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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年8月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2013年09月30日(Mon)]
◆◇夏休みを終えて◇◆◇
留学中最長の2ヶ月半の一時帰国、数多くの貴重な経験を積むことができた。今後の目標となる方々に出会えたこと、日本のろう社会の歴史や現状をさらに学ぶことができたことも、この夏得た財産である。ご多忙中にもかかわらず、丁寧な指導をしてくれた全日本ろうあ連盟、栃木県聴覚障害者協会には感謝の気持ちでいっぱいです。この夏学び得たことを糧に、大学院でもしっかり勉学に励み、帰国後できるだけ日本のろう社会に貢献できるよう、精進していきたい。

takeoff.jpg
☆新しい旅の始まり☆
ワシントン•ナショナル空港近くのGravelly Pointにて
数十メートル上空を飛行機が通過する珍スポット!


◆◇大学院進学◇◆◇
当初の予定では、2014年5月に卒業予定だったが、予定より1年間早い卒業となったため、大学院進学を決めた。専攻は行政学(Master of Public Administration)と国際開発学(International Development)である。卒業予定は2年半後の2015年12月。日本財団からの助成は予定通り2014年5月までである。


◆◇行政学と国際開発学に決めた理由◇◆◇
ソーシャルワーク学士課程では、ミクロ(個人)・メゾ(集団•家族)•マクロ(地域•団体•行政)の3レベルでの、ニーズの特定方法や支援方法を学んだ。そうしていく中で、マクロレベルでのろう者の権利アドボカシー(権利擁護、政策提言)をしたいと想いが強くなった。また、ゆくゆくはアジア発展にも貢献したいという目標が留学当初からある。

行政学では、公共団体•組織の運営方法、政策形成過程、行政管理における意思決定のあり方等を学び、ろう者のニーズに対応した行政のあり方を学ぶ。国際開発学では、国際関係、社会的•政治的•経済的開発理論、開発政策や事業計画の分析•策定•実行•評価方法、人権アドボカシー等を学び、ろう者のニーズをどう政策に反映させるかを学ぶ。また、障害者権利条約のモデルとなった1990年制定の障害のあるアメリカ人法(ADA法)の現状や課題点などについて学び、日本にどう応用できるかを考えたい。


◆◇履修クラス◇◆◇
今学期の履修クラスは以下の通り。詳細は来月の生活記録で報告したい。
組織再設計 Redesigning Organization
研究法入門 Introduction to Research
国際開発入門 Introduction to International Development
国際関係と開発 International Relations and Development


◆◇公民権大行進50周年記念◇◆◇
50年前の8月28日、人々は黒人の公民権を求め大行進をし、リンカーン記念館でマーティン•ルーサー•キング牧師が「I have a dream.(私には夢がある)」と唱えた 。今年、50周年を 記念して行進と記念式典 が行われ、私もクラスで参加した。ユニオン駅からリンカーン記念館までの数万人と大行進。人々が挙げるプラカードやTシャツには、黒人差別解消だけではなく、同性愛者•移民•障害者の権利、宗教の自由、など様々な主張が書かれてあった。

march.jpg
大行進の様子


行進の終点リンカーン記念館で記念式典が行われたのだが、障害者用ブースは会場の中間に設置してあったものの、字幕と手話通訳が設置してあるのは会場の一番前のVIPブースのスクリーンのみ。そこに一般人はアクセスできない。一般ブースからは字幕も手話通訳も見えない。セキュリティースタッフに私たちは手話通訳•字幕が必要だと訴えても、VIPチケット無しには入場できないとの一点張り。一方で、早めに着いたクラスメイトの何人かからは、チケットなしにVIPブースに入れたというメールが。偶然私たちと一緒にいた全米ろう協会の会長がすぐにホワイトハウスに苦情のメールを入れた。すぐに対応します、と返事があったそうだが、対応を待っている間に、時間は過ぎていく。そこに、一緒にいたろう者が、偶然通りかかったセキュリティースタッフと話していると、たまたま共通の友人がいたらしく、事情を話すとさらりと入場許可がおりた。会場についてから約1時間後であった。同時に、やっと全スクリーンに字幕がついた、という情報が入った。だが手話通訳は始終ないままだったという。

