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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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【自己紹介】第10期生 山本綾乃[2014年01月22日(Wed)]

 

みなさんこんにちは。
第10期生の山本綾乃です。よろしくお願いします。

私は将来ろう学校の教員を目指しています。
留学目的は、ろう教育と初等教育です。

大学四年間では、教育実習を長く経験し、
自分の力がまだまだ足りない、指導力をもっと磨きたいと感じました。

ろうの子どもたちもみんな一人の人間として、社会できちんと生きていく力があります。
その力を育てる方法についても学びたいです。

みなさんご声援よろしくお願い致します。
2014年1月生活記録 第7期生 川口聖[2014年01月20日(Mon)]
年越しのワシントンDCは静寂閑雅と言っていいのか、新年の花火がなく、いつも通りの夜だった。初詣ができるところや初日の出が見られるところがない、福袋もない、新年を祝うイベントと言えば、家族友人知人などの同士が家やレストランなどで祝うだけのところが多かった。アメリカではクリスマスを境に、年が変わるかのようである。また、アメリカの「旧正月」といえば、感謝祭ではないかなという感じがしている。日本にでもニュースになっていた通り、ワシントンDCにもポトマック川が凍るほど、大寒波が来た。しかし、アパラチア山脈が寒波の南下を抑えているかのように、1日に粉雪が15センチ程積もっただけで、平年通りの感じである。5週間程の冬休みは、その前半にやはり燃え尽き症候群にかかったような感じがあって、身体が忙裡偸閑を促しているかのようで、どこも行かずにワシントンDCでずっと「冬ごもり」をするハメになった。

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(ギャロデット大学近くの雪景色)

ワシントンDCでは、アメリカ合衆国の博物館の「メッカ」と言っていいほど、いろんな博物館が観光名所になっている。日本で言えば、上野公園みたいであるが、規模は断然ワシントンDCのほうが大きい。しかも、入館料なしで誰でも入れるところが多いのである。やはりワシントンDCにいる間は、ワシントンDCにある全ての博物館をまわろうと決めている。今後、それらの博物館へ行った時の感想をちょくちょく載せていきたい。

☆United States Holocaust Memorial Museum(アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館)
独断的な5段階評価は、★★★★☆(4つ星)。入館希望時間を伝えて、待ち時間を減らすための整理券が配られるほど、人気のある博物館である。小生が行った時は、中学生以上かなという感じの若い人達がいっぱい来ていた。小学生までは、死体写真や殺伐映像が展示されているほどなので、さすがにいなかったような気がしている。日本で言う「社会科見学」で来ているようなグループが目立っていた。整理券で指定された時間に、展示会場の入口となるエレベータ前に集合して、最上階まで上がり、順路に従っていろんな展示物を見ながら、1階フロントまでずっと歩いて下りるという観覧の流れである。思ったより広くて、歩くだけで2時間以上かかった感じだった。ホロコースト博物館はヨーロッパにもあちこちあって、小生はドイツのベルリンとポーランドのワルシャワで観覧したことがあるが、ワシントンDCのほうが一番大きいという感じであった。★★★★★(5つ星)としても認めたいほどであるが、やっぱり実際にワシントンDCでホロコーストが起きたわけではないし、むしろドイツやポーランドまで行って観覧したほうがいいという意味で、★★★★☆(4つ星)とした。

実に、ワシントンDCのホロコースト記念博物館に入館する前に、一つ疑問を持っていた。「なんで子供まで収容されるの?ユダヤ教を信じていないと言えば、うまく逃げられたのではないかな?」である。実際に観覧してみて、ものすごく理不尽さを感じるほどのショックを受けた。なんと本人がユダヤ教徒(人)でなくても、祖父母がユダヤ教徒(人)であれば、誰彼かまわず収容されたそうである。自分はユダヤ教徒(人)ではないのに、ガス室に入れられたとなれば、全く想像できないほどの感情が沸き起こったであろう。

