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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2026年2月「新学期準備と韓国文化に触れた2月」森本恵実(20期生)生活記録[2026年03月07日(Sat)]


みなさん、こんにちは。2月の生活記録を書きます。
韓国ではまだ寒さが続く季節ですが、少しずつ春の気配も感じられるようになりました。
2月は大学の授業がない期間ではありましたが、
新学期に向けた準備を進めながら、韓国の文化に触れる機会もありました。
今回は、旧正月の様子や大学の授業申請、そして印象に残った出来事について書きたいと思います。



(1)旧正月について
韓国では旧正月という祝日があり、連休になる時期があります。
今年も韓国で旧正月を迎えました。
韓国の旧正月は家族が集まる大切な日で、
トックク(떡국)というお餅が入った料理を食べる風習があります。


202602_1.jpeg


白い餅には「昨年の悪いことを忘れて新しい一年を迎える」という意味があり、
半円形に切られた餅は銭を象徴し、「裕福で健康な一年になりますように」
という願いが込められているそうです。



(2)新学期準備について
韓国では3月から新学期が始まります。そのため、次の学期の授業申請を行いました。
韓国の授業申請は、いわば“受講申請争奪戦”とも言えるものです。

日本の大学では、受講したい科目を申請し、
人気がある場合には抽選で決まることが多いと思います。
しかし韓国の大学では、
「インターネット上で申込ボタンを早く押した順に授業を取得できる」
という仕組みになっており、基本的に先着順です。


そのため受講申請の日には、朝からパソコンの前で待機し、
開始時間と同時にクリックするという光景がよく見られます。
激しい競争の末に、理想の時間割を完成させるのです。


202602_2.jpg
※授業申請画面
202602_3.jpg
※授業申請中のネット接続の待機時間(私は985番目で私の後ろには5718人が待っている状態)


私が在学している崇実大学では、
受講申請の時間が10時から15時までと決められていますが、
実際には10時の開始と同時にほとんどの授業の枠が埋まってしまいます。


私は希望していた授業を2つほど申請することができませんでしたが、
他の授業を選択することで卒業に必要な単位を満たすことができました。
次回が最後の学期になりますが、今回は15単位を取得しました。



(3)ドルチャンチ(돌잔치)への参加
トルチャンチ(돌잔치)は、韓国で赤ちゃんの満1歳の誕生日を盛大に祝う伝統行事です。
親族や知人を招いて食事会を開き、「トルチャビ」と呼ばれる将来占いを行いながら、
子どもの健康と成長を願うパーティーです。
韓国では結婚式のように盛大に行われることも多いそうです。


今回は、韓国とベトナムのろう者の国際夫婦のお子様(息子さん)
のお誕生日祝いに招待していただきました。


202602_5.jpg
202602_4.jpg


トルチャンチのハイライトが「トルチャビ」です。
子どもの前にさまざまな物を並べ、
子どもが最初に何を掴むかによって将来を占うという行事です。

今回の主役であるお子様は、何を選んだのでしょうか?


202602_6.jpg


なんと、法廷や議会などで用いられる「木槌」を選んでいました。
きっと将来はとても頭の良い子に育つのではないかと、会場もとても盛り上がりました。
このように、韓国の文化に触れながら、2月を過ごしました。


今後もこのような文化体験を通して、
韓国社会やろうコミュニティへの理解を深めていきたいと思います。
Posted by 森本 at 09:26 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2025年1月「マンチェスター」金本小夜(19期生)[2026年02月09日(Mon)]
みなさんこんにちは。
日本は大雪で大変と聞きましたが、皆様のところは大丈夫ですか?
イギリスもそろそろ水仙やスノードロップが咲き始めました。春までもう少しの予感です。

1月はマンチェスターに行ってきました。
実はマンチェスター大学にはデフセンターというものがあるのですが、そこがさまざまな聾関係のものを集めた小さなデフミュージアムという施設を併設しており、そちらを見学してきました。
最近日本でも開催されたデフリンピック関連のものや、各年代ごとの補聴器や文字起こしのための機械、聾学校の写真など、なかなかバラエティに富んだコレクションでした。
私的に一番貴重かなと思ったのは、重度難聴だったらしいアレクサンドラ女王と、その夫エドワード七世が教会で座った椅子、です。夫婦仲は険悪だったそうですが、エドワード七世も夫としての責務を果たそうとはしていたようで、手話でミサを取り行ってくれる教会を探して二人で通っていたそうです。しかし椅子を比べると、わずかに王の椅子の方が背中が高く、幅が広い作りになっているとのこと…。
またロイヤルファミリーとしては初めて、イギリスの聾者協会のスポンサーとなったダイアナ妃のものも多く飾られていました。

