信を抱いてしまいました。
親や先生から、補聴器だけはつけなさいと口酸っぱく言われ続けていたこと、内緒でいつもOFFにしていたこと、この最後の自分の砦を否定されたような気がしたからです。模擬体験を通して、友達は何を知ることができたのでしょうか。もしかしたら、こんなに大きな音が聞こえる装置をつけないと生きていけないんだなと思われたかもしれません。そこにわたしはいないのです。

人工内耳や補聴器自体は人々の目に同じように見える。しかし、それらの装置を当事者がどう捉えているか、そこから見える世界は様々です。そして、「障害は個性」という言葉は、あくまでもNormal(聞こえる)という立ち位置から発しているような気がするのです。ろう者の中にも、多様性はあります。ろうや聴覚障害自体が個性なのではなくて、ろうだからこそできた経験を通してその子なりに育っていきます。

では、医学モデルではなく、逆に社会文化モデルの、ろうであることを誇りに思う世界だったら上のグラフはどうなるのでしょうか。ろうを定義づけるものはなんでしょう。ろうかどうかを測られるもの、デフファミリーかどうか、聴力、手話が上手いかどうか、デフコミュニティに属しているかどうか、行動、Deafhood(-hoodとは、当事者にある性質、もしくは共感できるものを持ち合わせている当事者、という意味です)など、様々な物差しができます。医学モデルが聴力を軸にするのなら、例えばこちらは手話を軸にすることもできます。

もしもこの世界にグラフがあったら、「聾学校出身の手話で育ったデフファミリー」がAwesomeに位置するのでしょうか。

5代も続くデフファミリーは強力なろう遺伝を持っているからと、ろうの子どもが欲しい者から人気があるのはよく聞く話ですね。

また、あるデフファミリーの友達は、大学の手話通訳課程の方に「ろう関係のイベントにいつも個人で誘ってもらっていたから、友達だと思っていた。試しにご飯に誘ったら、なんと返事がこなかった」。手話通訳課程の人と関わる時に、自身の手話やデフファミリーであることをステータスにされていると感じるときがあるそうです。

逆に、ろうアイデンティティを持っていても、対応手話を使っていると難聴だと見られる時もあります。自分が何者かという問いかけに対して、自分の認識と周りの認識が異なる時があるのです。


これらの例からもわかるように、社会文化モデルの世界においても、見えないグラフが潜んでいます。

また、逆にもしもコーダ(coda: ここでは、ろうの親を持つ聞こえる子どもとしましょう)が「僕はろうです。」と言ったら何を思いますか。

聴力の条件を満たしていないのですから、コーダや聴者はグラフが回転した時に左側のように弾き出されてしまうのでしょうか。

ある友達は、「僕はコーダだけど、アイデンティティはろう。ろうの両親を持つろうの子どもと同じ行動をするし、彼らの気持ちがよくわかる。だから僕はろう。でもたまにろう者たちが自分をろうだと認めてない。口には出さないけど行動で示される時がある」と寂しそうに言っていました。Codahoodはあるのでしょう。同時に彼のなかにはDeafhoodもあるのです。

ボストン大学のコーダの教授は、「あなた、ろうだと思ったわ。」とよくいわれるそうです。それはつまり「ろうではない。」ということです。

また別のコーダの友達は、こういう経験をしました。「家族でレストランに行くと、お店の人はいつもわたしに伝票を渡す。わたしはまだ10歳なのに。」支払い能力がないのに、聞こえ喋れるだけで伝票を渡される。子どもが、受け取った伝票をどんな気持ちで親に渡すのでしょうか。

“聞こえる”だけで、周りから自分が何者なのかを定義づけられる。同時に、「ろう」であることから引っ張り出されてしまう。
測り、比べ、区別をする。そうすることで、たとえアイデンティティがろうであっても、第三者の目で否定されてしまうこともある。またそれとは別に、何かをいうまでもなく周りから自分が何者かを決められる時もある。物差しやグラフがあるから、ときどきアイデンティティの認識に第三者とでギャップが生じます。ときには第三者の承認が必要な時も生じます。

人々はランキングやグラフを気にしないふりをして、どこかで意識しています。アメリカの大学のランキング1〜10位は毎年常連校が並んでいます。ハーバード大学やMITなど、世界的にも有名な大学ですね。年によって少しの変動があっても、それらの大学の関係者は順位に一喜一憂しないでしょう。しかし、10位以外の大学は自分の立ち位置をどこかで気にします。
昨年度ボストン大学(BU)が36位だと発表された瞬間、BUのホームページはそれに関するニュースで一色になりました。TwitterやFaceBookでも持ちきりだったそうです。しかし、今年度は42位だと発表された時、BU関係者はランキングのことに全く触れなくなりました。まるで「自分はそんなランキングなんて全然気にしてないよ」というかのように。
また、同時にみな重要なことを見落としていたのです。「ランキングの順位を決めるのは何か」。知らないまま喜び、知らないまま見ぬふりをして窓を閉じる。
多様性があるぶんどこかでグラフやランキングが生じます。自身の目を通して、誰かを決めつけてしまっているときもあるかもしれません。「障害は個性」という言葉からも、わたしは相手を決めつけてしまっているのかもしれませんね。長くなりましたが、とても挑戦しがいのあるものだと思い、今月のトピックにしました。

