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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年5月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年06月28日(Fri)]
☆オーロニ大学生活終了☆
みなさんの応援のおかげさまで夢のギャロデット大学大学院への進学が決まり、ほっとする反面、5月23日の修了式をもってオーロニ大学での学生生活ももう終わりとなりました。オーロニ大学がとても大好きだった私、とても悲しくてたまりません(涙)4月の生活記録で早めに報告させていただきましたが、修了式で努力賞ともいえるGeorge O.Attletweed賞をいただきました。オーロニ大学のろう学生の中から一年に一人しか選ばれないという栄誉あるものをいただくことができたのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。
IMG_0561.JPG

☆授業の様子☆
英語101A(Writing+Reading)クラス
5月はいろいろな記事をリサーチする方法を学びました。5つもの記事を読んで、反論するひとにこちらの意見を出すのですが、こちらが反論するのはなぜかの証拠や記事を探すという、手間のかかるクラスで、毎日そのクラスの記事探しやエッセイの作成に追われていたように感じます。5月でこの苦しかったクラスも終わりだと思うとさみしくなります。

IMG_1178.JPG
宿題のプリント

英文法(Grammar)クラス
今月は副詞節と形容詞節の勉強をしました。私はいつも副詞と形容詞を間違えてしまうので、とても勉強になりました。このクラスは毎朝8時に始まるのでクラス前の10分だけですが、いつもおしゃべりが楽しくて賑やかなクラスでした。なので、とてもさみしいです。

クラス写真
Grammar class 2013 spring.jpg
いつも楽しくお話ししていたクラスメートと☆

ろう教育(Deaf Education)クラス
今月もいろいろ学びました。まず、重複ろう児なんですが、全米のろう児の40%が重複ろう児であり、近くの聾学校の生徒の70%が特別な援助が必要だそうです。そして、先月人工内耳や口話主義の話でちょっとつらい議論をしたのですが、今月は元気になれそうな映像をみました。聞こえる学生たちはそれにびっくりしていました。最後のほうにURLを載せましたので、みなさんもぜひご覧いただけるとうれしいです。最後に、ADA法(American with Disabilities Act アメリカ障害者法)の前の1988年と1998年のデータを比べると、障害者の雇用率が減ったのです!
1988年 障害者男性 44% 障害者女性 35%
1998年 障害者男性 34% 障害者女性 30%
これは日本も知るべきデータです。つまり、例えば、会社は障害者を雇用すると車いすの肢体障害者のために会社のトイレを改造しなければならないし、ろう者を雇用すると手話通訳手配にお金がかかるので障害者の雇用を遠慮するようになったのです。

先生がクラスで見せてくれた映像
http://www.youtube.com/watch?v=M61QGjPcTX4
私がボランティアをさせていただいているフリーモント聾学校の幼稚部です。
http://funnyoldlife.wordpress.com/2012/05/01/from-us-to-you/
ろう児の明るい未来が見える映像です。

クラス写真
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半分がろう学生、半分が聴学生です。

体育クラス
このクラスに出席するだけではなく、ノートも提出しなければならず、最終クラスでこのノートをまとめたところ、なんと11ページにも及びました!英語が苦手な私は体育用の英単語リストも作成したので、全部で13ページになりました。それほど毎週2回通っていたのだなあと感動しました。

☆聾学校ボランティアに満足満足☆
私が今までボランティアしてきた赤ちゃんクラス(0−2歳児)には言語獲得指導に関することが見えないので、5月は3歳と4歳のクラスでボランティアをさせて頂きました。

*3歳児クラス(Preschool)
言語獲得をという前にいろいろな課題のある子どもがたくさん集まったクラスなので、それぞれの課題に向けてクラスを進めるというのがこのクラスでした。9人の生徒に対し、ろうの先生が3人です。(バギーや座れない子どもなど特別な対応を必要とする子どももいたので、3人体制だったと思います。でも3歳ということで、カード作成やアメリカ手話の時間を作るなど、いろいろなスケジュールが盛り込まれていて、毎日忙しいそうです。