それからチェサムズ図書館、という古い図書館にもお邪魔したのですが、こちらでは17世紀の聾関係の書籍を閲覧させてもらいました。
手話を広めるために作られたパンフレットや、聾者への口話教育の可能性についての本で、これらの原本にアクセスさせてもらえるのは貴重な体験でした。
当然ですが、英語の書体が古いので、まだ写真を撮っただけで読みきれていませんが、300年以上前の人々の考えをこういう形で知ることができるのは素晴らしいなと思います。
図書館自体も、15世紀の寄宿学校を改築して作られた場所なので、素晴らしい雰囲気でした。

マンチェスターは元々産業革命の頃に工業で成り上がった町でもあり、ごみごみした印象は受けましたが、面白いことに図書館がやたらたくさんあり、チェサムズ図書館を含め、ここで日がな一日読書できたら幸せだろうなと感じる図書館が三つも四つもありました。体調さえ良ければ全制覇したかったのですが…。

実は1月はコロナにかかった後、胃炎を併発して、今まだちょっと本調子じゃありません。
暖かくなったら体調ももうちょっと良くなるといいなと思っています。

写真は左から、マンチェスターデフセンター、ミュージアムにあるダイアナ妃のコレクション、アレクサンドラ女王の教会の椅子(ガラクタが乗っているところがイギリスらしい…)、チェサムズ図書館、閲覧した本の一つ The Deaf and Dumbe Mans Friend(1648)
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Posted by 金本 at 09:22 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2026年1月「10周年の節目から考えるこれからの学び」森本恵実(20期生)生活記録[2026年02月06日(Fri)]
みなさん、こんにちは。1月の生活記録を書きます。


年末年始を過ごす中で、これまでの留学生活や文化活動を振り返る時間も増えています。
1月は丸々長期休暇だったため授業もありませんでした。
昨年末に参加したとても印象的な出来事を振り返りながら、
改めてろう文化とその広がりについて記録したいと思います。


昨年(2025年)12月、「수어민들레」という会社の
創立10周年記念イベントへ参加してまいりました。
会社名を直訳で表記すると、「手話タンポポ」です。
会社のロゴもタンポポがモチーフとなっています。


KakaoTalk_Photo_2026-02-06-03-19-21.jpeg


手話タンポポ(수어민들레)はこれまで10年間、
韓国の手話文化やろう者の芸術表現を探求し続けてきた団体で、
数多くの公演やワークショップ、手話文学の活動を行ってきました。


私が2025年7月に「手話文学」の講座に参加してきたことや、手話文学作品の展示会について
生活記録ブログで言及してきたのですが、その講座や展示会も手話タンポポ(수어민들레)主催でした。


7月_3.jpg
9月_3.png


では、手話タンポポ(수어민들레)創立10周年記念イベントについてお話しします。
ソウルから特急列車に乗って、1時間ほどの距離にある地方都市で開催されました。


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今まで、手話文学の講座に参加してきた方々が舞台の上で、
手話文学を披露する機会が設けられていました。
舞台に上がった方々には、聴覚視覚の両方の障害を抱える盲ろう者、
ろう者両親から生まれた健聴者であるコーダ、外国から嫁ぎにきた外国人ろう者など
多様な背景を持つ人達がいました。


スクリーンショット 2026-02-06 3.14.46.png


元々、出演予定はなかったのですが、出演予定だった方が当日欠席となり
代打で私が急遽、手話文学作品を披露することになりました。
突然のことで戸惑ってしまいましたが、韓国人たちにお見せする良い機会になリました。


イベント終了後には、美味しいお菓子を食べながら、交流しました。
カフェを運営している韓国人ろう者が、
10周年記念のために焼き菓子を手作りしてくれたそうです。


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どれもとても美味しそうな見た目をしていますよね!!
実際に食べてみても美味しかったです。


今回のイベント参加者へ特別に、
10周記念に手話タンポポ(수어민들레)で製作した本を無料でいただきました。


KakaoTalk_Photo_2026-02-06-03-17-03 005.jpeg


手話タンポポ(수어민들레)の展示やこれまでの歩み、
手話文学観点からのMBTIなど興味深い内容でした。


今回の開催場所となった「ろう者教会」の中で、思わず目に留まるものを見つけました。
手話がわかる方なら、きっとすぐにピンとくると思います…!