寒くなってきておりますが、みなさま身体にはお気をつけてください。今日もみなさまにとって楽しいことがありますように。それでは翌月またお会いしましょう。
2018年 生活記録 12期生 福島愛未[2018年11月08日(Thu)]
こんにちは、12期生の福島です。

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(紅葉にうっとりします。)


今月は今までの留学生活で一番DeafSpace Design(デフスペース デザイン )にどっぷりと関われた月でした。早速ご紹介します!

◆Starbucks Signing Store in USA (スターバックス 手話ストア)
近年日本のろう者の間で、マレーシアにあるスターバックスが手話でコミュニケーションが取れるらしいと話題になっていました。ここギャローデット大学の近くにあるHストリートと呼ばれる賑やかな通りにも、アメリカで初めてのスターバックス 手話ストアができました!
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オープン当日に行くと、店内は大変賑わっており、あちこちで手話が飛び交っていました。

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期間限定で置かれていた、アメリカ手話で「スターバックス」と描かれているマグカップはろうのアーティストによって作られたもので、オープン当日は大変な人気であっという間に売り切れてしまいました。


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このスターバックスで働いているスタッフはろう者だけではなく、手話ができる聴者もいます。手話のイラストが入っているエプロンをつけたスタッフはろう者で、このイラストがない場合は聴者のようです。面白い!

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オープン後日、インターンシップ先のデフスペースデザイン のオフィスで、このスターバックスの視察に行きました。多くのろう者・手話者が集まるこのスターバックスにどのような配慮がされているか調査をするためです。実際に、このスターバックスでは手話で注文したり、手話ができないお客さんのために指差しメニューや筆談ボードなどの配慮はありましたが、空間としての配慮が少し足りないのでは?という結果になりました。インテリアなどの配置が他のスターバックスと同様だからです。

ろう者だけでなく、多くの聴者も利用するこの場所にふさわしい空間デザインとは何か、デフスペースデザインとしての新しい課題です。私自身もこの課題に興味を持っているので、デフスペースデザイン のクラスで行われる最終プロジェクトのテーマとして、このスターバックスについて掘り下げようと考えています。

◆Yale University (イェール大学)

10月の頭に、デフスペースデザインのクラスで、かの有名なイェール大学の建築学生と共同授業が3日間行われました。イェール大学の建築学生は、ギャローデット大学に訪れるまでに、デフスペースデザイン のガイドラインを熟知し、デフスペースデザイン を取り入れた設計課題を行ってきました。その設計課題に対してギャローデット大学の学生がフィードバックを行うという流れでした。

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イェール大学の建築学生による、デフスペースデザインのコンセプトを取り入れた設計課題の発表が行われました。テーマは、大学生寮と図書館です。私が学生の時には考えられないほど、素晴らしい案が練り込まれた設計課題でしたが、なぜか腑に落ちません。デフスペースデザイン のクラスメイトと話し合ったところ、イェール大学の建築学生は、デフスペースデザインを理解していないのではないかという結果になりました。

その後、イェール大学の建築学生とギャローデット大学の学生と、手話のみでの交流を行ったり、ギャローデット大学のキャンパス内にあるデフスペースデザイン の建物を案内することによって、次第にデフスペースデザイン とは何かを実体験から掴むことができたようです。

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(この場所に問題がある理由についてイェール大学の建築学生と話し合っていました。どこに問題があると思いますか?)

