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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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13期 橋本奨学生&山田奨学生(続編)[2018年03月24日(Sat)]
13期 橋本奨学生&山田奨学生(続編)

お待たせしました!橋本13期生と山田13期生の話の続きです。

留学1年目、オーロニ大学(カリフォルニア州)に在学中の2人ならではのトーク。
どんな話をしてくれるのかな。


左:橋本13期生、右:山田13期生(2018年2月26日撮影)


<お知らせ>
2018年 第15期留学奨学生、まもなく募集開始です
・留学先(国)は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア…と世界の国々
・募集コースは、
 1)大学・大学院進学コース(学位取得を目指す方向け)
 2)キャリアアップコース(専門性を高めたい社会人向け)
*募集開始時に、当協会ホームページにて、再度、お知らせします。


事業担当者:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 19:57 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
13期 橋本奨学生&山田奨学生[2018年03月15日(Thu)]
13期 橋本奨学生&山田奨学生

米国のオーロニ大学(カリフォルニア州)に留学中の橋本13期生と山田13期生です。
大学構内から、2人揃って元気な姿を見せてくれました。


左:橋本13期生、右:山田13期生(2018年2月26日撮影)



オーロニ大学の紹介 
サンフランシスコから約1時間、サンフランシスコ湾岸のフリーモント市にある公立のコミュニティカレッジです。丘の中腹にあり、大学からはフリーモント市内やサンフランシスコ湾・半島を一望することが出来ます。

Ohlone1.JPG


大学には、デフセンターがあり、ろう者と難聴者のための教育や就労のためのプログラムも提供されています。
当協会のパートナーシップ(協力関係)団体(2007年7月14日〜)
Ohlone FBLogo.jpg
50周年を迎え、オーロニ大学のロゴが新しくなりました!
(オーロニ大学デフスタディーズのFacebookから写真引用)


事業担当者:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 22:54 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年2月生活記録 第10期生 辻功一[2018年03月08日(Thu)]

こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

ここチコでは今年はこれまで比較的暖かい冬でしたが、遅ればせながら寒波の影響を受け、急激に寒くなり、時折冷たい雨が降るようになりました。花粉症の症状が出ていたので、もう春なのかと完全に油断してました。

チコから車で3時間ほど走らせたところのシャスタ山麓のスキー場でも、1月までは雪が全く降らず閉鎖を余儀無くされていたところが、突然やってきた雪の嵐でみるみるうちに積もり、ここ何年かの間でも最も良いコンディションとなったそうです。

Shasta ski park
<ニュースで数年に1度の大雪!って言ってました>

さて今学期も早くも1ヶ月がたちました。ほぼ三分の一を消化したことになります。

MGMT 456 (Entrepreneurial Analytics)
「起業のための分析論」
チコ大学ビジネス学部の教授は起業家が多く、ほとんどの教授が何らかの事業と掛け持ちで講義をしています。
その中でも特にこのクラスの教授はいくつものビジネスを経営しています。
レストラン、ウエスタンウエア(西部劇に出てくるカウボーイのあれです)、チコ一等地の地主でテナント運営(現在はコーヒーショップが入ってます)などなど。
講義は主に確率論・統計学を学び、それを市場分析や経営分析に使うといった内容です。

MKTG 468 (Entrepreneurial Marketing)
「起業のためのマーケティング」
マーケティングの機会を見つけ、評価する → 市場リサーチ → セグメンテーション分析し、ターゲットを選択する → ポジショニング → 開発 → 市場テスト → ローンチ → ブランドの構築と維持という順に各ステップごとに掘り下げて講義を受けています。

アップルのスティーブ・ジョブスが亡くなってからもう6年たちましたが、今もプレゼンテーションなどの話になると引き合いに出されます。やはりアメリカ起業家たちにとってジョブスは偉大なる神なのですね・・・!