偶然が重なり、運良くオバマ大統領やキング牧師ファミリーをはじめとする著名な方々の演説を近くで、手話通訳を通して聞くことができたのだが、手話通訳を通して演説を聞けなかったろう者がどれだけいたのだろうか。主催者の障害者への配慮、スタッフ全体に指示•情報が行き渡っておらず、スタッフによって対応がばらばらだったこと、人脈(コネ)で変わる対応に疑問を抱いた。

この50年、初の黒人大統領当選をはじめ、管理職に就く黒人は増えてきているものの、人種問題だけではなく、同性愛者、女性、移民、障害者などに関する多くの課題が残されており、今後も前進し続けなければならない。アメリカ障害者協会会長のFred Maahs氏も、今日、アメリカの障害者の非雇用率は障害のない者の2倍だと述べ、障害者権利条約批准の重要性について語っていた。We have a dream.

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アブラハム•リンカーン記念館前


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オバマ大統領演説の様子


2013年3月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2013年09月30日(Mon)]
お詫び:
3月分の生活記録が未更新でした。
更新が遅れ、みなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

◆◇アイコンタクトの重要性◇◆◇

2012年11月生活記録で、実習先で、手話通訳利用に慣れていないクライアントと話す時、クライアントが私を見ずに手話通訳者のほうを向かって話す傾向があり困っている、と書いた。それについてスーパーバイザーに相談した時、スーパーバイザーは、「『話すときは私を見て話してほしい』とお願いしているあなた自身が、クライアントが話している時にクライアントを見ず、手話通訳者を見ているのよ。手話通訳利用に慣れていないクライアントは、自然とあなたが見ている方(通訳者)を 向いてしまうのだと思うわ。」と言った。

確かに、私の言動は矛盾している。話しを聞いている時、通訳者をほぼ直視しており、あまりクライアントを見ていなかった。それについてクライアントはどう思ったのだろうか。「相手(ろう者)を見て話してくれと言われたから、相手を見て話しているのに、相手は自分を見て聞こうとしない。私の話、ちゃんと聞いているのだろうか。」たとえクライアントが、「相手はろう者。自分の音声ではなく、手話通訳者の手話を見なければ自分の発言を理解できない」とわかっていても、今までアイコンタクトを取りながら会話をしていた聴者は、始めのうちは少なからず困惑するだろう。その困惑が、 対人関係を築く妨げになっていることもある。

アイコンタクトは人とのつながりを築くのに重要な役割を果たしている。アイコンタクトを保ち、相づちを打ったり、相手の発言をまとめたり繰り返したりすることで、「あなたの話を注意深く聞いていますよ」という敬意や傾聴していることを相手に伝えることができる。その姿勢が相手に安心感を与え、クライアントとの信頼関係構築に結びつけることができる。また、アイコンタクトを取ることで、対人関係を築くことができるだけではなく、クライアントの表情•ボディランゲージ(しぐさ)•反応を分析でき、クライアントに対する理解をより深めることができる。アイコンタクトは、クライアントとの面談中だけではなく、日常生活のあらゆる局面で重要かつ役に立つといえる。

では、ろう者は、手話通訳者を通して話す時どうすればいいのか?

私はスーパーバイザーに、クライアントの真後ろか斜め後ろに通訳者を配置することを提案した。が、スーパイバイザーいわく、私の実習先は貧困層を対象としているため、クライアントは治安が悪い地域(家賃が安い地域)に住んでいるケースが多い。治安の悪い地域では、彼らは常に緊張感を保ち、周囲に視線を配りながら生活しているため、背後に人に立たれるのを嫌うクライアントが多いらしい。それではクライアントに余計緊張感を与えてしまう。

