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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年3月生活記録(第4期生 福永梢)[2013年04月30日(Tue)]
論から実践へ:その2

  月曜の夜はいつもより2〜3時間早く寝床に着く。朝の通勤ラッシュをできるだけ避け、車1時間半で実習先へ着くためだ。場所はメリーランド州立ろう学校フレデリック校。わたしがお世話になっているのは中等部。学校のシステムからカウンセリングのテクニック、進め方まで本当にいろんなことが勉強になる。今月はまず大まかな内容から紹介したい。

  同校中等部には一般の先生のほかに、学習、行動、情緒の専門家がいて、スクールカウンセラーは情緒面のサポートをする。まずは個人カウンセリング。友だちとのこじれからいじめ、家での過剰なしつけ、法律に関わるトラブルまで幅広く子どもの悩みに対応する。高等部に上がった生徒の要望で、派遣されることもある。次に集団カウンセリング。1つは1年間カリキュラムに沿った集団カウンセリング。月に1〜2回、カウンセリングルームでやる。例えば3月は、友人関係をテーマに自分の気持ちを伝えるいろいろな方法を紹介した。もう1つは、3月から始まったいじめ対策の集団カウンセリング。これはクラスルームで、毎週。スクールカウンセラーと先生が共同して行う。

  授業で勉強するだけではわからなかった発見が1つあった。アメリカのスクールカウンセラーがやる集団カウンセリングは、日本の道徳授業や課外活動に似ている。 体制と役割分担が違うものの、日本からアメリカへ、アメリカから日本へお互いに応用できるところがあっておもしろい。

度目のヴァージニア・ビーチ

  春休みの恒例になりつつあるヴァージニア・ビーチ。 今年はとても寒かったが、やはり海はいい。 念願の史跡アダム・ソローウッド・ハウス(Adam Thoroughwood House;1719年建築)、フランシス・ランド・ハウス(Francis Land House;1805〜1810年建築)も訪ね、とてもいい気分転換ができた。 こうやっていろいろなものから少しの間離れてふぅっと休める場所があるというのは、留学生活の中でかなり大きい。

adam thoroughgood house 1719.jpg
Adam 2.jpg

↑Adam Thoroughwood House の歴史眼鏡ひらめき
(クリックすると拡大サイズで見れます)

2013年3月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年04月21日(Sun)]
3月といったら、卒業シーズンですよね。でもここカリフォルニア州でのイベントは聖パトリックの日と春休みです。大学では、中間テストのシーズンでした(涙)

☆授業の様子☆
英語101A(Writing+Reading)クラス
3月はこれからリサーチが始まるため、記事を比べてどう評価するか、リサーチするときに、要約する力と批評する力、説明する力が必要になるということを学びました。つまり、1月から3月に要約と批評、説明を学んだことが、これから生かされるのです。とても難しい積み重ねですが、友達でもある辞書と一緒に頑張りたいと思います。

英文法(Grammar)クラス
動詞の変化の勉強をしています。過去分詞がすごく苦手なので、苦労しています。英語の基礎は本当に中学、高校のときにもっと勉強するべきでした。でも宿題とか中間テストはまずまずの成績でした☆コツコツ頑張るのみです。

ろう教育(Deaf Education)クラス
今月は、教育委員会に対する要求のレポートと5分スピーチがあり、さらになんとなんとなんと中間テスト!かなり大変でした。でも去年よりはできるようになったので、やはり自分の専門がろう教育だからなのと、ろう文化クラスでたくさん学んだことがテストに出たからでしょう。これが大学院につながることを祈ります。今月はろう学校と難聴学級のお話があり、フリーモント聾学校の生徒は450人くらいだそうです。うちの母校よりも本当に多いです。そして、先生は「Institution」という言葉はなるべく使わないでほしいとのことでした。辞書で調べたところ、「施設」という意味でした。差別が感じられますよね。

体育クラス
今月は中間テストがありました。サイズを測るテストと体力テストの2つありました。なんと全部筋肉(?)がついていました。腹筋やスクワットなどの回数も前回より増えていたので、ジムという地味なことでも、成果はでているのだということがわかりました。

☆ 聾学校ボランティアに満足満足☆
聾学校で開催された、両親のためのアメリカ手話言語ワークショップに参加しました。これはとても大切なことですよね。先生にとっても親にとっても。Davis大学の大学院生がアメリカ手話と脳への影響について教えてくれました。なんと、最近の発見で、「手話は脳にとてもいい影響を与える」というすばらしい情報があったのです。お母さんたちはびっくりしておりましたが、医者やカウンセラーに対して批判と意見を積極的に出していました。

☆ アメリカ手話映画「SLOT」☆
英語字幕を読むのが苦手なので、この映画が上映されることを機会にもっとアメリカ手話だけでなく英語の字幕も読み取る練習をしたいと思っていたので、今回も上映会に参加しました。この映画の説明の中に、「Risk」という単語があったので、ホラーか冒険かなんかかなあと推測しながら言ってみましたが、とてもハラハラして、最後には怖くてびくびくしました。隣の友人も怖がっていました。
http://aslfilms.com

