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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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日本財団笹川会長表敬訪問[2018年09月11日(Tue)]
日本財団笹川会長表敬訪問

9月10日(月)、今年5月に留学を修了し帰国した牧谷11期生が、本事業の助成元である笹川会長を訪問し、帰国の報告、お礼のご挨拶に伺いました。

牧谷奨学生は、「今後、手話と日本語を習得できるバイリンガル教育の実現に向けた教材づくりや人材育成に取り組んでいきたい」と報告。
2018Sasakawa1.JPG
笹川会長からは、「これからは、若い人たちの時代。自信をもって、チャレンジすることが大事。リスクは取らない!」と激励のことばを頂きました。


ご挨拶終了後に、笹川会長と記念撮影
2018Sasakawa2.jpg
左から -日本財団笹川会長、牧谷11期生

かわいいお知らせかわいい
牧谷奨学生は、2019年1月5日(土)、東京で帰国報告会を実施します。


事業担当 根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 12:16 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年8月生活記録 【第13期生 山田茉侑】[2018年09月08日(Sat)]
みなさまこんにちは。

今月は
 ・今までお世話になったボランティア先について
 ・進学
 ・合格通知の裏話
 ・同期の橋本さんへエール
の4本立てです。


◆今までお世話になったボランティア先について
これまで半年の間に、2つの学校にお世話になっておりました。

・CSD(California school for the Deaf)の2歳児クラス
・CEID(Center for Early Intervention on Deafness)の2歳児クラスと3-5歳児クラス

CSDはよりASLを、CEIDはより対応手話を、という違いがあります。また、どちらも時には音声も使いますが、CEIDの方が聴力の軽い子どもたちが多いため、音声をよく使っていました。ちなみに、CEIDは数年前は地域の小学校の進学を目指していたそうですが、現在はろう重複やろう発達障害のお子さんを中心に教育をしています。

CSDはデフコミュニティの強いフリーモントに立地しているため、保護者方は手話やろう者に対してオープンな傾向にあるそうです。そういえば、春学期にオーロニ大学のメインストリームクラスを受けた時、何人かの聴学生が高校の時に手話を習っていたとおっしゃっていました。このように、あらゆるところで手話やろう者と関わる機会があるため、保護者方も警戒心を持たないのだろうと思いました。ただ、2歳児クラスを見るとケースバイケースでした。もう少し詳しく内情を知りたかったのですが、難しそうでした。

CEIDには、わたしの大好きなろうの先生がいます。
子どもとうまくコミュニケーションが取れないときは、その先生だったらどうするのかを考えながら子どもたちと接しておりました。その先生に、保護者の障害受容のキーは何かを尋ねたときに、胸に沁みるものがありましたので、一部紹介したいと思います。
「オープンマインドになること、人はみな同じではない。白人もいれば移民もいる。日本人もいれば祖父母が日本人だった人もいる。聞こえる子どももいれば聞こえない子どももいる。子どものことを理解してはじめて子どもを受け入れられるようになる。そのためにASL含め勉強会を設けている。そして、聞こえない子どもは大学の先生にだってなれるし、医者にもなれる。画家にもなれる。大事なことは、サポートを受け入れること。聴覚障害に詳しい専門家のサポートを受けてはじめて聴者のように育つ。わたしが今ここにいるのは、わたしの親がほったらかさなかったから。たくさんのサポートを受けて、大事に育ててくれたから、ここにわたしがいる。」胸に沁みるものがありました。



◆進学について

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こちら、ボストンの街並みです。

実は、この秋から、ボストン大学大学院ろう教育コースでより深くろう教育について学ぶ機会をいただくことができました。
ボストン大学は、バイリンガル教育の実践について研究している有名な機関です。嬉しいことに、乳幼児期の言語に焦点を当てて研究している先生もおります。そして、各セメスターを通して3つの聾学校に実習に行くことができます。

ボストンに越す際、またもや飛び出す前からホームシックになっておりました。しかし、いざ空港から降り立ち、長い長い地下鉄を経て地上に出てみると赤煉瓦の美しい街並みに心奪われました。

また、新しいルームメイト達とは初日からろう教育について深くお話できました。
カリフォルニアでは、ろう教育関係の議論で喧嘩をできる友達を見つけるまでが大変でしたので、思わぬ収穫に新生活がより心躍るものとなりました。一人はアメリカ人、もう一人はカナダからの留学生で、どちらもギャローデット大学を卒業したろう学生です。