先日、ASL通訳者さんの自宅庭で育てているイチゴをプランターに植え替えるお手伝いをしました。
このイチゴ、2年前に僕が植えて昨年無事に実をつけたのですが、雑草の増殖が激しく裏庭のプランターに避難させることにしました。
今年も真っ赤なイチゴを実らせてくれることを期待してます。

201802-1.jpg
<ビフォー>

201802-2.jpg
<アフター>

以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
2018年2月生活記録 【第13期生 橋本重人】[2018年03月08日(Thu)]
1月末から暖かい日が続いていたため、てっきりもう春かと思っていましたが、2月半ばにまた寒さが戻ってきました。日本から持ってきたブレスサーモのマフラーと手袋、ユニクロのヒートテックを再び着て、毎日学校に通っています。春よ、早く来い来い。

今月はLinguistics of ASL(ASL言語学クラス)で学んだことについて書きたいと思います。先日はPhonological analysis(音韻的分析)について学習しました。アメリカ手話にはIconic(類像的)とArbitrary(恣意的)の2つのタイプの手話単語があります。

例えば「book(本)」や「telephone(電話)」の表現方法はというと、そんなに難しくはないでしょう。両方の手のひらを合わせて、小指側を軸にして左右に開けば「book(本)」の表現になりますよね。同じく片手の親指と小指を立てて耳に添え、受話器を持っているような状態を表せば「telephone(電話)」となります。見たままの身振り的な表現と言ったら分かりやすいかもしれません。そのような手話単語をIconic signs(類像的手話)といいます。では「butterfly(蝶)」「smoke(タバコを吸う)」「cup(コップ)」はどうでしょう。学生たちは「Iconicでしょ!」と一斉に答えましたが、担当の先生はニッコリと笑っただけでした。すぐには答えてもらえず「では、Iconicだと思うような単語をいくつか選んで、それを手話を全く知らない人に聞いてきなさい」と課題を出されました。

大学のカフェテリアで、会ったことのない聞こえる学生5人に対し筆談を通してアンケートをお願いしたところ、みんな快く引き受けてくれました。調査を行ってみると、意外な反応が返ってきました。「butterfly」を「鳥」と答えたり、「smoke」を「疲れている」「二人の人間が何かをしている」「唇を触る」といったような答えでした。

後日発表の際、クラスの仲間も似たような結果でした。「意外だね!私たちは手話を知らない人でも分かると思っていたのに…」と一様に驚きを隠せない様子でした。そのような話し合いのあと、先生はまたニッコリと笑い、「そうなのです。びっくりしたでしょう。手話表現はIconicかArbitraryか決めかねることもあります。また、文化の違い、男女の違い、環境の違いとも関連するのです。」とおっしゃいました。とても考えさせられるような内容でした。このように手話を言語学的に分析するのはとても面白いです。

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イラストはまだかという声を頂いたので、久しぶりにイラストを載せます。2月末にフリーモントろう学校に行ったときの出来事です。

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やはり、ここの人から見れば日本人は若く見られるのですね。でも、さすがに高校生と間違えられるとは…。
2018年2月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2018年03月05日(Mon)]

最近、強風の日が一度あり、ギャロデッドも閉鎖するという事件が起きました。風力というと台風に近い強さでした。あちこちで信号機が壊れていたり、木が倒れていたり 、たくさんの道路標示が壊れていたり、家の一部が破壊されていたりという状況がありました。たまたまなのか、こっちの方が壊れやすいのかな…と思ったりしたものです。それ以外は何も大きな問題はないようで…無事に過ごせています。
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↑強風の影響で…


◆クラス
今回は印象に残っている2つのクラスについて、紹介したいと思います。

・EDU 713 Language Acquisition and Cognitive Development(言語獲得と認知発達)
言語獲得の臨界期について、生まれた時から言語獲得するプロセスや重要性を聴者とろう者の違いを議論しながら学んでいます。とても興味深い内容です。
なぜ、ろう者と聴者に言語獲得や認知の違いが出てくるのかについて、一般的には聞こえないことが原因で違いや問題が出ると言われがちです。しかし、そうではなく言語獲得や認知については、ろう者を取り巻く背景や周りの環境、家族の形態、コミュニケーションや情報獲得環境についての問題だということです。
言語獲得する能力と認知能力については元々ろう者も聴者も生まれときから変わりない。しかし、ろう者は視覚から情報を取り入れるが、聴者の家庭に生まれたろう者、聴者の社会の中ではほとんどが音声言語や口話でのコミュニケーションであり、その中でろう者はリミットが出てしまいます。

また、ある一例として、赤ん坊の時に捨てられた人間の子供が、鶏(動物)だけの環境の中で育てられ、後にいくつか大きくなった時に周りの人たちが救助。そして、言語獲得を試みようと色々教育したが、なかなか言語が定着しなかったという話も出てきました。なぜ言語が定着しなかったのはなぜか?ということを議論として話しましたが、奥深いものでした。
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↑動物に育てられた少年(インターネットから引用)

