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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2014年4月生活記録 第7期生 川口聖[2014年05月29日(Thu)]
4月10日、ポトマック川沿いの桜が満開になった。これまですごく寒い日が続いていたため、桜満開の時期が遅めにずれるだろうと思っていたが、4月に入ってから突然、半袖の服装でいられるほどの暖かい日が何度かあって、去年の同じ位の時期に桜満開になったのである。桜と言えば、日本では新入学・就職を祝うイメージがあるが、アメリカでは日米友好の証とか、ただ桜のピンクが美しいというだけなど、リアル的な見方しかなく、アメリカ文化において連想できるものがなかなか見つからない。誠に不謹慎なことであるが、もし1865年4月15日にエイブラハム・リンカーン米大統領が、桜の花びらが一面に広がるところで暗殺されたら、アメリカでの桜のイメージができて、おもしろいのであろう。やはり、それよりも「清く、正しく、美しく(Purity, Honesty, Beauty)」という日本人気質を象徴できる桜のイメージが世界中に広まるほうが、日本人にとってすごく喜ばしいのではないかと思うのである。

Charter Day Festival.jpg
(ギャロデット学校創立記念日、祝賀会のお知らせ)

☆LIN741 Sociolinguistics in Deaf Communities, ろう社会における社会言語学
因果応報、因縁果、自業自得などの故事ことわざがあるとおり、世の中における全ての物事には因果関係や因果性がある。同じ言語なのに、地域、出身校、性別などの社会的な要因によって、言葉の多様性が生じている。わかりやすい例として、若者言葉は年配の方には通じない、逆に、年配の方がよく使う言葉でも若者には通じない、また、地域によって違う方言があるなどのように、様々な違いがある。その違いはどこから来たか、その因果性はどうなっているかなどを、科学的な調査研究するのが社会言語学である。言語は、人間関係の基本であるコミュニケーション能力に関わる部分が大きいため、たった1つの言葉だけでも、人の人生を変えるほどのパワーを持っている。例えば、ある聾学校でキュードスピーチ法による教育を受けた子供たちが年配の方になっても、キュードスピーチと混じった手語を使い続けるなど、その影響がいつまでもずっと続くのである。そのような影響を検証するのが、社会言語学の役割であると言っていいだろう。聴者が手語を教えるとどうなるか?小学4年から英語を学び始めるとどうなるか?など、教育論とか、ある特定の人の経験論とか、医学的な見方などばかりですすめようとしているきらいがあるが、社会言語学的な見方も必要ではないかと思うほどである。また、もし手話通訳者が、ソーシャルワーク論より、社会言語学に力を入れて学べば、手話指導を遠慮したり、様々なろうの人に合わせた通訳を意識するなど、「よくわかる通訳者」になれるはずである。このように感じさせられたクラスであった。

Discovery.JPG
(スペースシャトル・ディスカバリー)

☆Smithsonian's National Air and Space Museum スミソニアン航空宇宙博物館
独断的な5段階評価は、★★★★★(5つ星)。ワシントンDC内にある本館と、別館として、バージニア州、ワシントン・ダレス空港すぐ近くにある、Steven F. Udvar-Hazy Center(スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター)の2館にある。別館のほうが、多くの航空機と宇宙船が展示されていて、本館より規模が大きいのである。これこそまさにアメリカの博物館だ。1903年12月17日、アメリカのノースカロライナ州でライト兄弟がエンジン付き飛行機を発明して、世界初めての飛行を成功した以来、今もなお航空宇宙技術の最先端をリードしているアメリカだからである。コンコルドが思ったより小さい、スペースシャトルが思ったより大きいとわかるほど、多くの実物が見られる、全世界の航空宇宙マニアには何度も行きたくなるメッカであると言っても過言ではないのだ。年配の方々にとって、まだ飛行機に乗ったことがない人が多くいらっしゃるほど、彼らが若い頃はなかなか利用できない乗り物であったが、今はもう全世界のどこでも飛んで行けるようになっている、更に、サッカー場並みの大きさを持つ、国際宇宙ステーションが地球を回っているほど、近い将来、誰でも宇宙へ行ける時代がやってくると予想できるなど、まだ100余年という短い年月の間に急発展された航空宇宙技術であるが、今もなお夢とロマンをかき立てられるものである。よって、★★★★★(5つ星)とした。
ブログ内容、留学に関するお問い合わせについて[2014年05月22日(Thu)]
毎々、ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