今週ようやくクラスが始まりましたが、かなり面白いです。
指導法のクラスでは、「ASLの音韻分析が、英語獲得に約立つ」という気になる所でクラスが終わってしまいました。本当に役立つのか、ルームメイトと夕食の時に話し合いましたが、みな半信半疑でした。一人は小学の時からASLの音韻分析を学校の授業の一環としてやっていたそうですが、「ASLにもルールがあるように英語にもルールがあるのかな」というぐらいの実感だったそうです。今度このトピックが取り上げられるとき、質問の嵐になりそうな予感です。

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これは、ASL音韻分析について取り上げられた際の黒板の写真です。
「バナナ」というASLを、黒板左側にあるように、5つのマークに分析することによって、子どもはBananaという英語を覚えられるそうです。


素敵な街で、素敵な仲間や先生達と一緒に学んでいけることに日々感謝しながら、これからも精進して参りたいと思います。ここまでご支援をいただいた方々に深く御礼申し上げます。引き続きご指導のほど何卒よろしくお願いいたします。



◆ボストン大学の合格通知の裏話
わたしの中では、合格通知は入学関係の様々なパンフレットが入った重たい封筒に包まれたレターで告げられるものという印象がありますが、みなさまはいかがでしょうか。
ボストン大学の合格通知は、テレビ電話で先生直直からの通知でした。軽すぎるあまり「That’s American!!!!!!!!!」とツッコまずにはいられませんでした。
正式な通知が届いたのは、それから2ヶ月後だったと思います。心配性のわたしは、正式な通知が届く数ヶ月間は、あの合格通知は事故だったのではないかとずっと疑っておりました。ようやく現在、周囲の方々と気持ちを共有でき、とても嬉しいです。



◆同期の橋本さんへエール

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写真は、春学期が終わる少し前、同期の橋本さんとオーロニ大学の名所である噴水をバックに撮ったものです。
同じ志を持ちながら、英語学習やクラスでは励ましあい、よきライバルとして1年半年ともに切磋琢磨してきました。戦友のような存在でした。時には橋本さんから厳しい言葉をいただいたこともあります。橋本さんの言葉、ボストン大学のお守りとして持っていきます。これからも辛いこともたくさんあるかもしれません。でも、僕らはできる子!思い込み大事!新天地でもお互いに健康にだけは気をつけて頑張りましょう!
2018年8月生活記録 12期生 福島愛未[2018年09月07日(Fri)]
こんにちは、12期生の福島です。



7月の半ばから、すぐに疲れてしまう身体をなんとかしようと筋トレを始めてみました。いつもなら三日坊主の私ですが、今回は珍しく続けることができ、終いにはランニングにも行くほど体力がついてきました。週に一度友人とワシントンDCにあるナショナルモールを走るのですが、都会の中にある自然に癒されます。




電動キック.png


(ナショナルモールにあるワシントン記念塔)




この写真の片隅にあるこの電動キックボード、最近都市部で爆発的に流行っています。この夏は街のいたる所に電動キックボードが置いてあり、専用のアプリがあれば好きな時に好きな場所で乗り捨てができます。レンタル自転車とはまた異なった楽しみがあり、私もこの夏に何度か乗って見ました。

ワシントンDCで見かけた電動キックボードは主に

・Lime

・Bard

・Skip

があります。Bardはアメリカの運転免許も登録する必要があるのですが、Lime Skipは今の所クレジットカードさえあれば使うことができます。アメリカの都市部を観光する機会がある人はぜひ利用して見てください。


スクリーンショット 2018-09-07 午前9.40.40.png


スクリーンショット 2018-09-07 午前9.40.53.png

(街のいたる所の電動キックボードが置かれています)


*とても楽しかったので日本にも導入されないかなと調べた所、日本の交通法では電動キックボードは自動車と見なされるため、ナンバープレートの設置など厳しいルールをクリアする必要があるようで難しいようです。がっかり



◆Studies◆

今学期はいよいよ留学生活最後の学期です。

・Language Atitude

・Disabilities Studies

・DeafSpace Design

・Independent study

の4つのクラスを取ることに決めました。



Gallaudet Universityでは毎年秋学期にDeafSpace Designのクラスが開講されるのですが、今年は指導する先生が見つからず開講できないと夏休みに聞かされていました。途方にくれていたのですが、前回のブログにのせた、ニューヨークで行われたろう建築家会議で奇跡的な出会いがありました。参加者の一人と秋学期のクラスについて話すと、なんと以前Gallaudet UniversityでDeafSpace Designを教えいたことが発覚しました。秋学期のクラスについて相談した所、すぐに大学に掛け合ってくださり、秋学期にDeafSpace Designを受け持ってくださることになりました!