早期からの言語獲得やコミュニケーションは重要ですが…、

論点となるのは、ろう者は視覚から言語や情報を取り入れる文化や民族性を持った者であり、言語獲得においても聴者とは違うプロセスであるという見方や認識が必要だということです。
従って、ろう者にとって、視覚から情報を取り入れる手話でのコミュニケーションの必要性 、社会には視覚情報を取り入れる手話通訳、字幕など、社会問題として改善すべき点が沢山あるなどの議論を深めています。

・EDU 793 Field Experience in Edu (教育現場体験)
週一でモデルろう学校(MSSD)の美術の授業でアシスタント及び見学をさせていただいています。ここでもケンダルろう学校と同じようにバイリンガル教育が中心です。授業の参加や、担当の教員とも話をし、いくつかアメリカの教育システムについて話を聞くことができています。
時々生徒から、どこの国?とか、その国の文化?はという話題が出てくることがあり、よく出てくるのは、自分は何人と何人のミックス(○人と○人の間に生まれたよ)だよとか、○才からアメリカに移住してきたよという話が日常会話のようによく出ています。

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↑美術の授業の様子(MSSDにて)


◆二月を振り返って…
二月は、一つの大きなプロジェクトが入り、毎週多くの課題の上、3週間で丸々一冊の分厚い本を読んでまとめるプロジェクトです。徹夜することもよくあり、体調をも崩さないかどうかハラハラしながら精神との戦いの日々でした。二月の終わりに無事プロジェクトの発表も終わった時は少し安堵の気持ちになったものです。三月からも無理のないように引き続き頑張っていきます。
2018年2月生活記録 12期生 福島愛未[2018年03月04日(Sun)]
こんにちは、12期生の福島です。
ここワシントンDCは、30度を超える夏のような暑い日が続いたかと思うと、次の週には肌寒くなり、最終的には雪が降って、大学が閉鎖するなど、日本では考えられないほどの気まぐれな天気です。

さて、今月はブログには乗せきれないほど、多くのことを学びました。


■□Studies■□
■Public Presentations
このクラスでは、様々なシュチュエーションに合わせたプレゼンの方法を学びます。
2週間ごとに、プレゼンをするので、プレゼンの前日は吐きそうになるほど緊張しますが、
回数を重ねるごとに、自分のプレゼンを客観的に分析することができます。
このクラスを受講した目的は、日本では新しいコンセプトである「Deaf Space」を、全く知らない人々に知ってもらうために、プレゼンの知識・技術が必要だと感じたからです。


■Deaf Culture
このクラスでは「Introduction to American Deaf Culture」の本を用いて、ろう文化について学びます。今月、とても衝撃を受けたのは、「Deaf Arts」のもつ影響力です。今まで「Deaf Arts」という言葉は知っていたのですが、実際に見る機会は、あまりありませんでした。しかし、この絵を見たとき、自分の悩みの全てが一枚の絵に収められていることに驚きました。また、聴者とろう者とでは、この絵を見たときの反応が全く異なるそうです。一体、この絵は何を示していると思いますか?
familydog.jpg



これをきっかけに「Deaf Arts」の魅力にハマっています。

■Entrepreneur
このクラスではビジネスを立ち上げるためのノウハウを学んでいます。ワシントンDCには、ろう起業家を含む、多くの起業家がいます。彼らを招き、どのようにビジネスを立ち上げるのか、どのように失敗から立ち直るのかを学びます。毎クラスごとに、異なる分野の起業家の話が聞けるので、とても面白いのですが、専門用語が難しく、まだまだ苦戦しています。

■Independent Study (Deaf Space)
このクラスではろう者の体や行動、文化に合った空間、Deaf Spaceについて学びます。今月は、Deaf Spaceを学ぶための基礎を学びました。異なる文化の中で建築物を造る際には、その文化を深く知った上で造る必要があります。

例えば、オーストラリアのエアーズロックは、インディアンの所有物ですが、多くの観光客が彼らの文化を理解せず、土足で踏み入れて来ました。そこで、彼らの文化を尊重するため、エアーズロックのそばに資料館を作ることになったのですが、それを担当した建築家は、まずはじめに、多くの時間をかけて彼らの文化を学びました。彼らを尊重した建築物は、現在も彼らに受け入れられています。

Deaf Spaceも同様に、ろう文化を分析した上でろう者に合った空間を作ることが大切です。
そのためにろう文化を深く知り、尊重する必要があります。



次にこの絵を見てください。

鳥.jpg


この絵からわかることはなんだと思いますか?



