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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2012年9月生活記録 第7期生 川口聖[2012年10月21日(Sun)]
こちらワシントンDCでは、寒くなったり、雨が降ればちょっと暖かくなったりするなど、サンフランシスコの空模様とは全く違った、東京の秋に近いような天気になっている。秋学期が始まったなと思ったらあっというまで、中間テストの週間が終わったばかりである。

Halloween.JPG
(もうすぐハロウィーン!)

☆今学期のクラス
これから卒業するまでずっとお世話になる予定のクラスメートの顔ぶれが決まった。全員11名、ろうの人(難聴者も含む)は5名、あとは聴者で、皆は手語会話ができる人ばかりである。今学期に履修する予定のクラスは3つ、いずれも必修科目である。

1) Phonology I
「音韻論」、音声学や形態論も一緒に学ぶが、単語1つ1つがどのように構成されているか研究する学問。母国語が他国語の影響などによってどのように変わったかを分析する。

2) Generative Linguistics I
「生成文法」、主に統語論であるが、文章1つ1つがどのように構成されているか研究する学問。Avram Noam Chomskyが提唱する理論について学ぶ。

3) Cognitive Linguistics I
「認知言語学」、言語を認知するところはどうなっているか研究する学問。Ronald W. Langackerが提唱する理論について学ぶ。

SLCC.JPG
(Sorenson Language & Communication Center)
これからずっとお世話になる校舎

☆わくわく
今学期は言語学の基本知識を学ぶといった内容であるが、まさに的を射たりという感じで、これからますますはまってしまいそうである。学校で文法を教わったのに、一般社会ではその文法通りになっていないなど、これまで気付かなかったことを見つけたり、英語の文法について今まで疑問に思っていたことがあっというまに解けたり、まるでおもちゃをいじるような錯覚が得られるほどだからです。

Bison.JPG
(Bison、ギャロデット大学のマスコット)
日本でのマスコットといえば、架空の人物が目立つが、アメリカでは実在の人物を模倣することが多い。

☆世界最小の国
世界最小の国といえば、バチカン市国であるが、小生は「ギャロデット大学の国」であると強調したい。ギャロデット大学に入れば、もう完全に手語の世界になっているからである。ろうの人か、難聴者か、聴者なのか区別がつかないほど、皆が普通に手語会話している。でも、「ギャロデット大学の国」にないものといえば、老人施設ぐらいかな!?
2012年9月生活記録(第4期生 福永梢)[2012年10月17日(Wed)]
o 世界観とカウンセリングのスタイル o

  カウンセリングやセラピーにはいろいろな方法があり、各々の理論によって支えられている。「カウンセリングと心理セラピーにおける理論と接近法(Theories and Approaches in Counseling and Psychotherapy)」クラスでは、 主な11理論を学ぶ。今まで、カウンセラーやセラピストはすべての理論を身につけていて、クライアントや問題に合わせて使い分けていると思っていた。しかしそれは現実的に無謀で、実際は自分の世界観や性格に合う理論を1つか2つ、前もって定めておく。ただあくまでも合う近いだけで、事例によっては特定の理論で使われているテクニックが効果的なこともある。そのため、いくつかの理論を組み合わせる人もいれば、1つの理論をベースにテクニックを他の理論から借りる人もいるらしい。
  自分の物事の捉え方を明確にしていくはじめの一歩として、自分の個人的な「Worldview(世界観)」をまとめる課題があった。人はどういうもので、(精神的な)問題とはどういうもので、どうしてそうなるのか、どういうときに変わっていくのか、カウンセラーの役割はなにか・・・人に語ることはあってもいざ書くとなると、世界が広すぎて漠然。まとまらない。なんとかまとめあげて改めて読んでみると、自分の育った環境、経験が強く影響していてとても興味深かった。11理論のうちどれが一番自分の世界観に近いのか、これからがとても楽しみである。

oH Street Festival o

  ギャロデット大学キャンパスから南方向へ10分歩いたところに、「H Street」という名前の大通りがある。5年くらい前は古い店が多く、街灯が少なくて治安が悪かったらしい。数年前から改装工事が行われ、今では新しいお店が増えて夜の人通りも多い。毎年9月、このH通りを封鎖してイベントが催される。去年までこのイベントの存在を知らなくて今年初めて行ったのだが、30以上の屋台が立ち並ぶ中ダンスやライブなどのパフォーマンスもあって、とてもにぎやかだった。
  実はこのH 通り、キング牧師が暗殺された1968年暴動があった場所でもある。この暴動のあとコミュニティ・ビジネス活動連合(Community-Business Action Coalition)が設立されたのが、H Street Festivalの始まりらしい。そんな歴史ある通りで、ロブスター・ベーコン・ドッグとソフトクリームを頬張りながらつかの間のゆったりした時間を楽しんだ。