それだけではなく、以前から興味があったGallaudet UniversityのOffice of Campus Design and Planning,つまりDeafSpace Designのプロジェクトを行なっているオフィスに問い合わせてくださり、9月半ばからインターンシップもできることになりました!



今学期は今まで以上にハードなスケジュールになりそうですが、自分の専門についてどっぷりとつかれるためワクワクしています。



来月のブログでクラスの詳細を紹介する予定です。

では皆さんまた来週きらきら









2018年8月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年09月07日(Fri)]

今、ワシントンDCでは、湿気が多く、よく汗を掻いてしまうので水分補給が欠かせない状態です。

秋学期が始まる前は、短期間ですが、日本へ一時帰国しました。日本にいる時はワシントンDCとは比べ物にならないほど、猛暑や湿度の高さに驚いたものでしたが、家族や友人達に再会し、楽しい時間を過ごせました。
また日本からアメリカへ向かう途中の乗り継ぎ地がカナダのバンクーバーとトロントであり、カナダで待機する時間が長かったので、少しの時間、バンクーバーの街を観光しました。

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↑バンクーバーの街中で


◆秋学期クラス
現在、秋学期が開始してから、約二週間が経過しました。
履修しているクラスは下記の通りです。

・Literacy Applications in ASL/English Bilingual classroom K-12
(K-12のバイリンガル[ASL /英語]教室でのリテラシー(読み書き)応用)

バイリンガル教育におけるバイリンガルとESL(第二言語を英語とする)の教授方法論、リテラシー指導。そして、さまざまなろう・難聴の子供達への適用方法について学びます。
現在、バイリテラシーという、外国からアメリカへ移住した人が二つのリテラシーをどのように獲得するかの理論を学んでいます。例えば、日本だと、アメリカ人の子どもが日本へ移住したとき、もちろん英語と日本語のバイリンガルを身につける必要があります。同時に、英語と日本語のバイリテラシー能力を身につける必要があります。
その理論をもとに、ろう者に対して、バイリンガルとバイリテラシーをどのように指導すると良いのだろうか。すなわち、音声言語は書き言葉と一致する部分が多いといわれているのはよくある話ですが、手話と書き言葉は音声言語より一致しないと言います。その違いがある中で、ASLと英語のリテラシーを同時に身につけるにはどうしたら良いか、またどのように指導するのが良いかの熱い議論を交わしました。

・K-12 Classroom-Based Assessment(K-12教室の評価)

ろう者や難聴者に焦点を当て、専門的な内容や法的な内容を取り入れながら、様々な教育環境における評価と学習についての理論を学んでいます。
現在、このクラスで用いている教科書の中では、アメリカの州によって異なる学習基準や認定審議会、児童委員会の基準などの専門的な用語や内容が出てきたり、更に多くの略語が多く使用されている状況なので、読むのに苦戦しています。

・CapstoneT(キャップストーンT)
Capstoneは実務研修のことであり、一年間の期間をかけて、自分で決定した内容を研究していく内容です。テーマ決定や資料集めなどに苦戦しそうですが、頑張って行きたいと思います。

・Practicum and seminar II: Deaf Education(実践とセミナーII:ろう教育)
ろう学校またはメインストリームクラスの中の難聴クラスのどちらかで、インターンシップを行います。また、週1で大学のクラスの中でインターシップに繋がる内容を取り入れ、教員とクラスメイトと一緒に、授業の指導方法や生徒との関わりなどについてアイデアを出し合ったり、議論や分析などを行います。



大学院生活も残り一年となり、研究や実習などで多忙な日々に追われそうですが、悔いのないように、体調管理にも気をつけながら頑張っていきたいと思います。



2018年8月生活記録 【第13期生 橋本重人】[2018年09月07日(Fri)]
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みなさん、ワシントンDCからこんにちは。上の写真はワシントン記念塔(Washington Monument、ワシントンモニュメント)といい、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンの名誉ある功績を称えて作られた、大統領記念碑の一つです。