この事業も開始から11年目を迎え、まもなく今年度の留学奨学生の募集が開始されます。
これを機に、改めて、みなさまにこのブログやお問合せ方法について、ご案内させて頂きます。

このブログは、タイトル欄にも書かれている通り、
2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。

コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いしています。

一部、コメント欄で事業に関するご質問を頂戴しておりますが、ブログに書かれている内容以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当まで、お手数ですがお問い合わせください。

お問合せ先アドレス:ryugaku@npoiass.org

ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 12:29 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2014年4月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2014年05月20日(Tue)]
例年より長引いた冬がやっと終わり、暖かくなるとともに色とりどりの花が次々と咲き始めた。天気のいい日には気分転換によく外で課題をやっていたので、うっかり日焼けをしてしまった。

sakura.png
DCの桜とポトマック川の入り江タイダル・ベイズン
後ろに見える白い建物はトーマス・ジェファーソン記念館


charter day.png
創立150周年記念イベント
150年前の1864年4月8日、リンカーン大統領はギャロデット大学の創立を許可した。
ギャロデット大学150歳の誕生日にともない、記念イベントが行われた。フォトギャラリー 


記念イベントはライトアップで幕を閉じた。
指文字で「1」「5」「0」と150周年を表している。
ライトアップの動画が見れない方はコチラから



◆◇事業計画と実施◇◆◇
発展途上国における障害者や社会的弱者のための教育や地域開発に関する事業のデザイン・計画・実施について学ぶとともに、実際に事業計画書を作成するクラス。私たちのクループは南アメリカにあるガイアナのろう教育エンパワメントプロジェクトを計画した。まずガイアナのデモグラフィー、環境、政治体制、経済状況、文化などといった一般情報から調べ、さらにろう人口、ろう者やろう教育に関する政策、識字率、就学率、雇用、ろう団体など、ろう社会に関する量的・質的情報を収集・分析し、リソースや問題を特定する。同様の課題に取り組んでいる団体や過去の事例等も参照し、成果や反省を調べる。それから、事業目的、ターゲットグループ、活動内容、タイムライン、予測できる結果、評価方法、指標、リスク分析、経営計画、予算、サステナビリティプラン、などを書いて事業を計画書を作成する。
グループメンバーの誰もが現地訪問をしたことがなく、データはインターネットや現地の人とのメールのやりとりのみで、ガイアナのろう者に関するデータの不足や、計画書作成段階でガイアナろう者が携わることができなかった面で、ガイアナろう者によるガイアナろう者のための事業計画を作成するのはとても難しかった。しかし、先生の指導やアドバイスを受けながら、ろう者へのエンパワメントと事業のサステナビリティを重視し、なんとか事業計画書を作成することができた。

卒業しました 2014 !!!   [2014年05月19日(Mon)]
卒業しました 2014 !!!    

去る5月16日(金)に、福永4期・川口7期両奨学生がギャロデット大学大学院を卒業しました。
with GG.jpg

↑ Ohlone大学でお世話になったDr. Genie Gertz (現職 - ギャロデット大学 Dean of College of Arts
and Sciences)と一緒に

前日も当日も、大雨の天気予報でしたが、多くの人の想いが伝わったのでしょう、見事に晴れました!!

