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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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第8期生 岩田篤典[2012年05月22日(Tue)]


第8期生の岩田篤典です。
留学する目的はアスレティックトレーナーを資格を取得するため。
アメリカに留学するのを楽しみにしています。
みなさんよろしくお願いします。
7期生の中川です。[2012年05月22日(Tue)]


みなさんこんにちは。
7期生の中川美幸です。
アメリカ留学の目的は【ろう教育】です。
特に聴覚障害児の手話による言語獲得を学びたいと考えております。
また、日本において増えてきている人工内耳についても調べたいと思っております。
アメリカ留学の準備を一年間延ばして
すこしずつ苦手な英語を勉強しています。
留学に向けての不安はいっぱいありますが、
みなさん、応援よろしくお願いいたします。

2012年4月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2012年05月16日(Wed)]
◆◇社会起業家◇◆◇

今までビジネス起業なんて学生にとって遠い存在だと思っていた私。ビジネスは、社会に出て経験を積んでから起業するものだと思っていたし、私とは一生無縁だと思っていた。たまたまとった一般教養科目の社会起業家のクラスは、私のビジネスに対する考え方をガラリと変えた。ビジネス起業も悪くないな、私にもできるかも!?と思わされたクラスである。

社会起業とは営利・非営利関係なく、社会貢献や社会問題解決を最大の目的とした企業のことである。このクラスでは様々な社会起業について学んだり、その企業で働いている人の話を聞いたり、また、社会問題を取り上げ、分析し、私たちに何ができるか、ビジネスプランを立てた。

3月には、社会起業学生カンファレンスに参加した。ニューヨーク、マサチューセッツ、インディアナ、メリーランド、DCなどの東海岸から社会起業を目指す学生が集まり、意見交換・情報交換したり、分科会を受けたりした。とても有意義で刺激的なカンファレンスであった。

学期末には、グループにわかれ、それぞれビジネスを起業するという設定で、助成金獲得の為の事業計画書を作成した。私のグループのプランは、フィジーの普通高校にろう学生支援室を設置する、というもの。現在、フィジーには聾学校はあるが、中等部までで、高等部はないため、ろう学生は普通高校に通うしかない。首都スバにあるゴスペル高校は唯一手話通訳が設置されている高校のため、ろう学生に人気がある。が、授業について行けず高校を中退してしまうろう学生が多いそうだ。そこで、ろう学生支援室を設置しようということになった。事業計画書は15-30ページで、サービス内容、サービス対象層、主要スタッフと企業構造、資金計画、日程表、評価の方法、リスク対策など、具体的な記述が求められた。が、グループメンバーのスケジュールがあわず、ミーティングがあまりできなかったため、メンバー全員の意思が統一していないまま進めてしまった部分があり、一時、事業計画書が筋の通っていないものになってしまったが、締め切り前になんとかスケジュールを押さえてミーティングを繰り返し、なんとかちゃんとした事業計画書を作成することができた。

ビジネス起業はノウハウを学べば誰にでもできる。必ず成功する訳ではないが、失敗は成功のもと。失敗を糧にして、試行錯誤しながら、より良い企業を作り上げることで、より良い社会を作り出すことができる。このクラスで得た知識を無駄にせずに、今後も活かして行きたい。


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☆カンファレンスの後、クラスメイトと☆




◆◇ インターンシップ先決定!◇◆◇

4月下旬にめでたくインターンシップ先が決定した。 今年の9月から来年の4月までPublic Defender Service Office of Rehabilitation and Developmentにお世話になる。今まで学び得て来たソーシャルワークの知識と経験を最大限活かし、さらに多くのことを学んで行きたい。Public Defender Service Office of Rehabilitation and Developmentについては今後のブログでお伝えしたい。




2012年4月生活記録 第7期生 川口聖[2012年05月16日(Wed)]
こちらオーロニ(Ohlone)では、暖かくなったり寒くなったりよく変わる日々が続いているが、太陽が高くなってきて、タンクトップを着る人がちらほら見かけるようになり、オーロニ大学ではつばめの巣作りが盛んになり、サンフランシスコらしい夏がもうすぐ来る気配を感じるこの頃になっている。

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(Ohlone Deaf Studies 40周年記念式典のリーフレット)

☆やれやれ
英語クラスでは、英語とASLによる、初めてのプレゼンテーションを行った。1ヶ月ほど調査して、研究論文を作成したことを、クラスメートの前に立って、数分間発表して、質疑応答を受けるという流れである。終わってみれば、こういう流れになるんだなと気付いたり、こう話せばよかったなと反省するなど、本当に実のある経験になった。さらに、アメリカでは、日本より老若男女に関係なく、お互いに個人の尊重をするという平等感が強いせいか、議論しやすい環境になっていて、いろんな質問や意見が出され、よい刺激になった。