同時に、人種差別の恐ろしさを思い知らされ、なぜ差別が起きるか、自分なりに考えてみた。やはり、差別の心は誰でも持っているものだ。人は誰でも他人を認めたがらないところを、自分がどんなにそれを否定しても、必ず持っている。なぜなら、わかりやすい例として、臓器移植をする時に、必ずと言っていいほど拒絶反応が起きるという生体反応がある通り、人は他人をなかなか受け入れられないという本能があるからだ。それほどに人はもともと弱い存在であるのに、それをなかなか認めようとしないで、その自分自身の問題を他人のせいにしたがるという差別の心ができてしまうのだ。しかし、差別の心を増幅しないよう自分自身でうまくコントロールできるはずである。にもかかわらず、他人とある共感ができることで、最悪ケースとして人を殺してしまうほどになってしまう。つまり、文化、人種、宗教、政治などの共通認識を持ったグルーブが差別行為を許す法制化やルール化を起こしてしまうのだ。こうしてユダヤ人迫害が起きてしまったであろうと想像できる。要するに、人は誰でも差別の心を持っている、だからこそ、差別行為を許す法制化、あるいは特定のグループによる差別行為を許すルール化を、絶対にさせないことが、私たち人間としての使命であると、小生は思ったのである。

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(ホロコースト記念博物館)
2014年01月挨拶  第10期生 辻功一[2014年01月18日(Sat)]


こんにちは。10期生の辻功一です。

私の目標は、聴覚障害者がコミュニケーションに困ることなく、自分の持つポテンシャルを100%仕事に注力できる環境を整えた会社。そして日本やアジアの聴覚障害者の人材育成を担う会社を興すことです。

その為に、自分にとって特に必要なことは「英語とASLの習得」「経営、マネジメント力、IT技術の向上」そして「人的ネットワークの構築」と考えています。
米国留学を通してこれらの課題をしっかりクリアしていきたいと思います。

よろしくお願いします。
2013年12月生活記録 第9期生 福田桂[2014年01月15日(Wed)]
 
お健やかに新春をお迎えのことと
心からお喜び申し上げます


おかげさまで皆様方の暖かいご支援を力として、2014年のスタートを切ることができました。冬期休暇中はカリフォルニアを離れて1ヶ月間国内旅行してきました。この旅行記については1月の生活記録に書きます。


 感謝祭週間の後、すぐに期末試験があるなど多忙な日々でした。ASLクラスは感謝祭前後試験が続き、そのプレッシャーから体調を崩して、試験の日を欠席してしまいました。試験を欠席した者はクラス開始前の時間を利用して再試験、手話単語の読み取りも実施しました。最後のクラスではASLを取り入れた宿題を出されて、教授宅にて発表会が行われました。私は日本人の学生と相談しアメリカと日本との手話と文化の違いを説明しました。2分半でどうまとめたらよいか必死で考えました。他のクラスメイトは歌、料理、劇などを披露されましたが、大体が時間をオーバーしていました。教授宅は学生が持ち寄ってきた料理が並んであり、アメリカではホームパーティーを招待されると、各自が料理を持って寄って皆で一緒に食べるというのが一般的なようです。

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発表会の様子

北部カリフォルニアろう盲者協会設立50周年
 
 12月14日〈土〉 北部カリフォルニアろう盲者協会の交流会に参加し、ボランティアでろう盲者の通訳をしてきました。
 当協会は1963年に創立、今年で満50周年を迎えました。サンフランシスコのライトハウスにてろう盲者のための訓練プログラムの実施と同時に設立、サンフランシスコ湾岸地域を中心に、ろう盲者の自己啓発に向けた活動を現在も続けています。2003年に全米ろう盲者協会(AADB = American Association of the Deaf-Blind)主催の全米ろう盲者大会がカリフォルニア州サンディエゴで開催されました。設立50周年記念式典等は惜しくも今年の春に終えており、私は参加することができませんでした。

 12月なので交流会は恒例のクリスマスパーティー。日本の場合は豪華な弁当、ケーキも食べてプレゼント交換しますが、こちらではいつも通り、ランチはスタッフの手作り料理によるバイキング形式というもので各自で皿に取りわけます。ランチタイムの後には余興で参加者全員参加の景品オークション、シャンパンで締めの乾杯をしてさっと解散するのが普通で、全体的にみれば懇親交流会というようなもの。クリスマスパーティーと言っても日本とは随分違うのでした。