3歳児の女の子の作品(海)
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青は海、黄色は太陽、白とカラフルは砂、緑は木だと言っていました。

子どもたちの作品(カラフル)
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車や飛行機のおもちゃを使って絵具をつけてあちこちに色を付けます。

*4歳児クラス(Prekindergarten)
このクラスからなんと8時半から2時半までになります。今までのボランティアは2−3時間だったので、このクラスがとてもきつくて、体も頭もふらふらになりました。最近は6時に寝ました。子供たちの手話の幅が広く、表現も豊かなのです。
インターネットで検索してみたところ見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=xIvQyytwiVM
https://www.youtube.com/watch?v=Z3llKtPpY90

☆聾学校の新聞に私の記事が載る!☆
あちこちから新聞みたよ!と言われていたので、なんだろうとチェックしたら、私のインタビュー記事が載っていました。ぜひごらんください。(新聞の27ページに載っています。)
http://www.csdf.k12.ca.us/outreach/calnews/2012-13/spring-13.pdf

☆オーロニ大学からのプレゼント☆
オーロニ大学アメリカ手話クラブのピザナイトで私たち国際ろう学生はクラブからプレゼントをいただきました。ずっとほしいと思っていたオーロニ大学のTシャツだったのでうれしかったです☆さらに、5月23日の修了式で修了証とGeorge O.Attletweed賞もいただき、とてもうれしかったです。大好きな先生たち、クラスメイトたちと一緒に写真をとりました。
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ピザナイトでプレゼントされたTシャツ

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トム博士と学部長

☆ろう者のウォーキング☆
ろう者みんなで同じTシャツを着てビーチと遊園地を歩いてアメリカ手話とろうの権利を示そうというイベントにぜひ参加したいとずっと思っていたので、とても楽しみにしていました。その代わり、前後は勉強を頑張ってきました!!しかし、しかし、当日はビーチや遊園地にはろう者にはあまり会えず、アメリカ手話学習者やろうの子どもが多くて、ちょっとがっかりしました。

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☆5色のカラーに染めながらランニング☆
期末試験が終わったご褒美に英語101クラスの同級生と一緒に参加してきました。ずっと睡眠不足とストレスと戦っていた私にとってはすごいご褒美となりました。ピンク、黄色、青、黄緑、紫の5色にまみれながらのランニングでしたが、ここカリフォルニアを去るまえに思い出を同級生と作ることができてとてもうれしかったです。

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これはアメリカ手話クラブの会長のお気に入りの写真です。

☆おまけ☆
おまけですが、5月14日が私の誕生日で、同級生や先輩たちが祝ってくれました☆アメリカでは誕生日パーティーを開くときは、誕生日の主人公が招待した人たちに飲み物や食べ物をおごるのです!!!これにはびっくりさせられました!でも、ケーキは幹事がこっそり準備してくれたのでうれしかったです。
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誕生ケーキ
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誕生日に食べたお寿司
2013年5月生活記録 第7期生 川口聖[2013年06月15日(Sat)]
こちらワシントンDCでは卒業シーズンに入ったが、学期末試験を受けたり、先輩奨学生のご卒業を見届けたり、渡米してから初めてのアパートに引っ越したり、日本へ一時帰国したりするなど、小生にとってはあわただしい時期であった。

卒業式会場入口.JPG
(ギャロ大卒業式会場前)

☆手語ポエム
ギャロに来てからずっとお世話になっている、多くの手語言語学の本を著作してきた教授が退職されることで、そのためのパーティに参加してきた。その会合で一番印象に残ったのは、その教授に贈るASLポエムである。これまでいろんな手語ポエムを見てきたけれど、なんか英語や日本語などの音声言語を翻訳したような感じが多少あって、なかなか馴染めなかった。でも、今回は手語のツボにはまったというほど、感動してしまった。やはり、手語と音声言語の韻律が全く違うからである。日本手語とASLの韻律もまた違うはずである。日本手語に合った韻律とは何だろうかな。

エアカナダのTV.JPG
(エア・カナダ航空の機内TVで、ろう文化を紹介する国際手話番組)