ASLクラスでは、相変わらずにテストや宿題やプレゼンテーションが多くて、ちょっと違和感を覚えるようになってきている。手語を、日本語などを使って覚えるのではなく、どのように使うかというふうに、手語の使い方を中心に覚えてきた、今までの経験から、ASLを英語に変えながら覚えるという作業は、ろうの人にとってしんどく感じるものである。手語を音声言語に変えるという作業は、通訳者や手語教師にとって必要であるが、単に手語を覚えたいだけの人にとって必要かどうかは考え物になるのではないだろうか。今後の研究課題の一つにしたいと思ったものです。

ASL言語学入門クラスでは、1つの手語に様々な意味を持つ、年代による手語の違い、地域による手語の違い、民族による手語の違いがあるなど、ASLについて万遍なく学んだ感じになっている。

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(Japantown Peace Plaza 4月22日に桜祭りがあった)
2012年4月生活記録 4期生 川上恵[2012年05月11日(Fri)]




今月の生活記録は、通訳トレーニングと、アメリカ手話クラスと手話通訳者養成の課題について報告したい。

3月下旬あたりから通訳トレーニングが始まった。精神保健(メンタルヘルス)クラスで、カウンセリング学部生3人を交えてロールプレイが行われた。3人のうち1人は聴者で、手話がわからない聴者のカウンセラー役をした。他の2人はろうで、家庭問題を持っているろう親子を演じた。子どもがコミュニケーションに問題があるためろう通訳が必要になるという設定で、ろう一人と聴二人のチームで通訳トレーニングを行った。実際にカウンセリングを始める前に、聴者カウンセラーに対して、ろうの通訳者が必要な理由を説明したり、チームにおけるろう・聴の通訳者の役割について確認しながら進めていった。終わった後には教授と他の生徒と一緒に、反省や工夫しなければならない点など意見を交換した。そのロールプレイをやってみて学ぶことが多く、とても参考になった。

他のクラスで、アメリカ手話クラスと手話通訳者養成の課題について議論が交わされた。手話クラスではアメリカ手話だけ学び、養成講座ではアメリカ手話と英語を中心にトレーニングするのだが、実際に通訳者として働いてみると壁がぶつかることがあるそうだ。失聴時期や教育背景によって、ろう者達の手話の特徴が違ってくる。それぞれの特徴に合わせて通訳しなければならない。しかし、これまでのトレーニングではそのような状況を取り扱うことが少ないので、現場で戸惑うことがあるとの声があった。例えば学校で、生徒がより英語寄りの手話通訳を希望した場合、これまでのトレーニングに含まれていないため、自分で工夫しなければいけないことがあったという。そのため前もってトレーニングをする必要があるのではないかという議論があった。教える立場と、実際に通訳する立場の両方を理解することが大切だろう。今回の経験を通して両方の視点を理解することは、今後教える立場になった時でも役に立つと思う。


2012年4月生活記録(第4期生 福永 梢)[2012年05月09日(Wed)]
o*ご還暦サプライズ*o

  5月に入るとすぐ学部内でお祝いがあった。我ら学部長の還暦祝いである。みんなのスケジュール上短いお祝いとなったが、喜んで下さったのでよかった。この学部長はとてもご還暦とは思えないほど若々しくて親しみやすく、とてもお世話になっている。目標とする人物の1人でもある。これからも末長くご健康でいらっしゃることを願う。

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↑ロジャー・ビーチ学部長(ご本人より許可を得て掲載)


o*カウンセラーのためのセルフケア*o

Each time you heal someone you give away a piece of yourself until,
at some point, you will require healing.

「誰かを癒す度にあなたは自身のひとかけらを与えている。
いつかあなた自身が癒しを必要とすることになるまで」
ネイティブ・アメリカンの教訓より(Stebnicki, 2007, p.317)


  健康カウンセリング(Counseling for Wellness)では、絵本、砂、ラビリンスなどを使ったセラピーを体験した。これらの技術はカウンセリングを受ける人だけでなく、カウンセリングを施す人にとっても必要だそうだ。カウンセリングという仕事は、それを受ける人の負の感情や経験を受け止め、サポートを与えるやりとりが繰り返し続く。カウンセラーによっては精神をひどく消耗する恐れがある。いわゆるカウンセラーの職業病なのだが、いくつかの症状を紹介したい。

■Empathy Fatigue(感情移入疲れ)
  カウンセリングを受ける人の中には、身近な人の死、失恋、差別などカウンセラー本人も体験した(している)ものを抱えてやってくる人もいる。カウンセラー自身の傷が絶えずよび起されることによって起こる感情的、精神的、身体的、職業的な疲労。

■Burnout(燃え尽き症候群)
  前向きなサポートを常に与え続けた結果、感情が消耗されること。また、もともと人の感情に敏感だったり、カウンセリングを受ける人中心に進めたりするなどカウンセラーの人格や特徴にもよる。