スクリーンショット 2026-02-06 3.17.44.png


男性トイレ、女性トイレのロゴです。
手話で表現しているロゴは初めてみたので、とても不思議でした。



このイベントを通して感じたのは、
手話は単なる言語ではなく、人と人とをつなぐ大切な文化であるということです。
また、ろう者自身や支援者たちが長い時間をかけて手話文化を守り・育ててきたことに改めて感謝の気持ちを抱きました。私自身も、こうした文化の一翼を担えるような学びや発信を続けていきたいと思います。


以上、1月の生活記録となります。


Posted by 森本 at 02:53 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2025年12月「2026年」金本小夜(19期生)[2026年01月08日(Thu)]
みなさまこんにちは。
2026年になりましたね。本年もどうぞよろしくお願い致します。

今年は正月早々ぎっくり腰になりました。多少勉強のストレスもあったかもしれませんが、おそらく一番の原因は寒さです…。
この冬は去年、一昨年と比べても随分寒く、雪こそ降らなかったものの、クリスマスから新年にかけて庭の植物が霜で凍りついたり、路面が凍結したりして、大変でした。
クリスマスイブの24日から26日、そして元旦は図書館もお休みのところが多いので、休みに入る前に、と頑張って図書館に通ったのですが、図書館はどこも石造りの古い建物が多いので寒いんですよね。
一日座って動かない、というのも重ねて良くなかったんだと思います。体は本当に資本ですね、としみじみ…。今年は筋トレでもやろうかな。
ちなみにぎっくり腰は I threw my back outという表現で通じるようです。(誰も使う機会はないかもしれませんが…)

そういえば年末にエジンバラの知人とやりとりして知りましたが、スコットランドでは新年にハギスを食べるそうです。付け合わせは芋とカブのマッシュであるタティー&ニープス。(TattyはジャガイモのPotatoから、NeepsはカブのTurnipsからだろうと思われます)
そしてどこの国もそうですが、余った食材の救済レシピというものもありまして笑、このタティー&ニープスにキャベツのざく切りを混ぜ、上からチーズをかけて焼いた、Rumbledethumpsという料理が存在します。作ってみましたが、田舎らしい素朴な味で美味しかったです。
あとショートブレッドも特に新年に食べるようで、新年に最初に訪れたお客さんにショートブレッドをプレゼントするそうです。

12月はちょっと論文を離れて、アイデア集めのために色々な聾関係の本を読み漁っていました。
もう少しで帰国ですが、こういうデータはイギリスでしか手に入らないのに、いつ何時必要になるかもわからないので。
興味深いなぁと思ったのは、イギリスでは13世紀にイングランドで聾の王女キャサリンが、15世紀にスコットランドではまた別の王女ジョアンナが手話を使って会話をしたという記録が残っていること。
また20世紀初頭にデンマーク王室からエドワード7世に嫁いだアレクサンドラ女王は難聴で、指文字を使ってヴィクトリア女王と会話したとか。
他に17世紀には首吊り刑に処せられた死体を運搬する仕事についていた聾の男性の話とか、初めて手話で教育を受けた人物のこと、初めて聾者として口話で教育を受けた人物のこと(この辺りは19−20世紀)の話など、いろいろ面白い事例が出てきました。
ロイヤルファミリーでなくとも、比較的たくさん手話や聾者の記録が残っているのは、王室に聴覚障害者がいたから市民が親しみを感じていたのかもしれないし、イギリス人が基本的に歴史が大好きでやたらと身の回りの歴史を記録する個人歴史家がたくさんいたからかもしれません。