☆第10期留学奨学金制度に応募するにあたって
今年も第10期留学奨学生の募集が始まった。ご興味がありましたら、どしどし応募してほしいなと思っている!ただ、ご応募する前によく考えてほしい。海外留学する人達には、大きく2つのタイプにわかれている。将来的にも日本で頑張るために、国際的な見聞を広めるという目的で海外留学するタイプ(Aタイプ)と、日本社会のルールなどについていけない、馴染めないため、自分探しなどの目的で海外留学するタイプ(Bタイプ)の2つに多いようである。奨学金をもらっている人達はもちろんほとんどAタイプの人である。Bタイプの人は、いつ日本に戻ってくるかわからないことが多いので、奨学生としては不適任となり、自費での留学をすすめられることになる。それらの違いを気付いた上で、応募していただきたいなと思っている。

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(一時帰国中で撮った、東京のどこか)どこかな?
2013年4月生活記録 第7期生 川口聖[2013年06月15日(Sat)]
こちらワシントンDCでは、夏に向かっているなと思ったら突然寒くなったり、まだ寒い日が続くなと思ったら突然暖かくなったり、寒暖の起伏が激しい時期が続いている。寒い日のほうが長くて、5月中旬に入ってもようやく夏が見えたかなというより、ようやく冬が終わった感じになっている。

全米日系米国人記念碑.JPG
(全米日系米国人記念碑)
連邦議会議事堂近くにある、有刺鉄線に巻かれている二羽の鶴のブロンズ像

☆日本手語とは?
あっという間の感じで、春学期の終盤を迎えるこの頃になっている。2つのクラスで日本手語について発表する機会をいただくことになり、日本手語についての論文を久しぶりに読んでみた。一度読んだことがある論文であるが、これまでの2学期で吸収してきた言語学的知識を踏まえて、もう一度読んでみると、あれれ!?と思うばかりになってしまった。論文を出すという性質上、やむを得ないところを暗黙できるけど、どうしてもちょっとなあ!と思ってしまったものである。そこで、「日本手語とは何だろうか?」と、改めて考えるきっかけにもなった。一般財団法人全日本ろうあ連盟が発行されている「手話教室」のテキストに載っている手語か?手話表現の8つのポイントとか、手話通訳技術の7つのポイントなどは、あてはまるだろうか。NHK手話ニュースに出ているキャスターの表す手語か?型にはまったような手語でよいだろうか。デフファミリーが使う手語か?親が聴者だが手語生活が長いろうの人の手語とはどう違うだろうか、また、親だけがろうである子と親子3代以上がろうである子との手語は同じだろうか。教育を十分に受けられなかった年配のろうの人の手語か?日本語に翻訳しにくいからと言ってしまってよいだろうか。日本手語とは何か、考えてみれば、ほんとうにきりがないものである。にもかかわらず、手語を研究して論文発表するつもりなら、例えば、全く手語だけの生活を10年以上経験してから論文を書いてほしいなど言ってしまいたいほどであった。このように考えさせられたものである。

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(ホワイトハウスへ陳情デモ)
4月19日(土)、ギャロ大正門に老若男女のろうの200人程集まり、ホワイトハウスまでデモ行進された。
2013年5月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2013年06月10日(Mon)]

遅ればせながら、5月17日を持ちまして、ギャロデット大学ソーシャルワーク学士課程を修了し、無事卒業いたしましたことを、ここに報告いたします。

大学生活は、良き先生・友人・学習環境に恵まれ、充実した3年間を送ることができました。色々と苦労もありましたが、得たものはそれ以上に大きく、私を大きく成長させてくれ、自信につながりました。

こうして卒業式を迎えることができたのも、 日頃からの皆さんのご指導・ご支援があったからです。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。 また、このような貴重な機会を作ってくれた日本財団・日本ASL協会の方々に、心より感謝の意を示します。

夏は日本に帰国し、全日本ろうあ連盟と栃木県聴覚障害者協会で一ヶ月づつ研修をさせていただき、8月下旬にギャロデット大学の大学院(行政学部)に進学予定です。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