☆ 図書館での絵本読み聞かせ☆
ここアメリカに来たら絶対学びたかったことが絵本読み聞かせでした。なので、フリーモント市立図書館に行き、アメリカ手話読み聞かせを見に行きました。毎月一回ろう者が、図書館に来て20分で2冊の絵本を読み聞かせするのです。聞こえる子供もいました。とてもよかったです。あと2回は必ず必ず行きたいと思います。いつも日本ではあちこちの聾学校で絵本読聞かせをやっていたのですが、図書館ではやったことがないので、いつかやってみたいものです。
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3月は夫婦で読み聞かせ担当です。

☆ 世界ビッフェ!!☆
去年からアメリカ手話クラブの役員やオーロニ大学の先生からこのイベントの司会をやってほしいと何回も言われていたのですが、まさか本当に司会をやることになると思わなかったので、とてもドキドキしました。これはオーロニ大学のろう者学部でいつも楽しみにしているイベントだそうです。大学の食堂を借りてやるのですが、ろう学生と教授だけではなく、アメリカ手話学習者や手話通訳プログラムの生徒など、いろいろなひとも来てくれました。せっかくの機会なので、浴衣を着て参加しました。アメリカ手話クラスを取っていないためにアメリカ手話に間違いがないかどうか不安だったのですが、お客さんから「あなたの手話とてもすばらしいね」とほめてくれてとてもうれしかったです。テーブルも満席で、それぞれの自分の国の料理やアメリカの料理がたくさん出てきました。わたしは司会でドキドキしていたのであまり食べられませんでしたが、ルーマニアの料理が印象に残りました。(司会で忙しかったのでいろいろな料理の写真を撮れませんでした。残念です。)
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オーロニ大学の日本人学生です☆

☆ 春休み☆
待ちに待った春休みです。春休みの前半はギャロデット大学を見学し、大学院の講義にも参加したり、教授にいろいろとお話してきました。ASLPIというアメリカ手話のテストも受けてきました。うちが受ける大学院は2つともその成績が必要なのです。講義は大学生も参加しており、いろいろな討議がありました。マクダニエル大学は残念ながら大雪のため、閉校になってしまい、教授にお会いすることができませんでした。有名だと聞いていたのでとてもがっかりしました。春休みの後半は、日本からろう学校の先生が2人遊びにきてくれたので、フリーモントろう学校やヨセミテ国立公園を見に行きました。毎日遅くまでの勉強で疲れがたまっていた私、すごくリフレッシュすることができました。
IMG_0820.jpg
ギャロデット大学
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ヨセミテの好きなスポット

おまけ
☆ASLPI☆
何これとおもう人もいるかもいれないので書いておきます。
アメリカのろう教育や手話などアメリカ手話に関する学部に入るためには手話のレベルテストを受けなければならないのです。アメリカ人ろう者も健聴者も!!なので、どんなレベルになるかドキドキしますよね。ギャロデット大学のホームページでレベルチェックができます。
http://www.gallaudet.edu/ASLDES/American_Sign_Language_Proficiency_Interview_(ASLPI)/Video_samples_Level_0-5.html

2013年3月生活記録 第7期生 川口聖[2013年04月20日(Sat)]
こちらワシントンDCでは、3月に季節外れの雪が降ったり、平年より3週間遅れて4月9日頃にやっと桜が満開になるなどがあったが、春をとばしてもう夏が来ていると感じるこの頃である。

半分咲き桜.JPG
(桜と連邦議会議事堂とジェファーソン記念館)

☆どんどん
言語学について深く知るつれに、これもやりたい、あれもやりたいなど、どんどんアイデアが湧いてきている。もともと言語学とは、国語の先生みたいに「こうあるべきだ」という考えを示すための学問ではない。自然会話として成立する言語をあるがままに受け入れながら、なぜコミュニケーションが成立できるかを、証拠として示しながら説明することが、言語学の一つの目的なのである。証拠を示さないとか、データが質的に、かつ量的に乏しいなど、証拠力が十分にないまま「こうあるべきだ」と説明することは、主観的な見方であり、学問としては不向きであると言わざるを得ないとなるのだ。したがって、客観的な見方を持ちながら、学問を究めるためには、本当にやることがいっぱいあるなあと痛感するほどになっている。まさしく「学問に王道なし」、焦らず急がずに進めていきたいと思ったものである。

徳川家宝塔.JPG
(徳川家宝塔とワシントン記念塔)

☆きんこん
これまで日本の手語を手語でどう表すのと聞かれるたびに、「JSL (Japanese Sign Language)」と指文字で表すと、「日本ではJSLと指文字で表すの?」と再質問してくることが何度かあった。また、漢字文化をよく知っている人から「日本はなんで手語ではなく、手話と使うの?」と聞いてくることもあった。その度にこれまでの経過や背景を説明するが、やはり日本人としての恥ずかしさを感じてしまい、このままではまずいと思ったものである。これから日本の手語を紹介するときは、“原点回帰”の意味を込めて、日本語表示としては「日本手語」、手語表示としては「/日本/+/手語/」、英語表示としては「Nippon Shugo (NS)」と使っていきたい。