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↑リュックサックにすっぽり収まってるわんこ@H Street Festival
(つい飼い主さんに声をかけてしまい、ぱちりカメラ犬
2012年9月生活記録 (4期生 川上恵)[2012年10月16日(Tue)]






大学院2年目の秋学期が始まった。今学期は5つのクラスを履修している。

「Interpreting Discourse of Education」 (教育関連の通訳)
  米国内では、ろう学校だけでなく、普通の学校に通っているろう児達がいる。
  法律によって通訳を設けることが定められている。大人と違って言語能力が
  未熟なろう児童達に合った通訳方法についてである。

「Interpreting Business and Government Discourse」(ビジネス、行政関連の通訳)
  ビジネス上の交渉、会議や面接の際に必要な専門用語を中心に勉強している。

「Professional Practice II」 (実習 II)
  前学期は観察だけだったが、今学期は実際に通訳も行う。まず観察を行って状況を
  把握したら交代して通訳したり、キャンパスでのイベントにボランティア通訳者と
  して参加したりしている。聴者通訳者は読み取り通訳と表出通訳を行うことが
  多いが、ろう通訳者の場合盲ろう者通訳が中心である。

「Guided Research Project I 」
  1年間計画の研究を2学期にまたがって行う。手話通訳に関して、各自興味のある
  テーマを研究する。

「Deaf Culture Studies」
  大学の時にろう者学を専攻していたのだが、このクラスは大学院レベルのろう者学
  入門(ようなもの)である。

今学期は、前学期と比べて大学内外での通訳実習が多い。それだけでなくクラス内でも本格的な通訳トレーニングが行われている。これまで一年間基礎を学んできたが、実際にトレーニングをしてみると思う通りにできず難しい。こういうときに、言語を使う仕事は大変だと強く実感する。この経験はよい勉強になると思う。

2012年9月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2012年10月15日(Mon)]
◆◇履修クラス◇◆◇
学部専攻課程のクラスになると、学年ごとに履修するクラスが決まっている上に、生徒数が少ないので、毎学期同じ顔ぶれが並ぶ。そのため、みんなすっかり仲良しである。だが今学期は人数増加に伴い、それぞれの科目を2クラスごとに分けため、何人かと顏を合わせる機会が減りちょっぴり寂しい。

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☆愉快なソーシャルワーク学部の仲間たち☆


*Research Method in Social Work ソーシャルワーク研究法
理系のクラスは2年ぶりである。数学好きの私にはうれしいことなのだが、ソーシャルワーク学部生は理系嫌いが多い。なぜソーシャルワーカーが研究法を知っている必要があるの?科学者じゃあるまいし。落ちて卒業できなかったらどうしよう!という悲鳴が講義前に聞こえてきた(?)ほど。それを知っていたかのようにテキストの第1章は“なぜソーシャルワーカーは研究法を学ぶ必要があるか”だった。(笑)  その答えは以下の通り。

− 研究文献を効率的に読み、専門知識を身につけるため
− 研究が適切な研究だったか、妥当性や信頼性を見極めるため
− 介入・援助がクライアントにどのような効果があったのかを評価するため
− そこからクライエントやコミュニティのニーズを発見するため
− サービスの改善・向上のため
− サービスの信頼性・妥当性・合理性を証明するため
− 助成金取得や法改正への訴えのため
− などなど。

このクラスでは、様々な研究方法や評価方法について学ぶ。仮説の立てかた、データの収集方法、データの信頼性や妥当性の測定方法、グラフの書き方、また、既存データや文献の分析方法・解説方法など、多岐にわたる。先生自身も学生の時に研究法学習に苦労していたらしく、生徒が理解しやすい教え方を知っていて、例や図、時には一人劇まで(笑)加えてわかりやすく教えてくれる。