− アメリカに来て初めてろう盲者の通訳を経験しました。
参加者の中で友人でもある弱視ろう盲者のSSPが体調不良でドタキャンになってしまったということで、私がボランティアで接近手話(弱視手話ともいう)の通訳をやらせていただきました。そのろう盲者は過去日本でASLを指導した経験があり、日本が大好きな女性です。以前にはSSPの活動もしていたので、彼女の活動経験談から学ぶこともあります。今回の通訳は当然ながらASLで行うものでASL学習中の私にはアメリカ人の指文字速度は速く、まだ追い付けません。情報を正確に伝える難しさに感じられましたが、近くにいる鏡通訳者(読み取り通訳を聞いて、前でその内容を手話通訳する者)が手話をゆっくりしてくださり、また同じアッシャー症候群を持つ大学の友人にも交代していただきましたので助かりました。
 私は以前、日本で通訳・介助者養成講習会を修了し登録通訳・介助者としてあらゆるコミュニケーション手段についての知識と技術を学んできました。現在もボランティアで通訳・介助をしています。帰国後には、ろう盲者向けの手話を主流としたコミュニケーション支援の指導と指導者の育成を目指したいと思います。

− ライトハウス訪問
交流会の翌週、ライトハウスへ行ってきました。ライトハウスとは視覚障害向けのリハビリテーションセンターですが、アメリカではろう盲者のための訓練プログラムも入っています。訪問の目的はSSPサービスの調査です。しかしながら、カリフォルニア州の財政事情により国際留学生は通訳とSSPを利用できないのが残念なところです。触手話の訓練希望の相談もしましたが、これにも良い回答ではありませんでした。ただし、担当者は私への配慮を検討してくださって、触手話指導のできるろう盲者を紹介してくれるそうです。私は普段は少し距離を置いて手話を読み取りますが、長時間の集中によって眼が疲れるときがあるので触手話を覚えて触手話を通して聞き取る方法も悪くないかもしれません。様々なコミュニケーション手段を活用して試行錯誤を重ねていきたい。

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交流会の様子
(壁近くに立っている人達は鏡通訳者です〉

生活を振り返って・・・
 異国での生活に戸惑うことが多く、ここ半年間は環境に馴染めず内向しがちで自分は何か間違っていたかなと思い、それが心の弱さにもなってしまいました。そのたびに周囲の人達に助けを求め、皆様が私を成長させてくださいました。また、ろう盲者との出会いによって、最近は白杖を持ち始めたことで、人生観が大きく変わってきました。かつては白杖を持つことが恥ずかしくて持ち歩きませんでした。白杖は身の安全のための道具であり、周囲の方々の理解がより得られますし、人や物にぶつかることなく精神的な負担軽減ができるのです。
 ろう盲者は晴眼者と比べ不便が多く相当な努力が必要ですが、自分が出来る限りの努力をすれば必ず幸福はやってくると信じたいです。今後についても自分自身の課題は多く、まだ人生修行中の身ですが、良い経験も、悪い経験でも「人生皆師」と思い、自分の肥やしとなればと思います。
 日本財団や多くの皆様の心の温かさに感謝の念を持ち、新年とともに初心忘れず学業に励みます。これからこそ本当の物語が始まると思い、より一層精進していきます。今後ともご応援をよろしくお願いいたします。

2014年12月生活記録 第9期生 瀧澤泉[2014年01月15日(Wed)]

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ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)Happy New Year !ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)


年が明けました。2013年は今までより大きな一歩踏み出した年でした。本当に支えてくださった皆様に感謝を申し上げます。無事に秋学期を終えることができ、大変嬉しいです。今年も春学期(2学期)に頑張って行きたいと思っております。

12月初旬は最終試験でした。
クラスの全てに試験があるので、毎日毎日十分に眠れずに勉強していました。結果的にほとんど受かり、体の力が抜けるくらいホッとしました!

