
2015年8月生活記録 第9期生 瀧澤泉[2015年09月15日(Tue)]
Baltmoreの街は静かで奇麗な場所
汗だく位真夏な7月から急激に気温が下がり、少し涼しげになってきました。沈黙が漂って秋の香りがしますが、やはり紅色の林に梨やぶどうが豊富な日本の秋のほうが恋しいですね。
Internship
ほぼ毎日、以前から続いているインターンシップ(Visual Language& Visual Learning)を受けており、絵本の開発やVL2のシステムについて一緒に作業している絵本のアーティストから丁寧に説明を頂き、参考になるものばかりです。最近、「3D言語」という新しい提案があり、VL2にどんな風に活かすことができるかアメリカのニュースでも話題になっています。
6月にNprのウェブサイトで紹介しています。
http://www.npr.org/sections/alltechconsidered/2015/06/28/417109518/when-it-comes-to-learning-for-the-deaf-its-a-3-d-language
「3D言語」関係の絵本は新しく、ぎこちないことがなく滑らかに手話っています。アニメーションと似た絵本に近いですね。
VL2のサイト
http://www.motionlightlab.com/asl-nursery-rhymes
8月中は新しい絵本の内容を提案する仕事が入り、アーティストとコンセプトやレイアウトなどを語り合って絵本の内容を作り上げました。その後に絵本の中にそれぞれの「国」のイメージを表すためにリサーチを細かく調べる必要があったため、地道な仕事が多くて少し苦労しました。今までに絵本を作った経験を活かせることができ、自分のスキルを磨く機会を頂きました。
インターンシップの他には英語学習に、時には息抜きに自転車でワシントンD.C.の周辺を走り回りました。
De’VIA (Deaf View/ Image Art) Market
De’VIAとは「ろう文化や経験を反映させた芸術」であり、ろう者の経験やアイデンティティ、文化などをそれぞれの絵でろうアーティストたちが描き、造り、展示しています。De’VIAは26年前(1989年)から始まり、数人のアーティストたちが情報交換、絵の展示するイベントなど立ち上げてきました。今回はマーケットという形で行っていました。最終日に行ったため小さなマーケットでしたが、素敵な情報交換場、交流場でした。少し高価でしたが、素敵な絵がたくさんあり、更に私のお気に入りのアーティストと出会えて胸の中でジャンプしたい位嬉しかったです。一番お気に入りの絵作品、アーティストのChuck Bairdもですが、彼は3年前に永眠で誠に残念な気持ちです。ろうアートを保管、展示する場が必要だなという印象が残りました。
新しいアパートに無事に引っ越すことができ、一安心だと思った時に日本の友だちから「学校始まるのはいつ?」「まだ夏休みかな?」というメールが届きました。その時、夏休みはもうじきに終わろうとしていました。長いようで短いように感じました。
夏休みの間にこの先自分のやるべきことを描き、心の準備ができました。
引き続きギャロデット大学の大学生活が始まりました。