■Compassion Fatigue(同情疲れ)
  いわゆる「悲しい話はもうたくさんだ」である。カウンセリングで負の経験を聞くたびに「それはひどい、大変だ、つらいだろう」などの気持ちの反応がカウンセラーの中で基本的に生じる。心の切り替えがうまくできないと陥りやすい症状。カウンセラーの中には、これを防ぐために体験話を聞くときイメージに起こさないようにしている人もいる。

■Vicarious Traumatization(代理トラウマ)
  体験をくりかえし聞くことで、カウンセラー本人もその体験をしたかのような症状が表れる。

  負の感情や出来事は悪いことではない。たとえば、最近注目されている「回復力(Resilience)」。これは、精神的にまいってもおかしくないような逆境の中、@心にまったく傷を負わず適応できる人、A心に傷を負いながらも自己実現のためにもがき抗う人 のように肯定的な視点で負をとらえた研究から生まれた考え方である。要は、バランスの問題なのである。バランスをとるために、肯定的な感情を作り出すこと・持続させることが感情の調節(Emotional Regulation)のコツだという。アメリカの心理学界ではこれまで、カウンセラーのこうした職業病を機能不全(dysfunction)、不適任(incompetence)と批判してきた。カウンセラーのセルフケアはまだ新しい考え方だそうだ。奉公精神が重んじられる日本ではどうだろうかと考えさせられたクラスでもあった。

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↑千羽鶴@久しぶりに行ったカフェ


*Stebnicki, M. A. (2007). Empathy fatigue: Healing the mind, body, and spirit of professional counselors. American Journal of Psychiatric Rehabilitation, 10, 317-338.
2012年4月生活記録 第4期生 武田太一[2012年05月05日(Sat)]



 春学期がようやく終えようとしている。この2年間でろう教育の講義は大方取った。ろう教育コースで残る講義は論文と実習である。次年度は特別支援教育コースの講義をいくつか受講する予定であり、特別支援教育の担当の先生とも相談し既に履修登録を済ませてある。まだ先の話ではあるが、今からでも準備出来るものはしておきたいと思う。

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卵からかえったひよこわーい(嬉しい顔)


●障害児
 インテグレーションの場合、クラス内に障害児がいると学習の遅れがあったり、行動に問題があったりすると「この子は障害を持っているから、仕方ない」ということで甘やかされる傾向にある。聾学校においても重複児に対して同じような状況がたびたび起こる。しかしどんな障害を持っていても教育を受ける権利は対等であるべきではないだろうか。行動に問題があるのであれば、なぜその問題が起こるのか分析した上で、どのようなサポートが必要なのか考えていく必要がある。アメリカにいると、ろう教育を含め特別支援教育分野で働く教諭は個別教育プランを学習指導案とは別に作成する必要があり、いわば二重の大変さが伴うかもしれないが、彼らの教育を受ける権利のためにも今後やり遂げていきたい。

●人工内耳
 人工内耳装用児が増えていているが、果たして教育成果は得られているのだろうか。確かに人工内耳を装用することで、「聞こえるようになること/話せるようになること」は成果を上げている。しかし、いくつかの研究結果によると、人工内耳装用児の学習レベルは聴児に比べればまだ劣っている。聞くこと、話すことの訓練に時間を費やしている分、学習能力が身についていないのである。人工内耳を装用している子どもたちにも手話による言語獲得が必要であり、視覚優位で生活している聾児たちにとって視覚言語である手話は全ての基盤になる。つまり必要性があれば、手話で聴覚訓練や口話訓練をすることも可能であり、実際に手話によるサポートのもとで成果が出ている例もある。保護者は人工内耳の手術を決意する際に、「聞こえるようになること/話せるようになること」だけでいいのかよく考えてもらいたい。

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3月の暑い日の海リゾート


●書記言語獲得
 日本でもアメリカでも聾児の書記言語能力が問題になっている。特に文法の誤りが見られるのは英語でも同じであり、先生たちは文法を中心に教える傾向にある。しかしある研究によると文法を中心に教えても、生徒の文法力はあまり向上しない。これに対し、効果的なのは本やエッセイなど様々な文章を見せることが大事という考え方がある。普段からいろんな文章を見ることで生活の中で使われている自然な表現方法を知ることから、生徒の書記言語能力につながるという。小さい頃から絵本の読み聞かせをはじめ、いかに活字に慣れ親しむかということが肝心である。もちろん生徒の中には文章を読むのが嫌いな子もいるだろう。どうしたら本を読むことが好きになれるか、あるいは本を読むことで何かを考えようとする機会を与えられるか、先生はそれを考えていかなければならないと実感した。

●今後の予定
最終レポートを終えた後はしばらく休みを堪能し(その間に大学でのアルバイトやボランティアはあるが)、夏学期が始まろうとしている。この夏学期は前半に調査方法論、後半で異文化心理学を受講する。ゆったりとしたスケジュールで過ごしていきたい。

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遅いバースデイケーキバースデー