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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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第9期留学奨学生の紹介[2012年12月28日(Fri)]
第9期留学奨学生の紹介

今年6月から募集が行われていた第9期留学奨学生は、第1次、第2次選考と厳正なる審査を経て、2名が選出されましたので、ご紹介します。
来年の夏の渡米を目指し、12月から国内研修をスタートさせています。

 
Takizawa.jpg  
第9期留学奨学生 瀧澤 泉(たきざわ いずみ)

  <プロフィール>
  新潟市私立敬和学園高等学校卒業
  筑波技術大学産業技術学部総合デザイン学科在学(4年生)


Fukuda.jpg 
第9期留学奨学生 福田 桂(ふくだ かつら)

  <プロフィール>
  島根県松江ろう学校高等部卒業
  国立職業リハビリテーション校OAビジネス科修了
  現在、全日本ろうあ連盟本部事務所勤務(アルバイト)

今後の2人に応援をよろしくお願い致します。

事業担当 根本

 
Posted by 事業担当者 根本和江 at 10:06 | 事業担当者よりお知らせ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
2012年12月生活記録 第4期生 武田太一[2012年12月28日(Fri)]


●秋学期終了
プレゼンテーション、期末レポートなど限られた時間の中で済ませることができ、返ってきた成績もそんなに悪くはなかった。講義に必要なレジュメなどを読むのにまだ手こずる自分が、この秋学期に聾学校勤務と院生の両立をさせるのは大変だったが、何とかやり過ごすことができ安堵している。今後しばらくはこのような大変な生活は選ぶまいと決心した。

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凍った芝生雪


●待望の冬休み
聾学校での勤務も21日に終わり、冬休みを迎えた。自分が勤務している聾学校ではイベントを大事にする傾向にあり、12月はクリスマスということパーティを開き、生徒たちと楽しく過ごした。スタッフだけの小さなパーティも開かれ、プレゼント交換をするなど趣があった。月ごとに誕生日を祝ったり、学校に活気づける意味でダンスをしたりなど面白み満載の聾学校である。

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プレゼントの山プレゼント


●今後の予定
今年の冬休みは短い。というのも聾学校が再開するのが1月2日からであるため、新年早々に勤務開始となる。短い休みの間はゆっくり過ごし、次の春学期は実習に専念するのみである。実習は今勤務しているクラスで行うことに決まったため、生徒たちの特性を十分に理解した上で指導案作成などの準備に勤しみたいと思う。みなさまよいお年を。

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エチオピア料理レストラン
2012年11月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2012年12月23日(Sun)]
◆◇通訳を通して学んだ聴文化◇◆◇
オーロニ大学にいた時、1年間手話通訳を通して授業を受けていた。ギャロに来てからは授業はもっぱらアメリカ手話で行われるので、 たまに聴者の講演で利用するくらいであった。今学期は実習のため、週2回通訳を利用している。

今までの通訳と違うところ。それは、今までは多数の聴衆へのスピーチの通訳だったのに対し、実習先では1対1や少人数での会議や面談の通訳が主であるところである。多数の聴衆の場合、聴こえるスピーカーは多数の聞き手一人一人を見渡すように話すので、私と目を合わせなくても私は気にならない。だが1対1の時や少人数会議の場合はそうはいかない。私に話しかけるなら、通訳ではなく私の目を見て話してほしい。「彼女にこう伝えて。」と通訳に頼むのではなく。私の実習先は去年もろう実習生を受け入れていたので、スーパーバイザーは通訳を通しての会話に慣れおり、会話に支障はない。だが、手話通訳を初めて利用するクライアントは、通訳が発した私の声を聞く時、通訳のほうを向く。私が投げかけた質問を通訳に向かって答える。 面談が始まる前に、私はろう者であること、手話を使って話すこと、手話通訳者についての説明、手話通訳者は 会話に介入しないこと、話すときは私を見て話してほしいこと、をクライアントに伝えてあるのだが、数分経つと、やはり通訳者に向かって話してしまう。