英文学的には1720年に、ロビンソン・クルーソーの作者としても有名なダニエル・デフォーが、実在のDuncan Cambellという人物の半生について書いたとされる本が、英文学史上聾者について書かれた極初期の本とされているですが(そしてこの人物は障害があることを上手に使って神秘的な雰囲気を醸し出し、精霊と話をしたり、東洋から取り寄せた謎の薬などを見せて、生計を立てていたそうです笑)、そこに当時の指文字の図が載っていました。
また1833年に出版された別のThe Happy Muteという本にもまた別の指文字の図もありまして。
どちらも現代のBSLの指文字に似たものでありつつ、いろいろ違うところがあるというのはなかなかに面白いです。写真添付しましたので、見てみてください。
左から、1720年の本の付録、1833年の本の付録、現在使われている指文字です。

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Posted by 金本 at 20:50 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2025年12月「(外国人のための)創業AtoZ」森本恵実(20期生)生活記録[2026年01月08日(Thu)]

みなさん、こんにちは。12月の生活記録を書きます。
韓国では本格的な冬を迎え、
–10度ほどの気温になることも当たり前になってきました。
冬の空気がどんどん広がっています。


12月は期末考査を終え、1学期の締めくくりとなる月でした。
試験を終えた後は長期休暇に入りました。
これまでの学びを振り返りながら、将来について考える時間を持つことができました。
今回は、その中でも特に印象に残った「(外国人のための)創業AtoZ」
という授業について書きたいと思います。


「(外国人のための)創業AtoZ」とは、
外国人留学生を対象に、韓国での創業(起業)について
基礎から学ぶことができる授業です。
創業(起業)と聞くとアイデアやビジネスモデルに目が向きがちですが、
この授業では、制度や手続き、ビザ、文化的な違いなど、
より現実的な視点から創業(起業)を考える内容が扱われました。


韓国で事業を始めるにはどのような準備が必要なのか、
どのような壁があるのかを具体的に知ることができ、
単なる理論ではなく「実際にやるとしたらどうなるのか」
を想像しながら学べる授業でした。


この授業では、グループに分かれて創業(起業)計画や発明を考えて
それを発表するカリキュラムとなっていました。
最後の授業で、外国人発明大会が行われました。


外国人発明大会の会場は大学構内ではなく、
COEX(コエックス)というところで行われました。
日本でいう、東京ビックサイトのような国際展示場です。


COEXという建物の中には、
観光地で大変有名な「ピョルマダン図書館」があります。
展示会会場に行く前に、さらっと見物してまいりました。
12月だったので、クリスマス仕様となっており、
クリスマスツリーがとても壮大で印象的でした。


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COEX内で開催された「2025 大韓民国 知的財産大会」の展示会場です。
「2025 大韓民国 知的財産大会」では多様な特許や技術、発明品、
企業・研究機関の革新的なアイデアなどが展示されていました。


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ここは私たちが発表した外国人発明大会の会場です。


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「外国人発明大会」で入賞すると、賞金をいただくことができました。
残念ながら、私たちのチームでは入賞できませんでしたが、
創業・起業と発明計画を考えることは大変有意義な時間でした。


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この授業を通して特に印象に残ったのは、
創業(起業)には「やりたい気持ち」や「アイデア」だけでは不十分である、という点でした。
言語の問題だけでなく、法律や制度、文化的な背景を理解していなければ、
どれほど良いアイデアがあっても実現は難しいという現実を知りました。


また、外国人であるからこそ直面する制限や課題についても具体的に学び、
自分がこれまで「知らなかったこと」「意識していなかったこと」が多くあったことに気づかされました。
一方で、そうした条件を正しく理解した上で準備を進めれば、
可能性が広がるという点も、この授業の大きな学びでした。


この授業を通して、将来について考える視点が少し広がったように感じます。
これまで私は、デザインや翻訳など、自分の専門分野を
どのように仕事につなげていくかを中心に考えてきましたが、
「創業」「起業」という選択肢を具体的に学んだことで、
働き方や関わり方について改めて考えるきっかけになりました。


今すぐに創業や起業を目指すというわけではありませんが、
韓国社会の中でどのように自分の強みを活かしていけるのかを、
現実的な視点で考えることの大切さを実感しました。
今学期の締めくくりとして、将来につながる視野を広げてくれた授業だったと思います。


発明大会が終わった後、展示会場内の展示を見学しました。


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手話で話すロボットが印象的だったので、
皆さんにもぜひお見せしたいなと思いました。

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韓国手話で
「サランヘヨ(愛してます)!こんにちは、お会いできて嬉しいです」
と手話で表現していました。