川俣郁美


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4期生川上さん、事業責任者野崎さん、4期生武田さんと

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家族と

第10期留学奨学金説明会のお知らせ[2013年06月10日(Mon)]
第10期留学奨学金説明会のお知らせ

応募の仕方から渡米後の留学生活までを説明します。
どんな人が応募できるのかな、奨学金制度って何だろう等少しでもこの事業に関心をお持ちの方、ぜひお越しください。

日 時:7月7日(日)午前10時30分〜正午
会 場:日本ASL協会事務所(東京都千代田区飯田橋)*チラシの印刷はこちら

▼△▼留学奨学生による「ミニ留学体験談」あり▼△▼
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Posted by 事業担当者 根本和江 at 11:43 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
第10期留学奨学生、募集開始[2013年06月10日(Mon)]
第10期留学奨学生、募集開始

今年も、第10期留学奨学生の募集が始まりました。
米国の大学等で学び、日本やアジア諸国の各分野に生かしたい志を持った方々を募集し、留学支援を行います。(学歴、年齢、応募時の英語・アメリカ手話の能力、資格は不問)

応募締切:9月7日(土)午後6時(当協会必着)

詳細は、
当協会ウエブサイト http://www.npojass.orgにてご確認ください。
*留学の説明、留学奨学生からのメッセージ動画も、準備出来次第、公開します。

たくさんのご応募、お待ちしています。

↓応募要項は、この表紙が目印です!
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事業担当 根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 11:20 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2013年4 月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2013年06月10日(Mon)]
◆◇助成金申請書◇◆◇
ソーシャルワークのクラスで助成金申請書(Grant Proposal)の書き方を学んだ。私は実習先のクライアントは障がいを持つ受刑者が多い。何度か刑務所を訪ねたとえきに、刑務官に障がい者はどのくらいいるか訪ねたのだが、「わからない」の一点張り。論文をあさってみたのがだが、ちゃんとした調査がされた文献が見つからなかった。そこで、刑務所内の障がい者の現状調査の助成金申請書を書くことにした。 研究資金を申請するには、まず研究計画書(Research Proposal)を書かなければならない。助成金申請の目的・研究の目的・背景(過去の研究文献)・問題、なぜ研究が必要なのか・方法・被験者の選出方法・流れ、スケジュール・使用する器材・予想される結果と効果・課題・評価方法、基準・予算案など、具体化されていなければならない。また、この研究結果がどのような効果をもたらすか、こんな問題が解決・改善される、こんなことに貢献できる、といった研究の必要性を強く訴える、説得力のある申請書が求められる。書くのに大変苦労したが、クラスで中間発表をして先生やクラスメイトのアドバイスやフィードバックをもらったりして、なんとか書き上げることができた。それでもまだ実際に助成金申請できるレベルの申請書ではないので、引き続き取組んでいきたい。


◆◇世界を震わせたDPN◇◆◇
今年、聾史にとって重要な運動Deaf President Now (DPN, 今こそ聾の学長を)がギャロデット大学で起こってから25周年を迎えた。25周年を記念して、ギャロデットは今学期数多くのイベントが催された。最後のイベントでは、Wilma Newhoudt-Druchen氏とBruno Druchen氏による講演が行われた。Wilma Newhoudt-Druchen氏は南アフリカ出身のろう女性で、ギャロデット大で修士号(ソーシャルワーク学部)を取得した。現在、南アメリカの国会議員と世界ろう連盟の副理事長を務めており、ろう者の人権向上に力をいれている。Bruno Druchen氏もろう者で、現在南アフリカろうあ連盟の理事長をしている。
Wilma氏によると世界中のろう者人口のうち、83%のろう者は教育を受けられずにいるそうだ。その多くは発展途上国のろう者ということだが、先進国にも十分な教育を受けられずにいるろう者は沢山いる。バイリンガル教育を受けられるろう者はたったの3%だけだそうだ。この3%という数字を大きくする為に、世界ろうあ連盟は国連障がい者権利条約の啓発に力をいれている。