今後の2人に益々のご支援をお願いします。
詳細は、2人の動画と共に数日後に公開予定です。

事業責任者 野崎
2014年4月生活記録 第9期生 福田桂[2014年05月16日(Fri)]

 今秋以降の計画についてを最近までたくさん悩みましたが、今はほぼ固めています。
大学への入学願書に関して、最も確認しておかなければならないことが、高校の調査書や成績証明書等の発行のこと。日本の法律で発行義務があるのは卒業後5年までで、10年以上経つと、高校側が学生の指導要録を破棄されてしまうことを、今回初めて知りました。さらに、提出先がアメリカの大学ということもあり英文での証明書が必要だったこと、アメリカと日本とでは法律や証明の仕方が異なるため、随分時間がかかってしまいました。無事に大学へ提出することが出来て、大変忙しい中協力してくださった母校には感謝しています。
4月には担当カウンセラーが家庭の事情で2週間休暇し、不在の間は学部長ともう一人のカウンセラーが代行していただいたので、なんとか着実に進んでいます。

4月20日はイースターデー!
 十字架に掛かられたイエス・キリストが3日後に復活したことから復活祭と呼ばれ、クリスマスに続いてキリスト教での重要な行事です。これまで何度かろう教会に行かせてもらいましたが、諸教派によって宗教観が異なるのは多宗教国家のアメリカだからなのでしょうか。
イースターの伝統文化に興味を持っていて、友人にサンフランシスコの某ろう教会に連れてもらい、友人とその教会に通っている日本人のろう女性が私への配慮としてASLの通訳もしてくださいました。そして、友人の家族宅にてイースターの料理までご馳走してもらいました。イースターの日には羊肉を食べるのが伝統的ですが、羊肉の消費量が少ないのは日本と同じなのですね。
IMG_2002.JPGIMG_2042.jpg
- 教会近くのジャパンタウンにて。同日には桜祭りが開催されました!
(写真1:ジャパンタウンの広場、五重塔が見えます)(写真2:アメリカでの桜)

英語クラス
 4月は個人のエッセイスキルを伸ばすために読み書きが中心でした。オーロニでの学生生活の後の計画や残りの学期で何を学びたいのか、また自分で思い描いたストーリーを書いて、他の学生が書いたストーリーをと交換して英文法のチェックやアドバイスなども実施し、最後には学生の皆で発表でした。私が書いた内容は、簡単な話でサムライの生活です。サムライは産後川に捨てられて島に辿り着き、島で刀を見つけ出して、刀を使用した自給自足の生活をしていたというストーリーを書きました。(*自分が空想して書いたものなので実在していません)

ASL vs PSE vs SEE
 ろう者コミュニティのクラスで、手話文化を学びました。アメリカではASL(American Sign Language) とPSE (Pidgin Signed English)、SEE (Signing Exact English)の3つの手話があります。多くのろう者はASLを使用しています。PSEはASLと英語が混ざったもので、使っているのは難聴者や健聴の先生がほとんどです。SEEは英語を話す親のためで、日本で言えば日本語対応手話というようなものです。PSEとSEEは独自的な手話、手話言語ではありません。英語クラスの先生は難聴でSEE使用者、さらに難聴学生や両親が健聴である家庭環境によってはSEEを好むクラスメートもいるので、彼らの言うことが理解できず日々苦労しています。クラスでの通訳者がASLで要約し、補足説明もしてくださっていつも助かっています。

ー 後日、クラスで紹介してくれたムービーを掲載させていただきます ー
2014年4月生活記録 第7期生 中川美幸[2014年05月15日(Thu)]
〜多忙の中で 〜
4月といえば桜です!
2年ぶりに数時間だけですが桜を堪能してきました。
カリフォルニアでは見逃したので、ストレス解消になりました。
IMG_2592.JPG


☆ 授業と実習!☆

言語習得と認識発達:Language Acquisition and Cognitive Development
今月は実習先の生徒を一人選び、彼女の言語の発達を観察するレポートを書く必要があるのですが、苦労しました。英語の評価表を読み、英語の資料を読み、彼女の実際の言語レベルを観察するのです。ケンダルろう学校の評価表やギャロ大学の評価表が、それぞれ違うので勉強になります。どうやって評価するかのウエブサイトを探したのですが、見つからなかったので、代わりにクラスで研究したビデオを御覧ください。
また、小さい男の子が絵本を読みながら手話で話しているのですが、それを皆でどんな発達があるのか、言語の発達とどう関係あるかを話し合うのです。とても難しいクラスでしたが、具体的なビデオが多く、勉強になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=ora5FWH7Mxo&feature=youtu.be