さて、私はこの秋学期からここ、ワシントンDCにあるギャロデット大学に進学することになり、8月20日から一週間かけた新入生オリエンテーションが始まりました。ここは以前通っていたカリフォルニア州のオーロニ大学と違って、英語も手話も早いと聞いたことがありましたが、案の定、噂通りでした。

私が在籍するろう教育専攻の学生のほとんどがろう・難聴(12人中11人です。今年度は珍しくろう・難聴学生が多いそうです)です。ろうの仲間たちとともにろう教育について学ぶことができるのは素晴らしいことですが、皆ネイティブのため、話し合いについていくのに精一杯です。そこで、とにかくそれぞれの学生たちの手話に慣れることが一番だと考え、なるべく皆と個人的にたくさん話すように心がけました。ラッキーなことに、同じ寮に住んでいる仲間が5人もいるので、朝も夜も一緒に過ごしています。
また、ろう教育を専攻している教員もそれぞれ個性的なキャラです。手話が堪能なため、ろう者だと思っていたら聴者だった教授、ナイジェリアから来た教授、穏やかな性格をしている教授、アジア系アメリカ人の教授など。それぞれのクラスも楽しみにしています。

息抜きとして、先週末にワシントンDCの中心部にあるコンベンションセンターで開催されていた、ブックフェスティバルに行きました。メトロ(地下鉄)で着いた会場はとても広く、絵本の読み聞かせやブックトーク、講演までありました。

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会場の入り口近くにとても大きなデコレーションがありました。随分とおしゃれな雰囲気でした。

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メインステージではサイン会や書籍販売、絵本の読み聞かせなど、それぞれのコーナーに分かれて様々な催しが行われていました。


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絵本の読み聞かせではこのようにクッションに寝そべりながら聞く(見る)ことができます。とても気持ちよさそうに話を聞いているなと思って観察したら、本当に眠ってしまっていた人もいました。

最後に、ワシントンDCとバージニア州の間を流れるアナコスティア川で、カヤック体験にもチャレンジしてきました。その日は日差しが強かったのですが、ゆらゆらと揺れる川の上ではそれを感じさせず、非常に気持ち良い時間が過ごせました。リフレッシュすることができたので、気持ちも新たに新しい大学でのクラスを頑張りたいという意欲が湧いてきました。受講するクラスについてはまた次月にお話ししたいと思います。

2018年8月生活記録 第10期生 辻功一[2018年09月03日(Mon)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

中国での学期も無事に終え(一悶着はありましたが・・・)、日本で束の間の休息を堪能した後、カリフォルニアに帰ってきました。カリフォルニア生活は5年目を迎えようとしています。すなわち、日本財団、ASL協会の本奨学支援も残すところ1年となりました。

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<僕のアパート上空から大学方面をドローンで撮影>

カリフォルニアに戻ってから秋学期まで2週間ほど休みがあったのですが、休みボケで全くやる気が起こらない中、論文作成してました。
というのは、先月の生活記録でも報告しましたが、成都の講義でのプレゼンで中国のタブーに触れてしまい、このテーマでの論文は不受理と通告されたんですね。それで再提出のための1ヶ月の猶予をもらっていて、秋学期が始まる前までになんとか書き終えて提出しました。
再提出論文のテーマは当たり障りのないように「中華人民共和国のろう教育の過去と未来」にしました。
ここでも中国共産党に対するツッコミどころは沢山あったのですが、そこはぼかしておいて、ポジティブの言葉で締めくくりました。提出後、教授からお褒めの言葉を頂いたのは言うまでもありません。

2018年 秋学期は以下のクラスを受講します。

BADM 495 (Applied Strategic Decision Making)
「戦略的意思決定」
戦略的な意思決定を行うために財務分析や企業価値、構造などを理解する方法を学ぶ。

FINA 369 (Real Estate Finance and Investments)
「不動産ファイナンスと投資」
不動産の資金調達と投資に関する問題やリスクなどの分析。

MGMT 698 (Special Topics in Management)
「マネジメントでの特別な話題」(直訳すると変ですね・・・)
飛び級で大学院のMBAプログラムを受講することになりました。


以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。