半旗for_Boston.JPG
(ボストン爆弾テロ事件被害者のための半旗)
2013年3月生活記録 4期生 川上恵[2013年04月12日(Fri)]




3月は、年間研究のリサーチのインタビュー、通訳ボランティア、卒業後の実習先インターンシップ探しなどで時間に追われる日々であった。

卒業間近になってこれまでの1年間を振り返ってみると、昨年を振り返ってみるといい経験を積んできたと思うことがわかる。去年初めて手話通訳ボランティアをしたときは、不安だった。盲ろう者に合わせて手話通訳の仕方を変えるのだが、アメリカ手話の指文字が読み取れなかったり、通訳本番前に通訳する内容の情報がなかったりして心配だった。幸いにも通訳チームのメンバーチーム通訳や利用者の理解があって、無事に手話通訳を終えることができた。自分に少しずつ自信がもてたと思う。

また今まで手話通訳利用者としての見方だったが、今回手話通訳学部を通して手話通訳者としての見方もするようになり、2つの立場の違いがわかるようになった。を理解できる。どっちもどのようにコミュニケーションをスムーズにつなげるかが一番の目的なので、障害となっているものをどうやって解決するか、いろいろ考えさせられる。問題をどのように解決すればよいか、を度々考えさせられる。クラスで、手話通訳ボランティアで感じたことを他のクラスメートと話し合う機会がある。ろう、聴こえるに関係なく手話通訳者を目指す同志として対等に話し合うので、信頼して意見を出し合ってお互いに異なる見方、価値観を学ぶことができる。ろう者と聴者だからではなく、同じ手話通訳者として議論をするのでそれぞれの視点や価値観について学ぶ事が多い。そういう場があることはとても大きいと思う。

この一年を通して、少しずつだが成長したのと同時に自分に自信をもてるようになった。自分にとって貴重な時間であった。5月の卒業まであともう少し。卒業後これまで学んできたことを社会でどのように活かせるか、楽しみである。
2013年2月生活記録 4期生 川上恵[2013年04月12日(Fri)]



先月、友人に誘われて「National Alliance of Black Interpreters (NAOBI)」の会議に参加した。これまで参加していた手話通訳関連の行事とまた違い、勉強になった。

米国にNational Black Deaf Advocates (NBDA)という黒人ろう者が集まる団体がある。これまで、その団体の行事で手話通訳をする人はほとんどが白人だったそうだ。黒人の手話通訳者が少なかったため、黒人の手話通訳者を育てようという目的で、NAOBIが設立された。黒人を中心に活動するとはいえ、NAOBI には黒人だけでなく限らず、ラテン人、アジア人など他のマイノリティーの人も自由に参加することができる。

先日参加した会議は、ろう者と聴者を含めての参加者は約40名ぐらいだったのだが、その中に白人は数名で、アジア人は私ひとりだった。この会議には黒人文化の特徴が見られ、黒人にしかわからない問題も話に出てきた。

この会議を通して、アメリカ社会の現実が改めて見えた。ろう社会の中でも黒人に限った(人種)問題がある。もし、将来アメリカで手話通訳者として働くとなると、利用者の背景や育った環境、文化、(ことば)の使い方(言語)を確認しなければならない。例えば、日本の場合は教育環境や手話習得の時期くらいわかればいいが、アメリカの場合は環境だけでなく、文化や価値観などを確認する必要がある。

もし、相手の文化を知らないまま手話通訳をすると、コミュニケーションにずれが生じる。利用者にとって損である。それによって利用者に社会的不利が出てくる。それを避けるために手話通訳者としての心構えとして、自分の文化を含め、黒人、ラテン、アジア人、アメリカ人それぞれの文化の特徴などをつかめば、自分の価値観やそれぞれの人種の文化などについて知識を高めた方が手話通訳もスムーズになると思う。

このように、NAOBI会議にそのようにこの会議に参加してまた新しいいろいろな見方を学べて、とてもいい経験となった。

留学中奨学生近況報告 - Part 2[2013年04月03日(Wed)]
留学中奨学生近況報告 - Part 2

Part 1に続き、ギャロデット大学に留学中4名(川上4期・福永4期・川俣5期・川口7期)の奨学生の近況報告(3月中旬に録画)です。


<川上4期生>



<福永4期生>



<川俣5期生>



<川口7期生>



今後ともご支援をよろしくお願いします。

事業責任者野崎
留学中奨学生近況報告 - Part 1[2013年04月01日(Mon)]
留学中奨学生の近況 - Part 1

ボストン大学に留学中の武田4期生、オーロニ大学に留学中の中川7期生および岩田8期生からの近況報告ビデオです(2月23日に撮影)。


<武田4期生>


<中川7期生>


<岩田8期生>



ギャロデット大学留学中4名の報告は、Part 2にてお知らせします。

事業責任者 野崎
Posted by 事業担当者 根本和江 at 13:11 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)