では、 クライアントの隣に通訳者を配置し、私の目線はクライアントに固定しアイコンタクトを保ちつつ、手話通訳者も視界で捉えながら手話を読み取ることはできるのだろうか。アイコンタクトを保てても、手話通訳者の手話が読み取れなかったら意味が無い。焦点の外側にある手話を読み取ることなんてできない、と思ったがロールプレイングで試してみた。 始めのうちは、私の表情が引きつってしまい、不自然なアイコンタクトになってしまっていたが、慣れてくるとけっこうできるもので、以前はできなかったクライアントの表情•ボディランゲージ•反応の観察もできるようになった。会話もスムーズになったように感じる。指文字の読み取りはまだ手話通訳者を見てしまうことがあるが、今後もできるだけクライアントとのアイコンタクトを保つようにしたい。 また、文化や価値観などの個々の違いなども考慮に入れて誠実に接することができるようになりたい。


アイコンタクト.png
Screen Shot 2013-09-29 at 8.53.38 PM.png
            (画像をクリックすると拡大します。)



効果.png
2013年7・8月生活記録(第4期生 福永梢)[2013年09月23日(Mon)]



メリカスクールカウンセラー学会 2013

  7月頭の3日間、アメリカスクールカウンセラー協会(American School Counselor Association: ASCA)の学会に行ってきた。場所は、ワシントンDCから車で3時間行ったところ、フィラデルフィアである。一般向けの学会であるが、十分参考にできるし勉強にもなった。例えば親に対応するとき、子どもを対象としたカウンセリングで使う技術を応用するという講演。今まで思ってもみなかったアイデアで、目から鱗(うろこ)であった。いろいろな技術が紹介されたが、その1つとしてイスを使う方法を紹介したい。子どもが駄々をこねていて困っている、何を考えているのかわからないとお母さんが不満をもらしたとする。そこで自分にとって大事なものだと思って、子ども用の小さなイスを手前に持ってもらう。仕事、新しく生まれた赤ちゃん、または離婚したあとできた新しい彼氏など、自分にとって大事なものだからこそ、イスを簡単には下ろせない。カウンセラーが子どもの立場になって、お母さんに近づく。そうすると、イスが邪魔して子どもは近づけない。ここでお母さんは子どもの視点がわかるのである。このイスを使った技術は、聴こえる、聴こえないに関係なく使える。

conference poster 2013.jpg

↑2013年開催の各学会を掲示板にまとめました。


  このほか、フロリダ州での実践例もとてもよかった。学校、親、コミュニティの連携に成功した例なのだが、その方法が目新しかった。「子どもは信用できる大人、こうなりたいと思える大人が必要である。しかし、学校で出会う大人は教職員に限られている。近所、地域のスポーツクラブ、友達の家族など、本当はふだんの生活でいろいろな大人に会っている。いいモデルは学校の外にいっぱいいる。子どもには、その多様な大人と触れ合う環境が必要だ」という信念にもとづいているという。まずは親との連携。親の中には、英語ができる、サッカーがうまいなど、何かしら特技をもっている人がいる。例えば英語の授業で補助教員が必要なとき、英語ができる親にお願いする。放課後に来てもらって、交流する(補講、勉強会、絵画塾、サッカー指導など)。続いてのコミュニティは、なんと教会を通したという。もともとその学校には黒人の生徒が多く、黒人には教会に通う習慣があることから思いついたという。そして教会の人たちは自ら進んで助ける傾向があるため、連携をもちやすい。教会との連携を通して、さらにネットワークを広げたそうだ。このようにして、連携を徐々に固めていったのだという。この実践例はろう・難聴の子どもやろう学校にも当てはまるし、必要だと思う。ろう・難聴の子どもも社会の中の1人である。社会に対する責任とは何か、しっかり考えることはとても大事だと思う。

  以上でASCA学会は終わったが、実は次楽しみにしている学会がある。それは全米ろう専門カウンセラー協会(National Counselors of the Deaf Association; NCDA)の学会で、来年4月ワシントン州で開催される。年1回開催のASCA学会と違い、NCDA学会は3年に1回しか開催されない。とても貴重である。機会があれば、是非行きたい。