今月のブログは以上です。
ありがとうございました。

Posted by 森本 at 00:00 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2025年10月「クリスマス間近」金本小夜(19期生)[2025年12月11日(Thu)]
みなさまこんにちは。
今回更新が遅れてしまって申し訳ありません。
10月11月を療養に専念した結果、当たり前ですが、やることが溜まっていて、ちょっと気が滅入っておりました。

イギリスはもうすっかりクリスマス一色で、街に出るとあちこちにクリスマスツリーや電飾が飾ってあってとても華やかです。
でも15時半くらいには日が落ちてしまうので、寒くて暗い、冬の時間を光で飾り立てるのは、理にかなった話だなと思います。
ちなみにイギリスのクリスマスツリーや、クリスマスマーケットは、19世紀後半、ヴィクトリア女王が、ドイツのアルバート侯と結婚した時に、彼の祖国ドイツから持ってこられた文化なのだそうです。
しかもナルニア国物語などでも見かける街灯(ガス灯)も、実は19世紀後半に使われ始めたもの。あれは地面にガス管があって各街灯にガスを送り込み、暗くなる時間に点灯夫が火をつけて回る、というものらしいですが、夜道が明るくなったのはガス灯が入って以降というわけで、16時にはもう暗くなってしまうことを思えば、冬の時期にはガス灯はずいぶん重宝されたことでしょう。
また去年も書きましたが、ディケンズがクリスマス文化をやはり19世紀後半に再興させたことを思えば、イギリスの冬や、クリスマスの文化は19世紀にずいぶん変革があったのだなぁと感じます。

私は最近は図書館に通い詰めであまりクリスマスらしいことはできておりませんが、論文の2章がそろそろ終わりそうで、3章に行けそうです。
第3章はまだ指導教官と相談中ですが、内容を聾者の執筆した文章にするか、聾者劇にするかで悩んでいます。やはり聾者の自己表現手段は手話が何よりも重要で、その点劇は非常に手話や聾者と相性のいいものだと思うのですが、論文全体のバランスや、研究のしやすさを思えば、文章の方がいいのでは、とも思うわけで、悩みどころです。

少し前、久しぶりに劇場に行って、シェイクスピアの『マクベス』をアレンジしたマクベスとバンクォーという手話劇を見てきましたが、言葉が体の動きの中に組み込まれてそのまま演技になる、というのは非常に面白いし、聴者の劇とは全く異なる魅力を持っていて面白いんですよね。

来月までにどうにかメンタルを立て直したいと思っています。
ではみなさま、どうか良いクリスマス、良いお年を、お迎えください。


Posted by 金本 at 21:32 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2025年11月「香りに癒された11月(文化体験)」森本恵実(20期生)生活記録[2025年12月08日(Mon)]


みなさん、こんにちは。11月の生活記録を書きます。


韓国では木々の紅葉が少しずつ色あせ、
冬の気配を感じる季節となりました。
朝晩はすっかり冷たい風が吹く日も増え、
温かい飲み物が恋しくなる時期にもなりました。



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そんな中、今月は崇実大学の障害者センターで
開催された文化体験に参加し、香水作りを体験しました。
自分だけの香りを作るという貴重な時間を通して、
心がほっとするようなひとときを過ごしました。



崇実大学障害者センターでは、
年に2回、障害学生と障害者センターで働く勤労学生を
対象とした文化体験が行われています。
今回は外部から講師の方をお招きし、「香水作り体験」が実施されました。
机の上にはこのように香水作りで必要なものが用意されていました。



11月_2.jpeg


まず香水作りの流れについて
香り選び → 調合 → デコレーションの順で体験します。
一通りご説明を伺った後、香り選びに取り掛かりました。
50種類ほどの香りがあり、選ぶのがとても大変でした。



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調合したい香りを3種類選び、
自分好みの組み合わせを探しながら、
くまなくメモをしていきます。



11月_4.jpeg


私は色々と悩んだ結果、
レッドベリー、ホワイトムスク、ダークアンバー
の3種類にしました。


レッドベリー3
ホワイトムスク2
ダークアンバー1
の比率で調合してみました。


11月_5.jpeg


調合完了したら、
シールやマスキングテープなどで
香水瓶のデコレーションをしていきます。



11月_7.jpeg


以上で、完成となります。
最後に各自作った香水の集合写真を撮ってみました。



KakaoTalk_Photo_2025-12-08-01-07-47 015.jpeg



学業や試験勉強に追われる日々の中で、
こうした文化体験は心のリフレッシュにもなります。
香りという目に見えないものを通して、
自分の感性と向き合う時間を持てたことが印象的でした。
改めて、学びの場でこうした機会があることに感謝しています。