★ 障害児教育:Teaching Students with Disabilities
今月も課題の本を読みました。まずは、掲示板を使ってお互いに意見を交換し合い、そして、クラスでディスカッションし、最後に本のレポートを書くのです。この本も読むのが大変でしたが、精神薄弱者の妹を持つ姉の実話なので、とても興味深かったです。姉は妹と疎遠でしたが、バスの旅に付き合っている間に、妹を理解するようになったのです。妹は精神薄弱者ですが、普通に恋愛し、普通に不満も言います。しかし、家族に説得されて不妊手術を受けたために、子供ができません。将来、重複障害のろう児を指導する際に役に立つ本だと思いました。「Riding the Bus With My Sister」
http://www.bookreporter.com/reviews/riding-the-bus-with-my-sister
Riding_the_Bus_ With_My_Sister.JPG

このクラスは、たまたま色々なことを調べ発表することが多かったのですが、月末には、幼稚園の指導案に、障害児を入れたらどうするかを調べたり、どう工夫するかをリサーチして発表しました。ギャロ大学にはアッシャー症候群の学生が多く、各方面で調べてみました。学生から教えてもらったアッシャー症候群の見方のビデオは、クラスでも評判が良かったのです。
以下のビデオの10:00をご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Uyf_RBCsgGY&feature=share


★ 多様な学習者のための家庭、学校、そしてコミュニティのコラボ―ション:Home, School, and Community Collaboration for Diverse Learners
このクラスは宿題が多く、追いかけるのに苦心しています。前半はろう学校や難聴学級のサービスを観察しレポートし、後半はクラスメートと移民について調査してウエブサイトを作りました。私は日本人の移民について調べましたが、中国人の移民とはかなり違うので勉強になりました。調べてみて驚いたことに、アメリカ留学の漫画が昭和2年に描かれ、その後英語版がアメリカに渡ったのです。日本の漫画の凄さを感じました。
http://www.amazon.co.jp/The-Four-Immigrants-Manga-Experience/dp/1880656337
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E5%B1%B1%E7%BE%A9%E5%96%AC
The_Four_Immigrants_Manga_1.JPG

★教育実習:Practicum & Seminar
4月は私にとって最後の実習ができる月です。最近は、季節というテーマを基に色々な遊びをしているのですが、最後の絵本読み聞かせを担当しました。本の題名は「凧揚げ」でしたので、日本でもそうしたように、色違いの様々な形の凧を作り、最後の日にプレゼントしました。とても人気があったようです。
kites1.JPG

さらに、親のためのワークショップにもいくつか参加させていただきました。特に、親のろう理解、手話から書き言葉への工夫は、大変勉強になりました。

実習で驚いたことは、早期教育部と幼稚部はろうの先生が本当に多いのです。フリーモントろう学校でも同じケースでしたが、他のろう学校はどうだろうかと思いました。また、両親もギャロデット大学に通っている現役の学生が多かったです。さらに、ケンダルろう学校にはアパートが有り、海外や遠い州からの家族も住めるように配慮されています。

いよいよ、この教育実習から得たものをリサーチして、レポートにするプロジェクトが始まりました。私は新しいものを日本に持ち帰りたいと思い、新しいアプリを使ったプロジェクトを考えております。


☆ 日本が大好きだった仲間の早すぎる死☆
3月末に、同じ寮でもあり、時々カフェで一緒に食事していたろう学生が亡くなりました。日本が大好きで、日本語も日本手話も堪能な人でした。まだ23歳という彼の早すぎる死にショックを受けましたが、彼が日本が大好きだったからこそ、日本に帰ったら、彼に色々なことを伝えたいと思います。
http://rememberinggio.wordpress.com/category/gios-writing/
Posted by 事業担当者 根本和江 at 12:04 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)