  8月15日に留学支援が終わるため、今回が最後の生活記録となります。あとは大学院1年間を残すのみで、来年卒業する予定です。それに合わせて帰国報告会を行う予定なので、そのときにまた改めてお話したいと思います。これまでの5年半、支援して下さった日本財団、日本ASL協会、そのほかのみなさん、本当にありがとうございました。このご恩は、将来自分なりの形でお返しするつもりです。楽しみにしていて下さい。

2013年8月生活記録 第7期生 川口聖[2013年09月16日(Mon)]
「やっぱりワシントンDCは蒸し暑い!」、7月上旬から8月中旬までヨーロッパへ行ってきて、ワシントンDCに戻ってすぐ感じたことである。ヨーロッパは、7月上旬にロンドンへ、その後ずっとポーランドのワルシャワに滞在した。ロンドンはTISLRに参加するため、ワルシャワはワルシャワ大学の手語研究にインターンシップとして参加するためであった。

TISLR11.JPG
(ロンドン大学でのTISLR案内ポスター)

TISLR Stage.JPG
(TISLR講演会場、左の通訳者はBSL、右の通訳者はASL、
 舞台下の通訳者は参加者自身が用意した通訳者)

☆TISLRに参加して
7月10日から13日まで、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(UK:イギリス)のロンドンへ、3年毎に開催されるTheoretical Issues in Sign Language Research (TISLR) Conference 11(手語言語学第11回大会)に参加してきた。主催者はSign Language Linguistics Society(SLLS:手語言語学会)、主管者はUniversity College London (UCL)の The Deafness, Cognition and Language (DCAL)、つまり、ロンドン大学のろう学、認知学及び言語学部が主管する、手語言語学に関する国際会議である。世界のあちこちから300人以上、手語研究に携わっている、関わっている人達、ほとんどが大学関係者中心で集まった。ほとんどは聴者で、ろうの人は全参加者人数の10%に満たないという感じであった。会場はロンドン大学敷地内に講演会場とポスター会場の2つだけ、講演会場では50近くのテーマ、ポスター会場では150近くのテーマで発表されていた。その国際会議における公用語はBSL(イギリス手語)とASL(アメリカ手語)と英語であると、主管者の言語政策(言語政策については、小生の2013年6月生活記録に参照)によって決められていた。やはり学会という性格上、言語学の知識が少しあってもわからないような内容ばかりである。これまで1年ほど言語学を履修してきた小生でも、なかなか頭に入らなかった。英語に未熟の部分があるだけでなく、研究発表内容がわからないというより、ストレスのほうが大きかったからである。なぜなら、今までの大会参加経験からみても、ものすごく高い参加費を支払ったにも関わらず、予稿集(研究発表・ワークショップ等に関するハンドアウトおよびプログラムや会場案内等、大会参加に必要な資料を一括して入手できるよう作られた本みたいなもの)が無料でもらえなかったからである。そのため、各発表時間が20分位であっというまに、50近くの発表を詰め込みすぎたかのようなので、予稿集がないまま理解するのに、よほどの熟練者でないと至難の技という感じだった。また、参加者人数の割に会場が狭すぎるかのようで、しかもエアコンがない会場だったので、ちょっと蒸し暑かった。会議における公用語がBSLとASLと英語ということで、International Signs(国際手話)がないのはおかしいという抗議が大会の終盤に入った頃に出された。有料夕食会で出された食事があまりも少なすぎたなど、いろんな声が出ていて、誠に残念ながら、評判がよくなかったようである。今からちょうど150年前、伊藤博文、井上馨、井上勝、山尾庸三、遠藤謹助の長州五傑が「密航留学」としてロンドン大学に入って、特に、山尾庸三が日本のろう教育の礎を築いたほどなので、ロンドン大学に対して恩義を感じるべきのところが、ロンドン大学はろうの人に冷たいという話も伺って、ちょっと幻滅したものである。今後のTISLRは3年後にオーストラリアで、6年後にはドイツでとなったもようで、手語言語学の国際的な情勢をこれからもずっと掴んでおくためにも、両方とも参加していきたいと思っている。