*Social Work Practice with Groups and Families ソーシャルワーク演習:集団と家族
集団や家族を援助するときのスキルを養うクラス。毎回クラスの始めに、クラスメイトの一人がソーシャルワーカーになり、残りのクラスメイトはクライアントになって、様々なシチェーションを想定した模擬ミーティングを行う。内容は未成年の妊娠、離婚、薬物乱用、など様々である。毎回、想定外の言動や行動がでてくるので、ミーティングが終わった後に、ソーシャルワーカーの受け答えの仕方や問題への対処方法を評価し、私だったらこうする、こうするべきだった、これは良くない、これは良かったなど、みんなで話し合う。実際にやってみると、こういう場合はどうすればいいのか、など、様々な疑問がでてきて、学ぶことがおおい。コミュニケーションスキルやカウンセリングスキル、問題解決力などを養い、実践的なスキルアップを目指す。

*Social Work Practicum I: Lab ソシャルワーク実習I:ラボ

2週間ごとのクラスで、現在週2回行っている実習の目標達成状況を確認したり、実習先で学んだことや疑問に思ったことについて話し合う。守秘義務の関係から詳しいことは話せないが、それぞれが別々の実習先で学んだ技術や知識を共有でき、それがお互いの支えになったり、意思向上につながったりと、良い場となっている。

*Global Health 国際保健学

病気に国境はない。グローバル化が進み、旅行が安易になった今、エイズ、結核、マラリア、インフルエンザ、コレラなどは以前よりも急速に広まっている。現在、毎日2,400人以上の子どもが5歳の誕生日を迎えられないまま亡くなっていく。その半数は、先進国にいれば安価で簡単に治すことができる病気である。一方で、先進国では、肥満・2型糖尿病・高血圧などといった生活習慣病が深刻化している。
このクラスでは、国際社会における様々な健康問題について学ぶ。また、その国々の健康水準の背景を政治面、経済面、社会面、文化面、など多角的な視点から学んで行く。


◆◇Hストリートフェスティバル◇◆◇
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この名前を聞いて変なことを思い浮かべるのは、日本人だけだろう。(笑) Hストリートとは、ただの通りの名前である。DCでは、東西に走る通りはアルファベット順に、南北に走る通りは番号順に並んでいるため、住み慣れればわかりやすい造りとなっている。 ギャロデット大学から歩いて5分程のところにあるこのHストリートは、ここ数年間で急激に変わりつつある。物騒としていた通りも、今やおいしいレストラン、バー、カフェが立ち並び、ギャロデット生のお気に入りの場となっている。オバマ大統領も時々ここで食事をするらしい。そんな通りで毎年、Hストリートフェスティバルが行われる。おいしそうなフードトラックと売店、アーティストの作品、手話通訳つきのライブ、他様々な団体のブースがあり、近所にある様々なサービスについて知ることができた。今年はギャロ大のブース・ステージもあり、手話ソングなどを披露していた。


◆◇Mrs.Dartさんに出会う◇◆◇
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Disability Rights Coalitionというイベントに参加のため、アメリカン大学を訪ねた時にお会いした日本人女性。話してみると、なんとなんと淑子ダートさんじゃありませんか!あの、「障がいのあるアメリカ人法(ADA)の父」として知られているジャスティン・ダートさんのご夫人である!淑子さんのことは以前から聞いていて、会ってみたかった人の一人だったので、突然のうれしい出来事に思わず飛び跳ねてしまった。ジャスティンさんは10年前に亡くなっているが、淑子さんは今でも障がい者権利擁護運動に積極的に参加している。


◆◇黒人手話◇◆◇

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9月17日付けにワシントンポストにこんな記事が掲載された。
人種差別が激しかった19世紀、黒人と白人は完全に隔離されていたため、黒人独特の英語「黒人英語」が生まれた。ろう学校も同様に黒人と白人は隔離されていたため、アメリカ手話にも黒人と白人とで変化があったそうだ。その過程で生まれた黒人独特の手話を「黒人手話 (Black American Sign Language)」という。初めて黒人手話について書かれた「The Hidden Treasure of Black ASL」が去年出版された。アメリカ英語とイギリス英語は似た言語だが、それぞれ特有の訛りや言い回しがあるように、白人手話と黒人手話にもそれぞれ特有の訛りや言い回しがある。
記事全文(English)はこちら




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おまけその1:初体験!ベビーシャワー(出産前祝い)
アメリカでは定番らしいうんちの臭い当てゲーム
うんちじゃなくてチョコレートでした笑
元気な赤ちゃんを産んでね♪