「ろう者は聞くこと以外はなんでもできる (DPN後、ギャロデット大学初のろう者の学長となったキング・ジョーダン氏の言葉)」ことを証明し、世界を震わせたDPNは、 25年たった今でも世界中のろう者に勇気と希望を与え続けている。一人一人がそれぞれの能力・強みを最大限に活かし、一丸となってよりよい社会が築けるよう、これからもDPN精神を忘れず前進していきたい。


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左からHurwitz夫人、Hurwitz学長、Wilma氏、Bruno氏



2013年5月生活記録 (第4期生 福永梢)[2013年06月08日(Sat)]
論から実践へ:その4
  メリーランド州ろう学校フレデリック校での実習が、ついに終わった。はじめは不安だったが、スーパーバイサー(日本でいう指導教官)と気が合って、いろいろな発見を楽しむことができた。特に、経験のよい・わるい影響をとらえるときとても助けられた。具体的にいうと、教師をしている人が身近に多い、日本で教育を専攻していた――こうした教育分野での経験のおかげで、教師の視点に共感したり、集団カウンセリングの進め方をすんなりつかんだりすることができた。それがわたしの経験からくる強みである。逆に、家や学校などで自分が経験してきたことがほんとう〜にささいな思い込みや勘違いにつながることがあった。たとえば、あるクラスでほとんどの生徒が机に伏せたりおしゃべりしたりしていた。中学のとき、わたしや友達もそういう経験がある。たいがいはその授業がつまらなかったり先生への反抗だったりした。そのため、とっさに「あ、授業がつまらないんだな、わたしの手話がわかりにくいんだな」と解釈した。しかしこういうときこそ、スーパーバイサー。自分が思ったことを話してみると、「あー、ついこないだの先週末にバスケの遠征試合があったのよ。だから疲れてるみたいね」と言われ、自分の思い込みだったことがわかった。このように、それはこういうふうにも捉えられるよねと違う見方をもったり、あの経験がその見方につながったんだねと分析したりするのにとても助かった。

“偏見や思い込みは避けられない。むしろ、自覚しているかどうか、自覚した上でどう対応するか、どうやってそのマイナスな影響を抑えるかが大切である” 

頭の中でわかっていることを、実際にできるようにするのによい訓練となった。


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↑メリーランド州ろう学校フレデリック校の校門(公式HPより)


がしい夏の始まり
  コンプに向けて準備する合間、Hooding(大学院学位授与式)とCommencement(卒業式)でクラスメイトや友だちの卒業を見届けた。今回初めて、身近な人たちが優秀賞をもらうのを見届け、胸がとてもじーんとした。それも束の間、すぐコンプが始まった。一次の筆記と二次の口頭発表の間に、引越し。予期せぬこともあってはちゃめちゃなスケジュールだったが、無事合格。夏休みは恒例のアルバイトのほか、実習のふりかえり作業をしたり2つの学会に参加したりする予定だ。心身ともにバテないように気をつけながら、騒がしい夏を楽しみたいと思う。

2013年度 卒業 - 川上4期・武田4期・川俣5期奨学生からのあいさつ[2013年06月04日(Tue)]
先日、各大学を卒業した3人からのメッセージです。

↓<川上4期生>
ギャロデット大学大学院 手話通訳学部 卒業

4期生の川上です。今日、ギャロデット大学大学院を卒業しました。これもひとえに、
日本財団、日本ASL協会、支えてくれた家族、友人など多くの方々のおかげです。
本当にありがとうございました。大学、大学院の4年間では、ろう者学だけでなく手
話通訳学部から、多くを学び、さらに視野を広げることができました。特に手話通訳
学部では、技術だけでなくろう者と手話通訳者それぞれの視点と課題を学び、それを
通して自分を見つめ直す機会になりました。また、よい手話通訳者とは何か?とよく
考えさせられた二年間でもありました。手話通訳者として大切なのは「チーム(ワー
ク)」です。今後については、通訳者として、手話通訳システムを高めていくことや、
手話通訳養成にも関わっていくことを考えています。それらは私一人の力で出来るも
のではありません。先ほど話したように「チーム(ワーク)」が大切なので、ろう社
会の発展を目標としている皆さんとチームワークを築き、お互いに助け合って取り組
んでいけたらと思います。卒業で終わりではなく、日本に帰国した後も、お付き合い
頂ければと思いますのでよろしくお願いします。本当にありがとうございました。