学期を終えて
たった4ヶ月間でろう文化や英語とASL、デフイベントやアメリカの文化など沢山学びました。

Deaf Culture(ろう文化)
今回に印象に残ったのが「文学」と「デフジョーク」です。日本でもある聾に関する本や雑誌、デフジョークはろう者しか知らない経験を味わえる、楽しめることがろう者にとって励ましになる重要な存在だと改めて知りました。ろう文化クラスの最後にろう文化の未来について議論しあいました。人工内耳や手話について、デフコミュニティの存在、人それぞれの価値観の違いに考えられました。最終的に私にとってはどんな世代が変わってもろう文化は永遠に無くならないと信じています。

Reading / Writing
Reading(リーディング)とWriting(ライティング)は始めの時と比べて前よりもエッセイを沢山書き、本や新聞を何冊か読むようになりました。ノートにびっしりと書いてあるのを見ると、よく4ヶ月間で頑張ったなあとじみじみに感じております。

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今までのプリントがこんなにたくさん★

験後に…
もっと英語力アップ、デフコミュニティで様々な経験を味わいたいためアメリカで初めての冬休みを友人と会ったり色々な所へ行って充実に過ごしました。

ンフランシスコ観光*
オーロニ大学の学生と一緒にサンフランシスコへ観光しました。ろう彫刻者Tilden Douglas(ダグラスティル)が最初に作った有名な像を見に行き、他にGolden Gate Bridge(ゴールデンゲートブリッジ)や︎ Marina/Presidio(マリーナ・プレシディオ)など見に行きました。試験終えたので皆とのんびりと楽しく過ごすことが出来ました。

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Golden Gate Bridge(ゴールデンゲートブリッジ)の前で集合写真*


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Christmas(クリスマス)
クリスマスはASL(アメリカ手話)の先生宅でのクリスマスパーティーに招待されたので訪問しました。デフファミリーたちがずっと前から友人宅にて毎年集まり、交流したり、サンタさんからプレゼントを贈られたりしているようです。素敵ですね!

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サンタさんも手話出来ます!


年末はロサンゼルス旅行へ行ったり、DVD鑑賞したり、ハイキングしたりして充実した冬休みでした。春学期に向けて試験勉強や願書提出などを色々準備しています。今後も応援をよろしくお願い致します。
2013年12月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2014年01月15日(Wed)]
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全身が花でできた馬のメリーゴーランド

あけましておめでとうございます。
旧年中は大学院に進学し、新しいことの連続ながらも、多くの方々の支えのおかげで、様々な事にチャレンジすることができ、また少し成長させていただく事ができました。今年もより一層、精進して参りたいと思いますので、どうそよろしくお願いいたします。


****


先月の生活記録では、研究法入門クラスの学期末課題についてお話した。今月も引き続き、他クラスの学期末課題についてお話したい。

◆◇企業・組織再編成◇◆◇ 
このクラスのファイナルはグループプロジェクトで、(1)なぜ企業・再編成は重要であるのか、(2)再編成にあたり障壁となるものはなにか、(3)再編成の際に起きる内部での抵抗にどううまく対応するか、(4)再編成の際、どのような対人能力がリーダーに求められるか、(5)再編成に成功した企業・組織の例を調べ発表した。


◆◇国際開発入門◇◆◇ 
最貧国は「経済開発のはしご」の一番下の段にも手が届かずにいる。それは「貧困の罠」から抜け出せずにいるからだ。経済学者のジェフリー・サックスは彼の著作「貧困の終焉」でそう提唱した。

ネパールも最貧国にあたり、貧困の罠から抜け出せず、「はしご」を登れずにいる。このクラスの最終課題は世界銀行が最貧国とした国の中から1カ国を選び、その国について調べることであった。私はネパールを選び、ネパールの歴史や地理、デモグラフィックなどの基本情報から、経済的・政治的・社会的状況、また障害者への支援体制などを世界保健機構(WHO)、国際労働機関(ILO)、国連、世界銀行などの公的ウェブサイトや論文などを使って調べた。また、得たデータから、「貧困の罠」となっているものを特定し、またその罠から抜け出す援助をしている団体を調べた。