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おまけその2:家の庭になったトマトさん
2012年9月生活記録 第7期生 中川美幸[2012年10月14日(Sun)]
☆もう2ヶ月?☆
渡米してからもう2ヶ月経ちました。え?2ヶ月経ったの?というのが本音です。
宿題に追われてほとんど2−3時間しか寝ていない日々なので、自分が病気になるのでは?と心配していたのですが、意外と丈夫な自分にびっくりしています。しかし、ベイエリアの朝と夜はやはり寒くて、のどが痛くなるのです。塩水でうがいしたり、果物を毎日食べるようにしたりしています。
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寝不足のため眠くてたまらないときお世話になっている
    ”モンスター”とろう文化のテキスト

☆授業の様子☆
English151B
メインはエッセイと文法です。文法は基本的に自分で進めて宿題を提出する方法なんです。クラスの中で先生はエッセイをもっと素敵に書く方法を教えてくださっています。しかし、わたしにはまだまだエッセイが書けないので、辞書と相談しながらがんばります。今月は内容を説明する書き方を学びました。感覚(聞く、見る、触る、味わう、匂いを感じる)を使った説明や比喩を使った説明など、難しい書き方ですが、とても参考になりました。

English161
このクラスはリーディングの力を伸ばすためのクラスなので、クラスの中で読んで、問題に答えることが多く、これが一番苦労しています。もちろん、毎週単語テストもあります。それだけではなく、毎週先生が指定する本を読んで、要約して、これを提出することも苦労しています。でも本を読めるようになりたいのでがんばります。

DeafCulture
このクラスは英語を読める学生を対象にしたクラスなので少しレベルが高くて、毎週毎週授業の前に分厚いテキストを読まなければならないのです(汗)これが、授業の前のテストに出るです、、、
尊敬しているTom先生の講義ですごくよかったのは、
”ろうであると自分できめれば、それでよい”
とおっしゃったことです。
クラスの中には人工内耳や補聴器から離れられず、また、手話がなかなか伸びず、悩んでいる学生がいたのですが、それでも平等に扱っている先生はすごいと思いました。みんな先生が大好きなので、クラスの雰囲気はとてもいいのです。

DeafCommunity
このクラスは国際学生を中心にしたクラスで、いろいろなところに見学に行っています。9月はInternational Sign Language DayとDCARAとTool Workを見学しました。
まず、”International Sign Language Day”(国際手話の日)は、世界各地でも開催されているイベントであり、初めて参加するイベントです。わたしはとてもわくわくして、朝から夕方までずっと大好きなクラスメートと一緒に回りました。いろいろな講演やショーがありました。とても感動したのは、”私たちの手話は大切である”とみんなで一緒に手話を示したことです。みんなの手話がひとつになれるということはすごいですよね。そして、”DCARA"はろう者のためのサービスセンターです。私たちが見学したのは、家族と難聴者、そしてろうの雇用に関するサービスです。職員のほとんどがろう者であり、誇りをもって働いておられることに感動しました。最後に、”Tool Work”を見に行きました。このサービスは、独立できていないろうの大人たちを見守るという福祉サービスです。このコミュニティークラスはアメリカのろう社会を全く知らない私たちにとってはとても必要ですので、もちろん毎週毎週楽しみにしています。なんとこのクラスでは生徒一人一人が黒板に見学した感想を書いて先生がチェックしているのです。私たち国際学生はこの時間がとてもドキドキします。

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英語クラスで毎週読んで要約レポートを
提出している本”House of Sand and Fog"

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 International Sign Language Day
ろう文化やろうコミュニティのクラスメートと一緒に☆

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DCRAの素敵なものを発見!!なんて素敵なんでしょう☆

☆ASLClubのLogoコンテスト☆
オーロニ大学にはASLクラブがあるのですが、ロゴがまだなかったので、9月13日にロゴコンテストがありました。もちろん、私も参加させていただきました☆コンテストのルールは、アメリカ手話やろう文化を取り入れること、ろう学生とASL学生がペアになること、OhloneCollege ASLclubという文字を入れることでした。私はASL学生と一緒に手書きで挑戦しました。そして、そして、なんとなんと3位に入賞し、Mozzeriaというピザレストランの食事券をゲットしました!!25ドル分です(笑)
Mozzeriaはろう者が経営しているピザのお店なんですよ。インターネットからコピーさせていただきました。
http://www.youtube.com/watch?v=2RrF0RnVsE0