Warsaw School.JPG
(ワルシャワろう学校)

ワルシャワ蜂起.JPG
(1944年8月ワルシャワ蜂起で結成された、ろうの兵士部隊)
2013年7月生活記録 第7期生 川口聖[2013年09月16日(Mon)]
日本から戻って4週間程、ワシントンDCで、時差ボケの後遺症に苦しみながら、引っ越しの片付けをしたり、バイトはしないけど、事務的な作業をしたりするなど、のんびりと過ごした。しかし、7月に入ってから8月に秋学期が始まるまでの1ヶ月半程、アメリカ国内長距離ドライブしたり、ロンドンとワルシャワへ飛んだり、あちこちにまわった。

ASLTA看板.JPG
(ASLTA Conferenceのポスター)

☆ASLTA Conferenceに参加して
7月2日から6日まで、ノースカロライナ州(NC: North Carolina)のシャーロット(Charlotte)へ、2年毎に開催されるAmerican Sign Language Teacher Association (ASLTA: ASL教師協会) Conference (大会)に参加してきた。ワシントンDCからシャーロットまで、車で距離的には東京から岡山に入ったところまでのと同じ位だが、日本よりカーブや急坂があまりないためか、6時間位で行けるところである。会場はCharlotteの中心地からちょっと離れたところにあるヒルトンホテル(Hilton Hotel)で、アメリカ全国からASLを教えているという人達中心に500人以上集まった。同時進行的に3、4つの会議室を使って、40テーマ以上のワークショップが開かれるほど、比較的に規模の大きいイベントである。参加者は、大会スタッフも含めて、ほとんどがろうの人で、プレゼンター(講演者)も、大学などの高等教育機関で実際にASLなどを教えているという、ろうの人ばかりであった。テーマも多種多彩で、小生はClassifiers or Depiction”Which should be used?”, Supporting ASL Learning with Classroom Activities, Introducing Haiku Poems: Utilizing the Same ASL Handshape, Technology in Teaching ASL, Which Teaching Methods Approaches are More Successful for Teaching a New Language?, Technology in the Classroom, Strategies for Teaching ASL linguistics、日本で言う「手話指導」に関するテーマばかり選んで、拝聴させていただいた。本当に、日本での手話指導経験があって、言語学を専攻している小生にとっては、何度も首を縦に大きく振ってしまうほどの内容であった。やはり、手語は言語であるという学術的な発表が出てから、言語学的な探究がどんどん進められ、手語を教えるのはろうの人であるべきと常識化されるなど、手語教授の専門性の維持や向上ができている。日本に似たような大会としては、全国手話通訳問題研究討論集会やNPO法人による日本手話教育研究大会があるが、それらの参加経験があっても、日本にも「ASLTA Conference」を開催してほしいなと強く感じたものである。

Lincoln.JPG
(長距離ドライブ中に寄った、Richmondにあるリンカーン像)
2013年8月生活記録 第9期生 福田桂[2013年09月14日(Sat)]
 

今学期をスタートしました!

もう9月ですね。アメリカに到着してから、はや1ヶ月過ぎた。

最初の2週間、オーロニ大学にて英語集中学習があった。担当教授との1対1によるtutoring(個人指導)を受け、内容は英語の読み書きと英文法を中心に学習した。英語の読み書きは、日本とアメリカとの文化違いは何か?を各国5個ずつ、文をつながるように書いた。英文法では、基礎的な文法の説明、書き方の練習をした。
ある日、大学内での建物点検のため、部屋が使えない代わりに、教授の自宅にて学習を受けることになった。アメリカの家の中の風景を興味を持っていたので、大興奮でした。屋外に浴槽があり、スパ風呂として使われているようだ。アメリカの場合は、プールやスパ風呂付きの家がほとんどである。
最初の頃は生活の環境が慣れていなくて、ほとんど眠れないまま朝を迎えて、そのまま大学に行ったので、学習中眠たくて眠たくて大変でした。さらに、不慣れの街で家から大学までの2時間通学は苦労した。ろう学校時代からこれまで長時間通学には慣れているもの、ここでは、バスと電車による移動時間は短く待ち時間のほうが長いため、今でもまだ慣れていないが、1日も休まず頑張って通っている。