学期末、スーパーバイザーとの面談の時に、そのことについて話してみた。
「それはそうよ。だって私を見てって言うあなたが、クライアントを見ないのよ。あなたが通訳者の手話を見なければいけないのはわかるけど、クライアントの話を聞く時、あなたの目は手話通訳者を見ている。話している方も、あれ?となる。それに、私たちは、 話し手すなわち声がする方を見て聞く慣習がある。だから、顔は自然と声がする方を向いてしまう。初めてのときは私もそうだったわ。」

聴者にとって、声がしない方を見て会話をするのはどうも違和感があるらしい。しかも通訳者は第一人称(私は、私も)を使って話す。それが余計に混乱を招くらしい。なるほど、なるほど。
通訳者を通して、またひとつ、聴者のキモチ・文化についての新たな発見があった。来年のクライエントとの面談の時は、今回学んだことを頭に入れて、場合に応じて通訳の使い方を詳しく説明したりして、良いコミュニケーション実現をめざしたい。

いつも通訳をがんばってくれているTさんに感謝☆


◆◇感謝祭◇◆◇
今年の感謝祭も、去年同様バーモント州でスノーボードをして過ごした。夜はぬるい屋外ジャグジー(日本のあつーい温泉につかりたい!)で、アメリカ映画によくでてくるあのバケツサイズのアイスクリーム(バーモント州産)に、やはりバーモント州産のメープルシロップをたっぷりかけて、みんなで仲良くバケツカップをひっぱりあいながらぺろりと平らげた。木曜日にはデフファミリー3家族が加わり、計18人の大所帯でディナーを楽しんだ。満腹になったところへ、すっかり忘れていたパンプキンパイとアップルパイが登場。やはりデザートは別腹。3種のアイスクリームと一緒に堪能した。私の胃袋、どんだけ〜。(まだ流行ってます?)

スノーボードをしたから体重は増えていないはず、と高をくくっていたが、2キロ増えていてガックリ。確かに、あの食いっぷりを振り返れば、頷ける。まあ、楽しかったから良しとしよう。 感謝祭が明けたら今学期も残り3週間。心身ともにリフレッシュし、ファイナルに備えることができた。

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☆恒例の七面鳥☆

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☆スキー場山頂からの眺め☆



◆◇今年も残りあとわずか◇◆◇
本年はひとかたならぬご愛顧をあずかり、ありがとうございました。
皆様がよいお年をお迎えすることをお祈りいたします。
また、東北の皆様の生活が一刻も早く回復することをお祈りいたします。

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☆おしゃれなツリー☆
国際関係担当部長(Director of International Relations)Dr.Mason
のご自宅で行われたクリスマスパーティにて

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☆ルームメイトとクッキーデコレーション大会☆
2012年11月生活記録 第8期生 岩田篤典[2012年12月20日(Thu)]
11月に入って段々と寒くなり、雨も多くなった。今学期が残り1ヶ月を切り、クラスメートたちの間でストレスによる体調不良も珍しくなくなった。さて、11月分の生活記録を報告したい。

<クラス>
英語(READING and WRITTING
 二つのクラスでは相変わらず毎週のように宿題が与えられ、だんだんとストレスが溜まっていく。しかし、自分の読解力と力は以前に比べてとてもよくなったように感じている。特にライティングに関しては毎日のように書いていたため、以前に比べて表現力も増してきたように感じる。また、英文を書くスピードもあがったように感じる。

ろう文化(DEAF CULTURE
 私はADA法がアメリカ人のろう者にとって重要な法律であり、アメリカで聾者の権利にもすごく影響を与えているということに感動した。しかし、それはアメリカならの事である。日本では聾者の人権を保障する法律といったようなものは存在しないが、それでも日本は日本で良いシステムがあると思う。ヨーロッパではインテグレーションという社会と障害者との統合を目指していく理念があるように、日本は日本の良いところを伸ばしていくべきだと思った。