◆◇国際関係と開発◇◆◇  
このクラスの最終課題は、世界銀行のプロジェクトを評価することであった。私はネパールの職業教育訓練強化プロジェクトを評価することにした。ネパールは2006年の民主化以来、識字率、初等教育修了率、雇用率、経済成長率はゆっくりと上昇してきているものの、大半は農業などの単純労働であるため賃金は低いまま、農家の子ども達も家の手伝いの為に学校にもまともに通えず、大人になっても低賃金のままという悪循環が続いている。世界銀行の職業教育訓練強化プロジェクトは2011年〜2015年の4ヵ年事業で、ネパールの(1)教育体制・職業訓練プログラム体制の質を高めること、(2) 職業訓練プログラムや教育を受ける機会を拡大することを目的としている。予算は600万ドル。カリキュラムの見直し、教員・トレーナーの養成、学校・組織マネジメント研修、標準テストの作成、奨学金制度や学校への助成金制度の制定、監査委員会の設置などを実施している。

この事業の報告書はコチラから



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天気のいい日にはよく来る大学近くの国立樹木園にて
写真は、国会議事堂拡張工事の際に取り外された柱
盆栽庭園やハーブ園もある。


第7回帰国報告会 1月18日(土) まもなく開催[2014年01月13日(Mon)]
第7回帰国報告会 1月18日(土) まもなく開催

2年ぶりに開催される帰国報告会の開催は、目前。準備も着々と進んでいます。
ろう重複障害児から学んだことなど4年間の留学生活を武田4期生が報告します。
ただいま、参加申込み受付中。お友達お誘い合せの上、ぜひご参加ください。



1、日時
2014年1月18日(土)午後1時30分〜午後5時30分

2、場所
日本財団・会議室(東京都港区赤坂)

3、内容
<留学生帰国報告会>
「ろう重複障害児から学んだこと−マイナスからプラスの視点へ−」
報告者 第4期生 武田太一

<特別企画・パネルディスカッション>
「ろう重複障害児の教育の明日」
司会(コーディネーター):高山亨太(同窓会代表)
パネリスト:武田太一(第4期生)/福島悠佳氏(トット基金トット文化館)/松山 智氏(横浜市立ろう特別支援学校)

4、参加費
無料

5、申込方法
日本ASL協会事務所にお申込みください。
ただし、定員を超えた場合は聴覚障害者からの申込みを優先とさせて頂きます。

詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.npojass.org/archives/10710

主管:
日本財団聴覚障害者海外奨学金事業留学奨学生同窓会

事業担当:根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 02:40 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2013年12月生活記録 第7期生 中川美幸[2014年01月06日(Mon)]
〜12月は多忙のあとの天国でした〜

明けましておめでとうございます。
私にとっては、怒涛の2013年でした。12月は山ほどあるレポートとプロジェクト(といってもほとんどがレポートですが)で、1〜2時間しか寝られず、締め切りの前日は昼も夜も食べられませんでした。その後の冬休みは新しいアパートに引っ越すことができて、とても幸せでした。2014年こそは英語で本を読むようになりたいです。今の時点ではまだまだそれができていません。
(パソコンが壊れているために、写真は後ほどアップいたします。)

☆授業よりも宿題に追われています!☆

★リサーチ:Introduction to Research
このリサーチは、研究論文の批評がとても難しく苦しかったのですが、最後のプレゼンテーションが成功したとき、とても嬉しくて泣きました。自分のテーマに合わせて、3つの研究論文を比べるのですが、1つ目はろうの子供のアメリカ手話による言語獲得を支持、2つ目はろうの子供は補聴器や人工内耳を使って言語を獲得できるという研究でした。3つ目は、図書館や書店での手話通訳に関する研究でしたが、内容が聴覚口話法に近いものだったり、ろう者をよく知っているものだったりと、色々な研究があるということを知りました。研究論文に使えるものもあれば、使えないものもあります。
さらに、最後のクラスでインタビューの内容を考え、インタビューのための質問票を作りましたが、すごく勉強になりました。グーグルのドライブで無料で作れるのです。クラスのW博士は「今までお金を払ってまで質問票作ってもらった意味がない。」ととても驚いていました。私も実際にグーグルで質問票を作ったのは初めてで、とても楽しかったです。

https://docs.google.com/forms/d/1bXub1zaIH409cGx718FdbpOfCNFk5CY78yehB2GtrPA/viewform
大学向けに作成した質問票です☆

