4月。
日本の皆さんは満開の桜に包まれながら、新たな気持ちでスタートされたことでしょう。
一方、アメリカはラストスパートの月です。
そのため、今の私は正反対の感情が入り交じっている不思議な気持ちです。
Reading&Writing
英語に関しては前月と同様に『Letters My Mother Never Read』という本を読んでは、自分の言葉でまとめる練習を重ねています。
徐々に書き方のコツがつかめてきています。
Deaf Eucation
本は知識の宝庫です。
しかし、残念ながらほとんどのろう児は本を楽しんで読むことを知りません。
そのためろう学校では、子どもたちが「本を読むことは楽しい!」という
気持ちをいかに持たせられるか工夫を凝らしています。
”言葉と遊び、経験と重ねる”
アメリカのろう学校を代表する大規模なフリーモントろう学校は、これらを考慮した取り組みを早期教育から行っています。言葉は覚えるものではなく、楽しんで身に付けるもの。こうした視点を大切にした活動が必要なのです。
日本でも最近のろう学校は、書き言葉に焦点を置くだけでなく、
話し言葉の手話や日本語をどう楽しく習得できるかにも力を入れるようになったと思います。
アメリカでは、5年前にASLクラブができました。
聞こえないから自然に手話を学べる、ASLクラブなど必要ないと思うかもしれないですが、実は手話にも話し言葉と書き言葉ならぬ表現する言葉の両方が存在します。
例えばASLで言えば、123ストーリーやABCストーリーなどがあり、手話ポエムなども含まれます。言語は単に感情を伝えるための手段だけでなく、考えたり思考したりするための人間特有の財産です。
(クラスの様子。Tom教授、聴学生、ろう学生、みんなのために手話通訳がついている)
エイプリルフール
4月1日はエイプリルフール。
オーロニ大学では待っていましたとばかりに、にぎやかな貼り紙があちこちありました。
私はエレベーターが故障中だという貼り紙を見て、以前本当に使えなかった時期があったことからすっかり騙されてしまいました。
(ユニークな冗談ができるのもアメリカならでは…!)
アクシデント
4月のある日、友達の車が当て逃げされたというアクシデントが起こりました。
近くにいた人に警察と手話通訳を手配するようお願いしました。
来たのは警察官だけ。もう一度お願いしようとしたところ、警察官のiPhoneに手話通訳者が映っていました。
つまり、「警察官の声を聞き取り手話に変える」、「ろう者の手話を声に変える」という仕組みがiPhoneで瞬時にできるのです。さすがADA法が活用されていました。
これはコストも安くなるし、良い方法だと感じました。
ぜひ日本でも活用して頂きたいです。
(iphoneには手話通訳者が…!)
Carmel
4月末にはフリーモントから1時間離れたCarmelへ行き、リフレッシュしてきました。
色とりどりの花、清々しい海や風に癒され、5月のファイナルテストに向けてエネルギーを補充することができました。
(さりげない花が美しい)
5月は私にとって特別な月です。
誕生月であること
オーロニ大学に通えるのもあと一ヶ月であること
なんだか胸が熱くなります。
今まで以上にはりきって頑張ります…!