この体験は私にとっても大きな意味がありました。実際に聴者と行動することによって、改めてろう者独特の行動や価値観について気付かされたからです。

例えば、イェール大学の建築学生とギャローデット大学の学生がペアになって、キャンパス内を散策する企画中、ギャローデット大学の学生が転んで怪我をしました。聞くところによると、話に夢中になって道の真ん中にある排水溝のくぼみに気づかずに引っかかり、転んだようです。それに対してイェール大学の建築学生は、排水溝から聞こえる音で溝があることを察知し、その場所を避けるようにして歩いたそうです。

道を歩くだけでもろう者と聴者とでは、方法が異なることを改めて目の当たりにすることができ、デフスペースデザインの重要性を再確認することができました。

また聴者にどのようにデフスペースデザイン を説明するか、本当の意味で理解してもらうためにはどのような工夫が必要かというヒントも得ることができました。


◆DeafSpace Design Workshop (デフスペースデザイン ワークショップ)
10月の間デフスペースデザイン のクラスでは、空間とコミュニティの関係性について学びました。新しい建物や都市計画を考える際、従来のコミュニティの意見をおそろかにすることが多い問題があります。例えば、ギャローデット大学の近くにあるHストリートと呼ばれる大通りは、再開発によってレストランやバーが増え、ホームレスが減り綺麗な通りになりました。しかし、元々その通りは黒人コミュニティによる交流の場所でした。再開発によって、賑やかで綺麗な通りになった反面、彼らの居場所を取り上げる形にもなりました。このような問題を防ぐためには、従来のコミュニティの意見を取り入れる必要があるということについて学びました。

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デフスペースデザインも同様で、コミュニティの意見を取り入れることが大切です。ろうコミュニティの意見に耳を傾けることの重要さは理解していましたが、実際にどのように取り入れるか想像できませんでした。しかし、デフスペースデザインのクラスで行われた、ギャローデット大学にある図書館のリノベーションに関するワークショップを開くという課題を通して、そのヒントを得ることができました。

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日本に帰国後、この方法を利用して日本のデフスペースデザインについて考えたいと思っています。



10月はデフスペースデザイン について毎日新しいことを学ぶことができ、刺激的な時間を過ごすことができました。気づけば留学生活はあと残り2ヶ月です。季節の変り目や忙しさで体調を崩すことが増えてきました。残りの留学生活を有意義に過ごすためにも、体調管理に気をつけたいと思います。

ではみなさん、また来月きらきら
2018年10月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年11月08日(Thu)]

秋学期も半分が過ぎ、気候の方も段々と寒くなってきているこの頃です。

これまで遠方にあるインターンシップに通いながら、午後からはクラスに参加し、その上課題も行うという両立は、やはりハードなものだと感じながらの日々を過ごしています。そして、日々の疲れが溜まっているのか、ストレスのせいなのか、一度体調を崩しかけたこともありました。
しかし、11月半ばにはインターンシップが終わり、少しは落ち着いてくると思うので、最後まで辛抱強く頑張って行きたいと思います。

◆インターンシップ◆

普段、平日の午前はインターンシップをし、午後からはクラスという状況でしたが、木曜日は午後から受講するクラスがない為、インターンシップをする時間を延長していただき、一日中メリーランドろう学校で実習をさせていただくことになりました。その日は、幼稚部から小学部までの全学年を対象にしたアートクラスを見学・アシスタントをしています。その為、様々な指導方法や生徒への接し方や着眼点について学んでいます。

そして、何回か、幼稚部と小学部にアートを教えました。内容は秋の葉、折り紙、ちぎり絵などです。初めて幼稚部の生徒に指導を行った時は、小学生と高校生に対する指導方法が違うので戸惑うこともありました。例えば、幼稚園の年齢をイメージし、わかりやすい単語を使いながら説明しようとしましたが、物事の意味や概念を理解するのに工夫がいるという課題にぶつかりました。例えば、一枚の大きな葉を描くときに、葉の複雑な形(線)を描きながら大きく描くことをデモンストレーションしながら、描き表そうとしても、生徒達は大きく描くことや葉の複雑な形を描くことにイメージが掴みにくい、描くのに苦戦している様子がありました。インターンシップの指導教諭からのアドバイスにより、必要なことは、Brain gymという体全体と表情を使いながら、説明すると生徒達にとって理解しやすいという気づきがありました。そのように指導教諭のアドバイスや指導する様子を観察し、少しずつ幼稚部の生徒達に合った指導方法がつかめるようになってきたかなと思っているところです。
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↑アートクラスにて


◆ハロウィーン◆

10月末頃にハロウィーンのイベントが近づき、アートクラスでは本物のかぼちゃに彩色を行っていました。その彩色したかぼちゃの作品は、廊下に展示されており、可愛らしいものでした。更に、メリーランドろう学校の子供たちが仮装姿で登校してきたり、仮装姿をした幼稚部の子供達が学内でパレード行進をするなどのイベントで賑わっていました。
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↑メリーランドろう学校で展示されていたハロウィーンをテーマにした作品。
作品のテーマは本のキャラクターから作られています。