☆余談☆
 11月といえば、アメリカでは感謝祭週間(Thanksgiving)がある。Ohlone College の教授からの招待で、初めて参加させていただいた。七面鳥料理、サツマイモ料理など、アメリカの代表料理をいただいたが、どれも美味しかった。
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2012年10月生活記録(第5期生 川俣郁美)[2012年12月19日(Wed)]
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「いっぱいなのはどれですか?」


「Deaf Gain」の講演で、講師Dirksen Baumanが聴衆に聞いた。
私も含め、大抵の人が当たり前じゃないかという顏で
「一番右のコップ」と答えた。講師がもう一度聞く。


空気がいっぱいなのはどれですか?」


「いっぱいなのはどれか?」この質問に、大抵の人は「水がいっぱいのコップはどれか」と解釈する。それは、社会が作り出した「普通」をいう概念のフレームを通して物事を見ているからだ 、とBauman氏は言った。

では、「普通」というフレームを通して見る、
「ろう者」は何者なのだろうか?

「普通」からみた「ろう者」は、水が空か半分のコップだ。

聞こえない。しゃべれない。コミュニケーションができない。学習能力不足。

社会に適応できるよう、コップの水を満たそうとする。

治療。補助器具。

「普通」というフレームを通して見る「ろう者」は、
聴力損失した耳しか映されていない。

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「Mechanical Ear」Chuck Baird

では、「普通」というフレームを取り外し、
「Deaf Gain」というフレームを取り付けたらどうなるか。

「Deaf Gain」は、聴こえない耳にではなく、ろう者がろう者であることで得すること、
ろう者が社会に貢献できること、に焦点をあてる。



例えば、ろう者は言語界へ「手話」という新しい分野を切り拓いた。
長い間、言語は音声言語のみとされてきたが、今日は手話も言語であるということが、
各国で証明されている。



ろう者は相手の目を見て話す、聞く。
そのため、両者間に信頼感・安心感が生まれやすい。

アイコンタクトを大事にしたデフスペースデザインは、
信頼感・安心感が生まれやすい空間を作り出す。

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ギャロ大に今夏オープンした新しい学生寮のロビー。



ろう者は聴こえる人とうまく会話ができないから孤立していてかわいそう。
そう言われることがある。

だが、全国ろうあ者大会やデフリンピックなど、全国・世界各地の人々が集まる行事に積極的に参加するろう者は、全国・世界各地に友人を作る。世界を旅したとき、ろう者は言語が異なるその国のろう者と国際手話やジェスチャーで会話し、すぐ親しくなる。

そんな時、孤立しているのはどちらだろうか?



ある研究では、聴こえる小学3〜4年生の子どもを3つのグループにわけ、それぞれに算数の授業を行った。Aグループは音声言語のみで身振りを一切使わず、Bグループは身振りのみ、Cグループは音声言語と身振り両方で。結果、 Aグループの子どもは33%の問題が解けたのに対し、Bグループは85%、Cグループは92%であった。

Bauman氏は言う、
「この研究が正しければ、本来、視覚言語である手話で教育を受けた児童は、
音声言語で教育を受けた児童よりも優秀なはずだ。」



「Deaf Gain」という言葉はイギリス人男性Aaron Williamson氏によって初めて提唱された。耳が聞こえなくなった時、どの医者も口を揃えて彼にこう言った。

「聴力が落ちていますね。(You are losing your hearing.)」

Williamson氏は不思議に思った。なぜ誰も

「ろう度が上がっていますね。(You are gaining your deafness.)」

とは言わないのか。それが「Deaf Gain」のはじまり。



フレームを変えれば、世界も変わる。

弱みや短所、欠点ばかりに焦点を当ててばかりでだと、
問題解決ばかりに目が行き、強みや長所に気づかず、
ひとりの人間として見ることを忘れてしまう。

フレームを変えれば、弱みは立派な強みに転じ、
自分らしく生きていく道を発見することができる。
また、社会はその人の強みを見いだし活かすことで、
社会を活性化させることができる。