★ろう者の学習と教育:Deaf Learners & Education I Bilingual Communities
このクラスは膨大な本やビデオを読んで、クラスでディスカッションするのですが、11月からソーシャルメディアという研究をそれぞれの課題に合わせて発表するのです。英語に慣れない私は、12月の最終日に発表しました。私は専門でもある早期教育を選びましたが、こんなに難しいとは思いませんでした。でもチューナーのお陰でなんとか成功し、とても嬉しかったです。今月も考えさせられたものがあります。
以下のイラストを見たことがありますか?
アメリカでもそうですが、日本でもそうです。聞こえる赤ちゃんは、手話(日本でも話題になっているベビーサイン)を勧められていますが、ほとんどの聞こえない赤ちゃんは手話を禁止されています。これっておかしいと思いませんか?
http://www.eyeonlanguage.org/p/deaf-babies.html

  
クラスのみんなで写真をとりました☆

★幼稚部から高等部までのカリキュラム技術:Curriculum & Instructional Technology
カリキュラム技術のクラスは宿題が毎週多くて、苦しかったのですが、発表が終わった時に、とても感動しました。幼稚部から高等部、算数、社会、国語など色々な指導案を比べることができるので、大変勉強になります。最後のクラスで提出した一教科の一週間分の指導案を数えてみたところ、、、、、122枚でした〜!紙代がもったいないですよね。

クラスのみんなで撮った写真

★小学校の読み書きの指導と学習:Literacy Teaching and Learning: Elementary
同級生がデフファミリーだったり、親が先生だったりと、毎週盛り上がったクラスでしたが、同級生の一人が重い病気のため、来年手術をすることになった為、休学が決まりました。なので、最後のクラスは教授が美味しいピザを注文してくれ、ケーキを食べながら勉強しました。このクラスには学部長も数回遊びに来ていたので、笑いながら楽しく過ごすことができました。
12月は、州の標準教育方針に合わせた小学校1年の国語の指導案をクラスで議論しながら作りました。その指導案を作成し発表するのが、最後のクラスプロジェクトでした。私は小学校1年の国語として「てぶくろ」を選びました。アメリカでも「てぶくろ」は有名で、とても楽しかったです。しかし、アメリカと日本では読む絵本が違うのに驚きました。見方や考え方の違いもあるのかと思います。他の学生たちは、子供たちの大好きな犬、外国のお話など、様々な案を発表していました。

アメリカの聾学校で有名な絵本「ミトン」

私が聾学校幼稚部でよく使用した絵本「てぶくろ」

★学校見学:Field Experience & Seminar
学校見学を見学した後は、クラスの教授と同級生だけが見られるホームページにグループでレポートを書き込むのです。それを手話で発表するのが、12月の最後のプロジェクトでした。4人で5つも学校のレポートを書くというのは、簡単そうでとても難しく、私は同級生に協力してもらいながら進めることが出来ました。9月から11月に見学したろう学校の様子は、9月から11月の生活記録に載せています。私たちは、最後のクラスでろう学校も難聴学級も共通していることがあり、コミュニケーション方法を決めた以上はそれを信じて教えていること、子供たちの力に合わせて指導していること、子供たちと目を合わせてコミュニケーションをとっていることを発表しました。

☆引っ越しが決まりました☆
やっと引っ越しが決まりました。ギャロデット大学の寮は寮費が高かったので、来学期は寮生活を諦め、大学近くのアパートに引っ越しました。私たち国際学生2人とアメリカ人学生を合わせ、なんと9人が同じアパートに暮らしているのです。このアパートはリビングとキッチンを共有で使うタイプで、私は三人部屋に引っ越しました。大好きな猫たちがいるので、これからがとても楽しみです。
新年ご挨拶[2014年01月03日(Fri)]
新年おめでとうございます。