答えは、くっつき合っている鳥はおらず、一定の間隔で並んでいることです。この一定の間隔は、鳥が羽を広げるときに、お互いにぶつからないように必要な距離なのです。鳥は、だれかに教えられたわけでもなく、本能的に、直感的にこの距離を保っています。私たちは、「羽を広げるときにお互いにぶつからないようにしている」という分析結果を知って、初めてこの行動に意味があることを知ります。

同様に、ろう者も聞こえないことから日々の生活で、聴者と異なる行動を、直感的に行っています。Deaf Spaceは、この行動を分析することで、ろう者しか直感的に理解できなかったものを可視化し、建築に活かすことができます。


私は今まで、Deaf Spaceの重要性を聴者にうまく伝えることができませんでした。多くのろう者は直感的に、既存の建物がろう者に合わないこと、Deaf Spaceがろう者の生活に必要なことを知っています。しかし、私を含めて、多くのろう者が、それを聴者に伝えることは難しい、うまく言葉にできなかったのですが、これらの例を見てなるほどと思いました。





最後に、#WhyIsignという団体の代表である、Stacy Abramsさんの講演を見に行く機会があり、彼女の話にとても共感しました。この団体の目的は、ろうの子供をもつ聞こえる両親や兄弟に手話を使って貰おうと「Why I sign(なぜ手話をするの?)」と問い掛けて行きます。聞こえる人々もろうコミュニティに入って貰おう、そのためにはろう者も、聞こえる人々を拒まず、受け入れて彼らを支えて行こうという活動をしています。



Deaf Cultureのクラスで読んだ「Introduction To American Deaf Culture」によれば、90%のろう児が聞こえる両親をもち、そのうち90%が彼らとスムーズに会話ができてきません。

かく言う私も、そのうちの一人です。

Gallaudet Universityで学ぶうちに、ろう文化に関する新たな知識を身につける機会が増え、それと並行して内省する機会が増えました。自分は心の底では、家族と本当の意味でコミュニケーションを取りたいと思っているのだ、ということに気づかされました。


そんな私に#Whyisignの活動が心にぐさっと突き刺さりました。私にとっていかに手話が大切なのか、改めて考えさせられた1日でした。


『90%のろう児が聞こえる両親をもち、そのうち90%が彼らとスムーズに会話できない』
この90%が与えるインパクトはとても強烈です。

自分自身を含め、このようなろう児をサポートする#Whyisignのような活動が、日本にも必要だと思います。そのために何ができるか、引き続き、考えて行きたいです。

今月は、自分自身について知る、内省をする月になりました。

Gallaudt Universityでは日々新たな知識を身につけることができるので、来月も楽しみです。

ではみなさん、また来月スパーク2(キラリマーク)
2018年2月生活記録 【第13期生 山田茉侑】[2018年03月04日(Sun)]
1月後半は夏のように暑かったのですが、近頃は雨続きで肌寒くなってきました。リスの出現率が下がるのに伴い、心なしか全体的に浮き足立つ熱も以前より落ち着いてきました。ピクニックがしたくなるようなうららかな春の訪れが待ち遠しいです。
今回は受講しているクラスと体験型ミュージアム「Exploratorium」を紹介したいと思います。

◇今回受講している講義
・Deaf Education(ろう教育)
・Child Develop and Deaf Experience(ろう発達 生後から成人まで)
・Grammar(文法クラス)
・Reading & Writing(記述読解クラス)
・Deaf History(ろう歴史/聴講生として受講)


同期の橋本さんといくつかクラスが重なっていることもあり、先月詳しく紹介して下さっているので、今回はChild Develop and Deaf Experienceクラスを紹介したいと思います。

このクラスは、子ども全体の一般的な発達過程をデータを通して学びながら、その時その時のろうの子ども独特の問題について議論を挟みながら深く学ぶクラスです。
前回の講義では、子どもにとっての言葉の意味とはなにか、それが今後どのように認知発達に影響を与えるのかを、0-2, 2-7, 7-11, 11歳以降と4つの時期に区切りながら学びました。
このクラスの内容は、ろう教育クラスで学ぶ内容と結びつくことが多いです。様々な視野で生後から成人するまでの年齢全体を幅広く見ながら学べるので、今学期一番楽しく受講でき、毎回クラスが待ち遠しいです。
また、この1ヶ月を振り返ってみると、「実は、自分は何歳の時にこういう経験をした。」「友達にこういう人がいて、こういうことを思った。」と、これまでの自身の経験を振り返って人に言いにくいような話も盛んにする学生が多いのがこのクラスならではの最大の特徴だと思いました。先生と学生の距離感が近く、学生同士の雰囲気も良いです。そのため、発言しやすく様々なバックグラウンドについて考える機会もいただけております。