26日からクラスが始まった。今学期で履修したクラスと授業の様子については、9月の生活記録で報告します。


電車通学で利用しているフリモント駅
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2013年8月生活記録 第9期生 瀧澤泉[2013年09月14日(Sat)]

8月1日にUSA到着してからあっという間に1ヶ月過ぎて、時の早さを感じる。今でも温度差の激しさに慣れておらず、毎日上着を持ち歩いている。学習や交流などで忙しくしていると自分の生活バランスの大事さに気づかされ、今までの生活様子を報告したいと思います。

*2週間 英語学習*

8月26日に秋クラスが始まる前まで、N先生と2週間の間に英語スキルアップをするための集中学習を受けた。月曜日から金曜日毎日自分の苦手な部分を理解するまで学習し、そのお陰でクラスの内容を把握してなんとか学習のスピードに追いついていけた。

*New Student Orienteering*

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8月21日の新入生オリエンテーリングに参加した。学生たちと初めて顔見合わせるので緊張している状態だったため、「Ice breaker」といってオリエンテーリングに入る前に一人一人に自己紹介やゲームを行って緊張を解かした。自己紹介を見ると様々な国から来る学生が多く、やっぱりアメリカだなあと思った。オリエンテーリングの中でクラスやOhlone collegeについての説明、他に場所探しゲームなど学生と交流することが出来て楽しめた。

*秋クラス スタート!*
・Writing(ライティング)
・Reading(リーディング)
・ASL-102A(アメリカ手話)
・Deaf Culture(ろう文化)

合計 15単位

8月26日にクラスが始まって今週で3週間目になったが、自分にとってはもっと長く感じた。
英語(WritingとReading)は2日間ごとに次から次へと宿題が出るため、睡眠不足の状態で学習する日々(ふー・・・)。特にWritingクラスの場合書くのが苦手な自分は1つの宿題を2日でも終えないので、時間を上手く使って進めるようにしたい。
日本のろう者とアメリカのろう者についてもっと深く学びたいためDeaf Culture classを取った。意外と知らなかったことや今まで疑問に思っていたことを少しずつ理解するようになり、秋クラスしか受けることが出来ないので受けて良かったと心から思っている。ろう児と関わる機会ができるのを楽しみにしつつ、あと2ヶ月頑張ります!

IMG_04261.jpg
予想以上教科書代が高くて痛感。同じクラスの学生の半分がeBook(iPad)を使用しているが、自分にとっては慣れるためと使いやすさを優先してPaperにした。
*ろう者と交流*

★International Food Party★
友だちが企画にしたInternational Food Partyで、スウェーデン料理や日本の料理を行った。
日本の料理はお好み焼きが人気だということで挑戦!日本の味に懐かしむ…やっぱり日本食に欠けることはできない!
国際学生同士として楽しく話したり、出身国の文化などを聞き合ったり盛り上がったりもして楽しめた。
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スウェーデン料理 <肉団子>

IMG_05551.jpg
日本料理 <お好み焼き>
★その他★
CSD(California School for the Deaf)でのFootball Gameを観に行った。
Maryland VS Californiaの試合で、チームどっちも何度か優勝を取る位強いのでどっちが勝つか良い試合となった。観客(Californiaから集まった人々)と交流したり、熱く応援する姿を見てとても良い刺激をくれた。(ラグビーとは違ったルールを知らないので、フットボールに詳しい友だちに教えてもらったら興味がわいて来た。)