私もそういう柔軟性のある考え方ができる人を目指したい。

2012年11月生活記録 第7期生 中川美幸[2012年12月19日(Wed)]
☆11月と言えば、読書とスポーツの秋です☆
日本では寝る前や通学中など、毎日本を読んでいた私ですが、ここアメリカでは宿題に追われて全然本が読めないのです。ここオーロニ大学で仲良くなった聞こえる友達から本やDVDを借りたので、冬休みに挑戦したいと思います。そして、春期のクラスについていろいろと悩んだ時期でした。クラスに関しては来月報告しますのでお待ちください。そして、いつもお世話になっていた近所のろう夫婦の旦那さんが感謝祭の前日に亡くなり、しかも感謝祭のランチをご一緒にさせて頂く予定だったので、そのショックと悲しみで眠れませんでしたが、「出会いあれば別れあり」という言葉をじみじみと実感しました。
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☆授業の様子☆
Writingクラス
11月前半はいろいろな資料を読んで、その意見に賛成か反対かを書いてみんなの前で発表することを学びました。いろいろ話し合ったり、手話通訳者のためにレジュメを作ったり、いろいろな手話表現を考えたりと頭をフル回転させたのでとても疲れましたが、大きな拍手が見えてうれしかったです。11月後半は、苦手な課題研究です!進路に関わるバイリンガル教育について調べたかったのですが、先生の許可がもらえなかったので、子供の虐待について調べることになりました。本当に資料が多いです!!しかも大学のデータベースから2部、大学の本から2部、インターネットの指定する資料から1部以上、集めて提出しなければならないので、大変ですが、勉強になりました。

Readingクラス
相変わらず、苦労しているクラスでしたが、英語学習センターの課題を早めに終わらせたので、ようやくこのクラスの予習が少しずつできるようになりました。11月はクラス指定の小説を読み終えて、クラスで字幕付きの映画を見ましたが、映画のほうが、やはり心に響いて泣いてしまいました。結果はやはり本とは違いますが、映画の方が分かりやすかったです。

Deaf cultureクラス
レポートの山を乗り越えて、宿題とテストのみになりましたが、ADA法リサーチプロジェクトという課題があり、いろいろな会社や銀行にインタビューしたり、レポートをまとめたりしています。ろう歴史の本を12月までに読んでレポートを出す必要があり、英語力が全くない私は、10月からインストラクターと共に少しずつ、少しずつ読んでおります。亀のようにノロノロと勉強していますが、がんばります。

Deaf communityクラス
今月の見学はフリーモントろう学校の見学でした。フリーモントろう学校のオープンハウスとは、日本で言えば、授業公開の日で、毎年いろいろな方が見学に来ます。11月13日トム先生とクラスメートと一緒に見学しました。早期教育クラスから幼稚部、小学部、中学部、高等部、寄宿舎、独立用アパートとトム先生が詳しく説明してくださいました。特に歴史博物館には感動しました。ボランティアされている方の母も叔父もフリーモントろう学校なのです!うちの母校である附属ろう学校も先輩の祖父や母が同じだという方がいました。同じですよね。18世紀に先輩たちが作った素敵な本棚にも歴史の重さを感じました。そして、このクラスでろう歴史の勉強もしているので、とても楽しいです。びっくりしたことに、いろいろな歴史があるのです。フランスのクラーク先生に学んだ生徒たちが頑張ってアメリカに24校のろう学校を作ったのです。本当にクラーク先生を尊敬するというトム先生の言葉に私も同感しました。
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だいすきなトム先生とスタッフ(後ろに18世紀の本棚があります☆)

☆日本財団の見学☆
待ちに待ったスポンサーの方が見学にこられました。いつもお世話になっております、根本さんと野崎さんです。少しでも進学のお話ができて、気持ちが楽になりました。大学院進学に向けて少しずつ進めて行きたいと思います。