↓<川俣5期生>
ギャロデット大学 社会福祉学部 卒業

みなさん、こんにちは。今日、私はギャロデット大学を卒業しました。日本財団、日本
ASL協会、他のみなさま、ご支援くださり、本当にありがとうございました。今後は、
大学院に進学の予定です。これからも引き続き、よろしくお願い致します。

↓<武田4期生>
ボストン大学大学院 教育学部 卒業

4期生の武田です。今日、ボストン大学を卒業しました。これまでの4年間の留学生活
では、始めの1年間は、オーロニ大学で英語とASLを学び、その後は、ボストン大学
で学びました。オーロニ大学での1年間の研修の際、なかなか進学先(大学院)が決ま
らず、研修期間終了間際になって、ようやく、ここボストン大学に合格しました。ボス
トン大学での3年間では、ろう教育や他の特別支援教育等を学び、今日の卒業の日を迎
えました。このことは、自分にとっての誇りとなりました。この4年間を頑張ってこれ
られたのは、友人、家族、諸先生方、そして、何よりお礼を申し上げたいのは、日本財
団と日本ASL協会からのご支援があって、ここまで頑張ってこられたのだと思います。
今日で卒業となりましたが、これで、関係を終えるのではなく、卒業後も、何らかの形
で、協力をしていきたいと思います。卒業は終わりではなく、新たな第一歩の始まりと
思います。これからも頑張りたいと思いますので、今後とも、ご支援の程、よろしくお
願いします。4年間、ありがとうございました。

今後の活躍にご期待ください。
引き続き、ご支援の程、よろしくお願いいたします。

事業担当 根本
Posted by 事業担当者 根本和江 at 12:56 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2013年5月生活報告 4期生 川上恵[2013年06月04日(Tue)]



5月初めのころ、1年間研究の発表があった。一人につき30分ぐらいで行われた。私はろう手話通訳者の仕事環境について発表した。1年間データ集めと英論文打ちが大変な思いをして研究発表が終わってやっと一息ついたら、もう卒業式であった。1日目は大学院のみ、2日目は大学と大学院の共同卒業式が行われた。この卒業式のために両親、叔母、母の友人がわざわざ沖縄から飛んでくれた。ほかの日本人留学生のご家族を含めて、約11名が日本から来ていた。しっかり卒業できたし、とてもよい時間を過ごすことができた。

卒業式が終わって振り返ってみると、大学院生活はあっという間だった。院に入ったころは本当に卒業できるかどうか不安でいっぱいだった。とりあえずがんばろう、努力、努力、どうしても卒業したいという気持ちでやってきた。そして卒業という結果に至った。この院生活は本当に貴重な時間であった。手話通訳の技術だけにとどまらず、自分を見つめ直す時でもあった。自分の考え方そのものや、他の人の価値観について、なぜ違うのだろうかと毎日考えていた。2年間の終わりに基本だけど大事なことがわかった。価値観が違うと通訳中の判断も違ってしまうため、どうやってチームとしてよい仕事ができるかが課題となる。いろいろ考えさせられるいい経験であった。

大学院卒業は私が今まで楽しみにしていた1つの目標達成である。しかしこれが終わりなのではなく、また次の新たな目標がある。まずは、ろう者と聴者両方にとってよい手話通訳者を目指して頑張っていきたい。今後については、6月からニューメキシコ州ろう学校が主催するろう・盲ろう児キャンプで実習が始まる。これまで(の実習で)は大人が対象だったが、次は児童への通訳である。どう違うか、コミュニケーション方法は何かなど、また新しい経験ができそうで楽しみである。


改めて申し上げますが、今回卒業できたことは皆さんの支えがあったからこそです。本当にありがとうございました。今後とも末永くおつきあいして、情報交換していけたらと思います。これからもよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。

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