IMG_05131.jpg
CSDのFootball Game

*振り返ってみて*

ろう学生やASLを知っている人たちと交流する中で、ASLは予想以上に動きが早かったり、人それぞれの癖があるため慣れるのに時間がかかると気づいた。指文字を読み取ることが一番苦手なので、それも慣れるまで繰り返し練習している。英語学習も理解するまで繰り返し英文を読んで慣れるのに精一杯。アメリカの文化や歴史に知らないことがたくさんあり、色々なイベントに参加しながら色々聞いてみたい。10月末にハロウィンがあるので何が起きるか楽しみ!笑
2013年7月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2013年09月08日(Sun)]
◆◇栃木聴覚障害者協会での研修◇◆◇


栃木の町並み.jpg
☆栃木☆ グリーンダヨ〜!


6月下旬から1ヶ月は栃木県聴覚障害者協会での研修であった。研修内容は主に、7月21日〜22日に鬼怒川で行われる第36回関東ろう者大会のお手伝いである。私が主に担当したのは速報で、他にもソーシャルメディアや青年部交流会のゲームなども担当した。
 
速報では、大会前発行の速報には、鬼怒川をはじめとする、栃木についての紹介や、大会案内•情報を掲載した。また、大会中発行する速報のレイアウトを大会誌を参考に事前作成し、当日の速報作成がスムーズに行われるようにした。 読み手にとってわかりやすい文章を心がけただけではなく、写真や絵などもバランスよく使い、見やすく、一目見て興味をそそる速報作りを心がけた。文字数の制限などもあり、短く簡潔な文を書く時に、適切な言葉が思い浮かばず、みんなで頭を悩ませしたりもした。大会最終日は時間との戦いで、朝からみんなピリピリしていたが、チームのサポートと栃木名物レモン牛乳アイスクリーム(!)の差し入れのおかげで、速報9号全てを発行し終えることができた。チーム一丸となって速報9号全てを発行し終えた時は、大きな達成感を感じた。 速報は→コチラ←でご覧になれます。

青年部の夜の交流会では、ゲームを担当した。まずは簡単な自己紹介ゲームから。「お題:下の名前であいうえお順に並べ。」文字通り、あい→えいじ→かつや→しょうこ…→わたる。というように、下の名前順にならんでもらう。苗字で呼び合う人が多いからか、下の名前は忘れてしまっていたり、知らなかったりで、並び終えるのに、思っていたよりも時間がかかった。

みんなの緊張がほぐれたところで、ゲーム第2弾「手形で手話」ゲーム。これは、「草かんむりのつく漢字をできるだけたくさん挙げよ」という日本語あそびの、手話バージョンである。5人毎のグループに別れ、お題の手形を出し、時間内にそのお題の手形を使う手話単語をできるだけリストアップしてもらう。手話単語を数多くリストアップしたチームが勝ち。今回のお題は栃木の「と」鬼怒川の「ぬ」。自分で考えたときは5単語しか思い浮かばなかったが、各グループの代表者による手話単語発表では、身近な単語がどんどん出てきて、「これもあったかー!」と驚きの連続であった。時間制限があるプレッシャーの中、数分でたくさんの単語を挙げたみなさんに脱帽。

指文字「と」を使う手話:
チョコ、富山、将棋、技術、ずるい、天ぷら、パンフレット、…

指文字「ぬ」を使う手話:
盗む、スプレー、時間、フック、考える、嘘、歯、気になる、十、…

今回の大会メインテーマ「GO!私たちの未来へつなぐ手話•情コミ法を鬼怒川で語ろう!」に基づき、手話がろう者にとって大切な言語であるということや、手話の魅力•奥深さ•豊かさを、ゲームを通してみんなで再確認し、今後さらなる手話•ろう者への理解と認識を広めてほしいという想いから、このゲームを選んだ。ゲームを担当するのは初めてだったので、色々と至らない部分もあったが、楽しかった、またやりたいといった声をもらい、とてもうれしく感じた。手話を使ったゲームがもっと広まってほしいと思う。

お世話になった方々や友人との再会や新たな出会いがあり、また、地元の方々とのつながりを築くことができた。栃木の大先輩から、昔の栃木のろう者の生き様や歴史などを聞くこともでき、栃木の魅力を再発見できた1ヶ月間であった。


本部からの眺め.jpg
本部からの眺め。目の前に鬼怒川温泉駅が。
快晴の下、大会が開催されました♪

大交流会.jpg
大交流会で、栃木県民による漫才!