☆ オーロニ大学のASLクラブ代表のクリスさんの劇☆
オーロニ大学の生徒から選ばれたという劇団にはろう学生はクリス一人しかいないというので、聞こえる学生とどうやって一緒に演技するのだろう?と興味津々でしたが、手話通訳者2人が絶妙なチームワークで他の登場者の台詞を通訳してくれました。とても面白かったです。ゲイの学生が、中傷やいじめに耐えられなくて自殺してしまうという悲しい内容でしたが、キスシーンがたくさんあったのでちょっと赤面しました。ゲイに対する差別について考えさせられました。

☆ 感謝祭Thanksgiving Dayパート1☆
待ちに待った感謝祭です。今年はなんと3回も感謝祭に招待されたので、招待してくださった方に感謝しております。オーロニ大学のアリス先生が国際学生のために毎年企画されておられるとのことで、早速参加させて頂きました。本格的なターキー(七面鳥)やマッシュポテト、カボチャパイ、などなど美味しそうなものが並んでいました。みんなお代わりして食べていました。アリス先生、オーロニ大学の先生たち、ありがとうございました!
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残念ですが、アリス先生はこの秋で退職されました。

☆ 感謝祭Thanksgiving Dayパート2☆
これは、オーロニ大学のOBと先輩が私たちのために企画してくれたのです。テーブルセッティングまでしており、本格的な雰囲気を楽しめました。アメリカ手話ストーリーやデフジョークなどもあって、楽しかったです。
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☆ 感謝祭Thanksgiving Dayパート3☆
22日は友人が、招待してくれました。友人が手料理してくれたので、とても美味しかったです。感謝祭の料理はみんな同じようなものだとおもいましたが、それぞれのディナーでは料理に工夫がされていました。ターキーはみんな同じでしたが、友人はハムもケーキも自分で焼いてくださいました。友達がワインをたくさん持ってきてくれたので、久しぶりにワインも頂いて、ほろ酔い気分で過ごしました。

☆ ブラックフライデーというショッピング(Black Friday)☆
アメリカでは毎年11月22日に感謝祭、23日にブラックフライデーという大セールを行っているのです。真夜中12時にお店がオープンし、しかも30−75%引きです!!もちろん久しぶりのお買い物を楽しめました。

2012年11月生活記録 第7期生 川口聖[2012年12月18日(Tue)]
毎日のように低空飛行するヘリコプターをよく見かける、ワシントンDCでは、しんしんと冷える時があれば、上着を脱ぐほど暖かい時もある、夜に雨が降る時が多くなっているなど、冬らしい季節に入っている。

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(Happy Holidays)

☆てくてく
アメリカに来てから1年4ヶ月、日米文化の違いを実感してきて、その違いについて、これまで言語学を学んできて思うこともあって、説明したい。
Aスタイル:まず1か2歩進んで、1歩下がるか否かのスタイル
Mスタイル:まず1歩下がって、1か2歩進むか否かのスタイル
アメリカ文化とアメリカ英語はAスタイルのほうが目立っていて、日本文化や日本語はMスタイルが目立っているという感じである。つまり、Aスタイルの人は、まず自分のことを考えて、失敗するまでどんどん進むが、Mスタイルの人は、まずまわりを見てから、腰が重い程に進むというイメージである。また、Aスタイルの人は、Mスタイルの人からみれば、生意気とか、失敗が目立つなど見られる反面、Mスタイルの人は、Aスタイルの人からみれば、何を考えているかわからないとか、失敗をなかなか認めないなど見られている。言語においても、英語はまず主語が必要だが、日本語では主語をぼかすことができるなどの違いがある。日本人にとっては、Aスタイルのほうがかっこいい、Mスタイルはマイナスイメージがあると思いたくなってしまうが、日本の工業技術が世界一とか、おもてなしという接待術があるなどは、Mスタイルの面があってこそできることであり、どちらにも一長一短があるのです。ちなみに、AスタイルのAとはオートマチックのA、MスタイルのMとはマニュアルのMと、もじった。オートマチックはアクセルを踏むだけで進めるが、マニュアルはクラッチも踏まないと進まないというイメージに似ているなと思ったからである。