今回は、幸いなことにろうに関するクラスを多く受講できました。大学時代に学んだことと結びつけながら、根がより深く樹形のように広がっていくのを感じます。英語は文法から記述読解までオールマイティに学べています。ですが、記述読解クラスは思った以上にハードワークでこの間はびっくりする点数をとってしまいました。めげずに何が問題だったかを分析して、より一歩英語力を向上させられたらと思います。


◇科学博物館
s_科博全体図.JPG

San Franciscoにある 「Exploratorium 」という博物館に行きました。
人は見かけによらぬとはこういうこと。実はワタシ、大学で博物館学も学んでおりました。
その時に、ここの博物館は先駆的な体験型ミュージアムだ!と、先生が熱く語っていたのが印象的でした。かねてから行きたいと思い続け、ようやく訪れることができました。
確かに、入った瞬間からここはまるで遊園地なのかと思うほど、ハンズオン(体験型)展示で埋められていました。展示を見てまわるタイプの博物館とは違い、科学の知を体験から理解できるのです!!
(ただし文字説明の英語がわからないため、体験から理解までが大変でした。背景知識も必要です・・・。でも、それが友達同士の会話を促進させるきっかけにもなります。)

いくつか展示を紹介いたします。

s_体感温度.JPG

左側の棒は冷たく、右側の棒は熱いです。
左右の手でそれぞれを15秒ほどにぎり、その後中央の棒(人肌ぐらいの温度)を両手で触ってみると・・・
左手では暖かく感じるのに、右手では冷たく感じる、という展示です。
なぜでしょうか。
冬と夏で入るお風呂のお湯の感じ方が違うのと同じですね。

他にも


s_ネズミ死骸.JPG

亡くなって0、1、3、4、5週間目のネズミの死骸が左から並んで展示されていました。
驚いたのは、ケースの中がおびただしい虫で埋め尽くされていたことです・・・学芸員の本気さを垣間見た気がしました。
時間の経過とともに死骸が分解されていく過程が、目で見てわかる展示でした。

s_トイレ.JPG

「あなたはこの水道水を飲めますか?」という挑戦的な展示もありました。

便器から出てくるのは、サンフランシスコの綺麗な水道水です。そして、この便器は、一度も使用してない綺麗なものです。ただし、トイレの隣に設置されてはいます。

小学生か中学生でしょうか、周りにいた子どもたちは次から次へと楽しそうにこの水道水を飲んでいました。わたしはノリがあれば飲めますが、そうでなければ自然と隣のウォータークーラーに流れてしまうと思いました。穢れの価値観があるからでしょうか。みなさまはこの便器から出てくる水道水を飲めますか?文化、あるいは国民性の違いで調査した結果の展示もあったら、興味深いと思いました。

このように、科学だけではなく、考えさせられるものやアート関係の展示まで幅広く扱っておりました。

また、5人ほどの複数人の手が必要な体験型展示もいくつかありました。
全然知らない人と一緒に装置を動かしたりしました。音声でのコミュニケーションなしにジェスチャーだけでやりとりをするのですが、その時になんとなく共通理解ができて、一緒に結果に感動して、楽しく解散できるのです。相手の名前すら知らない・・・のですが、入館者同士のコミュニケーションを促進させるのもExploratoriumの体験型ミュージアムの狙いなのかなと思いました。


体験したことを思い出しながら、帰り際に1日の感想を友達同士でします。そこでより理解を深められたら、学びはより深まります。この博物館に来て、大学の先生の言葉「ヒトはモノではなく、人に感動する」を思い出しました。楽しかったです。ぜひみなさんもサンフランシスコにいらっしゃいましたら、Exploratoriumに寄ってみていただければと思います。

情報です。
今回は、博物館で働いているろう者にもお会いできました。
その方は学芸員ではないのですが、いろんな就労員やボランティアの方と仲良くしており、手話も教えているそうです。そのため、そのろう者を取り巻く周りの方は、ろう者とどうやってコミュニケーションを取ればいいのか色々模索しているようでした。その恩恵を受けて、実験ショーの時は、筆談やノートテークをしてくださり、ありがたいことに内容を理解できました!!
本当は手話通訳者も働いているそうですが、今回は会えませんでした。受付で申請をすれば、実験ショーの際に手話通訳をしてくださるそうです。

s_実験ショー.JPG