青年部.jpg
青年部交流会にて、手話単語発表中のようす☆
第10期留学奨学生 募集締切済[2013年09月07日(Sat)]
第10期留学奨学生 応募を締め切りました

9月7日(土)午後6時をもって、
第10期留学奨学生の応募を締め切りました。

ご応募、誠にありがとうございました。

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事業担当:根本和江
Posted by 事業担当者 根本和江 at 18:00 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2013年8月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年09月06日(Fri)]
☆ 充電してきました!☆
8月は、家族と自分の時間を優先し、家族と過ごしたり、
自分の健康チェックのためにあちこちの病院に行ったりと多忙でしたが、
家族と会えたことが嬉しかったです。
実は、去年12月に私を育ててくれた祖母を亡くしました。
96歳の大往生でしたが、死に目に会うことが出ませんでした。
家族は、私の米国での大学生活と大学院受験に影響するのではと気遣い、
5月末の最後の試験が終わるまで、祖母の死を教えてくれませんでした。
ですから、せめて祖母の納骨には立ち会いたいと、お盆まで日本に残りました。
オーロニ大学で努力賞を頂いたのは、祖母の力添えもあるのではないかと思っております。

田んぼ縮小.jpeg
田んぼがもう恋しいです、、、

☆サンフランシスコからワシントンDCへの引越し☆
サンフランシスコでの引越し最終チェックを済ませてから、
いよいよワシントンDCへ。
8月19日がギャローデット大学の入寮日でした。大学院生が多いCerlin寮の3階になったのですが、
その日はまだ誰も引越して来ていなかったので、一人ぼっちでした。交流できると期待して入寮したのに、大学院生はほとんど6階から8階で、3階は私だけのようで、新学期が始まるまで、ほぼ毎日一人でした。

縮小ギャロ寮部屋.jpg
大学寮の部屋です☆

ギャロ部屋景色縮小.jpeg
部屋から見た素敵な景色☆

☆ オリエンテーションと授業☆
新入生とともに、一週間もの長いオリエンテーションを済ませてから
いよいよ授業です。
私が受ける授業はろう教育関連で、
・リサーチ Introduction to Research
・ろう者の学習と教育 Deaf Learners & Education I Bilingual Communities
・幼稚部から高等部までのカリキュラム技術 Curriculum & Instructioal Technology
・小学校の読み書きの指導と学習 Literacy Teaching and Learning: Elementary
・学校見学 Field Experience & Seminar
です。教科書が大量に有るので、これからがとても不安ですが、頑張りたいと思います。
オリエンテーション縮小.jpeg
オリエンテーションの様子です☆みんなドキドキです、、、

☆ 50年ぶりの行進に参加しました!☆
8月28日といえば、
50年前マーサー・ルーサー・キング牧師がリンカーン記念堂で“黒人の差別撤廃”と“わたしは夢をあきらめない”ことを説いた特別な日であり、
クラスの先生からパレードと講演に参加しましょうとの提案があったので、クラスメートや先輩たちと一緒に、一日中リンカーン記念堂で過ごしました。リレー講演では、カーター前大統領やクリントン前大統領、キング牧師の息子、妹、娘さんなども演説していました。
最後は、何となんとオバマ大統領です!オバマ大統領にも夢があり、それを諦めないと言っていました。つまり、黒人への差別がまだ完全に撤廃されていないのです。黒人だけでなく、障がい者、同性愛者への差別も。いつの日か世界中の差別がなくなりますように。

オバマ縮小.jpg
オバマ大統領です☆

インターネットに載っています。
http://www.asahi.com/international/update/0829/TKY201308290297.html
http://www.cnn.co.jp/usa/35036532.html

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