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(図書館の日本手語コーナー)

☆ひらひら
クラスメートは11人、そのうち4人がろうの人(難聴者も含む。9月生活記録では5人と報告したが、難聴者と思っていた人が聴者と判明した)ですが、クラスにおいては、教授も含めて、全員がよく手をひらひらしている。聴者の教授なのに、聴者のクラスメートは教授を呼ぶために、手をふるのです。日本だったら、ろうの人も来る手話サークルの聴者達や、ろうのイベントに来る手話通訳者などにもよくみられているとおり、聴者同士には必ずといっていいほど、声で呼び掛け合っている。しかし、こちらのクラスでは、義務という感じが全然なく、聴者が無理にして、ろうの人のふりをしているわけでもなく、全く声なしの世界になっている。ギャロデットならではの文化であるが、ろう文化に打ち解けることができる、懐の大きさもあってこそでしょう。

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(10年後には消える予定のLibrary)
2012年11月生活記録(第4期生 福永梢)[2012年12月15日(Sat)]
Hello Works @USA
  校を卒業したら何になりたいですか。
  13歳を過ぎて大学生になってもなお「13歳のハローワーク」(現「新・13歳のハローワーク」村上龍著、2010、幻冬舎)を見開いたものだ。やりたいことと、家庭の事情や自分の体や心の状態との間で揺れながら、どれを妥協してどれを一心に貫くか迷ったものだ。「生活スタイルと職業発達 (Lifestyle and Career Development)」は、そういう人たちを対象にした職業カウンセリングについて学ぶクラスだ。アメリカの場合、いわゆる日本でいう職業教育と進路指導は、個別移行計画 (Independent Transition Plan: ITP)をもとにして行われる。
  グループ課題でこのITPを一学期かけて考案した。アッシャー症候群III型の生徒を事例に、将来を11項目(註*)に分けて考えた。単にアッシャー症候群III型の特徴を知っているだけとは全然違った。“将来”が加わるだけで必要な知識も考慮すべきこともぐんと増える。スポーツと化学が得意で木工作業に興味がある事例に対して、木工師、スキー/スノーボード技師、ガーデンプランナーと各グループから候補が上がった。このほか職業変更やリストラまたは退職後の就職をも対象にした職業カウンセリング(日本では産業カウンセリングがこれに近い)も学んで、現実では同じ候補が上がるだろうか、とふと考えさせられた。私こそ今でも自分が決めた道を問う日がある。計画の主人公である子どもはもちろん、彼らの将来を思う親や教師の気持ちに少しでも寄り添えられたらと思う。

【註】ITPの11項目:@個人の適応(Personal Adjustment)A自立生活(Independent Living)B交通・移動(Transportation/Mobility)C社会的なつながり(Social Relationships)D気晴らし・余暇(Recreation/Leisure)E雇用(Employment)F職業教育・訓練(Vocational Education/Training)G高等教育(Post Secondary Education)H財政的ニーズ(Financial Needs)I健康・安全( Health/Safety) J自己擁護(Self Advocacy)


Thanksgiving
  謝祭間近JASSから根本さんが視察に来られ、学校で難しいことばかり考えて疲れた心が浮き立った。よい秋休みの始まりとなった。秋休みの上半はゆっくりと課題をやって、下半思いっきり羽を伸ばした。映画「Twilight」の最終章後編を見たり(字幕が出るメガネをかける)、国立自然博史館(National Museum of Natural History)へ出かけたりした。今年の感謝祭は フィリピン系アメリカンの友人宅に呼ばれ、去年のAmish村とはまたひと味違う手料理をごちそうになった。そのあと人生初のBlack Friday(日本での初売りバーゲンみたいなもの)というものを経験して、またひとつアメリカに親しくなった。

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↑おなじみの七面鳥にフィリピン料理


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↑ちまたのブラック・フライデー:この行列、全部同じ1店に向かってます!
(本来は金曜の早朝からだが、最近は木曜夜から始めるお店もあるとか)
2012年11月生活記録 4期生 川上恵[2012年12月02日(Sun)]