【TMI】
ソンス駅近くにある「ミヨクジョンゴル(마역 전골)」という鍋料理がとても美味しかったです。ミヨクとはワカメのことです。ワカメスープ鍋だと思っていただけたらいいかと思います。日本人の味にもよく合うと思うので、おすすめです。機会があればぜひ食べてみてくださいね。

11月_8.jpeg

寒い日が続く中、あつあつのスープを囲みながら友人と過ごす時間が心まで温まりました。
香水作りの「香り」と同じように、食の香りにも癒される11月でした。



以上です。




Posted by 森本 at 01:00 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
バンクーバー生活ラスト 菅原鑑(20期)[2025年12月01日(Mon)]
みなさん、こんにちは!
今回で僕の生活記録は最後となります。日本に帰国して1週間、やっぱり日本のご飯が美味しいなぁとか日本の友人たちに会えるの最高だなぁとかつくづく実感しているところです。
11月は、バンクーバーでたくさんお世話になった方たちにお礼を伝えて回りました。
@スプロットショーカレッジ顔1卒業式
無事に修了証を受け取ることができました!!
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たくさんお世話になった先生や同期たちにも最後のお礼を伝えることができました。英語の壁から始まり、毎日追われる課題に追いつくのに必死でした。支えてくれたみんなに感謝です。
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Aアルバイト(日本食レストラン)寿司
2月からずっと長くお世話になったお寿司屋さんで、とてもよくしてもらったので本当に寂しかったです。最後のバイトのスペシャルロールという名のまかないは感動ものでした。
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Bアルバイト(スターバックス)カップ
海外で接客を経験したくて始めたスターバックスも、たった3ヶ月でしたがカスタマーの名前を視覚で確認できるように工夫してくれたり、周りと同じように働ける環境を精一杯に提供してくれたりと感謝でいっぱいです。
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C実習先学校
実習の最終日には、みんなが集まって学校のスタッフシャツやメッセージを贈ってくれました。なんと、学校長から来年から働いて欲しいというオファーもいただくことができ、たくさんつまずいた言語の壁や日本と異なる現場環境に挫けそうになりましたが頑張って良かったと心から思います。
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Dバンクーバーでできた友人たち🤟
ホームシックになった時、たくさん話を聞いてくれたり、相談にのったりしてくれた友人たちがいたらこそ今回の留学を乗り切ることができました。最後にお別れ会まで開いていただき、この出会いに本当に感謝しています。また皆に会える日がくるのを楽しみにしています。
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そして、最後まで背中を押してくれた家族や友人たちにも本当に感謝しています。日本ASL協会の皆さんからもたくさんのアドバイスや支援をいただき心から感謝しています。
ありがとうございました!!
今後については、まだ少し考え中ですが、いただいた今回の貴重な経験をしっかりと活かして皆さんに恩返しができたらと考えています。
Posted by 菅原 at 21:46 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2025年10月「10月はお休みしてました」金本小夜(19期生)[2025年11月07日(Fri)]
みなさんこんにちは。
11月になりましたね。日本もそろそろ木枯らしが吹く頃でしょうか。ロンドンは、ハロウィンらしき飾りももちろんちらほら見られたのですが、それよりもガイフォークス祭のせいで10月末頃から最近まで花火がバンバン上がっていて夜が賑やかでした。

私事なのですが、実は昨日祖母が他界しました。97歳、大往生でした。とても親しくしていたわけではなかったですが、血のつながった身内が亡くなるのは、この世で自分に連なるものが一つ消えたような、なんだか不思議な感覚で、思いの外ショックを受けている自分にびっくりしています。
私の母方は難聴の家系で、祖母も重度難聴だったのですが、世代もあるのでしょうか、頑なに手話は習わず、最後まで口話で通していました。私が物心ついた時にはもう私の声は届かないくらいには難聴が進行していたので、祖母と直接会った時にはあまり会話らしい会話もできず、手紙でのやり取りで祖母の為人を知ったようなものです。
お互い手話ができていたら、もう少し直接会うことも楽しみになっていたのではないかと思ったりします。