◆第一言語が手話のスターバックス開店︎◆

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今年の10月にワシントンDCのギャロデッド大学近くにあるHストリートの場所に、第一言語を手話としたスターバックスが正式にオープンしました。ここでは店員全員が全てアメリカ手話で対応しています。多くの一般客も来店するので、手話ができない人に対しては音声ではなく指差し用のメニューやタブレットを使用しての筆談で対応します。まさに店内がデフコミュ二ティのような状況です。開店日には多くのメディアやろう者が、来ており賑わっていました。永続的に開店するようなので、多くのろう者やろうコミュニティとしては感動と嬉しい思いでいっぱいのようです。
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↑店内にスターバックスのためのデフアートの作品が飾られていました。
2018年10月生活記録【第13期生 橋本重人】[2018年11月07日(Wed)]
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 寮を出て授業に向かう途中、木の葉がすっかり綺麗な黄金色に変わってしまっていることに最近気づきました。雲ひとつない秋の空に映える紅葉はとても美しく、しばらく眺めていました。毎日その木の前を歩いて通っていたのですが、その時までは全く目に入ることはありませんでした。季節の変化に気付かないくらい、講義や周囲についていくのに必死だったのだと感じました。もう少し、心にゆとりを持たないといけないな、と思いました。
 ギャロデット大学に来て、早2ヶ月が経ちました。秋学期もほぼ3分の2が終わり、いよいよ追い込みにかかるところです。アメリカ手話の読み取りは最初の時と比べてだいぶ慣れてきました。先生やクラスメートの冗談も理解できるようになり、周囲と同時に笑える機会も少しずつですが増えてきています。それだけでも読み取りの上達の証ということで、ちょっと嬉しくなり書かせてもらいました。今月はギャロデット大学でのビッグイベントのことを、ぜひ皆さんに知ってもらいたいと思い、報告します。

 10月はギャロデット大学にとって大きな行事がありました。それは、Homecoming(ホームカミング)です。Homecomingとは卒業生たちを年に一回母校に迎えて、ダンスや同窓会など各種イベントを楽しむという伝統的なイベントです。アメリカの高校や大学でよく行われるそうです。ギャロデット大学はろう者のための大学なので、ろう卒業生たちがたくさん集まってきました。学内で様々な行事が行われました(スケジュールはこちらhttps://www.gallaudet.edu/alumni/stay-connected/homecoming)が、その中で一番盛り上がったのが他大学とのフットボールの試合でした。そのスポーツイベントを通して、学校関係者一体になって、みんなで勝とうという雰囲気を盛り上げます。Pep Rally(激励会)があり、そこでは大学生、教授、コーチなど大勢が体育館に集まり愛校心を高めたり、学年ごとに団結してパフォーマンスを披露して盛り上がりました。チアリーダーがリードして応援パフォーマンスをし、フットボールのチームが最大の力を発揮して試合に勝てるよう、みんなで応援します。以前、日本にいた時に知ったBison song(バイソンソング)を、実際に目で見ることができました。太鼓のリズムに合わせてパフォーマーが手話歌を披露するのですが、そのリズムがとてもシンプルで彼らの動きがとてもキビキビしていたので、私でも内容を読み取ることができました。ちなみに、私のASL教師だったLani(ラニ)先生も大学時代にパフォーマーとして歌ったそうです。
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 もうひとつ印象に残ったことはホームカミングキングとクィーンです。大学への貢献度や、ボランティアや勉強を一生懸命に取り組んだりしてきたかによって学校関係者や学生たちの手で選ばれ、フットボール試合当日のハーフタイムで、今年のキングとクィーンが発表されます。例年ではキングとクィーン一人ずつ選ばれるのですが、今年はなんと、キングはなしでクィーンが二人選ばれました(クィーンたちの後ろで選ばれなかった男子学生一人の様子はなんとなく悲しそうでした)。ホームカミングクィーンの戴冠式が一番のハイライトでした。おめでとう!
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 Homecomingに参加して気づいたことは、ろう卒業生たちにとって、非常に楽しみにしている行事なのだということです。ここ、ギャロデット大学はろう者にとっては過ごしやすい環境です。バリアを感じることがなく、至極居心地の良い場所だと感じています。ギャロデット大学を出たろう卒業生と何人かお話を聞く機会がありましたが、彼らにとってここは第二のホームだと口を揃えて言っていました。いったん卒業してしまったら、コミュニケーションに支障が出てきてしまう、手話通訳がついていてもズレがないかどうか確認する必要があるので気を緩めることができない、という話でした。そして聞こえない者同士、共感できる場所がここ、ギャロデット大学だから何回も戻ってきたくなるとのことでした。確かに、激励会では学年ごとにとても盛り上がっていて、本当の兄弟のような雰囲気でした。お互いオープン精神でいて、支え合っていくといった印象です。そんな彼らの様子を見て、日本のろう者たちも簡単に集まれるような場、自分をさらけ出せるような場を大切にする必要があるのではないかと痛感しました。