今月はろう/聴者のチーム通訳について報告したい。チーム通訳の目的は、ろう者と聴者が対等なコミュニケーションをスムーズに取れるようにすることである。例えば病院などで、ろうの利用者に通訳を提供する。ただろうといってもさまざまで、聴者通訳者だけではときどきコミュニケーションが難しいことがある。ろう通訳者が一緒に働くことで、スムーズなコミュニケーションがより可能になる。

今学期から通訳ボランティア実習に行っている。例えば現在は、ろうの親から許可をもらって、ある保育所のPTA会議でろう/聴者通訳ボランティアをさせてもらっている。私が担任(聴者)の隣に立ち、反対側にいる聴通訳者から情報を受け取って、それを通訳するという仕組みになっている。

ほかにクラスではクラスメートと一緒に、新入生向けの(オンライン)講習会を想定した通訳トレーニングを行った。この講習ではパワーポイントと音声による説明だけなので、これをどのように通訳をするかが難しいところである。ここでは、聴通訳者が(音声)情報をまとめてろう通訳者に伝え(英語で「Feeding(与える)」という)、ろう通訳者がそれを通訳するという方法をとっている。しかしこの通訳方法はすぐできるほど簡単なものではない。事前準備、通訳チームメンバーとの徹底した話し合いをした上で、何度も繰り返し練習を行っている。これまで同じクラスメートと数回ぐらい一緒にトレーニングしているので、お互いの特徴や必要なことがつかめてきている。

聴通訳者がろう通訳者に伝えている最中も新しい情報が次々と入ってくるので、これらをどのタイミングでどのようにまとめるかバランスが問われる。ろう通訳者がそれにそって通訳しながら、お互いに確認し合うのでかなりの技術が必要になってくる。

今経験していることは本当にいいと思う。将来日本も病院、裁判所、講演会などで、ろう通訳者と聴通訳者によるチーム通訳が必要性になってくると思うからだ。聴通訳者のみに負担をかけずろう通訳者の力を借りるなどしてお互いに支え合ったほうが、ろう者と聴者にとってさらによい通訳を提供することができると思う。
2012年10月生活記録 (4期生 川上恵)[2012年12月02日(Sun)]



今月は手話通訳実習について報告したい。今学期から手話通訳のボランティア実習が始まった。依頼先の要望に合わせて盲ろう者通訳、弱視ろう者通訳、聴者/ろうチーム通訳など通訳体制を変えて、イベント、PTA会議、教会などあちこち行っている。

その中で、通訳者として言語の難しさを感じた。2つの異なる言語の間で、意味を捉えて別の言語で表現する大変さを感じた。アメリカ手話だけでなく英語力もそれなりのレベルを求められるので、毎日が勉強である。

コミニュケーション力。
手話通訳者は通訳技術だけでなく、コミニュケーション力も大事だと感じた。利用者と手話通訳チームメンバーとのコミニュケーションがあってこそ、通訳の目的でもある「きちんとした情報保障」を提供することができる。利用者、通訳チームメンバー同士の“かかわり”が大切である。

事前準備
これは当然ながら重要である。例えば講演の通訳を依頼されたら、その講演の目的・テーマ、講師が伝えたいこと、講師の手話の特徴(日本手話か、日本語を引用した手話か、等)を確認する必要がある。また、利用者(参加者)の通訳に関するさまざまなニーズにも配慮しなければならない。このような事前準備がきちんとできていると、よりよい手話通訳を提供することができる。

倫理:
去年の倫理クラスで学んだことが今のボランティア実習で役に立っている。現場では手話通訳者の判断に大きく委ねられるので、一番大切なことだと感じた。

これらの通訳経験から思うことだが、第二言語として通訳する大変さに気づかせられることが多いのはやっぱりアメリカにいるからこそである。第一言語ではない言語で通訳することの大変さについて考えさせられる。これは私にとって貴重な経験である。

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