今週は、6月の学会で知り合ったカナダ人の先生から、海を超えて御著書を頂くなどして、ちょっと勉強のモチベーションがアップする出来事もありました。
アレクサンダー・グラハム・ベルの妻、メイベルの伝記で、まだはじめの方を少し読んだだけですが、面白そうな本でとてもワクワクしています。メイベルはアメリカ人ですが、グラハム・ベルの方はイギリスのスコットランドで生まれて、カナダに移住して、アメリカの市民権を獲得した、という経緯があるようで、これは研究で扱う場合にはどの国の人として扱うべきなのか結構悩むところだろうな、などと思ったりします。メイベルが主役の本、ということはろう教育についてもおそらくたくさん書かれているはずで、この先生がその辺りをどう捉えたかも興味があります。

先月も書いた体調不良が少し長引いたので、実は先月半ばから1ヶ月勉強をお休みして療養に専念していました。
遠出もせず、パソコンの画面もあまり見ないようにして、近所を散歩したり料理をしたりとちょっとのんびりしていたおかげか、だいぶ調子が戻ってきたように思います。
そんなこんなで今月からまた勉強再開する予定です。
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Posted by 金本 at 19:38 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
2025年10月「秋夕とカフェと勉強の日々」森本恵実(20期生)生活記録[2025年11月07日(Fri)]

 みなさん、こんにちは。10月の生活記録を書きます。
朝は8〜9度、昼間には15度前後と気温差が大きく、寒暖の差を感じる月でした。まだ10月なのにもうダウンジャケットを着るくらい、寒い日もあれば、長袖1枚で出かけられる日もありました。いつも以上に気をつけながら過ごしたおかげで、体調を崩すことなく過ごせました。そして、今月は秋夕があり、1週間ほどの短い休息を挟みつつも、中間考査に向けての勉強に集中する日々が続きました。

◉秋夕(チュソク)
秋夕(チュソク)とは、韓国の旧暦8月15日に行われる、一年で最も重要な祝日の一つです。新羅時代(紀元前356〜935年頃)に始まったとされ、長い歴史を持つ伝統的な祝日だそうです。家族や親戚が故郷に集まって先祖の墓参りをしたり、食事をしたりします。日本でいうお盆のような行事です。

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友達が秋夕(チュソク)でお家に帰った時のご馳走の写真を送ってくださいました。このような感じで、数多くのおかずを用意し家族や親戚とともに食事をしたとのことです。とても豪華ですよね!

私のように韓国に住む外国人にとっては、縁がないため、今回の秋夕(チュソク)では特別な予定は立てず、日頃の疲れを癒しながらゆっくりと過ごしました。

◉中間考査
月の後半には中間考査があり、「日本現代文学と文化」「AIと日本語翻訳」「(外国人のための)学術的文作文」の3科目を受けました。授業の内容を整理しながら準備する過程で、改めて、日本語が持つ豊かな表現をどのように韓国語で表すのか、知るいい機会にもなりました。

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「日本現代文学と文化」では、梶井基次郎が執筆した『檸檬』という短編小説を主題とした試験が扱われました。小説中の一部を韓国語に翻訳したり、漢字を適切に読めるかが問われていました。試験結果、『絢爛』の読みを『けいらん』と書いてしまい、正しくは「けんらん」でした。その1箇所のみの減点で惜しくも満点を逃してしまい、少し悔しさが残りました。

私自身、元々漢字は得意な方だったのですが、いくら母語が日本語でも、普段使わない言葉や表記は意外と曖昧なままになっていることに気づき、改めて言語を丁寧に学び直す大切さを知りました。

このように、今月は自分の姿勢を少し客観的に見つめ直し、学びや成長につなげることが多かった1ヶ月だったと思います。来月11月にはTOPIK試験(韓国語能力試験)も控えているため、引き続き日々の積み重ねを大切にしていきたいと思います。

【TMI】
10月もカフェで勉強することが多かったです。基本的にはチェーン店ような格安カフェにたくさん通っていましたが、たまに気分転換でコーヒーもデザートも美味しいカフェにも訪問し、雰囲気がとても良い感じの中でも勉強してきました。いくつか印象に残ったカフェの写真を並べてみました。

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以上です。
Posted by 森本 at 13:54 | 奨学生生活記録 | この記事のURL
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