平素は、本ブログをお読みいただきまして誠にありがとうございます。
読者皆さまの、一年のご健康、ご多幸、益々のご発展をお祈りいたします。

新年を迎えましたこの機会に、本ブログの向上と改善に改めまして精一杯尽力いたします。

また、留学奨学金事業が10年という大きな節目でもあり、益々の発展のために精進いたします。

今後ともどうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。

事業責任者
野崎留美子


2013年12月生活記録 第7期生 川口聖[2014年01月01日(Wed)]
謹んで新年のお祝辞を申し上げます。旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年も変わらずご応援とご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。また、ご覧の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

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(修復が終わりつつあるワシントン記念塔とホワイトハウス前のクリスマスツリー)

☆2013年を振り返って
2013年12月12日に京都の清水寺で発表された「今年の漢字」は『輪』、私にとっての「今年の漢字」は『転』としたい。四字熟語の「起承転結」のうち、「転」の段階と同じ意味である。2012年まではずっと、「起」と「承」の段階で終わることが多くて、つまり思考停止になってしまったかのように自己満足していた。しかし、2013年は自分の中にある「物差し」を大きく見直すほど、「転」のきっかけになることが多かった。

特に、聾文化について、2013年9月生活記録で報告したとおり、いろんな見方ができると知った。日本では特定の人自身の経験論だけで語られることが多くて、人によっては共感しにくい面が出ていた。その共感の差によって、この人はこうだ、あの人はああだというふうに、不必要な区別を生んできたように感じている。しかし、最近は、聾史のほうで、難聴者や中途失聴者に関係なく、耳の聞こえない人には「聾」の人、手語を使う人には「唖」の人と呼ばれていた時期があったのではないかという面白い説が出ているとおり、日本の聾文化についていろいろな説が出てきている。それらは欧米では考えられないことばかりなので、どんどん国際的にも発表してもらいたいものである。また、人工内耳についても、小さい時に装用した子が大きくなったらどうなるかなどの学術的論文がまだ少ないこともあるので、自分の経験だけで否定的な見解を述べるつもりの方がいらっしゃったら、その前に論文を出してもらいたいものである。このように、聾文化の全体がよく見えるほど、より幅広くより深く、また多角的な視点をもった学術研究がどんどん進められることによって、聾の人に対する差別・偏見・誤解などの解消に役立つはずなのである。

また、談話分析について、2013年11月生活記録で報告したとおり、通訳者が自分自身で分析する方法があると知った。もし先輩通訳者に頼る新人通訳者が多ければ、先輩通訳者の経験論に従うだけなので、その主観的な経験論についていけない新人通訳者はすぐ脱落してしまう。つまり、通訳技術のレベルが先輩通訳者の持っているレベルで終わってしまい、これ以上のレベル向上は望めないと意味している。そこで、通訳者が自分自身で分析するようになれば、先輩通訳者だけでなく、聾の人などからも多くのいろんな論評や意見をいただきながら、自分を客観的に分析でき、そして先輩通訳者を越えることによって、通訳技術のレベル向上につながるはずだ。このように、通訳学と言語学はあたかも両輪のような関係で、通訳技術のレベル向上のためには言語学的なサポートが必要とわかったのである。

これまでみえてなかったものがいろいろみえてきたり、これまで正しいと思っていたことがまだ十分になっていなかったと気付いたりするなど、自分の中にある「物差し」が多様化しているように感じている。言語学は、手語とは何か説明するだけでなく、通訳やろう教育などにサポートする重要な役割も担っていると再認識できたものである。やはりより幅広くより深く理解していくのに、「転」の段階がまだまだ必要だと痛感しているので、今年も引き続き、目標達成となる「結」の段階へつながる道ができるよう頑張りたい。また、旧年は、英語とASLの力が未熟ということも重なって、自分のことだけが精一杯という一年でしたが、今年は、やはり英語とASLをもっともっと磨いて、これまで追われるばかりの感じであった学業を、精神的な余裕を持って挑めるようになりたい。そして、2013年の流行語大賞に輝いた「倍返し」、復讐するという意味ではなくて、「結」の段階でこれまでいろいろお世話になった方々へ、また日本社会や国際社会へ「倍恩返し」ができたら、人生冥利に尽きるのであろう。

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(連邦議会とクリスマスツリー)