☆Hard ManというDeaf映画☆
今学期は残念ながらASLクラスを受講する余裕がなかったので、できるだけアメリカ人ろう者と関わったり、ろうのイベントに出かけたりしています。9月末にフリーモントろう学校で映画を上映するというので、早速友達と一緒に見に行きました。そして、ろう者が監督し、ろう者たちが出演している”Hard Man”を見に行きました。気になるお値段は11ドルでした☆☆1時間半くらいという長い映画でしたが、とてもよかったです。アジア系のろう学生は泣いていました。私も涙がポロポロでました。アメリカ手話も英語字幕も早くて半分しか理解できなかったのに、涙が出てきたということは、ろう者たちの演技がよかったのです!いつか日本で開催されるといいなあ☆

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映画 ”Hard Man”のチケットです☆ 
2012年9月生活記録 第4期生 武田太一[2012年10月03日(Wed)]



 残暑がかなり続くかなと思っていたが、一気に冷え込んできて家では暖房をつけるようになったボストンである。相変わらず天候の話ばかりであるが、今年の冬の雪はどうなるか今から不安である。車で30分ほどの距離にある聾学校で勤務しているので、雪道の運転を今から覚悟しておいた方が良いかもしれない。

●聾学校での勤務
 聾学校での勤務が始まった。自分が配属されたクラスは小学部4−5年の重複クラスで6名の生徒が在籍している。教員は2名、アシスタントは自分を含めて3名なので、ほとんど1対1で対応出来る体制となっている。生徒たちは自閉症、ADHD、脳性まひなど様々な診断がなされている。個々が持っている学習スキルやソーシャルスキルは多種多様で、時には手を焼くこともある。しかし毎日生徒たちと共に楽しく過ごしながら学習している。

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課外学習で見かけたキノコサーチ(調べる)


●秋学期
 この秋学期は5クラスを受講している。このうち2クラスは半期制で前期と後期に分かれているので、実質的には1週間に4クラスを受講していることになる。月曜から木曜まで聾学校での勤務を終えた後、大学に向かいクラスを受けている。受講しているクラスは以下の通りである。

SE706 Introduction to Special Education/特別支援教育入門
 アメリカにおける特別支援教育の歴史や法律、障害種別(知的障害、視覚障害、聴覚障害、学習障害、身体障害など)における特徴について学んでいくクラスである。

SE504 Introduction to Early Childhood Disabilities/幼児障害入門
 0−5歳の障害児におけるサービスなどについて学ぶクラスである。アメリカの個別障害者教育法において0−2歳は保健局の基で個別家族サービスプラン、3−5歳は教育局の基で個別教育プランを提供している。クラスではそのプランの提供にいきつくまでの流れ、サービスの内容などを学んでいる。
(このクラスが半期後には重度障害入門へと移行する。)

DE691 Advanced Seminar: Learning and the Deaf/修士論文
 修士論文と科目をつけたが、研究論文のような形ではなく、与えられた課題とデータを基に自分なりに批評して執筆するクラスである。おそらく自分はアメリカ手話における手型とCLの違いの見極め方と、聾児における第二言語である書記英語の習得との関連性について書くことになるだろう。クラスではアメリカ手話と英語の違いについて再確認しながら、論文の基礎を固めていく。

SE533 The Families of Children with Special Needs/障害児をもつ家族
 子どもを授かる時は「普通」の子が産まれてくることを望む家族が多いだろう。しかしその「普通」とは何か基準なのか、障害児が産まれてきた家族の苦悩や幸福について考えるクラスである。時にはゲスト講師を招いて、体験話を聞くこともある。先日はレッドソックスの元選手であるカート・シリング氏の奥様であるションダ氏を招いて、アスペルガー症候群を抱えるお子さんの育児奮闘記を聞くことが出来た。今後もいろんな話を聞くことが出来るので楽しみである。

 平日は聾学校勤務とクラス受講、週末は宿題などをして過ごすという生活になっている。特に苦痛と感じることはないが、今後温度差が激しくなってくる(朝はかなり冷えるものの、昼には半袖で過ごせるほど暑かったりする)ので体調管理には一番気をつけていきたい。

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衝撃どんっ(衝撃)タカがリスを襲ったあせあせ(飛び散る汗)